山口敏太郎
-
ミステリー 2018年07月01日 23時20分
【山口敏太郎が語る“都市伝説”】砂嵐…謎のテロップが出る?死後の世界とつながっている?
砂嵐とは、その日のテレビ局の放送が終わった後に流される、雑音の混じった無放送状態をさすのだが、砂嵐に関連した数々の都市伝説は多くある。NHKは番組終了後に、砂嵐の中で受信料の不払い者の名前を流しているなどと噂されていたが、最近では不払い者が多すぎて、朝の放送開始までに流しきれず、中止したという笑い話に変わっている。無論、都市伝説であるが…。 また日本テレビの放送終了時には、ハトが飛び回る映像が流されるが、日によって微妙にハトの動きが違うと噂された。何百回に1回程度しか放送されないバージョンでは、鳩が狂ったように飛び回り、最後は画面の天井や壁に激突し、バタバタと死んでいき、鳩の死骸の山ができたとか。あるいは、砂嵐の中で男が姿を現し、明日死ぬ者の名前を呼ぶとか、自分の肉親の名前を呼ぶとも言われている。 ある男が、砂嵐の中で男が発した「明日死ぬ人間」の中に自分の名前があることに気付き、恐怖にかられたという。身の危険を感じた男は一日中家に閉じこもったが、日付が変わろうとする数分前に自宅に飛び込んできたトラックにひき殺されてしまった。噂によると、砂嵐状態の時間帯は死後の世界と電波でつながっており、死者たちと交信できるのだという。砂嵐の中の男は死者なのだ。 またテレビ局によっては、砂嵐の中で明日起こる予言内容が流されているとも言われている。また、これは実際にあったことだが、1980年、NHK静岡放送局では夜勤の職員が見ていたノーカットのポルノ映画が電波に乗ってしまい、そのまま放送されてしまった。また、某局では深夜に地震が発生し、局内の映像に急に切り替えたところ、テレビ局内の不倫カップルがデスクで必死にセックスに励んでいる姿が中継された。砂嵐には多くの都市伝説があるのだ。(山口敏太郎)
-
芸能ネタ 2018年07月01日 20時00分
【放送都市伝説】『なんでも鑑定団』放送内容が急遽オクラ入りに? 原因は依頼人の…
1994年から放送されているテレビ東京の長寿番組『開運!なんでも鑑定団』。25年近くにも及ぶ歴史の中には当然、「お蔵入り」になった企画や、諸事情により「放送中止」になった鑑定も存在する。 1995年6月22日の読売新聞で、『なんでも鑑定団』の6月20日の放送分のVTRが止められた事実が明らかになっている。 記事によると、『なんでも鑑定団』は6月20日の放送用に「出張鑑定・第1回時計大会」と題し、一般の視聴者から持ち込まれた貴重な時計類を鑑定するVTRを収録していた。 この「大会」には作家・高橋三千綱の娘も参加していた。高橋の娘は父・三千綱が1978年に『九月の空』で芥川賞を受賞した際の副賞である懐中時計を持ち込んだ。この懐中時計は「昭和53年8月7日 第79回芥川龍之介賞 高橋三千綱君」と彫られた紛れもない本物で、会場は一時騒然となった。 厳密に鑑定した結果、この時計には100万円の高値が付いた。その際に高橋の娘はカメラに向かって「(この時計は)父と高い値が付けば売りたいと約束している」と発言。世界に二つとない芥川賞受賞の懐中時計を「売る」ことは、まさに前代未聞の出来事。番組側は改めて高橋三千綱本人にも売りに出す意向を確認し、6月20日分の放送で「芥川賞受賞の時計」の買い手を募集することを決めた。 しかし、放送直前になって高橋氏側が「あの時計を売るつもりはない」と関係者に話したことが明らかとなり、困惑したプロデューサーは急遽、芥川賞の時計に関する放送を取りやめたという。なお、100万円の鑑定が出たシーンは、後日改めて放送された。 芥川賞を創設した菊池寛は、副賞に懐中時計を選んだ理由について「多くの新人作家は非常に貧しい生活を送っている。新人作家はこの時計を売って生活の足しにするように」と話していたという。実は「芥川賞の時計を売る」というオハナシは実は非常に理にかなっているのである。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
ミステリー 2018年06月30日 23時20分
【山口敏太郎のオカルト裏話】ワールドカップは呪術が飛び交う舞台だった!?
