全日本の年明けは故ジャイアント馬場さんが社長を務めていた昭和から平成になり、幾度も体制が変わりながらも、この後楽園2連戦だけは毎年開催しており、新日本プロレスの1.4東京ドーム大会よりもはるかに歴史は深い。近年では元旦にZERO1が後楽園で大会を開催しているが、それまでは全日本の後楽園大会が“プロレス始め”と言われていた。令和の時代になってもどの団体も超えられないであろう連続開催記録を更新し続けている全日本プロレスは素晴らしい。
来年は元旦にZERO1が、2日の夜に大日本プロレスが、3日の夜はDDTが、4日の昼は東京女子プロレス、夜にはプロレスリング・ノアが、5日の昼に再びノアがそれぞれ後楽園で興行を開く。さらに4、5日は新日本プロレスが隣の東京ドームで2連戦を開催するとあって、各団体がビッグマッチ級のカードをラインナップしている。
全日本の2日のメインイベントは、世界タッグ選手権試合。チャンピオンチームのゼウス&崔領二に、今年の世界最強タッグリーグ戦優勝チームの諏訪魔&石川修司(暴走大巨人)が挑戦する好カードが組まれた。毎年恒例の新春バトルロイヤルも開催する。3日のメインイベントは三冠ヘビー級選手権試合。チャンピオンの宮原健斗に、今勢いのあるジェイク・リーが挑戦する。宮原は9度目の防衛戦だ。新春から「最高」と叫べるのか?また世界ジュニアヘビー級王座決定戦も行われるなど、全日本の2020年を占う上で欠かせない大会になるのは間違いない。
クオリティが高い試合内容を続け、再び熱気を帯びてきた全日本マット。新春からど迫力の王道プロレスを見せてくれることだろう。
(どら増田)