山口敏太郎
-
芸能ネタ 2019年01月26日 21時30分
【放送事故伝説】日本のテレビ史上初の放送事故は開局と同時に発生した!?
制作スタッフのミスや思わぬハプニングにより、予定通りに放送が進まない様が放送されてしまう「放送事故」。 本記事では、これまで数多くの放送事故を紹介してきたが、さて、テレビにおける「日本の放送事故第一号」とは果たしてなんだったのだろうか? 実はテレビの「放送事故」の歴史は、民放テレビの歴史と同じ道を歩いてきているのだ。まずは、テレビの歴史を簡単であるが、振り返ってみよう。 日本でテレビの放送が始まったのが第二次世界大戦から8年後の1953年で、この年に、開局したテレビ局が日本放送協会(NHK)および日本テレビ(JOAX-TV)であった。 実は日本初の放送事故は1953年8月28日、日本テレビの開局と同時に発生している。日本テレビは開局と同時にスポンサー企業である国産の時計会社、精工舎(現在のセイコーホールディングス)の時報CMを昼12時に放送。「こちらは日本テレビでございます。時計のゼンマイは一定の時刻に静かに回してください。精工舎が正午をお知らせいたします」という女性ナレーションの入ったアニメCMを30秒放送していたのだが、なんと当時のTV局職員が機械の操作に慣れておらず、間違えてフィルムを逆さまにして放送してしまい、音を流すサウンドトラックも裏返しになってしまったことから局内は大騒ぎ。 操作ミスに気がついた職員はCMが流れ切らない時点でCMの放送を打ち切り。その後、19時に流した同内容の精工舎アニメCMが「テレビ史上初のテレビCM」として記録されているのだ。 つまり、本当の第1回CMは日本テレビスタッフのミスで幻に消えており、本来であれば、日本初のテレビCMは8月28日正午に誕生となったはずなのだ。 なお、この放送事故は日本テレビ内では「伝説」となっており、今も語り継がれているという。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
ミステリー 2019年01月20日 23時00分
「護法救民の宝」明智光秀の埋蔵金
今年で平成が終わるが、平成のテレビ番組で注目を集めていたものに「埋蔵金の発掘」というものがあった。1990年代から数年前まで、赤城山に隠されているとされる徳川埋蔵金を実際に発掘しよう、という企画。TBS系列の特番として放送されていた。発掘した規模はかなり大規模で、周囲におよそ400メートル、深さ50メートルの大穴が存在していたという。糸井重里氏が隊長を務め、調査をしている様子を覚えている人も多いのではないだろうか。 そんなわけで、当時はちょっとした「埋蔵金ブーム」が起きた。埋蔵金の伝説は日本全国にかなり存在しており、信ぴょう性の高いものから低いものまで、さまざまなものが存在している。 中でも「護法救民の宝」と言われたものが明智光秀の埋蔵金だ。財宝の名前としては不思議な呼称であるが、もともと明智光秀が仏法を信じる人道的な人物であったからこそ、この名前がついたと言われている。 一説によると、光秀が本能寺の変を起こしたのも、仏教を弾圧した信長の残酷さに幻滅したからとも言われる。死んだとされる光秀はあくまで影武者で、その後天海と名を変え、僧侶として戦で死んだ人々を弔い、家康に協力して早く平和をもたらそうとしたと言われている。一方で、比叡山焼き討ちの際 、最も僧侶を惨殺したのは光秀の軍だったという説もある。 伝奇小説での天海聖人にはダーティなイメージがつきまとい、江戸の結界を張るなど“怪僧”のイメージが強い。だが、この「護法救民の宝」伝説で天海は、仏法により民衆を救済したいという志を持った。光秀として武将時代に築いた財産や、もしくは天海として以後に得た財産を世のため人のために使おうとしたらしい。 これほど、イメージがさまざまに伝わる人物も珍しい。 また隠し場所の有力地は光秀の城であった亀山城跡、縁の寺である慈眼寺である。実際、この伝説を裏付けるような古文書が発見され、財宝を探した人物もいたらしいが、結果は失敗したらしく真相は不明である。(山口敏太郎)
-
ミステリー 2019年01月19日 23時00分
鬼は鬼を持って封印すべし、晴明神社