14日に開幕したサッカー・ワールドカップロシア大会。日本も下馬評を覆して健闘している。日本の試合を観戦している人も多いのではないだろうか。 ワールドカップには国の威信がかかっていることもあってか、出場国がゲン担ぎすることも多いという。例えば日本サッカー協会のシンボルマークは八咫烏(ヤタガラス)だ。日本代表は八咫烏ゆかりの川越熊野神社(埼玉県)に参拝しているという話があり、多くのサポーターもお参りして勝利を願うとされている。 中には勝利のために相手を魔術で呪うという話もある。黒魔術の存在が広く信じられているアフリカ諸国などでは特に多いらしい。日本と24日に対戦し、激戦の末に引き分けたセネガルも2017年のU20サッカーアフリカカップで対戦相手を呪ったとして問題になったことがある。 この時はFWのイブラヒマ・ヌディアエ選手が試合中に靴下から黒く小さな袋のようなものを取り出し、対戦相手であるザンビアのゴールの方に投げ捨てた。これを見たザンビアの選手らは「呪いをかけられた!」と怒り、ピッチの中で一触即発の事態となったのである。なお、試合結果は2−0でザンビア代表が勝利した。セネガル代表のヘッドコーチであるジョセフ・コト氏も「呪術は信じていないし、ザンビアが勝ったのだから呪術は存在していないだろう」と疑惑を否定している。 この時使用された呪術はブードゥー教を源流とする「ジュジュ(juju)」と呼ばれるもの。呪いのために人形を用いたり、さまざまな薬品を用いるなどの呪法(じゅほう)があるとされている。 他にも2010年のワールドカップ南アフリカ大会では、カメルーン代表がスタッフのひとりとして呪術師を引き連れて参加していた。2014年のブラジル大会でもガーナの呪術師がポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手に呪いをかけたと公言していた。なお、2014年のケースでは実際にロナウド選手が左足を負傷していたが、2010年のカメルーン代表のケースでは呪術の効果は無かったのか、カメルーン代表は敗戦が続いて予選リーグ敗退となっている。 今回のワールドカップではまだ呪術絡みの話は出てきていないが、いずれ今回の大会でもちょっと変わった呪術が纏わる話が報告されるのかもしれない。(山口敏太郎)関連動画Senegal under 20 ''The Juju Boys" full footage!https://www.youtube.com/watch?v=eCeTUVxUJcQ画像URLhttps://i.ytimg.com/vi/eCeTUVxUJcQ/hqdefault.jpg
-
-
ミステリー 2018年06月24日 23時20分
【山口敏太郎の実話“怪”事件簿】女性3人、男性が空から落下するのを目撃 米ニュージャージー州
2010年9月14日、アメリカ・ニュージャージー州南部で、空から男性が落下する様子を、動物病院の窓から女性が偶然目撃。警察に通報するという事件が起きた。 男性が落下していく様子を目撃し、通報した動物病院勤務の女性は地元テレビ局のインタビューに答え、「もがいているかのように、空中で手足をばたつかせていた。パラシュートもパラグライダーもなく、本当にただ落ちているようにしか見えなかった。あっという間に視界から消えた」と男性が落下していく様子を証言した。 手足をばたつかせて落下する男性を目撃した女性は他に2人いた。男性の服は紺やグレーに近い濃い青色だったという。時間は午後3時半ごろだったそうだ。男性は高速322号線の並木の向こうに墜落したとの証言を目撃者から得たが、「どこに落ちたのかは遠くて分からなかった」と目撃者は証言した。 通報を受けた警察は男性が落下したと思われるエリアを徹底的に調査した。かなり広い範囲を捜索したが、警察は落下した人物はおろか、人が落ちた痕跡すらも発見できなかったという。現場の近くで怪我人が出たという話も、遺体を発見したという話もなかった。「雲を霞(かすみ)と消えてしまった」はまさにこのことだろう。 目撃者の女性たちは、人が地面に落下するのを見た直後に小さな飛行機が近くを飛ぶ様子も目撃していたという。目撃者らは飛行機が事故を起こしたか、スカイダイバーがミスをしたのではと思ったのだそうだ。しかし、警察によればスカイダイバーが行方不明になったという知らせも当局には届いていないという。 結局、この謎の落下事故は謎のまま、未解決事件となっている。(山口敏太郎)
-
社会 2018年06月24日 22時30分
【放送都市伝説】5年前行方不明になった我が子発見!きっかけはこまどり姉妹?
