この写真は先日、オカルト研究家で作家の山口敏太郎の事務所に届いたものであるが、写真の右上を見ていただきたい。なんと空中に白い幽霊のような浮かんでいるでは無いか! 見ようによっては眉の白いおじいさんのようにも見える。この物体は一体何なのか?
この写真は提供者の人物が東京都の奥多摩駅へ行った際に撮られたものである。
奥多摩と言えば都内有数のスポットのひとつとされており、奥多摩湖や近隣トンネルに現れるとされる「首無しライダーの幽霊」はつとに有名だ。奥多摩には他にも廃線となった奥多摩ロープウェイ、誰も住んでいない廃村などおよそ東京 都とは思えないような怖いスポットが数多く存在しており、ここを訪れるミステリーファンも多い。
提供者はハイキングを目的に奥多摩を訪れたのだが「心霊スポットが多い」という噂も知っていたため不安になり、山口敏太郎事務所に写真を届けてくれたのだ。
スタッフのひとりはさっそく代表の山口敏太郎にこの写真を見せてみた。
すると山口敏太郎は若干言葉を濁しながらこう答えた「うーん…ヒモか何かじゃないかな?」
あれれ? 心霊とかじゃないの?
スタッフはさらなるリサーチを進めるべく、関西在住の霊能者であるあーりん女史に鑑定をお願いしてみた。
「画面全体からは霊気はあるものの、右端の白いものがとくに強いということはないですね。場所自身、特に土地 や山からの霊気は強いですが、右端の白いものからは特に個人の強い感情が読み取れないので人工物かな、と思います。顔っぽくは見えますが、縦に折目があるようですね」
あーりん女史もこの物体は「心霊的なものでは無い」と見立てていた。これは一体どういう事なのか?
スタッフは再度、提供者の方に写真を撮った状況などを聞いてみた。
「奥多摩へはハイキング目的で行ったのですが当日は雨が降っていましたね。それで途中でビニール傘を買って引き返したのですが、せめて写真だけでも…と思って撮影したものがこれです。そういえば写真を撮った時は傘をさしていましたね(笑)」
つまり、この白い物体はビニール傘の留め具の可能性が限りなく高い、という結果であった…。つまり心配することはなにも無かったのだ。
このように心霊写真の中には、明らかな人為的なミス、時の偶然が重なって撮影できるものもある。
皆さんも心霊スポットで心霊写真らしきものを撮った際には怖がる前に、改めてその時の状況や環境を見返してみよう。たとえ心霊現象で無くても、おもしろい結果があなたを待っているかもしれない?
(山口敏太郎事務所)
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