新日本
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スポーツ 2020年01月03日 22時30分
ドームだけじゃない!GHC3大選手権開催【ノア1.4&1.5後楽園ホール展望】
今年は新日本プロレスが1月4日だけでなく、5日も東京ドーム大会を開催することから、国内はもとより世界中からプロレスファンが東京に集結すると言われている。今年は4日が土曜、5日が日曜。正月休みが5日までという会社が多いのも影響しているようだ。 東京ドームの隣にある後楽園ホールも1日からスケジュールが埋まっている。そんな中、昨年新体制を発表して新たな道を歩み始め、今年旗揚げ20周年のメモリアルイヤーとなるプロレスリング・ノアは、新年4日と5日に後楽園ホール大会2連戦を決行。5日は昼興行のため、新日本のドーム大会とは“ハシゴ”可能だが、4日は夜興行のため丸被りに。規模の差はあるが、興行戦争となった。 「業界2位ではなく1位になる」「僕らが目指す場所は日本武道館」 これはノアの“若きエース”清宮海斗の力強い言葉。ノアは4日の大会をビッグマッチと位置付け、チケットの料金もビッグマッチ仕様に設定した。さらに5日の大会は入場テーマ曲が流れて対戦カードが分かるという当日発表の形式に。この戦略が見事に当たり、両大会とも前売りの売り上げは順調だという。 1.4後楽園大会のメインはもちろんGHCヘビー級選手権試合。王者の清宮海斗に潮崎豪が挑戦する。その他、GHCジュニアヘビー級選手権試合ではHAYATAに小川良成が挑戦。さらに、GHCナショナル選手権試合として杉浦貴にマサ北宮が挑む。4日は豪華なGHC3大選手権試合が開催される。どの組み合わせも好勝負になるのは間違いない。ノアの並々ならぬ気合いを感じる大会である。 さらに丸藤正道、田中稔が、ダグ・ウイリアムス、クリス・リッジウェイとタッグ対決。中嶋勝彦はあのマイケル・エルガンとシングルで激突する。これは大注目の試合だろう。拳王と稲村愛輝は、鈴木秀樹、岡田欣也とのタッグ対決が発表された。翌5日の対戦カードは、この日の試合結果が反映される可能性が高い。それだけに、既にドーム大会のチケットを購入しているファンにとっては悩ましいところ。ドームと後楽園を往復するファンもいるのではないだろうか。 ノア20周年の幕開けはこの後楽園2連戦から始まる。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月03日 17時30分
オカダの正論か?飯伏の覚悟か?メインにかかる期待【新日本1.4東京ドーム大会展望】
新日本プロレス毎年恒例の東京ドーム大会『レッスルキングダム』。今年は史上初の2連戦(1.4、1.5)を開催するとあって、どんなカードが組まれるのか注目が集まっていた。 1.4大会では、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカに飯伏幸太が、IWGPインターコンチネンタル王者ジェイ・ホワイトに内藤哲也がそれぞれ挑戦する。勝者同士がお互いのタイトルを懸けて、敗者同士はスペシャルシングルマッチとして、1.5大会で対戦する。2本のベルトを誰が独り占めするかに注目が集まっている。 もともとは内藤が提唱した“史上初”となるIWGP2大王座の同時戴冠構想。これを具現化させるべく走り出したのが『G1クライマックス29」を制し、1.4東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権利証を得た飯伏だった。さらに、これに乗っかったのが内藤からインターコンチ王座を強奪したジェイである。そう、IWGPヘビー級王者であるオカダは唯一“乗り気”でないのだ。 「金メダル持ってるのに銀メダルもいらないでしょ?」 オカダの主張は正論だ。しかし、飯伏は「プロレスをもっと盛り上げるためには2つのベルトが必要」と言い切っている。内藤とジェイはどちらかと言えば自分自身の記録のためというニオイを感じるのだが、飯伏からは“プロレス界のため”という覚悟が感じられる。1.4大会でオカダが防衛に成功すれば“プロレス界のため”に2本のベルトを必要としていた飯伏の意思を誰も知らないまま終わってしまう。 一方のオカダもIWGPヘビー級王座の「金メダル」としての価値を磨きたいところ。1.4大会はメインの勝敗が全てと言っても過言ではない。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月01日 22時30分
ブシロードが「女子プロレス」に目をつけた理由