今から50年ほど前、「テレビの奇跡」である。1964年9月16日付の朝日新聞の記事によると、5年前に迷子になり行方不明になった女の子が偶然テレビに映ったことで所在がわかり、無事に両親のもとへ帰ってきたというのだ。 1959年、東京都足立区に暮らすAさん一家は両親と娘二人の4人家族。父親は長野県へ出稼ぎに出ており、母と娘の3人で暮らすことが多かったという。ある日、母親が急病で入院することになり、その入院騒ぎの最中に一番下の4歳の娘である由紀子ちゃん(仮名)が迷子になってしまった。言葉もおぼつかない由紀子ちゃんは泣きながら、足立区内を歩き回り、しばらくして男性が保護。「きっと身寄りのない子供では」と思い、世田谷区の某修道院へ行き、由紀子ちゃんを置いてそのまま行方をくらませてしまった。かわいそうに思った修道院側は彼女を引き取り、後に多摩地区の児童養護施設、そして5年後には地元の小学校へ通うようになっていた。 そのころ、由紀子ちゃんの本当の父親と母親は娘の行方を探したが、一向に見つからず半ば諦めかけていた。ところが、ある日、当時の人気の双子デュオ、こまどり姉妹の冠番組『こまどり姉妹の日曜日』を観ていたところ、テレビ画面に由紀子ちゃんそっくりの女の子が映っているのを発見。さっそく、番組の舞台となっていた養護施設へ問い合わせ、実に5年ぶりの家族再会と相成ったという。 なお、由紀子ちゃんは自分の本名を忘れており、父親の顔を見てもイマイチ思い出せない様子だったが、仲の良かった姉の名前をきっかけに幼い頃の記憶を取り戻し、完全に記憶が戻った際には5年前のようにニッコリした表情を両親に見せたという。 この日、偶然、父親がテレビを見ていなかったら、または出演シーンを見逃していたら、この奇跡の再会はなく、改めてテレビというメディアの影響力について考えさせる事件といえよう。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
-
ミステリー 2018年06月23日 23時20分
【山口敏太郎の妖怪伝説】災害の前に現れる?今ネットを騒がせる「件(くだん)」「牛女」の噂
18日、大阪市北部を震源とするM6.1の地震が発生した。多数の死傷者が出たほか、大規模な停電も発生するなど、大きな被害が出た。 地震をきっかけに「動物園からシマウマが逃げ出した」などのデマツイートが流れる騒ぎもあった。そんな中、奇妙な証言がネット上に現れた。Twitterに投稿したその人物は仕事帰り、街灯の下に四本足の「子供の顔をした黒い生物」を目撃したという。あまりに不気味な生物だったために走って帰ったと証言していた。この生物の正体についてネットで話題になり、地震直後だったこともあって「妖怪の件(くだん)」ではないかとする意見が寄せられていた。 大きな天災の前には、昔から人の顔をした牛のような妖怪「件(くだん)」が出現すると言われていた。災いの前に牛から生まれてきて、予言を残して去ると言われているもので、阪神淡路大震災や東日本大震災の際にも出現したという噂が存在している。 関西圏には「件(くだん)」に似た妖怪の都市伝説が存在しており、兵庫の甲山近辺など、関西を中心に出現したとかつて噂されている。頭の部分は牛で、体は人間の女性だという。この「牛女」は不吉な予言をするという。また、凶暴で、人を襲うとの噂がある。牛の体に角の生えた女性の顔が付いた変種が存在するとも言われている。 牛女はもともと、良家のお嬢様だったという伝説も残っている。太平洋戦争の頃、神戸の裕福な商家に生まれた「件」は、生まれた時から頭にこぶのようなものがあった。そのこぶは次第に大きくなって角のようになり、顔もいつしか牛のようになった。彼女を恐れた親たちは彼女を座敷牢(ろう)に幽閉し、誰の目にも付かないように育てた。しかし、戦争の際の空襲で屋敷は焼け落ち、閉じ込めていた牢が壊れ、かねてから恨みを募らせ凶暴化した彼女は解き放たれることになったのだという。 この牛女は一時期、若者たちの間で広く噂された。関西圏では「牛女が出る」と言われた峠道にわざわざ出かけていく者も現れるようになったのだそうだ。 今回目撃された生物が「件(くだん)」や牛女だったのかは分からない。だが、予言をするという人面獣身の妖怪に似た生物がこのタイミングで出現したということには、何らかの不気味な符合を感じずにはいられないのだ。(山口敏太郎)