平安時代、人々の生活を脅かす天災や疫病などを、恨みを残して死んだ人の「怨霊」が起こしているものとみなし、この魂を鎮めて「御霊」とすることで平穏と繁栄を願う「御霊信仰」が盛んだった。 当時は貴族たちの権力争いが盛ん。自らの権力を高めるために権謀術数を使い、密かに政敵を追い落とすことなど日常茶飯事であった。そのため、貴族たちは自身の手を汚さずに相手を消す手段として呪詛を用いようと考えたのである。 もちろん、自分と同じことを相手も考えているだろうということで、同時に呪詛から身を守る方法も考えなくてはならなかった。そこで呪詛や占術のスペシャリスト・陰陽師の助言を仰ぐようになったのである。なお、陰陽師はもともと宮中で祭祀等を行う文官の一種だった。 さて、そんな陰陽師の中にひときわ強い力を持った人物が登場する。式神を操り、占術で吉凶を判断し未来をも見通したという別格の陰陽師、安倍晴明である。彼は幼い頃から鬼が見えるなど優れた才能を持っていた。成人してからも式神による呪詛を見破るなどの活躍を見せ、惨殺された父親を生き返らせたとも言われている。 晴明が1005年に亡くなった時、一条天皇は彼を稲荷神の生まれ変わりであるとして、その屋敷跡に晴明自身を祀(まつ)る社を建立した。これが現在、京都市上京区にある晴明神社である。あまりに強大かつ特異な力を持っていたため神格化されたのだが、この神社がひとつの封印ではないかと見る説もある。 なぜならこの神社そのものが晴明の自宅であり、その近くには晴明が父を生き返らせたところもある。同時代、武士渡辺綱が鬼から変化した女性と出会った場所でもある一条戻り橋があるからだ。 もしかすると、この場所そのものが結界であり、鬼と縁の深い場所だったのかもしれない。だからこそ、霊力の強い人物が監視する必要があり、死んだ後も封印のためにこの地にとどめておく必要があったのかもしれない。(山口敏太郎)
-
-
社会 2019年01月19日 21時30分
【放送事故伝説】カメラが回っている最中に自殺した政治家
1月13日、ポーランド北部グダニスクで、チャリティーイベントに出席していたパベウ・アダモビッチ市長が地元の男にナイフで刺され翌日死亡するという凄惨な事件が発生した。 犯行の瞬間はVTRで録画されており、日本でも放送されている。演説中に政治家が暗殺され、そのVTRが残されることは、アメリカのジョン・F・ケネディ大統領、日本の浅沼稲次郎日本社会党委員長などいくつか実例はあるが、「自殺の瞬間」となると限られてくる。今回はカメラの前で自殺を図った悲劇の政治家のお話をご紹介したい。 今から32年前の1987年1月22日、アメリカはペンシルベニア州の財務官、バド・ドワイヤー氏は報道陣を前に記者会見を行っていた。 バド・ドワイヤー氏は、とあるコンピューター会社を仲介し、違法な謝礼を受け取る約束をしており、有罪判決を受けた。記者会見はバド・ドワイヤー氏の釈明のために開かれたものだった。 しかし、政府現役の高官であるバド・ドワイヤー氏へのバッシングは当人の想像を超える凄まじさで、バド・ドワイヤー氏は無実を主張していたものの、会見は怒号が飛ぶほどの混乱ぶりを見せていた。 そして、「もう逃げ切れない」と判断したバド・ドワイヤー氏は観念し、「下がっていてくれ!怪我をするぞ!」と叫ぶと、手にしていた紙袋からマグナム銃を取り出し、口の中に銃口を入れ引き金を引いてしまった。 バド・ドワイヤー氏の自殺の瞬間は、詰めかけていた報道陣のカメラがバッチリと抑えており、後頭部が吹っ飛び、口や眼から血を噴き出して倒れこむ姿が撮影された。 不幸中の幸いで、現場には生放送を行うカメラは無かったため、自殺の瞬間は生放送されることはなかったが、後日とある放送局がモザイクなしで放送した過去があり、インターネット上にはバド・ドワイヤー氏の自殺の瞬間のVTRがアップロードされることがある。 そのため、「バド・ドワイヤー」の名前は「検索してはいけない言葉」のひとつとしても有名だという。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
ミステリー 2019年01月13日 23時00分
正月の温泉地で足跡が確認された未確認生物『伊香保温泉獣人』
