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オカダ・カズチカ「アントニオ猪木!」激闘後、創業者の名を叫ぶ

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オカダ・カズチカ、アントニオ猪木氏

新日本プロレス
「THE NEW BEGINNING in SAPPORO ~雪の札幌2連戦〜』

▽2日 北海道・北海道立総合体育センター北海きたえーる 観衆5,690人
“何かが起こる雪の札幌”
 これは昭和、平成を経て令和にも受け継がれるかと思われたが、この2連戦でいわゆる事件は起こらなかった。

 そんな中、最も事件を起こしそうな男、タイチがオカダ・カズチカを相手に、地元、北海道でその実力を開花させた。前日に行われた前哨戦でタイチは、オカダを花道で急襲し、ブラックメフィストを見舞い、首に大きなダメージを与えることに成功。オカダは首のあたりにテーピングを施してリングに上がった。試合では、タイチの首攻めに苦しめられるオカダ。12年ぶり2度目のシングル対決は一進一退の大激戦となった。レインメーカーになってからはシングル初対決だが、タイチは「2連勝を狙う」と公言していた。

 放送席の金丸義信を試合に介入させたり、レフェリーの隙を突いて急所攻撃を見舞うなど、勝利への執着を見せて、イーブンだった会場のコールが、完全に大タイチコールに。しかし、オカダの強さは底知れなかった。最後は旋回式のツームストンパイルドライバーから、レインメーカーでカウント3。30分を超える大激戦に終止符を打った。試合後、オカダはマイクを掴むと、「タイチは帰れ」コールをして、場内の「レッツゴータイチ」を煽り、オカダなりのやり方でエールを送った。

 「タイチさんなまら強かったです」と改めてタイチの強さを認めると、「北海道巡業が決まりました。楽しみですね!」とファンに呼びかける。そして…

 「札幌大会、何も起こらなかったので、俺が今、気になってる人のことを言わせてください!アントニオ猪木ーーー!!というわけで、またお会いしましょう」

 なんと、オカダの口から新日本プロレス創業者であるアントニオ猪木氏の名が。猪木氏と言えば、先月6日の東京・大田区総合体育館大会で行われた獣神サンダー・ライガー引退セレモニーに、ビデオメッセージという形ながら、14年ぶりに新日本マットに登場している。昨年から猪木氏は、これまでなら“あり得なかった”行動力を発揮しており、この発言が今後どのような形で繋がっていくのか注目されるところ。

 バックステージでオカダはこの件については一切触れなかったが、「今ベルトがないんでね。好き放題やらせてもらいますよ」と発言。オカダは「プロレス夢のオールスター戦」の実現もぶち上げているだけに、無冠になってもまだまだ見逃せない。
(どら増田)

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