新日本
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スポーツ 2020年01月12日 06時30分
新日本が年間日程を発表!G1は初の秋開催、夏は新企画検討中か?
新日本プロレスは2020年の主なビッグマッチを発表した。・2月1、2日「THE NEW BEGINNING in SAPPORO ~雪の札幌2連戦~」北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる・2月9日『THE NEW BEGINNING in OSAKA」大阪・大阪城ホール・3月3日「旗揚げ記念日」東京・大田区総合体育館・3月20、21日「NEW JAPAN CUP 2020 ~決勝戦~」新潟・アオーレ長岡・3月31日「SAKURA GENESIS 2020」東京・両国国技館・4月29日「レスリング薩摩の国」鹿児島・鹿児島アリーナ・5月3、4日「レスリングどんたく 2020」福岡・福岡国際センター・6月6日「BEST OF THE SUPER Jr.27 ~優勝決定戦~」東京・大田区総合体育館・6月14日「DOMINION 6.14 in OSAKA-JO HALL」大阪・大阪城ホール・10月16〜18日「G1クライマックス30」東京・両国国技館 2020年はオリンピックイヤーとあって、プロレス界にも「会場問題」が発生。特に毎年夏の恒例シリーズだった新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス』の会場がどこになるのか注目されていた。記念すべき30回大会は初の秋開催、会場は3年ぶりに両国国技館3連戦となった。昨年、アメリカ・ニューヨークMSG大会があったため、開催されなかった春の両国も復活する。 木谷高明オーナーは初のG1秋開催について「これは仕方ないですよね」としながらも「今回は7月から9月の発表が抜けてるわけで、それは現場が今発表するタイミングじゃないと判断したのでしょう。何か考えてるとは思うので楽しみにしていてもらえれば」とコメント、夏あたりに何らかの新企画が計画されていることを示唆した。 秋のG1は9月のシルバーウィークから開幕すると考えるのが妥当かもしれない。G1決勝から来年1.4東京ドーム(未発表)までの期間が短いのも気になるところだ。 今年の東京ドーム2連戦では、2日間で7万人の動員に成功した。4日の大会は1992年に開催された最初の1.4東京ドーム大会と遜色ない入りだった。当時の発表は6万人である。外野席を完全に開放して埋めると、現在なら43,000人から45,000人の動員が可能とされている。 今回の日程発表では昨年ほどのサプライズはなかったが、新日本の攻める姿勢は変わらない。ビッグマッチのたびに、追加のビッグマッチなどが発表されることもあるだろう。オリンピックイヤーに負けじと新日本の勢いは増すことになりそうだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月11日 06時30分
「まだ諦めない」飯伏幸太、ドーム2連敗も“多方向”から巻き返しへ!
「切り替えはできてます。今日はちょっと負けてしまって、何も考えられないというか…せっかくのドームなのに良い結果が残せなかったということ。ちょっと自分の夢につなげられなかったというのが残念だなという部分はあるんですけど、僕は諦めない。マイナスの方に捉えないでもらえたい」 新日本プロレス年間最大のビッグマッチ『レッスルキングダム14』(4、5日、東京ドーム)で、4日はオカダ・カズチカのIWGPヘビー級タイトルマッチに敗れ、5日は無冠となったジェイ・ホワイトに負けてドーム2連敗を喫した飯伏幸太。「プロレスを盛り上げるため、もっと広げるために必要」と話していたIWGP2大王座の戴冠を逃すも、4日の試合後には既に「切り替え」られたという。 オカダとの試合後はノーコメントだった飯伏に、改めて40分近くに渡った激戦について振り返ってもらった。「負けちゃったんですけど、これ多分、プロレス2004年にデビューしたんですけど、だから16年?3本に入るくらい気持ちいい試合でした。