昨年12月1日にブシロードグループ傘下の株式会社ブシロードファイトが、女子プロレス団体を運営していた株式会社スターダムから、事業譲渡契約を締結したニュースは業界に激震が走った。 ブシロードグループは2012年に新日本プロレスを買収し、経営難だった同団体をV字回復させたのは周知のとおり。2016年には新会社キックスロード(現ブシロードファイト)を設立し、キックボクシングKNOCK OUTの運営にも乗り出している。しかし、キックボクシング事業は月1回以上は興行を打てないというプロレスにはない悩みが発生。那須川天心というキラーコンテンツが参戦しない大会は動員に苦戦した。木谷高明オーナーは「キックをやらない時期にそのスタッフを生かすにはどうすれば良いか?」といろいろな観点から考えた結果、女子プロレスに目をつけたのだ。 「ウチ(ブシロード)のファンにも導入しやすいんじゃないだろうか?」 発表会見では、ブシロードグループとスターダムのコラボ企画が少し発表されたが、これらの評判が高ければ若いファンを会場に呼び込むことが出来るというのが、ブシロード側の狙いである。今回の発表会見で、選手たちからは「希望」に満ちた表情が溢れていた。それはその後の選手たちによる積極的な発信に現れており、KNOCK OUTのリングに激励の花束を持ってきた岩谷麻優と中野たむは、靴を脱いでリングに上がっている。 「世界的にプロレスのみならず格闘技団体、他のスポーツも含めて、女子というのが非常に大きな位置を占めている。海外ですと『なぜ女子の試合が1試合も入っていないのか』と世の中の流れで言われてることもあり、『何もやらないでいいのか』とずっと思っておりました。ライブエンターテインメント部門というのは、ブシロードグループの中でも非常に重要な部門になっていますので、スターダムもその一員となってより大きくライブエンターテイメントというものをもっと世の中に発信していきたい。20代30代、場合によっては10代の人も来てほしい。女性には全年齢来てほしいですね。売上2億程度ですが2年で3倍の6億にしたい」 木谷オーナーのスターダムへの期待値はかなり高い。4.29東京・大田区総合体育館で開催されるビッグマッチ『東京シンデレラ2020』は、新日本の買収時やKNOCK OUTを旗揚げした時と同じく、グループ全体で成功に向けて盛り上げていくという。女子の他団体もかなり刺激を受けているようで、動員に苦戦が続いている女子プロレスというジャンルに再び光を当てたブシロードの存在は大きい。男子団体もようやく全日本プロレスやプロレスリング・ノアが活気付いてきただけに、まずはスターダムが大成功を収めることにより、業界全体の底上げに期待したい。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月01日 06時30分
新日本“1強”時代に一石を投じる各団体【2020年プロレス界展望】
現在の日本プロレス界は新日本プロレスの“1強”と言っていいだろう。2012年にブシロードが新日本を買収して以降、新日本の人気はうなぎ上りに回復していった。一時は開催断念を検討したこともある東京ドーム大会も今年は、90年代のドーム時代全盛期ですらなかった2連戦を決行。関係者の話によると、昨年、一昨年と2年連続で開催した日本武道館3連戦とともに高額な“利益”をもたらすという。 そんな状況で、コツコツと頑張ってきた全日本プロレスと、昨年、新体制に生まれ変わったプロレスリング・ノアの老舗2団体が巻き返しを図っている。全日本はエースの宮原健斗を前面に押し出す一方、秋山準ら重鎮たちが脇を固める。試合のレベルを落とさずに、ジャイアント馬場さん時代から受け継がれている「安心、安定」のプロレスを提供し続けている。現時点でビッグマッチの発表はないが、今年も横浜文化体育館クラスでのビッグマッチ開催が予想される。 あえて新日本にぶつける形で、1.4、1.5後楽園ホール2連戦を決行するノアは、今年が20周年記念イヤーとあって、どんどん攻めていくことになりそうだ。既に2.24愛知・名古屋国際会議場、3.8神奈川・横浜文化体育館、5.2東京・大田区総合体育館での上半期3大ビッグマッチを発表。『プロレス見たけりゃNOAHに来い!』をスローガンに、この3大会の札止めを狙う。 インディー界ではDDT、ドラゴンゲート、大日本プロレスが、大田区や両国国技館クラスの大会場で大会を開催しており、DDTは6月7日に埼玉・さいたまスーパーアリーナに再進出する。その他、インディーは団体が乱立しているが、一石を投じる可能性がある団体が1.25東京・新木場1stRINGで旗揚げをする。インディー統一連合『TTT』(トリプルティー)だ。 