山口敏太郎
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ミステリー 2018年07月22日 23時00分
【オカルト界の権威・山口敏太郎が語る“都市伝説”】危険な男
A子さんは30代の主婦である。 ある夜のこと、A子さんは郊外の深夜スーパーに買い物に出かけた。 車を駐車場に停め、買い物を済ますと、妙な男の存在に気がついた。 駐車場の入口付近から凶悪な男がこっちを見ている。 (なんなの、あの男。危険な奴だわ、きっと犯罪者よ) 身の危険を感じたA子さんは、車を急発進させた。 すると男は慌てた様子で追いすがった。 「おっ、奥さん待ってくれい!!」 「きゃー!」 悲鳴をあげながら、A子さんは男を振り切った。 もんどりうって倒れる男。 すると男は自分の車に乗り込み、A子さんの車を追跡し始めた。 (だめよ、ここままでは追いつかれてしまう) A子さんは必死に車を飛ばした。 (もう少しだわ、自宅にはうちの夫がいるはず。早く自宅まで逃げなきゃ) A子さんは自宅まで猛スピードで走り抜けた。 そして、自宅に到着するとクラクションで夫を呼んだ。 緊急事態だと察知した夫が飛び出してくる。 A子さんは車の窓から身を乗り出して叫んだ。 「あなた、変な男が私の後をつけてくるのー」 「よし分かった。今、後から来た車だな」 夫は、A子さんの車を追跡してきた男に猛然と抗議した。 「君はいったいなんなんだ」 「私はただ…」 「ただ…なんだ!!」 「ただ、奥さんの車の後部座席に刃物を持った男が乗り込むのを見たので、知らせようとしただけですよ」 はっとして、振り返るA子さん。 そこにはよだれを垂らし、刃物を持った男がうすら笑いで座っていた。 本当に危険な男は自分の車の中にいたのだ。(山口敏太郎)
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芸能ネタ 2018年07月22日 20時30分
【放送事故伝説】クイズ番組で出題ミスが続々? 同一番組で3問も…
平成の初期は俗に言う「クイズ番組ブーム」だった。民放各局は、ゴールデンタイムに素人参加型のクイズ番組を多数放送していた。 テレビ番組は人間の手で作られる。当然出題ミスはつきものなのだが、かつて同じ番組で3回も出題ミスをし、大クレームに発展した「放送事故」があった。 放送事故があったのは1993年1月5日にフジテレビで放送された『FNS 1億2000万人のクイズ王決定戦!』という特別番組。全国の一般視聴者からクイズ自慢を集め、20人によるクイズ大会を行った。 第1のミスはパート1の早押しクイズで発生した。問題は「110mハードル競技で、置かれているハードルの数は10台。では400mのハードルは何台? 」という問題。正解は10台で、答えた学生は「10台」と答えたが不正解とされ、次のステージに進むことができなかった。 そのほか、「サッカーJリーグで、1試合に同時にプレーできる外国人選手は1チーム何人まで?」という問題では、正解は3人だが「2人」と出題側が間違えた(正解は当時のもの)。「国立大で最も南にあるのは琉球大。では最も北にあるのは?」という問題で北見工業大を正解とすべきところを旭川医大とする誤りがあった。 同じクイズ番組で、出題した答えが3つも間違っていた、という事態は前代未聞だった。放送後、フジテレビには「解答が間違っているのでは?」との指摘が相次いだという。 なお、この「事件」を報じた読売新聞によると本番組は録画番組であり、出題ミスに一部スタッフも気がついていたという。ただ、勝敗には影響しないこと、テロップを挿入するのが演出上難しいことなど事情があり、映像には特に手を加えることなく放送したという。 なお、同紙はミスが発生した理由について、チェックするスタッフの少なさが原因だと指摘している。他の番組ではチェック用のスタッフを数多く用意し、さらに複数の百科事典を確認し、専門家にも取材して問題を確認していくという。この番組が起こしたミスは、確認作業への意識の低さが原因だとされている。 クイズひとつ作るのもなかなか大変なのである……。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2018年07月21日 23時00分
【オカルト界の権威・山口敏太郎が語る“都市伝説”】「天空の城ラピュタ」には“もう一つのエンディング”が存在していた?