世界中で日々目撃されている未確認生物。出現し、目撃されるタイミングは時と場合を選ばない。中には正月早々に目撃されることもある。 2015年の正月には、日本で教育に従事する外国人が、体を回転させながらスカイツリーの横を上昇していく『フライングヒューマノイド』の写真撮影に成功。報道されると日本中から注目を浴びた。外国人からも人気の観光地・東京スカイツリーと未確認生物のコラボレーションは非常に興味深いものだった。 2006年に注目を集めたのは、新たな獣人型『UMA』の生存に関する報告だった。日本で確認されたのは、写真の足跡の主である『伊香保温泉獣人』だった。雪の上に残された一対の足跡は、三本指が特徴的な人とも獣ともつかない奇妙な形をしており、二足歩行をしていた可能性がある。 この写真を撮影したのは漫画家の箱ミネコ女史。2006年の正月、我が子とともに伊香保にある身内の家を訪れていたところ、雪の上に奇妙な足跡を発見。当時、地元では鳥なのか獣なのか分からない怪物が出現するという噂が流れており、その生物の足跡ではないかと推測された。東京スポーツに掲載されるとき、記者からネーミングを求められ、筆者が大好きな温泉への愛を込めて『伊香保温泉獣人』と名付けた。 この『伊香保温泉獣人』だが、2000年代初頭に伊香保近くの森林地帯で遭遇したという目撃情報もある。その人物が池のほとりを散歩していたところ、人がいたので近寄ると全身毛だらけの類人猿だったというのだ。怪物はそのまま立ち去ったが、この類人猿こそが足跡を残した『伊香保温泉獣人』と同一のものではないだろうか。 どちらにしろ、日本猿界にも人間界のように背の高い個体はいるもようだ。猿界のジャイアント馬場のような存在かもしれない。(山口敏太郎)
-
-
ミステリー 2019年01月12日 23時00分
地獄にも正月休みがある 藪入りと六道珍皇寺
地獄。人が亡くなった後、生前に犯した罪が重いものが落ちるとされている世界だ。小さい頃に「嘘をつくと地獄で閻魔(えんま)様に舌を抜かれるよ」と叱られたことがある人も多いだろう。 年明けに地獄を取り上げるのも不思議に思うかもしれないが、実は正月は、地獄と縁の深い月である。1月16、17日は「藪入り」といい江戸時代、田舎から商家に出稼ぎに来ている奉公人が休みをもらい、郷里に帰省するという習慣があった。この藪入りの期間は地獄も休業状態になるという。閻魔様も地獄の亡者たちを裁き、責め、苦を与えることがなくなると言われていたため、閻魔様を祭っている寺社仏閣では藪入りに合わせて行事や縁日を開くこともあった。 地獄の概念は仏教とともに日本に伝来したもの。古代インドの民間信仰にあった死後の世界に対する概念が中国の道教と結びついた。そして日本では仏教における因果応報の考えも手伝って、人々に広く信じられていくようになった。 地獄の有名人といえば閻魔様だが、閻魔様は地獄で裁判に携わる10人の王「十王」のうちの一人である。人は亡くなって初七日を迎えると、十王の中からまず、秦広王に裁かれる。この後に三途の川を渡り、以降7日ごと、四十九日を迎えるまでに十王達の裁判を受け、最終的に六道のうちのどこに転生するか決まるのだ。 地獄で主に亡者たちに責め苦を与える極卒鬼たちであるが、彼らは特おり現世に現れることもあるとされる。平安時代の書物には現世で獄卒と遭遇した話が多数残されており、中には「実在する人物が生きていた時から地獄で働いていた」という話も残っている。 小野妹子の子孫であり、小野小町の親戚に当たる小野篁がそうだ。彼は現世でも嵯峨天皇に仕える高官であったが、夜は井戸を通って地獄に下り、閻魔様の補佐官として仕事をしていたとされている。小野篁が地獄へ行くために使った井戸は、京都の六道珍皇寺に現存している。興味のある人は参拝に行ってみてはいかがだろうか。(山口敏太郎)
-
芸能ネタ 2019年01月12日 21時30分
【放送事故伝説】テレビ番組で自殺を図った美人キャスター
