『STARDOM YEAREND CLIMAX2019』
▽24日 東京・後楽園ホール 観衆1,334人(超満員)
今月からブシロードグループ傘下のブシロードファイトが人気女子プロレス団体スターダムを運営するようになった。初の後楽園ホール大会が24日、超満員の観客を集める中、開催された。
ホール北側も開放し1,334人が集まった。木谷高明オーナーがあいさつを行った際、木村花が現れ木谷オーナーにビンタを見舞うハプニングもあったが、ファンは今回のブシロードによる買収劇を歓迎しているようだ。
メインイベントでは、スターダム最高峰の“赤いベルト”こと、ワールド・オブ・スターダム王者で、“スターダムのアイコン”岩谷麻優が、ライバルの花月を相手に初防衛戦を行った。試合は20分を超える死闘となり、村山大値レフェリーが岩谷の肩が外れたとジャスチャーする場面もあるなど、岩谷は右肩を痛めながらも花月の激しい技を受けに受け、これをとことん返していく。しかし、花月も随所で毒霧を見舞うなど、ラフ殺法で岩谷に主導権を渡さなかった。
しかし21分が経過し、岩谷のドラゴン・スープレックスホールドが決まる。カウント2で返されたが、これを勝機と見た岩谷はツームストン・パイルドライバーから、ムーンサルト・プレスを叩き込みカウント3。激戦に終止符を打ち、同王座の初防衛に成功した。勝利者トロフィーを折るハプニングがあった中、マイクを持った岩谷は「青い毒霧!最高のクリスマスプレゼントありがとう。今年も最悪のライバルでした。来年もよろしく!」と花月に握手を求めると、花月もこれに応じた。次期挑戦者として渡辺桃が挑戦をアピールすると、これを受諾。来年1月にも対戦が実現しそうだ。
年内最終戦とあって、エンディングでは今年を振り返る映像が場内のスクリーンに流されたが、最後の最後に、来年1.4新日本プロレス東京ドーム大会でダークマッチを開催することを電撃発表。これはスターダムにとって思わぬクリスマスプレゼントとなった。当日スターダムは東京・両国KFC大会も開くが、関係者の話によると「掛け持ちは可能」だという。
王座に防衛した岩谷はダメージと、試合の充実感から「何を話したらいいのか分からない」と、かなり疲労困憊の様子。東京ドーム大会については「このベルトを持っているから出ることになるでしょう」と出陣表明した。新日本では2002年5月2日に、全日本女子プロレスが東京ドームで提供マッチを行っており、好評だった。ちなみにその年は他の女子プロレス団体も新日本のビッグマッチで提供マッチを行っている。
岩谷は新日本のアメリカ大会に今年出場しており、新日本マットは既に経験済み。新日本と同じグループ会社になった強みを生かした今回のコラボが成功すれば、今後も継続的に交流する可能性が生まれるだろう。第0試合でもしっかりとインパクトを残したい。
(どら増田)