夏場になると、スタジオジブリのアニメ映画が放映されることが多い。 スタジオジブリの制作するアニメの評価は世界的にも高い。そのためか、ジブリ映画に関する都市伝説も多い。「風の谷のナウシカ」は、風に乗って主人公が飛行するときにノーパンであったとか、「風の谷」は近未来の北海道にある「アイヌコタン」が舞台であるとか、「ナウシカ」はアイヌの血を引く未来の日本人だとか、「トトロ」は実在する妖怪であるとか…。根拠のない都市伝説は、際限なく増え続けている。 「天空の城ラピュタ」にも不思議な噂がある。実は、2種類のエンディングがあると言われているのだ。「天空の城ラピュタ」は1986年に劇場公開されたが、その時使用された通常のエンディングと、テレビ放送第1回目のエンディングには違いがあるというのだ。 通常のエンディングは、パズーたちと海賊たちが別れ、ラピュタが空に上がり続け、そのままエンドロールが流れる、という形で終わっている。これとは違って、ちまたで噂になっている「幻のエンディング」では、シータの故郷・ゴンドアに2人が降り立ち、握手をして別れるという。 スタジオジブリはこの噂を否定しているようだが、それでも噂は拡大している。実は、映画公開の直後に宮崎監督が新しくエンディングを制作し、テレビ放映してみたものの、あまり夢のある最後ではなく封印したという新しい噂も広がっている。また、同人誌で勝手に制作された後日談が流布したとか、同人ゲームにそのようなシーンがあるとか、1回目のテレビ放送(劇場版放映時という説もある)で「天空の城ラピュタ」とのタイアップCMがあり、視聴者が握手するCMのシーンを映画のシーンだと勘違いしたという説もある。1回目のテレビ放映時のビデオテープが出てこない限り、議論は決着しそうもない。(山口敏太郎)
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芸能ネタ 2018年07月16日 22時00分
【放送事故伝説】我慢しすぎ! 女子大生の『ガマン番組』で参加者が重症に
今はあまり地上波では見られなくなったバラエティ番組に「素人参加型のガマン大会」がある。 1980年代に放送されたフジテレビのスペシャル番組『ザ・ガマン』はその代表格である。番組にはリアクション芸人ではなく現役の男子大学生が毎回10人ほど参加し、青汁やタバスコを一気飲みする「ゲテモノ食い」、ヘビやワニに触れさせる「動物責め」、さらには「水責め」や「尻叩き」など、一歩間違えたら死人が出てしまうのではないか、思ってしまうような危険企画を繰り広げていた。 そしてあらゆる危険企画が行われる中、1984年にはついに参加者を巻き込んだ大事故が発生してしまう。 『ザ・ガマン』には姉妹番組として『ギャル・ザ・ガマン』という女子大生限定のガマン大会があった。その収録の際、10人の女子大生の参加者が温泉の熱い湯を足に浴びてヤケドを負い、入院する大事故に発展したのだ。 この事故を報道した当時の新聞によると、ロケは箱根にある温泉で行われ、温泉の上に熱を通す板を置き、水着姿の女性参加者たちが足元の熱さにどれほどまでガマンできるかを競った。負けた人はそのまま熱い温泉へ突き落とされたという。 2月のロケということもあり、マイナス0.5度という極寒の中で行われたのだが、お湯の温度は88度を超え、沸騰寸前。大会が終わった後は参加者の足の裏が真っ赤に腫れあがり、即入院となってしまった。 このニュースが報じられると、「いくらなんでもやりすぎではないか」とフジテレビに批判が殺到する事態となった。フジテレビ側はヤケドを負った参加者に謝罪。社会的な影響も考え、この『ギャル・ザ・ガマン』の放送を中止すると発表。映像はそのままお蔵入りとなってしまった。 この事件をきっかけに企画そのものが見直されることになり、結果1986年限りで『ザ・ガマン』は打ち切りとなってしまった。 この事件以来、熱湯風呂と称される企画に素人は参加せず、訓練を受けた芸人達がわざとらしくアクションをとる予定調和の芸となってしまった、と言われている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2018年07月15日 23時00分