昨年12月に行われた旗揚げ会見ではガッツ石島、TORU、マスクドミステリー、佐山駿介の4選手が所属選手として紹介された。TORUと佐山はインディーの各団体が欲しかった選手だっただけに、業界内ではちょっとした話題になっている。 この団体に可能性を感じるのは、広告代理店である株式会社イロノハがスポーツ事業部を立ち上げて設立したこと。同社は既に真GUTS軍興行や、商店街プロレスなどを1年以上にわたり手掛け、プロレス運営のノウハウを構築してきた。かなりの準備期間を経て、TTTを設立したのである。石川國由CEOは「選手ファーストの団体を作らなければいけない」と話しており、インディー界ではTTTが台風の目になるかもしれない。TTTは最低月1回の興行を開く意向だが、DDTたまアリ大会と同日に新宿FACEでビッグマッチを開催する。 今年はオリンピックイヤー。都内の会場はなかなか取りづらく、地方でのビッグマッチも増えるのではないだろうか。世界中が日本に注目する2020年は、日本が誇るプロレスにも目を向けてもらえるよう各団体に期待したい。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月01日 03時20分
「今年いちばんの動きだった」那須川天心、“日本最強”に完封勝利で2020年に抱く想いを語る!
RIZIN『RIZIN.20』▽12 月 31 日 埼玉・さいたまスーパーアリーナ 観衆 29,315 人(札止め)■RIZIN キックボクシング特別ルール 56.0kg(3 分 3R / Ex.1R)◯那須川天心<TARGET / Cygames>(1R2 分 46 秒 TKO)●江幡塁<伊原道場>「江幡選手は日本最強と言われてたので、レベルの差を見せてやろうかと」 キックボクシング“日本人最強”の一角を担う江幡塁を相手に僅か 166 秒で KO をしてみせた“世界”の那須川天心は試合後、「めちゃくちゃ気持ち良かった」とした上で、「レベルの差」という言葉で試合を振り返っていたが、まさかここまで「差」が出るとは…絶句するしかない。 先に入場した江幡塁は双子の兄でキックボクサーの江幡睦、小学生時代の親友で俳優の三浦春馬とともに入場。「3 人で花道を歩く」夢を果たし、あとは新日本キックボクシング協会と自身が保持しているタイトルの価値を上げるため、天心戦の勝利という「ピース」を手に入れるだけだったのだが、1 年前の大晦日に元プロボクシング世界チャンピオン、フロイド・メイウェザーJr.に、ボクシングルールのエキシビジョンマッチながら KO 負けを喫した天心は、この 1 年間の思いをぶつけるべく入場から凄まじい殺気のようなものが漂っていた。 試合が始まると、「アップの時点で調子は良かった。『負ける』とかそういう声を全てひっくり返してやろうと思ってたので、負ける気はなかったですね」という天心がリング上を支配。 明らかにプレッシャーを与えて、塁に隙を与えない。逆に一瞬の隙を突かれた塁は前蹴りでマウスピースを吹っ飛ばされると、そこに気を取られた“間”を天心が見逃すはずがなく、右フックでダウンを奪うと、“新技”アクセルキックを披露するなど、怒涛の打撃ラッシュで塁を圧倒。何とか這い上がろうとする塁だったが 3 度目のダウンを喫したところで、レフェリーが試合を止めた。天心は「江幡幻想を崩したい」と試合前に語っていたが、塁の実力がかなり高いのは戦績や試合内容を見れば明白だ。その証に「気持ちのこもった重い攻撃」をしてきた塁の実力を認めている天心は「来年行われる RISE のトーナメントに出場すればまた再戦出来るかもしれない」と、自身の挑戦者決定トーナメントへの出場ラブコールを送っている。「2020 年はオリンピックより面白いことをやろうかと思っている」 テレビ番組でもキックボクシングが競技に入らないのは悔しいと、「オリンピックはやって欲しくない」と語っていたが、試合後、「自分が勝ち続けることで、輝ければ出来ると思う」と、来年はキックや格闘技界を盛りあげる秘策を考えているようだ。「大晦日の借りは大晦日で返す」という言葉を有言実行した天心。適正体重はあくまでも55.5kg から 56kg だが、「相手がいないとかいろんな問題がある。今回は江幡選手だから出来たこと。でも体重を増やして階級を上げていくことは“今後”にも影響するので考えてない」と語るなど、“今後”という言葉の中には、“格闘家”那須川天心にとって、まだまだ続くストーリーの一端が含まれているのだろう。 この日の試合で、天心の今年の戦績は 6 勝 0 敗(5KO)。プロ通算成績を 34 勝 0 敗とした。この勢いで、今年のオリンピックイヤーを格闘技イヤーに出来るか?2020 年も天心の動向から見逃せない。(どら増田)
