『レッスルマニア』『グレイテスト・ロイヤルランブル』『バックラッシュ』に続いて、中邑真輔と、AJスタイルズがまたも決戦に臨む。2人は日本時間6月18日に次回PPV『マネー・イン・ザ・バンク』(MITB)でのWWE王座戦を戦う。この日のスマックダウンでは両者がタイトルマッチのルールを決める権利を賭け、シングルで対戦した。
反則裁定なしのノーDQマッチで対戦した『バックラッシュ』では急所攻撃の攻防から最後は両者が同時にダウン。レフェリーがダウンカウントを数え、両者KOの無効試合に。これには不満を漏らすファンも多かった。思わぬ形で実現した4度目(新日本プロレス時代も含めると5度目)のシングル対決は、中邑がランドスライド、キンシャサでカウント2まで追い込めば、AJはスタイルズバスター、牛殺しで反撃するなど、クリーンな好勝負を展開した。
しかし、中邑はレフェリーの死角に入ると股間を押さえて急所攻撃を受けた“フリ”をしてAJを動揺させる。かつての盟友、矢野通ばりのリアクションに爆笑するファンの姿も見受けられた。唖然とするAJはリバースパワースラムから、キンシャサを食らってしまいWWE移籍後、中邑からの初敗北を喫してしまった。中邑は試合後、ルールを明らかにしなかった。来週以降のスマックダウンを注視していきたい。
中邑と同じくアスカもMITBで『レッスルマニア』以来のスマックダウン女子王座戦に臨むことが決定した。この日のスマックダウンでは、「メラブレーション」と題して、新王者のカーメラによるセレブレーションが行われた。カーメラは昨年のMITBでキャッシュインし、試合後で瀕死状態のシャーロット・フレアーを狙い撃ちした経緯がある。カーメラはファンに大ブーイングで迎えられた。
「私がこのベルトにふさわしくないと思ってるの?私はチャンピオンよ。あなたたちよりベターな人間なの」とカーメラは観客を侮辱。するとスマックダウンGMのペイジが登場した。ペイジはMITBでの王座防衛戦開催をアナウンスすると、アスカのエントランステーマ曲がヒットした。ファンの大歓声を浴びながら入場したアスカは、カーメラの前でお面をゆっくり取り自信満々の笑顔で威嚇。すると、カーメラはベルトを大事そうに持ちながらリングサイドに退散した。カーメラにとって格闘技スタイルで攻めてくるアスカはシャーロットよりやりづらい選手かもしれない。
6月29、30日には両国国技館での日本公演を控えるWWE。中邑やアスカにとってMITBは日本公演前最後のタイトル挑戦になる可能性が高い。チャンピオンとして日本に凱旋できるかどうかも含めて注目だ。
文 / どら増田
写真提供 / ©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.