-
ミステリー 2018年06月17日 23時20分
【山口敏太郎の“UMA”ファイル】ライチョウの翼と足を持つウサギの未確認生物!?「スクヴェイダー」
山口敏太郎が以前リアルライブの記事で紹介し、剥製も所有しているかわいいアメリカの未確認生物、ジャッカロープ。ウサギが鹿の角を生やしたような見た目で、現地アメリカでは精巧な剥製が作られている。なかなか愛されている存在なのだ。 そんなウサギに「プラスアルファ」したような外見を持つ未確認生物(UMA)は他にも、いくつか存在する。 例えばスクヴェイダーは20世紀初頭、スウェーデンでその存在が噂されたUMAである。 体の前半分と足はウサギで、後ろの半分はライチョウの姿をしている。言うなれば「羽の生えたウサギ」のような姿をしているのだ。 この生物の存在が噂されるようになったのは、スウェーデンのスンツヴァルという街のレストランだ。ダルマークという男が、ウサギとライチョウが組み合わせたかのような生物を捕まえたことがあると語ったことに始まる。 これはその場を和ませるための嘘であったのだが、ダルマークの誕生日に彼の甥がスクヴェイダーを描いた絵をプレゼントし、後にダルマークが死ぬ時に、この絵が地元の博物館に寄贈されることになった。 この博物館の館長はこの絵を非常に気に入り、剥製士のグランバーグにスクヴェイダーのような姿をした剥製を作れないかと依頼することにした。 グランバーグはウサギとライチョウの姿をイメージしながら、剥製を作り上げた。 この剥製と絵が博物館に展示されると大反響を呼び、一目この剥製と絵を見ようと博物館には連日たくさんの見物客が訪れるようになった。 それ以来スンツヴァルではスクヴェイダーが街のシンボルとなり、同博物館近くの道路標識に使われ、ライチョウを使った料理にもその名が残されることになった。 スクヴェイダーは、地元に愛される未確認生物と言えるのかもしれない。(山口敏太郎事務所)
-
レジャー 2018年06月17日 23時00分
【放送事故伝説】ワールドカップテレビ観戦中、敗戦でショックでまさかの…
4年に一度のサッカーの祭典「FIFAワールドカップ」がついに開幕した。世界中のサッカーファンが熱狂する大会だが、過去にはテレビ中継が招いた痛ましい事故もあった。 1986年6月4日付の朝日新聞によると、韓国時間6月3日の未明、ワールドカップのテレビ中継を見ていた韓国人の男性が試合に敗れたショックで死亡する、という事件が発生した。 グループステージの韓国対アルゼンチン戦において、ソウル市内で試合を観戦していたサッカーファンの46歳の男性が大熱狂。韓国はこの当時、8大会ぶり2回目のワールドカップ出場という事情のほか、初戦ということもあり熱の入った応援をしていたが結果は1-3で韓国が敗退した。 その結果にショックを受けた男性はあまりのショックに意識を失い、病院に運ばれる途中に心臓麻痺で息を引き取ったという。なお家族によると、この男性は心臓などに持病があったわけではなく、試合に負けたことに強い衝撃を受けて倒れたという。 このニュースは韓国の新聞のほか、いくつかの日本の新聞で「W杯観戦中に男性がショック死」などと報道されている。 スポーツ観戦の途中に心臓麻痺で死亡するケースは少なくない。1964年に行われた東京オリンピックではボクシングの実況中継をテレビで観戦していた59歳の男性が、選手の頭から出血したのに驚き、意識を失い、心臓麻痺で死亡するという事件があった。 この男性は常日頃から血圧が高く、風呂に入った後にテレビの実況中継を見ていたために、心臓に負担がかかり倒れたという。 ワールドカップを見ていた男性も、ボクシング中継を見ていた男性も、それぞれ60歳に満たない。年齢はさほど高くはなかったが、体調の悪い中でのスポーツ観戦は心臓に強い負担をかけるものだ。みなさんもくれぐれもご注意されたし…。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
ミステリー 2018年06月16日 23時20分
【オカルト業界の権威・山口敏太郎の実話“怪”事件簿】〜メロンの精〜
