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「今年いちばんの動きだった」那須川天心、“日本最強”に完封勝利で2020年に抱く想いを語る!

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那須川天心

RIZIN
『RIZIN.20』

▽12 月 31 日 埼玉・さいたまスーパーアリーナ 観衆 29,315 人(札止め)

■RIZIN キックボクシング特別ルール 56.0kg(3 分 3R / Ex.1R)
◯那須川天心<TARGET / Cygames>(1R2 分 46 秒 TKO)●江幡塁<伊原道場>

「江幡選手は日本最強と言われてたので、レベルの差を見せてやろうかと」

 キックボクシング“日本人最強”の一角を担う江幡塁を相手に僅か 166 秒で KO をしてみせた“世界”の那須川天心は試合後、「めちゃくちゃ気持ち良かった」とした上で、「レベルの差」という言葉で試合を振り返っていたが、まさかここまで「差」が出るとは…絶句するしかな
い。

 先に入場した江幡塁は双子の兄でキックボクサーの江幡睦、小学生時代の親友で俳優の三浦春馬とともに入場。「3 人で花道を歩く」夢を果たし、あとは新日本キックボクシング協会と自身が保持しているタイトルの価値を上げるため、天心戦の勝利という「ピース」を手に入れるだけだったのだが、1 年前の大晦日に元プロボクシング世界チャンピオン、フロイド・メイウェザーJr.に、ボクシングルールのエキシビジョンマッチながら KO 負けを喫した天心は、この 1 年間の思いをぶつけるべく入場から凄まじい殺気のようなものが漂っていた。

 試合が始まると、「アップの時点で調子は良かった。『負ける』とかそういう声を全てひっくり返してやろうと思ってたので、負ける気はなかったですね」という天心がリング上を支配。

 明らかにプレッシャーを与えて、塁に隙を与えない。逆に一瞬の隙を突かれた塁は前蹴りでマウスピースを吹っ飛ばされると、そこに気を取られた“間”を天心が見逃すはずがなく、右フックでダウンを奪うと、“新技”アクセルキックを披露するなど、怒涛の打撃ラッシュで塁を圧倒。何とか這い上がろうとする塁だったが 3 度目のダウンを喫したところで、レフェリーが試合を止めた。天心は「江幡幻想を崩したい」と試合前に語っていたが、塁の実力がかなり高いのは戦績や試合内容を見れば明白だ。その証に「気持ちのこもった重い攻撃」をしてきた塁の実力を認めている天心は「来年行われる RISE のトーナメントに出場すればまた再戦出来るかもしれない」と、自身の挑戦者決定トーナメントへの出場ラブコールを送っている。

「2020 年はオリンピックより面白いことをやろうかと思っている」

 テレビ番組でもキックボクシングが競技に入らないのは悔しいと、「オリンピックはやって欲しくない」と語っていたが、試合後、「自分が勝ち続けることで、輝ければ出来ると思う」と、来年はキックや格闘技界を盛りあげる秘策を考えているようだ。「大晦日の借りは大晦日で返す」という言葉を有言実行した天心。適正体重はあくまでも55.5kg から 56kg だが、「相手がいないとかいろんな問題がある。今回は江幡選手だから出来たこと。でも体重を増やして階級を上げていくことは“今後”にも影響するので考えてない」と語るなど、“今後”という言葉の中には、“格闘家”那須川天心にとって、まだまだ続くストーリーの一端が含まれているのだろう。

 この日の試合で、天心の今年の戦績は 6 勝 0 敗(5KO)。プロ通算成績を 34 勝 0 敗とした。この勢いで、今年のオリンピックイヤーを格闘技イヤーに出来るか?2020 年も天心の動向から見逃せない。
(どら増田)

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