【オカルト界の権威・山口敏太郎が語る“都市伝説”】〜かえってくる人形〜
ある女の子が、幼児の頃から大切にしていた人形を捨てた。 「あたし、もう赤ちゃんじゃないから」 という理由であった。 しかし、いつの間にか、机の上に戻っている。 「なぜかしら?ママが戻したの?」 「あら、ママは知りませんよ」 母親はいぶかしげに答えた。 女の子は、気味悪く思ったものの、再び人形を捨てた。 今度は隣り町のゴミ捨て場に捨てた。 これだけ離れると大丈夫だろう。 だが、再び人形は女の子の部屋に戻っていたのだ。 女の子は戦慄した。 手にした人形がやや笑ったように思えたからである。 ある時、女の子は自宅の引っ越しの日にその人形を捨てた。 こうすれば、人形が返ってくることはないだろう。 女の子はそう思ったのだ。 動き出す車の窓から女の子は、ゴミ捨て場に置かれた人形を見つめていた。 引っ越したその夜、留守番をする女の子が電話に出ると「もしもし、私よ。なんであたしを置いていったの?これから行くわ」 女の子は不気味に思いながらも電話を置いた。 すると、間髪を入れず再び電話が鳴った。 「もしもし、私よ。今ね、あなたの町の駅よ」 女の子ははっと驚き、急いで電話を切った。 人形が返ってくる。いや誰かのいたずら? そして、3回目の電話が鳴った。 女の子が恐る恐る電話を取ると 「もしもし、私よ。今ね、あなたの家の前よ」 女の子は恐怖でおののきながらも、玄関の扉をほんの少しだけ開けた。 誰もいない。 やっぱり誰もいない。 やはり誰かのいたずらだったのか。 女の子はママの「帰るコール」を待った。 そして、4回目の電話が鳴った。 「ママの電話かな」 女の子が受話器を取った。 「もしもし、私よ。今ね、あなたの”う・し・ろ”よ」(山口敏太郎)
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社会 2018年07月15日 20時00分
【放送事故伝説】「明日震度8の地震が来る!」気象庁に問い合わせ殺到のデマ、意外な発祥元は
近畿地方の地震、西日本の大雨など自然災害が猛威を奮っている今だからこそ、デマ情報にはよりいっそう注意したいものである。 1983(昭和58)年3月17日の読売新聞夕刊によると3月16日、東京・大手町にある気象庁に電話が殺到したという。 その内容は「3月17日の朝、関東に大地震が起こるという噂がある。本当か?」という内容のものだった。中には「明日の地震に備え、避難経路を教えてほしい」「震源地は銚子沖だと聞いた」「午前6時から9時の間という話も聞いた」などと恐怖に怯えた電話もあり気象庁は翌朝まで大パニックに陥ったという。 もちろん「地震が○○時に起こる」などと具体的に予測することは2018年現在も不可能であり、これは何者かが流したデマ情報であるのは火を見るより明らかだ。 さっそく調査を開始したところ、デマの発祥元はすぐに判明した。 3月16日、TBSで生放送していたとある歌謡番組で、司会の女性タレントが放送中に「近々、震度8の地震が発生するらしいですよ」と冗談で発したコメントがお茶の間に広がったのだった。 さらに調査を進めると、この歌謡番組の前に同じTBSでお昼のワイドショー番組が放送されていた。出演していたあるタレントが同様に、地震の噂を流していたことが明らかになった。そこでは歌謡番組のときよりも具体的に「これは人から聞いた話なんですが、明日の朝に震度8の地震が発生するらしいですよ」という会話があったのだ。 なお、この噂を広めたのはTBSの番組だが、いったい誰が言い始めたのかは分からなかったという。 事実を認めたTBSの文化情報部長は3月17日付の各紙の夕刊に「世の中を騒がしてしまい申し訳ない。二度とこのようなことのないよう努めたい」と謝罪している。 この放送事故は、TBS社内では現在も新人教育の現場で引き合いに出されることがあるそう。知る人ぞ知る放送事故となっているという。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2018年07月14日 23時00分