負けたけど、なんですかね、プロレスを正直伝えられたのかなと。きのう(4日)の試合に関しては。でもきのう勝っていれば違う景色が見せられたかなと」 加えて「僕がプロレス見てた頃、東京ドームって、年に1回の、プロレス界全体の、僕の中では全世界で一番すごい大会だと思ってるので、そこを大爆発させられたというのは満足していますけど、まだ諦めない。まだ止まれないです。まだまだ全然諦めてない。先はまだまだありますから」と語るなど、プロレス人生においても大きな試合だったと明らかにしつつ前を向いた。 6日の大田区総合体育館大会では、バレットクラブに勧誘してきたチェーズ・オーエンズを、棚橋弘至との連携で破り、連敗をストップさせた。試合後、オーエンズはシングルマッチを迫り、棚橋からはタッグ王座への挑戦ラブコールを送られている。IWGPタッグチャンピオンチームのジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレーも同じ新日本本隊の仲間ながら、棚橋&飯伏を挑戦者に逆指名した。 「初めての2日間のドームで、まず初めてのメインイベントを飾れたこと。これは確実に収穫、自分のプラスです。この2日間のドームでシングルマッチで連戦できたことも自分の人生にとってもプラスかと思います。2冠っていうものは、もちろんどちらのベルトも僕は欲しい。それは多分全レスラー当たり前だと思ってる。それは当たり前の前提として、違う方向でもプロレスを盛り上げていきたい。その作戦も自分なりにもあるんで」 プロレスを盛り上げる方法は「ひとつじゃない」とも話す飯伏。2020年は連敗スタートとなったが、昨年の『G1クライマックス』を制したときよりもさらに精神的に強くなっているのは事実だ。飯伏の巻き返しは次期シリーズから始まる。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月09日 22時30分
新日本初!2月の大阪城決戦、内藤哲也がKENTAと2冠戦で制裁へ
新日本プロレスは『THE NEW BEGINNING in OSAKA」2.9大阪・大阪城ホール大会の全カードを発表した。新日本は例年この時期に大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)を使用してきたが、今年は初めて大阪城ホールにスケールを拡大している。 メインイベントはIWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合。2冠王者の内藤哲也に、“Mr.バッドエンド”KENTAの挑戦が決定した。1.5東京ドーム大会では、ジェイ・ホワイトを下してIWGPインターコンチネンタル王座を奪還した内藤、飯伏幸太を破ってIWGPヘビー級王座を防衛したオカダ・カズチカがダブル選手権として対決。“2冠戦”の提唱者である内藤が、大死闘の末にオカダをデスティーノで下して史上初の“IWGP2冠王者”となった。 しかし、その直後に内藤が公約通り場内のファンとの“大合唱”、「デ・ハポン」の締めを行っている真っ最中に、この日後藤洋央紀に敗れ、NEVER無差別級王座から陥落したばかりのKENTAが内藤を襲撃!東京ドーム大会史上最悪のバッドエンドにファンからは賛否両論が起こっていた。 続く1.6大田区大会では、メインイベントでKENTA&ジェイと内藤&SANADAが実現。試合はSANADAがジェイから勝利したものの、試合後にはジェイとKENTAがパイプイスでSANADAと内藤をメッタ打ち!マイクをつかんだKENTAは「大田区にお集まりのお客様、昨日の東京ドームは楽しんでいただけましたでしょうか?」と内藤のマネをしながら、ファンを挑発。さらに「俺が何が言いたいかっていうと、この2本のベルト、俺、いただいちゃうよってこと!」と言い放って、改めて2冠王座強奪をぶち上げた。 内藤は「彼は俺に遊んでほしいんでしょ?遊んでやるよ。でも(2冠を争った)オカダ、飯伏、ジェイに比べると3枚落ちる」とタイトルマッチには否定的な考えを示していたが、タイトル戦が決まると「相変わらず偉業を達成した俺に、まだこれからも嫌がらせを続けるのか? まあ決まった以上はやらせていただきますよ。