札幌2連戦は、1月6日の東京・大田区総合体育館大会で勃発した因縁を決着させる場となった。2.1のメインイベントは、大田区大会のタッグマッチでNEVER無差別級王者、後藤洋央紀から3カウントを奪い完勝した鷹木信悟が同王座に挑戦する。
大田区大会で鷹木は「今日中に返事をよこせ」と挑戦表明への回答を後藤に迫っていたが、後藤は自身のツイッターで「お前の実力は認める。俺に勝った実績もある。そしてNEVERを高めると言ったな?それが一番重要なんだよ。ダラダラダラダラ喋りやがって…。俺からの返事は勿論…『OK』だ!!」と回答。今回の対戦が決まった。
鷹木にとっては新日本移籍後、初のシングルのベルトがそろそろ欲しいところ。一方の後藤は1.5東京ドーム大会でKENTAを破って戴冠しただけに、3冠獲りを目指す意味でも負けられない。セミファイナルでは、同じ大田区大会のタッグマッチで激しくやり合った石井智宏とEVILがシングルで激突する。この2人の闘いの歴史も長く、激戦になるのは必至だ。
2日は、メインイベントでオカダ・カズチカとタイチが対戦。大田区大会でも対戦したが、急所攻撃とアイアンフィンガーフロムヘルでKOし、タイチが反則負けした。タイチはオカダを踏みつけレインメーカーポーズで挑発。ジョン・モクスリーが現れて、トドメは刺せなかったものの、インタビュースペースでは不敵な笑みを浮かべていた。
タイチは「おいっ!簡単に勝てそうだな、今のお前だったらな。ヘトヘトになった、ボロボロになったお前を俺が狙ってやるよ。オメーは前王者、リマッチ権があんだろ? それを俺が力づくで奪ってやる」と理不尽発言。また「冬の札幌、何か起きるのか、お前ら楽しみにしてんだろ?」とコメント。昨年は引退直前の飯塚高史が、タイチの対戦相手だった内藤哲也を入場時に急襲している。セミファイナルでは、ブリティッシュヘビー級王者、ザック・セイバーJr.に、ウィル・オスプレイが挑戦するブリティッシュ対決が日本で実現する。イギリスマットが誇る最高峰の試合が堪能できるだろう。
なお、札幌2連戦に棚橋弘至、飯伏幸太は出場しない。引退を表明した中西学にとっては最後の札幌大会となる。
(どら増田)
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