日本で有名な火の玉といえば、江戸時代の怪談本『古今百物語評判』でも紹介されている妖怪「釣瓶おろし」(つるべおろし、「つるべ落とし」とも言う)もしくは野宿火が挙げられるだろう。
「釣瓶おろし」は火の玉に顔のついた妖怪で大木の精霊が火の玉となって現れたものと伝わっている。また、野宿火は田舎道、街道、山中などで、誰かが火を焚いたかのように現れる細い火の妖怪だという。
「釣瓶おろし」に「野宿火」…これらはす べて岐阜県に多く現れる妖怪である。なお、こちらは妖怪ではないが「火の玉小僧」として昭和のプロレス界を支えた故・吉村道明選手も岐阜の出身であり、こ れらの例を見ても岐阜県は火の玉に非常に縁の深い地域であることがわかると思う。
そんな岐阜県で火の玉と思われる写真がオカルト研究家である山口敏太郎のブログにアップされていたのを事務所の女性スタッフが発見した。右の写真を見ていただきたい。
これは山口敏太郎が現在、プロデュースをしている岐阜県のお化け屋敷『恐怖の細道』の会場である旧豊富座2階を撮影したものなのだが、右下に赤い光を放つ玉のようなものが見える。
山口敏太郎と事務所の男性スタッフのひとりは 「恐らくカメラのフラッシュだろう」とこの写真には否定的であったが、これを火の玉だと訴える女性スタッフは岐阜のお化け屋敷スタッフにもこの写真を見せたところ、大多数の人が「火の玉に見える」と答えたのだというのだ。ちなみに、この女性スタッフは岐阜にほど近い福井県の出身である。
火の玉に見えなかった山口敏太郎は徳島県、男性スタッフは東京の出身であるため、この火の玉は幼少に東海地方で育った人のみ感じられる妖怪なのかもしれない。
あなたは、どう見えますか?
岐阜柳ケ瀬お化け屋敷『恐怖の細道』公式HP
http://www.gifu-obake.com/
(山口敏太郎事務所)