【オカルト界の権威・山口敏太郎の“実話”怪談】〜そっくりな男〜
Jさんには、そっくりな男が存在するという。 「お前さあ、昨日見かけたよ」 「おとといJさん、新宿にいたでしょう」 自分に身に覚えがないのに、Jさんはよくこんなことを言われる。あまりに頻繁に言われるので、 (ひょっとしたら、俺と同じ顔をした奴がいるのかもな〜) 最近ではそう思うようになっていた。 そんなある日、仕事帰りのJさんは駅から自宅までの道で、自分にそっくりの男を見かけたのである。よく見ると背広や歩き方も似ている。 「確かに俺に似ているな。あいつが、噂の偽物か?」 Jさんはそっとその後をつけた。 (くそー、化けの皮をはいでやる) Jさんは懸命に男の後を追った。するとだんだんとJさんの家の方に向かっていく。 (こいつ、いったい何をするつもりだ) 不安になるJさんをよそに、ついにその男はJさんの自宅に入っていったのである。 (そうか、分かったぞ。俺になりすまし、家族を油断させる強盗なのか!!これはいけないぞ!!家族が危険だ) Jさんは必死になって家へ駆けこんだ。それを見た奥さんはこう言った。 「あれっ、さっき帰ってきたと思ったのに、いつまた出ていってたの?」 呆然とするJさんが、家中どこを探してもその男はいなかった。 果たして、あれはJさんの分身だったのであろうか?幻覚であったのだろうか? その日以来、Jさんは自分より分身が先に帰宅したら、家族を乗っ取られるのではないかと不安でいたたまれないという。(山口敏太郎)
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ミステリー 2018年07月08日 23時00分
【山口敏太郎が語る“都市伝説”】呪われている?いわくつき「ティッシュのCM」
不気味なCMや映像作品には、見る人に強い印象を与えるせいか、都市伝説が生まれることが多い。 不吉なCMとして噂になったものと言えば、もはや都市伝説としては古典とも言える「某ティッシュのCMにまつわる怪談」が想起される。 1985年前後に放送されたティッシュのテレビCMには、多くの不気味な噂がささやかれた。CM制作スタッフが、次々と交通事故や変死に見舞われ、怪我人や病人が続出したと言われたのだ。 CMを撮影したカメラマンはサウナに入っていたところ、サウナマシーンが爆発して焼死したとの噂が。出演していた赤鬼役の外国人の子供は、CM撮影収録後に交通事故に遭遇し、衝撃で首が飛び死亡したとか、このCMを見るだけで発作的に死を選んでしまう自殺者が続出したともささやかれた。同じく出演していた女優が呪いの影響でノイローゼに陥り、精神病院の隔離病棟で軟禁中に首を吊って自殺したとの噂が流れたが、さすがにこの女優の噂は“ガセ”だったようだ。 またこのCMをビデオ録画し、副音声で再生すると、挿入歌の若い女の歌声が、しゃがれた老婆の声に変わるという噂も。そもそもこの歌の意味が謎を呼ぶもので、さまざまな推測が出た。歌が実は悪魔を呼び出す黒ミサの曲だったとか、「皆死ぬ、死ね、皆一人残らず呪い殺してやる」という呪術の意味のこもった歌詞であるとか。「全フレーズ歌い終わると死んでしまう」など、根拠のない都市伝説がささやかれた。 現実には、誰も死亡していなかった。ただ、思わず噂を流してしまうような不思議な雰囲気のあるCMであったのは事実である。(山口敏太郎)
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ミステリー 2018年07月07日 23時00分
【山口敏太郎が語る“妖怪伝説”】トイレに出没する不気味な花子さんの妹「ブキミちゃん」
