RIZIN榊原信行CEOが20日に発表してから、関係者が「数日内に試合順を発表する」と話していた中、大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催する『RIZIN.20』の全対戦カード及び、試合順がついに発表された。試合開始は15時で、今年も年越しのカウントダウンを行うという。
全15試合ラインナップされたが、キックボクシングの試合は白鳥大珠対大雅と、那須川天心対江幡塁の2試合のみ。その他はMMA(総合格闘技)ルールとなった。10試合までノンストップで行ってから、こちらも大晦日は恒例となっている“生中継待ち休憩”が入る。
今回、フジテレビ系列全国放送「RIZIN.20』で生中継される試合は、“ツヨカワ女王” RENAが、今年ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでの試合で無念の失神一本負けを喫したアメリカのリンジー・ヴァンザントとのリベンジマッチ挑む一戦を皮切りに、朝倉兄弟の兄、朝倉未来が、アメリカの総合格闘技団体ベラトールとの対抗戦の“大将戦”として対戦するブラジルのジョン・マカパとの試合、RIZINスーパーアトム級王者で、日本女子MMA最強の浜崎朱加と、韓国最強女王ハム・ソヒとのタイトルマッチ、“神童”那須川天心がキックボクシング特別ルールで、新日本キックボクシング協会のエースで、KNOCK OUTならびにWKBA世界スーパーバンタム級王者で、天心にとって最強の対戦相手と言える江幡塁との、これまで交わることのなかったドリームマッチ。そして、豊橋の路上から一気に日本のトップファイターへとスターダムを駆け上がっている朝倉兄弟の弟、朝倉海が、8月に堀口恭司を68秒KO、10月には佐々木憂流迦を54秒で勝利した実績を胸に、アンゴラの“暴走王”ことマネル・ケイプとRIZINバンタム級のベルトを懸けて対戦する5試合が生中継されることになった。
天心がセミファイナルになっているが、これは視聴率が取れる時間帯との兼ね合いや、朝倉兄弟をこれからもっとプッシュしていこうというRIZIN側とフジテレビ側双方の意向が窺える。また、29日に同所で開催される『ベラトールジャパン』のメインイベントで行われる「日本でのラストマッチ」のエメリヤーエンコ・ヒョードルと、クイントン“ランペイジ”ジャクソンの録画中継も決定。今年も試合の進行状況を見ながら、29日、31日に行われた試合を生中継枠以外の時間帯に放送する形を取ることになるだろう。
(どら増田)