鷹木と石井は、昨年夏に開催された『G1クライマックス29』で対決。鷹木が勝利を収めている。内藤哲也が発信する形で設立されたNEVER無差別級王座だが、同王座最多タイとなる5回の戴冠回数記録を誇っている石井は、“Mr.NEVER”と言っても過言ではない。鷹木にとっては遅かれ早かれ、避けては通れない相手。CHAOSでは石井より格上とされる後藤洋央紀を破って、NEVER無差別級王座を奪取した鷹木だが、石井のNEVERに抱く思いは強く、「NEVER無差別級の試合がしたい」と新しい世界観を描いている鷹木にとっては、絶対に落とせない試合だろう。
因縁の金丸義信&エル・デスペラードとの抗争に、“ひとまず”区切りをつけたロッポンギ3Kの2人の前に現れたのは、意外な人物だった。9日の大阪・大阪城ホール大会で、鈴木軍相手に王座を防衛したチャンピオンチームに対して、「セイシをかけ合う闘い」を称賛した田口だ。田口はロッポンギ3Kのマネージャーであるロッキー・ロメロを勧誘。この2人は昨年ジュニアタッグリーグにも、監督タッグとして機能しており、「ユー・アー・グレートレスラー!レッツチャレンジ、トゥギャザー!」とジャパニーズなイングリッシュでロメロを説得。ロメロは決断すると、SHO&YOHと対峙。最後は握手を交わして違う控室に戻っていった。
さらに、IWGPタッグ王座を狙う棚橋弘至&飯伏幸太、前王者のジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレーが再び合体。IWGPタッグチャンピオンチームのG.o.D(タマ・トンガ&タンガ・ロア)、ジェイ・ホワイト、バッドラック・ファレのバレットクラブ最強カルテットで対戦する。翌21日には、棚橋&飯伏がIWGPタッグ王座に挑戦することが決まっているが、ジュース&フィンレーにしてみれば、「リターンマッチ権」を主張してここに割って入りたいところ。その為には彼らが結果を出すしかない。
メインイベントは鷹木対石井に決定しており、G1よりもさらに重いプロレスが見られるのではないだろうか。勢いのある鷹木の真価が問われるのは確実である。
(どら増田)