都市伝説界の著名な事件に「テレビ番組で自殺を図ったキャスター」という話がある。これはアメリカのとあるニュース番組で出演していた女性キャスターがニュースを読み終わった後、 「最後のニュースをお伝えます。我がチャンネルはありのままの情報をお届けしています。今から私は本邦初公開となる、自殺の瞬間をお見せします」 と視聴者へと語りかけ、隠し持っていた拳銃を自身の側頭部へ銃口を当て、自殺してしまった。スタッフは慌てて場面を切り替えようとしたものの、生放送だったために間に合わず、女性キャスターの血や脳の一部がテレビ画面に堂々と映し出されてしまい、自殺の瞬間が全米で放送されてしまった……というものだ。 この都市伝説は、一部では誰かの「作り話」と取られる場合もあるようだが、細部に若干の違いはあるものの、「自殺の生中継」という最悪の放送事故は本当にあったお話だ。 時期は1974年7月15日、自殺を行ったのはクリスティーン・チュバックという29歳の女性キャスターで、当時彼女は午前放送のニュース番組「サンコースト・ダイジェスト」を担当。当時の新聞資料などによると、クリスティーンは自殺の日、いつも通りにニュースを読んでいたが、突然「これから流血事件をカラーでお伝えます」(※諸説アリ)と視聴者へと語り出し、拳銃を取り出し即、頭部を打ち抜いたのだ。 この事件は当時の日本の新聞にも掲載され、「テレビ番組で自殺を実演」という見出しで社会面に登場している。なお、当時の新聞資料によると、クリスティーンが自殺を図った直後、画面は消え、映画番組へと差し替えられたという。 自殺直後の番組差し替えが比較的スムーズだったのは、クリスティーンは以前からスタッフに対し、自殺を仄めかすような言葉を伝えていたほか、友人には、自殺計画の全容を書いた本人直筆のニュース原稿を託していたため、事前準備があったようだ。 このクリスティーンの自殺した瞬間の映像は、長らく視聴できない状態だったが、最近では、当時の家庭用ビデオで録画されたと思われる白黒映像の発掘や、クリスティーンの半生を描いた映画作品などが公開されており、史上最悪の放送事故事件の全容は少しずつ明らかになっているようだ。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
ミステリー 2019年01月06日 23時00分
2018年、ミステリー・オカルト業界で話題をよんだ記事ベスト3
何気なく過ごしている日常の中にも、ミステリーは潜んでいるものだ。オカルトの権威・山口敏太郎氏による珠玉のオカルト記事を紹介している当媒体。2018年に話題となった記事をランキング形式でご紹介しよう。1位 ハイブリット生物、ライオンを喰う類人猿「ライオン・イーター」https://npn.co.jp/article_mroonga/detail/53085765/ アフリカのザイールにある森・ビリホーストに謎の大型類人猿が生息しているという。 このザイールで目撃されている類人猿は、全くの新種の猿だという。しいて言えばミトコンドリアのDNAに近いようだ。 この謎の生物は、ゴリラとチンパンジーの混血によって生まれたもの。野生状態でチンパンジーとゴリラが性交して生まれたこの類人猿は「ライオン・イーター」と呼ばれ、恐れられている。チンパンジーの頭脳を持ち、ゴリラのパワーを持つハイブリッド生物。罠をかけ、集団で狩りをし、あの百獣の王・ライオンさえも捕獲し食べてしまうという。2位 就寝中の男性が巨大な穴に落ちて行方不明に?フロリダに発生したシンクホールhttps://npn.co.jp/article_mroonga/detail/56286577/ 住宅街などに突然巨大な穴が空き、何もかもを飲み込んでしまうという奇妙な事例が近年、報告されている。この穴は「シンクホール」と呼ばれており、例えばロシアではシベリアを中心に出現しているという。またCNNの報道によると2013月2月28日、フロリダ州ブランドンで一般住宅の真下に深夜シンクホールが出現。自室で寝ていた36歳の男性がそのまま穴に落ちて行方不明になってしまったという。3位 ロシアの森で小人を拾った老婆「アレシェンカ事件」https://npn.co.jp/article_mroonga/detail/28652466/ 小人に関する目撃談や都市伝説を裏付けるかのような怪事件が海外で起こっている。1996年、ロシア・チェリャビンスクのカオリノヴィ村で一人暮らしの老婆が、村の墓地で奇妙な生物を発見した。その生物はとんがりとした頭を持ち、目を大きく見開き、耳はなく、喋ることもできない小人であった。老婆はその小人を「アレシェンカ」と名付け、小人は老女にかわいがられながら奇妙な日々を送ることになったが、その後死亡しミイラ化してしまったという。 怪談話や都市伝説など、さまざまなミステリー記事の中で人気を集めたのがUMAやSF、いわくつきパワースポット。2019年もどんな不思議な話が聞けるのか楽しみである。