大阪城ホールで、2つのベルトを懸けてKENTA選手とやらせていただきますよ。当日リングでおいしく料理してやります」とKENTA制裁に向けスイッチが入った様子。 KENTAはツイッターなどで、内藤哲也と武田鉄矢をかけて「このバカチンがぁ」などと挑発を続けている。内藤はKENTAの行動に腹は立てているが「いちレスラーとして、KENTA選手はいろいろなリスクを背負いながらも動いたわけですよね。ホント、その行動に関しては俺は素晴らしいことだと思いますね」と、認めている部分もあるようだ。 ただでは転ばないKENTAだけに、この一戦だけで内藤が制裁できるかは分からないが、2020年の新日本マットを占う試合になるのは間違いないだろう。 セミファイナルでは、IWGP USヘビー級王者、ジョン・モクスリーに鈴木みのるが挑戦。1.5東京ドーム大会、1.6大田区大会で対戦の機運が高まっていた。IWGPジュニアタッグ王者、SHO&YOHはエル・デスペラード&金丸義信の挑戦を受ける。またSANADAとジェイ・ホワイトのスペシャルシングルマッチや、中西学の大阪ラストマッチもラインナップ。このシリーズには帯同しない棚橋弘至と飯伏幸太も出場する。 新日本は6月14日にも毎年恒例の大阪城大会「DOMINION 6.14 in OSAKA-JO HALL」が決定している。年2回の大阪城大会を定着させる意味でも今大会は大成功させたい。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月08日 17時37分
新日本、雪の札幌全カード決定!オカダ・カズチカがタイチと一騎討ち
新日本プロレスは1月8日、『THE NEW BEGINNING in SAPPORO 〜雪の札幌2連戦〜』2.1、2.2北海道・北海きたえーる大会の全カードを発表した。 札幌2連戦は、1月6日の東京・大田区総合体育館大会で勃発した因縁を決着させる場となった。2.1のメインイベントは、大田区大会のタッグマッチでNEVER無差別級王者、後藤洋央紀から3カウントを奪い完勝した鷹木信悟が同王座に挑戦する。 大田区大会で鷹木は「今日中に返事をよこせ」と挑戦表明への回答を後藤に迫っていたが、後藤は自身のツイッターで「お前の実力は認める。俺に勝った実績もある。そしてNEVERを高めると言ったな?それが一番重要なんだよ。ダラダラダラダラ喋りやがって…。俺からの返事は勿論…『OK』だ!!」と回答。今回の対戦が決まった。 鷹木にとっては新日本移籍後、初のシングルのベルトがそろそろ欲しいところ。一方の後藤は1.5東京ドーム大会でKENTAを破って戴冠しただけに、3冠獲りを目指す意味でも負けられない。セミファイナルでは、同じ大田区大会のタッグマッチで激しくやり合った石井智宏とEVILがシングルで激突する。この2人の闘いの歴史も長く、激戦になるのは必至だ。 2日は、メインイベントでオカダ・カズチカとタイチが対戦。大田区大会でも対戦したが、急所攻撃とアイアンフィンガーフロムヘルでKOし、タイチが反則負けした。タイチはオカダを踏みつけレインメーカーポーズで挑発。ジョン・モクスリーが現れて、トドメは刺せなかったものの、インタビュースペースでは不敵な笑みを浮かべていた。 タイチは「おいっ!簡単に勝てそうだな、今のお前だったらな。ヘトヘトになった、ボロボロになったお前を俺が狙ってやるよ。オメーは前王者、リマッチ権があんだろ? それを俺が力づくで奪ってやる」と理不尽発言。また「冬の札幌、何か起きるのか、お前ら楽しみにしてんだろ?」とコメント。昨年は引退直前の飯塚高史が、タイチの対戦相手だった内藤哲也を入場時に急襲している。セミファイナルでは、ブリティッシュヘビー級王者、ザック・セイバーJr.に、ウィル・オスプレイが挑戦するブリティッシュ対決が日本で実現する。イギリスマットが誇る最高峰の試合が堪能できるだろう。 なお、札幌2連戦に棚橋弘至、飯伏幸太は出場しない。引退を表明した中西学にとっては最後の札幌大会となる。(どら増田)..