今年4月からアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期の放送がスタートした。社会風刺を交えたエピソードが面白く、昔から知られている妖怪も今風にリニューアルされた。これまでとはまたひと味違った鬼太郎の世界を見せてくれている。 そんな鬼太郎で“現代の妖怪”として登場したのが「トイレの花子さん」をはじめとした、「学校の怪談」や「学校の七不思議」によく登場する妖怪たちだ。この回では男子トイレに出てくる妖怪の「ヨースケくん」が登場。ヨースケくんは神奈川県横浜市の一部の学校で「出る」と噂されていた妖怪であり、「花子さん」に比べて圧倒的に知名度が低い。放映時はアニメオリジナルの妖怪だと思われてしまったようだ。 このように、トイレの花子さんの“亜種”のような妖怪は多数存在している。花子さんにはきょうだいがいるとされており、有名どころで言うと「太郎くん」と「次郎くん」がいる。太郎くんは花子さんを男子トイレ用にした存在とも言われているが、別のパターンでは、太郎くんは人が通るのを待ち構えていて、トイレに3人通ると麦わら帽子と雑巾を持って現れ、じっと見つめるのだという。 男子トイレの3番目のドアを20回叩き、「次郎さん、遊びましょ」と呼ぶと、「分かったよ」という声が聞こえ、天井に次郎さんの影が現れる。 また、花子さんには「ブキミちゃん」という名の妹がいるとされているが、このブキミちゃん、相当に強烈なキャラである。 ブキミちゃんはトイレの一番奥の個室にいると言われている。 顔は醜く膨張していて、体は丸々とした肥満体。口からは泡を吹き、手には首のない人形を持っている。 性格は非常に残忍で、何よりも血を見ることを好む。そして、かわいい子などを見つけると、捕まえて首を引きちぎるのだという。 さらには、人に憑依することもできる。ブキミちゃんに憑依されると虫が食べたくなり、最終的には自殺に追い込む。悪の限りを尽くす妖怪なのだ。 ブキミちゃんはかつて水死した人間とも言われるが、それにしても極悪な存在である。(山口敏太郎事務所)
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社会 2018年07月07日 21時30分
【放送都市伝説】競馬レース中継中に幼児が競走馬にはねられた?
これは1983年1月30日に発生した放送事故である。 この日、愛知県豊明市にある中京競馬場で、3歳の男の子がレース中のコースに入り込み、2番手につけていた競走馬にはねられるという事故があった。 当時、この事故を報じた記事などによると、事故があったのは午前10時50分頃に行われた、第1回中京競馬4日目の第2レース。各馬がダートコースの第4コーナーを過ぎ、ゴールまであと300メートルというところで、3歳の男の子が突然、コース内に飛び出したのだという。 「あ!危ない!」 男の子の存在に気がついた競走馬の騎手は男の子を避けようとしたが間に合わず。哀れなことに男の子は前脚で跳ね飛ばされてしまった。 「ぎゃ!」 異変に気づいた後続馬はなんとか男の子を避けたのだが、男の子は跳ね飛ばされたショックでピクリとも動かない。 このレースは当時、ラジオで放送されていたほか、約8,000人の観客が目撃しており、客席からも「あ!」と悲鳴が上がっていたという。 男の子が競馬場に迷い込んだ原因は以下のものだった。 中京競馬場には競馬場の内部に遊園地を併設しており、男の子の家族のうち、父親はレースを見るためにスタンドへ向かった。男の子は母親と姉と遊園地で遊ぶことになった。 男の子と姉は遊園地の滑り台で遊んでおり、母親が弁当の準備のために目を離した瞬間、男の子が生け垣の隙間をくぐり抜け、レース場へ迷い込んでしまったのだという。 なお、競走馬にはねられた男の子はすぐに競馬場内で応急手当を受け、近くにある大学病院に搬送された。幸いにも男の子は頭にかすり傷を負っただけで済み、命に別状はなかった。 また、このレースでは各馬が止まることなくゴールになだれ込んだ。運営側はレースの成立を認めている。また男の子をひいてしまった騎手は「なんとかゴールしたが心の中では子どものことが心配だった。長年騎手をやっているがこんなことは初めてだった」と振り返っている。 なお、この事故を受けて中京競馬場では遊園地の再整備が行われ、現在では誰もが安心して楽しめる競馬場、遊園地となっている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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