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スポーツ 2019年12月31日 22時30分
飯伏幸太の「覚悟」【2019年の新日本プロレス】
今年の新日本プロレスは、1.4東京ドーム大会で、棚橋弘至がケニー・オメガとの“イデオロギー闘争”を制しIWGPヘビー級王座を奪還したことから始まった。 その後、1月末の契約満了をもって、ケニー、Cody、ヤングバックス、ハングマン・ペイジがアメリカAEWに移籍、日本人選手もKUSHIDAがアメリカWWEに移籍し、新日本マットに別れを告げている。 ケニーと行動をともにしていた飯伏幸太は4月に約3年ぶりに新日本に入団したことを発表。本人の口から「生涯、新日本」という言葉まで飛び出した。シリーズにフル参戦するようになった飯伏は、何か吹っ切れたかのようなファイトを展開していく。そして迎えた真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』では、ジェイ・ホワイトを破り、初のG1制覇。試合後は、優勝の喜びから、報道陣にビールを自ら配り一緒に乾杯をするなど、テンションは尋常ではなかった。 来年1.4東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権利証を与えられると、「1.4はIWGPヘビー級王座に、1.5(東京ドーム)はIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦したい」と、史上初の東京ドーム2連戦を盛り上げるべく、連日のタイトルマッチを提案。IWGPヘビー級は棚橋が1カ月でジェイに敗れて王座陥落、ジェイも4月に開催されたアメリカ・ニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)大会で、オカダ・カズチカに王座を明け渡している。インターコンチ王座は、1.4東京ドーム大会で、クリス・ジェリコから内藤哲也が奪還するも、4月のMSG大会で飯伏に移動。6月の大阪城ホール大会では再び内藤が取り返し、9月の神戸ワールド記念ホール大会でジェイが奪還している。 「覚悟はあるのか?」 これは昨年、棚橋が飯伏に送ったメッセージ。飯伏は今年に入ってから「棚橋さんが言った覚悟の意味が分かってきた」という。その結果、再び新日本に所属するという決断をし、「もっとプロレスを広めるため」に自身がチャンピオンになり、話題を集めようとしている。これはかつて棚橋が新日本でやってきたことだ。棚橋、そしてWWEの中邑真輔を「2人の神」と称える飯伏の覚悟を持った闘いは2020年も続いていく。(どら増田)
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スポーツ 2019年12月30日 22時30分
2大メモリアル大会のメインを締めた三冠王者、宮原健斗【2019年のプロレス界】
元号またぎとなった2019年は、平成最後と令和初のプロレスオールスター戦が、メモリアル大会という形で開催された。 まず、2月19日に『ジャイアント馬場没20年追善興行〜王者の魂〜』が両国国技館で開催された。メインイベントでは棚橋弘至(新日本プロレス)とヨシタツ(フリー)が、宮原健斗(全日本プロレス)、関本大介(大日本プロレス)と対戦。11月15日には『ザ・デストロイヤー メモリアル・ナイト〜白覆面の魔王よ永遠に〜』が大田区総合体育館で開催。メインイベントでは、武藤敬司(W-1)、獣神サンダー・ライガー(新日本)と、宮原がトリオを結成し、SANADA&BUSHI(新日本)にKAI(フリー)を加えた同期トリオと対戦している。 どちらの大会も、全日本プロレスにゆかりがある選手が歴史をまたいで集結。そこに新日本など他団体が力を貸し、結果的に豪華なメンバーがそろったオールスター戦が1年に2回も実現した。これは日本プロレス界の歴史の中でもまれだろう。 90年代まで新日本の選手はテレビ朝日と、全日本の選手は日本テレビとそれぞれ専属契約を結んでいた。“テレビ局の壁”ともいわれたがこれが2000年代に入り崩壊。また、新日本と全日本の分裂劇もあって、「夢のカード」が続々と実現。これが出尽くしてしまったことで、プロレス界は厳しい時代を迎えていた。ここを何とか乗り切った新日本は2012年にブシロードに買収されてから、他団体に選手を貸しても他団体から借りる選手は“最低限”にとどめ、契約する選手だけで興行を開いて再建、現在に至っている。 “鎖国”はジャイアント馬場さんが社長を務めていた時代の全日本プロレスの専売特許だったが、鎖国を貫いたことで、全日本の選手の価値が上がったのは事実。それだけに、両大会のメインイベントに出場し、新日本の選手と“絡んだ”全日本の三冠ヘビー級王者、宮原にとっては、己の存在感をアピールするチャンスとなった。そんな中、宮原は入場時から「健斗」コールをあおり、自らの世界観にリングを染め上げてみせた。 棚橋は「宮原選手は本当に宝だと思いました。ハートの部分が屈託がないというか、明るい光を放っているので、昔の棚橋…。いや、僕を超える素材になると思います。これからのプロレス界は宮原選手が語ればいい」と絶賛。武藤は「俺らが知らないタイプのレスラー」と武藤らしい表現で宮原を評価していた。 宮原は2月の大会で棚原と対戦した後に「今日当たれたというのは、プロレスの神様も何か意味があると思う。その意味を確かめながらレスラーとして生きていく。この先も何が起こるか分からない」と口に。三冠ヘビー級王者として恥じない姿を見せつけて、さらなる自信につなげていた。 全日本の宮原、ノアの清宮海斗と、団体対抗戦を知らない世代がトップとして台頭してきたのは、プロレス業界にとって夢のあること。令和の夢のカードは彼らが作っていくのだろう。(どら増田)
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その他 2019年12月29日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★違法薬物より重罪の“脱税”問題
ある芸人さんが脱税問題を起こして謹慎したね。個人の別会社を作って納税してなかったということだけど、あれは先輩芸人や同期の芸能人がやっていることを、真似してやってたんだろうな。彼がボンッとやられたから、今ごろみんな焦って払いに行ってると思うよ。 昔のプロレス界も似たようなことがあって、いい会計士の人がいるって聞くと、そこにみんな通って節税してもらってた。「総年収の40%ぐらいまでなら経費で認められる」って話なんだけど、年収が8000万円くらいになってくると、40%で3200万。月250万円だから、そんな額は経費でまず使わないよ。プロレスラーの経費なんて、コスチュームとトレーニング代ぐらいだから、毎月、サイパン合宿でも行かないとなかなか経費が積み上がらないんだよ。 でも、税金を払いたくない人は、どうにか経費にしてくれと会計士に頼む。会計士だって、顧客に言われたらやらざるをえない。それで申告が通ったりすると、「先輩どこでやったんですか?」「俺もお願いしますよ」って広まっていく。 でも、その会計士が目を付けられると、芋づる式でやられちゃう。 俺なんかは、払うモノは払った方がいいっていう考え方だから、経費がないんだったら、そのままの税率で収めてもらってた。 そもそも税金の小細工なんてのは、税務署側にはほとんどバレてるんだよ。芸人さんの件も、税務署は不正が分かってて泳がすというか、ずっと様子を窺ってたんだろうね。で、5年くらい貯まれば2000万くらいの不正会計ってのが見えてくるから、そろそろ行ったらまとまって取れる、と。★K−1の石井館長は脱税で刑務所入り ウチの会社は、設立して3年目くらいに任意で税務調査を入れたんだけど、税務署員に「年度末の売上が、翌年度にまたいでますね。実際には前年度のことなんで、追加で税金を納めないといけません」ってすぐに申告漏れを指摘された。その分を計算したらピッタリ50万円。署員1人が1日動いたら50万円分くらいの経費が掛かるみたいだから、最初から向こうは取る数字が決まってるみたいだったよ。 だから、あの芸人さんの脱税も、最初から金額のメドはついていたし、指摘をされたらグウの音も出ないから、すぐ払ったんだと思う。ただ、今回マズかったのは、見つかっても払えば済むと思ってたところだな。 市民感情を抜きにしても、脱税の罪って重いんだよ。不倫とか薬物なんていうのは個人の問題だけど、脱税は社会問題。国も厳しく追及するし、納税の義務はキツく守らなくちゃいけない。下手したら堀の中に入れられてもおかしくないわけだから。 K−1の石井館長なんかは、脱税が見つかったときに、払う、払わないで揉めて、なかなか折れなかった。結局、裁判までやったんだけど、負けて刑務所に1年ぐらいぶち込まれたわけだから。 金額の大小もあると思うが、税金のごまかしについては、今後はもっと厳しくなると思う。キッチリしておいたほうがいいぞ。********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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芸能ニュース 2019年12月26日 11時50分