これは筆者・山口敏太郎がある人物から聞いた話である。 ======== 小学生の頃、妖精が見えたことがあった。 ある夜、デザートのメロンを食べていた時のことだった。 食べ終わって、台所の流し台に持って行ったところ、流し台には既に弟が食べ終わったメロンの皮と、皿が放置してあった。 私が、使い終わったスプーンを弟の皿の上に置くと 「チン!!」 と、皿が割れんばかりの大きな音が響いた。 すると、置いてあった弟のメロンの皮から、1センチほどの青白い光の玉が 「ひゅるひゅる」 と20センチほど飛び上がり、私の目の高さの少し上くらいで 一瞬 (ぱぁっ) と弾けるように光り、そして消えた。 ちょうどそれは、花火のような、照明弾のような、マグネシウム系の光であった。 目の前で、フラッシュでも焚かれたような、チカチカした残像が目に残り、私はあっけにとられていた。 もちろん、そんなものを目の当たりにしたのはこれが初めてだ。我が家はあれを 「メロンの精」 「メロンを食べに来た妖精」 などと呼ぶようになった。 もちろん、普通に食器が触れ合っただけでこのような火花が散るわけでもなく、正体も原理も謎のままとなっている。 ======== 以上が、彼が報告してくれた体験談である。 一連の様子はまるで、何者かがメロンが食べてくれたことにお礼をするかのような光景だったそうだ。 人知れず山奥に生える柿の木から熟した実を人間に食べてほしいと、赤ら顔の大入道に化けて人の前に現れたという妖怪「たんころりん」の伝説があるが、彼が目撃したものもまた同じようなものだったのかもしれない。 これから暑い夏になり、メロンも旬を迎える時期になるが、もしかすると読者の方の前にも光り輝くメロンの精が現れるかもしれない。(山口敏太郎)
-
-
ミステリー 2018年06月10日 23時20分
【オカルト業界の権威・山口敏太郎が語る“都市伝説”】〜バイトの先輩〜
S子は高校卒業後、某パンメーカーに就職した。そのメーカーのパンは、ふんわりとしていておいしいと評判で、S子は子供の頃から大好きだった。 (ようやく、自分の子供の頃からの夢がかなう) S子は入社してから、いきいきと働いた。1ケ月後、新入社員研修を終えたS子は、工場に配属された。彼女は菓子パンを製造するセクションであった。 白い作業着に着替え、帽子を被り、マスクをする。 さらに、手を消毒すると、S子は工場に入り、ラインの仲間にあいさつ回りをした。 「これから、仕事に配属されるS子です。お仕事いろいろご指導願います」 「ああっ…頑張んなさいよ」 「新人さん、頑張って」 「あんた、私たちみたいに早く一人前になるのよ」 ぺこりと頭を下げる新人のS子に、先輩たちは、マスクと帽子の間から優しい目をのぞかせ、答えてくれた。 (みんな、いい人ばかりで安心した。この会社に入ってよかったわ。よし!食べる人を感動させるパンを作るぞ) 彼女は気持ちも新たに、工場での仕事に取りかかった。 だが、そんなS子に対して、一部の先輩の反応は冷ややかだった。 「なにさ、自分だけ良い子ぶっちゃって…」 「本当!なんか鼻につくんだよね」 「わざとらしいって感じ」 張り切るS子の態度が上司への点数稼ぎに映ったのだ。 特にAさんという先輩は、S子を目の敵にした。 「私、ああいうタイプの子って嫌いなの、パン作りより、まず心構えだよ。私が徹底的にしごいてやるよ」 初々しい気持ちで仕事に取り組むS子が、Aさんにとってはまぶしかったのかもしれない。 初日から、Aさんの攻撃が始まった。S子のこねたパンの形が悪いとか、動きが悪いとか、内容はどうでもよいもので、何かにつけS子をいたぶるのだ。 (あんたの目玉はどこについている) これが、AさんがS子を指導するときの口癖だった。 しかし、これをいじめと言わずして、なんと言おうか。同期の仲間たちは、上司に相談するようS子に言った。 「S子、絶対あれはいじめだよ。お局さんの新人いじめってやつよ。人事課長に言いつけてやろうよ」 しかし、S子はこれを拒否した。 「これも勉強だから、いいの」 こうして、AさんのS子へのいじめに近い指導は2年近く続いた。 そして、3年目のある夜。何人かが臨時の夜勤業務に入っていた。リーダーはAさんだった。 「いいわね、手を抜いたら私が許さないわよ。