-
芸能ネタ 2019年01月01日 21時30分
【放送事故伝説】1月1日のお正月、メインキャラクターが死亡したテレビドラマ
昭和時代。お正月のテレビでは、今のような長時間の特別番組はあまり放送されておらず、休まずに通常のレギュラー番組を放送することも多かった。特に子供向けのアニメや特撮番組は、視聴率も良かったことから年末年始は、ほとんど休むことなく放送されていた。 さて、1972〜1973年に放送された特撮ドラマ『ワイルド7』(制作:国際放映)は漫画家・望月三起也氏の同名漫画作品をもとにした本格的なアクションドラマとして制作され当時、子供たちに絶大な人気を得ていた。 この『ワイルド7』も人気番組の宿命ゆえ、前述の例と同様、1月1日も休まずに放送されていた。ただ、この日放送されたエピソードは、おめでたいお正月にとても似合わないタイトルだった。一部のテレビマニアの間では今も語り草になっている。 それは1973年1月1日の第13話だった。「両国死す!!」はそのタイトル通り、ワイルド7の味方メンバーである「両国」が敵から銃撃に遭い死亡するという、お正月にまったくふさわしくない、物騒なエピソードだった。 「編成も少しは時期を考えればいいのに…」と思わずツッコミを入れてしまいそうになるが、これにはやむを得ない事情があった。 実は両国を演じていた役者が放送期間中に突然、番組を降板してしまったのだ。「7人の元犯罪者の白バイ隊員」という『ワイルド7』の設定上、両国が殉職するエピソードをどうしても作らなければいけなかった。既に両国役のキャストは降板してしたため、両国の殉職シーンを別人が吹き替え、冒頭で顔を見せぬまま敵の凶弾に倒れた。しっかり制作すれば盛り上がるであろうエピソードをなんとも中途半端に描いてしまったのだ。 今となっては、思わず笑えるエピソードではあるが、当時『ワイルド7』を楽しみにしていた子供たちは「(ある意味)トラウマになった」と振り返っている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
-
ミステリー 2018年12月29日 23時00分
年末恒例の時代劇「忠臣蔵」のミステリー
忠臣蔵と言えばわれわれ日本人にとって「美談の典型」とされ、年末になると恒例行事のようにドラマ化、映画化されている。しかし、よくよく考えてみると不可解な部分も多い。その疑問点をいくつか考察してみたい。 そもそも浅野内匠頭は刃傷沙汰を起こしたがゆえに切腹に追い込まれ、家が断絶しただけであり、その原因は浅野内匠頭本人にある。また、芝居や映画では悪役にされている吉良上野介は「名君」との呼び声が高い。実際、愛知県の吉良町ではいまだに「良き殿様」として慕われているようだ。われわれ現代人の価値感から判断すると、吉良上野介は不意打ちで寝込みを襲われたにすぎない。当時の人はどのような感覚でこの事件を捉えたのか、 また事件の真相はどこにあるのだろうか。 まずは浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかった動機を調べよう。芝居では吉良が賄賂を要求し、それを拒んだ浅野を虐める行為に及んだとも、塩田の秘訣を教えるように求めた吉良の申し出を浅野が拒絶したために両者の関係が悪化したともされている。 そのため、吉良が適切な指導を行わず、失敗が続き浅野が激高したとされているが、浅野はこのとき2度目の頭勅使饗応役だった。実務そのものは家臣たちに任せていた。吉良と浅野の殿様同士のトラブルであって、それが式典での粗相につながるとは考えにくい。 また、そのような非礼な行為が吉良側からあったとすれば、浅野側の家臣も気がつかないわけがない。だが当時、浅野側の家臣たちも主君の凶行の動機を理解していない様子がうかがえるのだ。 