小柄な体型にコンプレックス 引退表明の獣神サンダー・ライガー、デビュー秘話明かす
新日本プロレスで活躍し、来年1月での引退を表明している獣神サンダー・ライガーが25日、都内でDVD-BOX「獣神伝説〜30年間の激選名勝負集〜」の発売記念トークイベントを行った。年明け1月4日、5日の東京ドーム大会を最後にリングを去るライガーは「戦ってみたかった相手」を問われると、昭和の名レスラーであるジャイアント馬場氏の名を挙げるなど、懐かしそうに自身のキャリアを振り返った。 この日はグラビアアイドルの鈴木ふみ奈も登壇。その鈴木のお色気コスに「いいね〜」と子供のように目を輝かせるなど、ライガーはこの日終始ご機嫌。「あと11日。しんみりしたくない。プロレスラーとしてリングに上がるんですから、最後までプロレスラーでいたい。しんみりするのはその後で」とその明るさの理由も明かす。 プロレスの世界を目指すきっかけとなったのは、大先輩である藤波辰爾選手の存在を知ったからだとも紹介。「オヤジがあんまりプロレスを見なかったのでそれまではプロレスに興味がなかった。それが藤波辰爾さんを見てからですね。あの体とか試合内容で、これしかないって思った」と青春時代を嬉しそうに回顧。 プロレスラーになるためには身長180センチは必要だったといい、身長を伸ばすため、中学時代は意気込んで水泳部に入ったとも述懐。しかし、「縦には伸びなかった。横には大きくなれましたけど」と身長を伸ばす効果はあまりなかったといい、「バレーボールかバスケットボールにしておけば良かった」とため息も。その後、高校時代はアマチュアレスリングに没頭。お金を稼ぐために、朝は新聞配達もしていたという。 「3年間新聞配達をしてお金を貯めたし、自転車で新聞を配ったので体も鍛えられた。でも、身長は伸びない。プロレスラーになることを挫折しかけました。こりゃダメだって」とライガー。身長170センチの小柄な体型にコンプレックスを抱きつつ、身長を問わずプロレスラーを受け入れてくれる環境があったメキシコへ飛ぶと、メキシコでレスラーとして活躍する。「日本だと180センチ80キロは必要だった。それでメキシコへ行って、逆輸入される形で日本のプロレスに入ることができたんです」とデビュー秘話を紹介。 最初は素顔でプロレスラーをやっていたが、その後マスクマンになる。「自分の顔が嫌いなんです。あまりに不細工で。マスクマンになりたかったんです。自分の顔があまりにひどいので隠したかったんです」とライガー。「最初に憧れたのはミルマスカラスとかドスカラス。メキシコのきらびやかな選手に憧れました」と述べると、「最初に自分のマスクのデザインを(運営に)渡されて、これだから頼むなって。サンプルだけ渡されて、あとは自分で作れって言われて……」とマスクの制作秘話も振り返る。「全身コスチュームですから、ゼロからマスクを作るところに相談しに行って作ったのを覚えています」と話してにっこり。 その後、東京ドームでデビューを果たす。まだマスクを装着しての試合に慣れていなかったといい、「苦しかったです。ただ苦しかったです。練習でもかぶっていたけど、苦しくて。その時にこれ何とか改良しないといけないなって」とマスクの改良にも着手。「その時は2020年までプロレスラーをやるとは思っていなかったです。ライガーとしてやっていけるか不安だった」というが、当時ライバルだった佐野直喜の存在がライガーを救う。 「タイガーマスクだった佐山聡さんの真似をしてもダメだしって悩んでいる頃、佐野さんが現れた。その佐山さんとどうやったら戦えるか考えて、もっと俺自身を出して頑張ろうって思えるようになったんです。佐野さんのおかげです。佐野さんの背中をずっと見てその頃戦っていたんです」と佐野の存在がライガーを刺激し、成長させた。 最後にDVDの見所を問われると、ライガーは「僕のデビュー戦から収録されているものです。ライガーの方向性を決めてくれた佐野さんとの試合も入っています。佐野さんとの一連の遺恨の試合はすべて入れてほしいって要請して、入れてもらいました。それがあったから今の僕がある。僕の35年間がきっちり詰まった作品です。最初から最後まで全部見てほしい」と呼びかけていた。(取材・文:名鹿祥史)
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スポーツ 2019年12月26日 06時30分
赤いベルト初防衛の岩谷麻優、新日本1.4東京ドーム大会出陣へ!