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スポーツ 2020年01月07日 17時49分
新日本、第3世代の一角“野人”中西学の引退を発表!2.22後楽園で
新日本プロレスは7日、都内の事務所で会見を開き、菅林直樹会長が中西学の引退を発表した。『中西学引退記念大会』 は、2月22日東京・後楽園ホールで開催する。 中西は4日に東京ドームで行われた『レッスルキングダム14』の第0試合に永田裕志とのタッグで出場。天山広吉&小島聡と第3世代タッグ対決を行ったが、小島のラリアットで3カウントを奪われた。 試合後、リング上で四方に礼をして去っていたため進退が心配されたが、インタビュールームでは「ドームで試合を組んでもらえたから、その喜びを永田選手と分かち合ったというか、まあいろんな意味で、いろんな思いがあるんで、それで、ああいうふうにしました。ホントに。やっぱレスラーですから」と説明。 「とにかくドームがあるなら試合したいのが当たり前じゃないですか、レスラーである以上。勝てたら一番良かったけど、永田の最高のサポートがあって、思い切り暴れられたんやけどね、最後勢い余ってやられてしまった」と振り返りつつ「まあ勢いもなくやられるよりは、勢い余ってやられるほうがまだええから。まだ初っぱなやから。まだまだ続くんで、よろしくお願いします」と今年の抱負を語っていただけに、来月に引退するとは意外だった。 中西は1992年のバルセロナオリンピックにレスリングの日本代表として出場。同年10月に開幕した『SGタッグリーグ』で、未定とされていた藤波辰爾のパートナーとして大抜擢され、サプライズ的なデビューを飾っている。1999年8月には『G1クライマックス9』の決勝戦で武藤敬司を下し初優勝。IWGPタッグ戦線では、永田や小島とのコンビで王座を獲得。2002年10月には東京ドームで、ボブ・サップと好勝負を繰り広げ、2003年には総合格闘技やK-1のリングにも登場、オリンピック経験者としての才能を発揮している。 2009年5月には棚橋弘至を大☆中西ジャーマンで下し、デビュー17年目にして悲願だったIWGPヘビー級王座を初戴冠。ファンはその姿に涙を流した。2011年6月、試合中のアクシデントにより、「中心性脊髄損傷」を負って手術を行い長期欠場へ。翌年10月に復帰を果たしたが、復帰前の動きを取り戻そうと苦悩の日々を送った。ここ数年は、天山、小島、永田らと“第3世代”として活動していた“野人”中西だが、昨年11月に開催した『ワールドタッグリーグ2019』では、永田とのタッグで過酷なリーグ戦を乗り切っただけに、今回の引退にはファンからの惜しむ声が多い。 中西の代名詞であるアルゼンチン・バックブリーカーを見られるのもあとわずか。新日本が厳しかった時代を支えた選手がまたひとりリングを去る。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月07日 17時30分
ライガー引退セレモニー、猪木氏サプライズ映像で14年ぶりに新日本登場!
新日本プロレス『NEW YEAR DASH!!』▽6日 東京・大田区総合体育館 観衆4,078人(札止め) セレモニーの前に、まずは4、5日と2日間にわたって行われた『レッスルキングダム14』東京ドーム大会を振り返ろう。新日本プロレス“世界の獣神”獣神サンダー・ライガーの引退試合。4日は、藤波辰爾、ザ・グレートサスケ、タイガーマスクとチームを結成した。 セコンドにはかつてのパートナー、エル・サムライがつき、“永遠の恋人”佐野直喜、大谷晋二郎、高岩竜一、田口隆祐、そしてこちらのセコンドにはライガーとしてデビュー戦の相手である小林邦昭がついた。レフェリーはライガーの“難敵”だった保永昇男が担当。選手コールは1980年代から2000年代初期にかけて、新日本の全試合をコールした田中ケロリングアナウンサーが務めるというスペシャル版だった。 佐野、大谷、高岩にはライガーと死闘を繰り広げていた当時の入場テーマ曲が使われるなど、演出面でも新日本のこだわりと歴史を痛感した。