鎌倉といえば鶴岡八幡宮や大仏をはじめとした歴史スポットが多数あり、漫画『鎌倉ものがたり』では幽霊や妖怪の通り道として紹介されている。
そんな鎌倉市にある有名心霊スポットが『腹切りやぐら』である。
『腹切りやぐら』はJR鎌倉駅から歩いて数分の東勝寺跡にある。東勝寺跡は鎌倉時代末期の合戦、東勝寺合戦が行われ、新田義貞に攻め込まれた北条高時が家来と共に自決した場所であると伝えられている。
そのため、この地では昔より夜になると「武士の霊が出る」と噂されている。
オカルト作家山口敏太郎と事務所スタッフは去年、雑誌の取材のためこの地を訪れている。この取材ではVTRを回していたのだが、その際数々の不思議なことが起こっていた。
その取材テープには本来現場では聞こえなかった音が録音されていたのだ。ひとつは鈴の音、そしてもうひとつは「ブオー」と鳴くホラ貝のような音である。
上記の通り『腹切りやぐら』には「武士の霊が出る」と噂されている。…今もこの地には武士の幽霊はさまよっているのだろうか?
不気味な話はこれだけでは終わらない。取材時にカメラを回していたスタッフが何者かに引っ張られてたかのように坂道を転げ落ちたのだ。幸いカメラマンは他のスタッフの救助により無傷で済んだものの、舗装されていない坂は薄暗く急斜面だったため、一歩間違えれば大けがを負っていたと予想される。
ちなみにカメラマン氏は取材当時、東京都の多摩市に住んでいた。カメラマン氏の自宅近くの多摩市関戸はなんと東勝寺合戦が行われる数日前に新田義貞と北条高時が戦っていた『関戸の戦い』の舞台であったのだ…。
(写真:『腹切りやぐら』)
(山口敏太郎事務所)