ここで近年有力視されているが、浅野内匠頭の精神疾患説である。当時、浅野内匠頭は「つかえ」という病気の治療を受けていたという。この「つかえ」は現代医学における鬱病に相当するのだ。もともと短気であった浅野内匠頭が病気の悪化により、理性で感情を制御できなかったとすれば納得がいく。 気になるのは浅野内匠頭の母方の叔父に当たる内藤忠勝という人物が、これまた刃傷沙汰を起こしている点である。遺伝的に何らかの疾患を持っていた可能性はあるかもしれない。 このように一方的な傷害事件だったにもかかわらず、赤穂浪士は”喧嘩両成敗”と主張し、討ち入りに進んでいく。この討ち入りに対する江戸幕府の対応に関しても不可解な部分がある。「赤穂浪士の討ち入り」への機運が江戸中で高まる中、8月には吉良家に対して、呉服橋から両国付近への屋敷替えを命じている。この新しい屋敷は江戸城から遠く、また親戚筋の上杉家からはただちに援軍を寄こせない距離。まるで幕府は”赤穂浪士に吉良を討たせやすくした”と邪推されても仕方ない差配だった。 また、吉良を討ち漏らした時に備えて、赤穂浪士には別働隊が存在したという伝説がある。播州赤穂藩の家老・大野九郎兵衛は、討ち入りに反対し大石内蔵助と対立したとされているが、実はそれは偽装行為であり、密かに連絡を取り合って、大石本隊の襲撃をかわして米沢の上杉領に逃げ込む吉良を討つために待機していたというのだ。 大野は配下の者たちと、米沢の板谷峠に潜んで逃走してくる吉良一行を待っていたが、大石率いる赤穂浪士本隊が見事本懐を遂げたと聞き感涙。その場で切腹したとされており、板谷峠には供養碑が残されている。 多くのミステリーが内包されている赤穂浪士、飽きたといいつつも年の瀬になると忠臣蔵が見たくなる。それが日本人である。(山口敏太郎)
-
ミステリー
顔が岩のモンスター発見!? 北海道の『ザ・シング』の正体は
2014年02月15日 17時59分
-
ミステリー
グルメな宇宙人現る!? 「クッキーをくれた宇宙人事件」
2014年02月11日 12時20分
-
ミステリー
日本でも目撃例が存在!? 巨大宇宙人『フラットウッズ・モンスター』の正体とは!?
2014年02月08日 17時59分
-
ミステリー
宇宙にも変態がいた!? ストッキングをほしがった宇宙人
2014年02月04日 15時30分
-
ミステリー
正体はサイか、恐竜か。謎の生物『エメラ・ントゥカ』
2014年02月01日 17時59分
-
ミステリー
江戸時代に現れたUFO!? 「うつろ舟」には神様が乗っていた!?
2014年01月28日 15時30分
-
ミステリー
「オオカミ少女・アマラとカマラ」は嘘だった!?
2014年01月25日 17時59分
-
ミステリー
「ビートたけしの超常現象スペシャル2013」番組で撮影されたUFOの正体が判明!?
2014年01月21日 15時30分
-
ミステリー
チェーンメール「神の手の雲」は合成だった!?
2014年01月18日 17時59分
-
ミステリー
日本には『人魚保存研究会』があった!? 残された人魚ミイラの正体を追え!
2014年01月15日 15時30分
-
ミステリー
2014年は「アダムスキー型UFO」が多数目撃される年になる?
2014年01月11日 17時59分
-
ミステリー
山口敏太郎事務所には「鬼の角」がある!?
2014年01月07日 15時30分
-
ミステリー
「リアル・キングギドラ」再び襲来!? 「三つ首コブラ」の首が増えた?
2014年01月04日 14時00分
-
ミステリー
伊勢神宮に謎の飛行物体現れる?
2013年12月31日 11時45分
-
ミステリー
妖怪「笑い女」浅草に現れる!?
2013年12月28日 11時45分
-
ミステリー
水族館で首がちょん切れた!? ダブルデートの悲劇
2013年12月24日 15時30分
-
ミステリー
脅迫? 警告? 悪戯? 深夜2時に届いた謎のFAXはフリーメイソン発!?
2013年12月21日 17時59分
-
ミステリー
永井豪先生も恐れた!? 祟る「鬼の首」とは
2013年12月17日 15時30分
-
ミステリー
新宿に「3度目」のUFO襲来!?
2013年12月14日 17時59分