一夜限りのオールスターメンバーによる8人タッグマッチは、田口がライガーに必殺技どどんを決めて3カウント。佐野組が勝利を収めたが、試合後のライガーは「プロレスファンを担った頃からケロさんだったんで、うれしかったですね。とにかく感謝ですね。みんなに感謝」としながらも「きょうの試合見てさ、『うわぁ…ライガー引退も仕方がねえな』って思った?寂しさとかないでしょ?これでいいんだよ!これが俺の目指した引退試合!もっとすげえ試合、明日やるから!」と、すぐに5日の試合を見据えていた。 5日はライガーとの「約束」通り、4日の試合でウィル・オスプレイを破りIWGPジュニアヘビー級王者となった高橋ヒロムが、ドラゴン・リー改め、リュウ・リーとタッグを結成。ライガーは佐野とライバルタッグを結成し、師匠である藤原喜明がセコンドについた。 報道陣を驚かせたのは、久々の試合となる佐野の体型。佐野は「前から話をいただいていたので、2カ月前から調整しました」と話していたが、ジュニア時代をほうふつとさせる肉体を披露したのはさすがである。 ライガーは「僕と佐野さんの試合を見た先輩から『お前ら、いつか死ぬよ』と言われたんですよ。今、ヒロムとリーの試合を見て今は『ホントにいつか死ぬぞ』と思ってるので、佐野さんと組むのがいいかなと思いました」とコメント。現在進行形の新日本ジュニア勢を相手に、かつて新日本ジュニアを引っ張った2人が対戦することで、何かメッセージを残せたらと思ったようだ。 もちろんライガー自身、最後まで「第一線」で闘って終わりたいという気持ちも強い。この日はヒロムのTIME BOMBで最後の3カウントを喫したライガーだが、大の字になったライガーにヒロムは「あなたが作った新日本のジュニアをもっとデカくします」と耳元で叫んだ。起き上がったライガーは「平成元年、この東京ドームでプロレスラー獣神サンダー・ライガーは生まれました。そして今日!この東京ドームで、プロレスラー、獣神サンダー・ライガーは、終わりました!31年間、応援していただきまして、ありがとうございましたー!」とあいさつを終えると大ライガーコールの中、控室に向かった。 6日に行われた引退セレモニーでは、試合と同じフルコスチュームで入場。棚橋弘至ら新日本本隊、オカダ・カズチカらCHAOSのメンバー(石井智宏は除く)、菅林直樹会長、ハロルド・メイ社長兼CEO、家族から花束が渡される中、阿部誠リングアナウンサーが「この方からメッセージが届いております」と言うと場内のスクリーンに登場したのは新日本の創設者であり、ライガーにとって師匠でもあるアントニオ猪木氏だった。 映像とはいえ猪木氏が新日本に公式に“登場”するのは、なんと14年ぶりのこと。猪木氏はねぎらいのメッセージを送ると「1、2、3、ダァーッ!」が新日本の会場で久々に響き渡った。引退の10カウントを終え、棚橋の提案でライガーの入場テーマ曲『怒りの獣神』を会場全体で大合唱。鳴りやまないライガーコールの中、インタビュースペースに現れたライガーはスッキリした様子。猪木氏のサプライズに関しては「いや、ビックリしました。僕はアントニオ猪木の教え子の中では落第生だったので。よく怒られましたし、ロクなことをしなかったですからね。ああいうメッセージをいただいて、ありがたいです」と驚いていた。 今後はゆっくりする意向だが、しばらく取材も入っているそうで、「いろいろ計画されていることもある」とのこと。武藤敬司からプロレスリング・マスターズでの一夜復帰のオファーを受けていたが「絶対に復帰はありません」と完全否定。テレビ解説などお茶の間でライガーと接する機会はあるだろう。31年の激闘を経て、“世界の獣神”は伝説となった。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月07日 11時00分
1.4は熱闘連発!1.5はサプライズ祭り!ノア後楽園2連戦大盛況
