先日行われた試合で、“巨獣”ブラウン・ストローマンに場外へ落とされ、4月に開催されるプロレス界世界最大のビッグマッチ『レッスルマニア36』(日本時間4.6フロリダ州、タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムで開催)に向けて暗雲が立ち込めたインターコンチネンタル王者の日本人スーパースター中邑真輔。
この日もサミ・ゼインとセザーロを引き連れて、ストローマンを相手にタイトルマッチを行った。先日のリベンジを今回のシングルマッチで果たしたい中邑は、序盤、ストローマンの後頭部に蹴りを叩き込むと、セコンドのゼインがレフェリーの死角でストローマンに攻撃を加え、さらに中邑は先日の試合でもストローマンを捕らえたスピニング・ヒールキックをクリーンヒット。しかし、ストローマンも「この拳を食らえ」と重い拳を振り落とし、続けてランニング・ショルダータックルを決めて反撃。
冷蔵庫爆弾を食らった中邑だが、アメリカに渡っても“インターコンチ”への執着は凄まじく、スライディング・ニーを叩き込んで応戦。さらにゼインがターンバックルを外すと、中邑がストローマンを叩き付けようとするも、逆に中邑が叩き付けられてしまう。ストローマン必殺のランニングパワースラムを食らってしまい万事休す。ストローマンが自身初のシングルタイトルを獲得した。
新日本プロレス時代の終盤はIWGPインターコンチネンタル王座が中邑の代名詞だったが、WWEのインターコンチ王座は昨年7月に獲得。以降、チャンピオンとして防衛ロードを築いてきたが、ここから『レッスルマニア』までの間にリターンマッチが組まれるかは不透明だ。世界最大のビッグマッチで存在感をアピールしたいところだが…。
(どら増田 / 写真・萩原孝弘)