目玉ひんぬいて真剣にやりなさいよ」 Aさんがゲキを飛ばしながら、作業は順調に続いた。S子も夜勤メンバーの1人であり、人一倍働いていた。すると、突如、悲鳴が上がった。 「だれか来て!Aさんが!!」 S子が悲鳴の方を見ると、Aさんが頭を押さえて倒れている。 「先輩、大丈夫ですか?」 S子が駆け寄ると、Aさんは頭を押さえながら力のない声でこう言った。 「私はもうだめかもしれない…。あとはS子さん、頼んだわよ」 そう言うと意識を失い、病院に運ばれていった。結局、頭に持病を抱えていたAさんは2日後、意識が戻らないまま亡くなってしまった。享年32であったという。 職場の仲間たちは、Aさんの葬儀に出席した。当然S子も一緒である。 一緒に働いていた仲間が死ぬなんて、信じられない。一同は一様に暗く、打ちひしがれていた。しかし、食品メーカーに休みはない。その夜もS子は夜勤を命じられていた。 (A先輩の分も頑張らないと) S子は悲しみを胸にしまうと、職場に向かった。そして、いつもように白い作業着に着替え、帽子を被り、マスクをし、工場のラインに入って作業を開始した。 仕事をしてから数分後、S子は異変に気が付いた。 (おかしい。1人、人数が多い) 確か6人で入ったはずである。でも今作業中の白い作業着の人間は7人いるのだ。 (おかしい、私の勘違い?それとも) ふと前を見ると、前に立っている人の目が、帽子とマスクの間で笑っていた。 (あっ、A先輩) S子が思わず声をかけようとすると、Aさんの姿は消えてしまった。 そして、それと同時にS子にはAさんのこんなメッセージが伝わった。 (もうあなたは大丈夫。あとはおいしいパンを作ってね) それ以来、その工場において、新人や若い社員が仕事を怠けたりすると、白い作業着姿の幽霊が出るようになった。亡くなったAさんが作業着姿で枕元に立ち、帽子とマスクの間から鋭い視線をちらつかせて、こう警告するのだという。 「目玉はどこについている」(山口敏太郎事務所)
-
ミステリー
同時多発テロ事件10年後の翌日…落語家立川キウイが宇宙人を激写!?
2012年06月23日 17時59分
-
ミステリー
パワースポット、なのに…!? 壁に浮かぶ巨大なドクロ
2012年06月19日 15時30分
-
ミステリー
あの震災は人工地震でノストラダムスが予言していた!? トンデモ本大賞2012 新宿ロフトプラスワンにて決定!
2012年06月16日 17時59分
-
ミステリー
処刑場に大柄な女性の顔が現れた!?
2012年06月12日 15時30分
-
ミステリー
山口敏太郎事務所には「動く鬼の像」がある
2012年06月09日 17時59分
-
ミステリー
オーブの正体は宇宙からのエネルギーなのか?
2012年06月05日 15時30分
-
ミステリー
世にも恐ろしい「鬼の骸骨」その正体は?
2012年06月02日 17時59分
-
ミステリー
武士の霊が…心霊スポット『腹切りやぐら』で山口敏太郎事務所スタッフが殺されかけた?
2012年05月29日 15時30分
-
ミステリー
胎児の性別を教えてくれる「子安地蔵」
2012年05月26日 17時59分
-
ミステリー
恐怖の心霊写真 足の指が増える!?
2012年05月22日 15時30分
-
ミステリー
異説「六部殺し」〜猿害の恐怖! 旅人を襲った野猿
2012年05月19日 17時59分
-
ミステリー
人魚は本当にいる!?
2012年05月15日 15時30分
-
ミステリー
いきなり飛来して人に覆い被さる妖怪「布団かぶせ」
2012年05月12日 17時59分
-
ミステリー
iPodにドクロの顔が…サイバーゴーストの姿をついにとらえた!?
2012年05月08日 15時30分
-
ミステリー
鬼門にある心霊スポット
2012年05月05日 17時59分
-
ミステリー
全国各地に伝わる「赤ん坊を育てた幽霊」の話
2012年05月01日 15時30分
-
ミステリー
夜に声をあげる“笑い面”
2012年04月28日 17時59分
-
ミステリー
乱獲や環境の激変で絶滅した妖怪「カワウソ」
2012年04月24日 15時30分
-
ミステリー
人間か幽霊か? “スケルトンヘッド”現る!
2012年04月21日 17時59分