『後楽園ホール Day1 NEW SUNRISE』▽4日 東京・後楽園ホール 観衆1,539人(超満員札止め)『後楽園ホール Day2 REBOOT』▽5日 東京・後楽園ホール 観衆1,528人(超満員札止め) 今年旗揚げ20周年を迎えるプロレスリング・ノアが、新日本プロレスの東京ドーム2連戦が開催される4日と5日に、東京ドームのすぐ隣りにある後楽園ホールで2連戦を開催した。5日は11時30分試合開始のため、15時開始の新日本とは“ハシゴ観戦”が可能だったが、初日の4日は新日本が17時開始、ノアが18時30分開始と時間がモロ被り。会場の規模は違うものの両団体による興行戦争になった。これは1995年にベースボールマガジン社(週刊プロレス)が主催したプロレスオールスター戦『夢の懸け橋』を東京ドームで開催したのに対して、「先に予定が入っていた」天龍源一郎氏率いるWARが後楽園大会を強行した時と似たようなシチュエーションと言ってもいいだろう。この時はどちらの大会も超満員の動員に成功している。 今回はノアがまず4日の前売り券が完売。カードが当日発表となっていた5日も年末には前売り券がほとんどなかった。結果、両日ともに札止めを記録。新日本は4日に4万人、5日に3万人を動員し、2日間で7万人の動員に成功。令和のプロレスファンのパワーを見せつける結果となった。 「内容ではドームに負けない」を合言葉に臨んだノアの後楽園2連戦だが、4日は全選手のモチベーションが高く、ファンの熱気も凄まじいものがあった。試合は敗れてしまったが、田中稔が東京ドーム大会を最後に引退する“あの人”に捧げるシューティング・スター・プレスを47歳にして初披露。中嶋勝彦はマイケル・エルガンのパワーに必死に喰らいついて行った。GHCジュニアタッグ戦は鈴木鼓太郎&小峠篤司が防衛。GHCジュニアヘビー戦は小川良成が初挑戦にして、20分の激闘を制しタイトルを奪取。この時点で後楽園のボルテージは沸点に。GHCナショナル戦では杉浦貴がマサ北宮を相手にこちらも20分のパワフルな攻防を振り切って防衛に成功。バトンはメインに渡された。メインのGHCヘビー戦では挑戦者の潮崎豪が、なんと緑の新コスチュームで入場。王者の若きエース、清宮海斗と“真の”緑を争う一戦に。この試合はなんと27分に及び、最後はムーンサルトプレスで潮崎が3カウントを奪取。新王者になると「オレがノアだ!」と叫んだ。気がつけば新日本の東京ドーム大会の終了時間を超えていたのだから、この日の力の入れようが分かる。 一夜明け、5日はテーマ曲が流れるまで誰が出てくるのか分からない完全なシークレットスタイル。まず、第2試合終了後、ストロング・マシン風のマスクマン2人が登場。覇王と仁王に握手を求めるが、そのまま2人を急襲すると、1人がトップロープに上がり、ダイビング・セントーンを放ち、マスクを取るとディック東郷!もう1人はNOSAWA論外だった。東郷は『グローバルJr.リーグ2020』への参戦を表明した。続いて、井上雅央がエルガンとシングル対決も僅か8秒でラリアットからフォール負け。場内が騒然とする中、杉浦貴、鈴木秀樹のパートナーとして、桜庭和志がサプライズ登場。その次の試合には越中詩郎、齋藤彰俊、AKIRAの平成維震軍が令和2年も元気に登場し、敗れはしたが拳王率いる金剛相手にハッスルプレイで盛り上げた。セミファイナルでは武藤敬司が登場。小川との絡みはファンにとって痺れる展開だっただろう。 5日のメインはGHCタッグ戦が組まれ、潮崎&中嶋が、丸藤正道そしてサプライズパートナー、ドラゴンゲートの望月成晃とのタッグの挑戦を受けた。勢いのある潮崎組のパワーに押され気味だった丸藤組だったが、ファンの大声援をバックに徐々に盛り返していく。最後は中嶋の一瞬の隙を突いて望月が丸め込みカウント3。場内は大モッチーコールが発生。試合後、望月は「これを持ってドラゴンゲート行きますか!」とツインゲート王座獲りも視野に入れるなど、丸藤とともにご満悦な表情を浮かべていた。 2020年、東京で生まれたこの熱を地方にも届けることが出来るのかが、20周年を迎えるノアにかかる期待。清宮の巻き返しも、「新しい景色」を見せて行くには必至なだけに、今後も注目していきたい。(どら増田 / 写真・萩原孝弘)
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スポーツ 2020年01月06日 06時30分
タイガー服部レフェリー引退試合を2.19新日本プロレスが開催!