スターダム『STARDOM YEAREND CLIMAX2019』▽24日 東京・後楽園ホール 観衆1,334人(超満員) 今月からブシロードグループ傘下のブシロードファイトが人気女子プロレス団体スターダムを運営するようになった。初の後楽園ホール大会が24日、超満員の観客を集める中、開催された。 ホール北側も開放し1,334人が集まった。木谷高明オーナーがあいさつを行った際、木村花が現れ木谷オーナーにビンタを見舞うハプニングもあったが、ファンは今回のブシロードによる買収劇を歓迎しているようだ。 メインイベントでは、スターダム最高峰の“赤いベルト”こと、ワールド・オブ・スターダム王者で、“スターダムのアイコン”岩谷麻優が、ライバルの花月を相手に初防衛戦を行った。試合は20分を超える死闘となり、村山大値レフェリーが岩谷の肩が外れたとジャスチャーする場面もあるなど、岩谷は右肩を痛めながらも花月の激しい技を受けに受け、これをとことん返していく。しかし、花月も随所で毒霧を見舞うなど、ラフ殺法で岩谷に主導権を渡さなかった。 しかし21分が経過し、岩谷のドラゴン・スープレックスホールドが決まる。カウント2で返されたが、これを勝機と見た岩谷はツームストン・パイルドライバーから、ムーンサルト・プレスを叩き込みカウント3。激戦に終止符を打ち、同王座の初防衛に成功した。勝利者トロフィーを折るハプニングがあった中、マイクを持った岩谷は「青い毒霧!最高のクリスマスプレゼントありがとう。今年も最悪のライバルでした。来年もよろしく!」と花月に握手を求めると、花月もこれに応じた。次期挑戦者として渡辺桃が挑戦をアピールすると、これを受諾。来年1月にも対戦が実現しそうだ。 年内最終戦とあって、エンディングでは今年を振り返る映像が場内のスクリーンに流されたが、最後の最後に、来年1.4新日本プロレス東京ドーム大会でダークマッチを開催することを電撃発表。これはスターダムにとって思わぬクリスマスプレゼントとなった。当日スターダムは東京・両国KFC大会も開くが、関係者の話によると「掛け持ちは可能」だという。 王座に防衛した岩谷はダメージと、試合の充実感から「何を話したらいいのか分からない」と、かなり疲労困憊の様子。東京ドーム大会については「このベルトを持っているから出ることになるでしょう」と出陣表明した。新日本では2002年5月2日に、全日本女子プロレスが東京ドームで提供マッチを行っており、好評だった。ちなみにその年は他の女子プロレス団体も新日本のビッグマッチで提供マッチを行っている。 岩谷は新日本のアメリカ大会に今年出場しており、新日本マットは既に経験済み。新日本と同じグループ会社になった強みを生かした今回のコラボが成功すれば、今後も継続的に交流する可能性が生まれるだろう。第0試合でもしっかりとインパクトを残したい。(どら増田)
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那須川天心も驚いた!6.17RISE幕張メッセ大会で清水翔太が国家斉唱!
2018年05月10日 21時40分
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ライガーのいない新日本25回目のスーパージュニア、5.18後楽園で開幕
2018年05月10日 06時30分
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AJや中邑に負けられない!“デヴィちゃん”ベイラーがMITBラダー戦出場権利を獲得
2018年05月09日 21時45分
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新日本6.9大阪城でオカダ対ケニー、内藤対ジェリコ、ミステリオJr.も特別参戦!
2018年05月08日 21時45分
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AJ 対 中邑は名勝負から迷勝負へ!?ブライアンがレインメーカーに耐えて復活勝利!
2018年05月08日 17時30分