1990年代に新日本プロレスのメインレフェリーを務め、渉外担当としても貢献したタイガー服部レフェリーが新日本プロレス2.19東京・後楽園ホール大会で引退記念試合を行う。 服部レフェリーは、レスリング選手として67年世界選手権のバンタム級で優勝。明大卒業後に渡米し、プロレスラーの指導やレフェリーを経験した後、82年に新日本入団。84年に長州力とともにジャパンプロレスを設立した。90年代は新日マットに戻り、数々の名試合を裁いた。昨年9月の新日本ニューヨーク大会では米国最後のレフェリングをし、彼を称えるセレモニーも行われている。 1970年代後半にはヒロ・マツダ道場で、後のスーパースター、ハルク・ホーガンにもレスリングを指導。明治大学の先輩に当たるマサ斎藤ら、アメリカで活躍する日本人レスラーの悪役マネージャーを務めるなど、選手としての経験はないものの選手やプロモーターからの信頼は厚く、帰国後にそれが役立った。フロリダでNWA加盟地区のレフェリーを務め、そのルートで全日本プロレスでレフェリーデビューしたことはあまり知られていない。 長州とマサがタッグを組むようになったこともあり、長州とは新日本、ジャパン、新日本、WJ、新日本で行動をともにした。服部レフェリーが新日本のメインレフェリーになったのは長州が現場監督に就任してからで、それまではミスター高橋が務めていた。長州の引退試合、ラストマッチも服部レフェリーが裁いており、両者の信頼関係の深さがうかがえる。 昨年は長州のラストマッチをはじめ、新日本に限らず、メモリアルの大会にスポット参戦してレフェリングを務め、自身のカウントダウンを進めていたが、2.19後楽園をもってレフェリーから完全に引退することを決めた。74歳となるタイガー服部のラスト3カウントの“相手”は誰になるのか注目だ。(どら増田 / 写真・萩原孝弘)
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その他 2020年01月05日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「アントニオ猪木」虚実の間を行き来する 唯一無二の“猪木イズム”
燃える闘魂”アントニオ猪木。その名を聞けば、今なお心躍らせるファンは決して少なくないだろう。単なるアクションショーとはひと味違った日本特有のプロレス文化が生まれたのは、やはり猪木という存在があったからである。※ ※ ※“猪木イズム”とは何なのか。ある者は「ストロングスタイル」のことだと言い、また、ある者は「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」という精神だと言う。その一方で「アメリカンプロレスの亜流にすぎない」と、猪木イズムの存在自体を完全否定する者もいる。 猪木自身が現役時代から今に至るまで、プロレスラーのあるべき姿として主張しているのは、第一に「強くあらねばならない」という点である。 力道山の時代からプロレスというジャンルは八百長と侮蔑され、各種のスポーツよりも格下と見なされてきた。そんな評価を覆すためにも、猪木にとって“強さ”は必須のものだった。 猪木は自らの強さを証明するため、格闘技の頂点であるプロボクシングのヘビー級王者、モハメド・アリにも戦いを挑んだ。アリと同じリングに上がり、できることならこれを凌駕することで、プロレスラーの強さを証明しようとしたのだ。 ただし、猪木が目指したのは自己満足的な強さではない。強さと同時に、名誉やビジネス的な成功も追いかけた。リアルな強さを追求しながら、ショービジネスとしても成功させる。この矛盾するようなテーマを両立させる闘いを、猪木は“格闘芸術”と称した。“世界一の男=アリと闘った猪木がやるのだから、タイガー・ジェット・シンとの血みどろの抗争であろうと、国際軍団との1対3変則マッチであろうと、マサ斎藤との巌流島決戦であろうと、決して茶番などとは言わせない”というのが、その理屈である。 そして、実際にこれが受け入れられたことで、70年代後半から80年代にかけての新日本プロレスブームが起こり、多くの猪木信者が生まれることとなった。 また、猪木はいわゆるアングルにおいてもリアルさを求めた。 猪木と新日が絡んだプロレス史上に残る“事件”には、シンの伊勢丹前襲撃事件や第1回IWGP決勝戦での失神KO負け(優勝はハルク・ホーガン)、猪木自身の引退後にも、愛弟子である小川直也vs橋本真也の不穏試合といったように、いまだ真相が明らかになっていない事例が多々ある。 これらについては関係者の話もまちまちで、猪木も深く語ることはない。そのため想像に頼らざるを得ないのだが、つまりはプロレス的なストーリーとは一線を画す事件を猪木が望んだ結果ではなかったか。 プロレスに興味のない一般社会を振り向かせるには、プロレス内でしか通じない抗争ではなく、一般紙にも記事として掲載されるリアルな事件を起こすしかない。 そのためには警察沙汰になろうが、一つの大会がメチャクチャになろうが、小さなことにすぎない。尋常ではない猪木の強烈な意志によって、プロレス的な文脈では理解が及ばぬ事態が引き起こされたのである。★社長を解任されいら立ちが爆発 さらに、猪木は試合においても、時にリアルな感情をむき出しにした。 1983年8月28日、欠場明けの猪木は東京・田園コロシアムでラッシャー木村と対戦。卍固めで快勝して見事に復帰を飾ったのだが、シリーズ後半の9月21日、大阪府立体育館で再度組まれた同一カードは、異様な結末を迎えることになる。 試合開始から間もなく、唐突に怒りをあらわにした猪木は、木村に殴りかかって場外に落とすや、容赦なく顔面を蹴りつける。これに大流血した木村だが、猪木による殴る蹴るのリンチまがいの攻撃はやむことがなく、わずか5分ほどで木村を血の海に沈めてしまった。 一連の国際軍団との抗争を無にする一方的な試合ぶりで、敗れた木村は悔しさからか泣いているようにも見えた。さて、この試合の裏には何があったのか。 復帰戦の数日前、猪木はアントン・ハイセル事業への過剰な投資の責任を取らされ、新日社長の座を追われていた。復帰戦で勝利した後、マイクで「俺の首をかき切ってみろ!」とアピールしたのは、その怒りのままの叫びであった。 社長解任に伴いマッチメーク権も選手会に移譲され、木村との再戦はその選手会による要求だった。だが、勝ったばかりの木村との再戦に納得できない猪木は、「こんな試合を組んだおまえらのせいだ」とばかり、わがまま勝手な振る舞いに出て、ライバルだったはずの木村を叩き潰してしまったのである。 リングの内外を問わず、虚実の間を行き来する。そんなレスラーは、古今東西を見渡しても猪木をおいて他になく、それこそが猪木イズムの核心と言えるのではないだろうか。アントニオ猪木**************************************PROFILE●1943年2月20日生まれ。神奈川県横浜市出身。身長191㎝、体重110㎏。得意技/卍固め、延髄斬り、ジャーマン・スープレックス・ホールド。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2020年01月04日 06時30分
イッテンゴ“集中”の棚橋弘至、ジェリコと2年越しの対決【新日本1.5東京ドーム大会展望】
新日本プロレス『レッスルキングダム14』1.4、1.5東京ドーム2連戦の全対戦カードが発表された際、思わず二度見してしまったのは私だけではないはずだ。4日のカードに棚橋弘至の名前がなかったからである。 「みんなが引導を渡してくる」 今年の『G1クライマックス29』を負け越しで終えた棚橋は、珍しく弱音を吐いた。昨年メインを務めた東京ドーム大会の試合後に「東京ドーム2連戦は俺が何とかします!」とまで言い切ったのが嘘のようだった。 ビッグマッチでゲスト解説を務めているときには「俺、何で解説してんだろう」と思ったこともあったようだが、この男のすごいところは常に“種まき”をしていること。6月の大阪城ホール大会で、試合後もオカダ・カズチカを襲撃し続けたクリス・ジェリコと乱闘し、爪痕を残したことが、今回、ジェリコ側からのアピールにつながり、棚橋にとって東京ドームにふさわしいカードが転がり込んできたのだから、さすがは棚橋といったところだろう。 「めっちゃ気になってるんで、この後(控室に)戻ってみようと思ってます」 今から2年前、ジェリコがケニー・オメガとドリームマッチを行うため、新日本の東京ドーム大会に参戦したとき、棚橋は満身創痍。まだモンスター化する前のジェイ・ホワイトの凱旋試合の相手を務め、ハイフライフローで勝利を収めた。インタビューブースで質疑応答が終わった後、雑談の中で「クリス・ジェリコ選手には興味がありますか?」の問いに笑顔で応えてくれたのを思い出す。あの頃から棚橋の頭の中にはジェリコと闘うビジョンは描かれていたはず。2年越しに実現する今回の一戦は必見だ。 12.8広島・広島グリーンアリーナ大会ではジェリコから「ドームがオマエの引退試合だ!」というビデオメッセージのアピールに対し、棚橋は「軽々しく引退なんて言うなよ。俺はまだまだ引退なんてしないから。ただ、オマエの引退試合にしてやるよ」と応戦。デビュー20周年記念試合で「もう一度、IWGP(のベルトを)巻くから!」と叫んだ気持ちを今回、ジェリコにぶつけることだろう。棚橋弘至の2020年は愛するファンとともにハッピーな幕開けにしてもらいたい。(どら増田)
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