山口敏太郎
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ミステリー 2018年12月08日 23時00分
創作の舞台が現実に!?千葉・南総里見八犬伝「伏姫の洞窟」に山口敏太郎が潜入
現在、筆者の「山口敏太郎タートルカンパニー」には「前世が滝沢馬琴」という人物が所属している。読んで字のごとく、「自分の前世は滝沢馬琴である」と自称している人物なのだが、その発言にはときおり偶然では考えられないものもあり、興味深い。 本物の滝沢馬琴は江戸時代後期に活躍した戯作者。代表作でもある『南総里見八犬伝』は室町時代、安房国里見家の伏姫と神犬・八房、そしてその因縁によって結ばれた八犬士の活躍を描いた伝奇小説だ。そんな『南総里見八犬伝』冒頭で、伏姫がこもったとされる洞窟が千葉県の富山に残っている。 小説なのに、伝説の舞台が現実になぜあるのか?と疑問に思うかもしれないが、事実は小説よりも奇なり。いつしか小説が地元に伝説として根付いたようだ。 この伏姫洞窟に過去、筆者は足を運んだことがある。 最寄りのJR内房線駅岩井駅に下り立つと、駅前には「八房と伏姫の像」が存在している。駅に背を向け、かなり左奥に向かうので探すには注意が必要だ。「伏姫の籠穴」は歩いても40分ほどの距離。ウォーキングを楽しむのもいいし、利便性を考え車で行ってもいいだろう。 最近、観光用に造られたという「伏姫山門」を潜り、山路を登る。行き着くと正面と右手の二つの洞窟がある。どちらが「伏姫の籠穴」なのか困惑するが、同行した作家・多田克己氏の指摘のもと、郷土資料の写真と照合すると右手の洞窟が「伏姫の籠穴」であることが分かった。中には「仁、義、考、忠」など、八犬士の持っていた球が奉納されていたが、当然本物ではない。ボウリングの球にペンキで書いたのではないかという推理もあったが、謎は謎のままにしておくのが一番かもしれない。 なお、この洞窟は伏姫がこもった穴とされているためか、説明版の文章も伏姫の口調で書かれている。「ようこそ〜妾の洞窟へ」と語りかける伏姫看板に軽いショックを受けるかもしれない。山門を降りて、多田氏らと「犬塚」を探したが、なかなか発見できない、山門近くの朽ちた岩が「犬塚」と気がついたのは5分後であった。この「犬塚」に八房の遺体が眠っていると伝えられている。 さらに10分程車を走らせると、「犬掛の里」と呼ばれる場所に着く。ここで八房は生まれたとされており、親のいなかった子犬・八房は狸に育てられたという。「八房と狸の像」があるのだが、狸が小さくてかわいらしい。犬掛という地名はもともとそう呼ばれていたらしく、狸が犬を育てたという奇談も実話のようである。 あくまで個人的推理だが、馬琴はこの狸と犬の親子という噂話をもとに、「伏姫と八房の異類婚姻談」を作り上げたのかもしれない。(山口敏太郎)
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ミステリー 2018年12月02日 23時00分
関係者に不幸が連続した?高松塚古墳にまつわる噂
昭和47年3月21日、7世紀に作られた古墳が奈良県明日香村で発見された。壁画で有名な高松塚古墳である。 直径18メートルの巨大な円墳内部に施された壁画は、黄泉の国を描いたものとされ、その関係者が続々と死亡している。やはり、墓を暴くと次々と変死に見舞われるものだ。 昭和47年5月21日、高松塚古墳の発見で浮き足立っていた、明日香村の観光課長のM氏が死亡した。M氏は観光資源である高松塚古墳の発掘に熱心だったが、3月21日の発掘からちょうど2カ月後の5月21日に死亡した。 M氏の死因は肺がん。ただ、その日に突然苦しみ始め、死亡していた。亡くなったのが21日ということもあり、関係者は驚いた。 惨劇はまだ続く。同年8月21日の朝、古墳付近に住み、発掘を手伝っていたKさんも突然苦しみ始め、2日後に死亡した。これもまた21日の日付が絡んでいたのだ。 さらに翌年の8月21日、高松塚古墳のある上平田地区の総代・MSさんが交通事故で死亡した。4人目の犠牲者Nさんは、高松塚古墳に最初のひと鍬を入れた発掘の関係者だった。日頃から悪夢にうなされていたNさんは、物置小屋で農薬を飲んで自殺したのだ。 そして、昭和49年1月4日、壁画を修復しようと模写していた画家のWさんが交通事故で亡くなった。Wさんは壁画に描かれていた3人の貴婦人を模写している最中であった。 果たして、高松塚を暴いてたたられたのか、単なる偶然の連続だったのか。ちなみに高松塚古墳の住所は、明日香村上平田4444番地である。 解剖学の権威で大阪市立大学教授だった故島五郎氏は、昭和47年に発行された高松塚古墳・中間報告書の中で「埋葬された人物の頭蓋骨の破片すら、全く発見されていないのは甚だ不思議である」と報告している。 梅原猛は「黄泉の王」(新潮社)で「高松塚の封印されていた怨霊は、弓削皇子の怨霊に違いないと思う」と推理している。 つまり、高松塚古墳の被葬者は埋葬時、すでに白骨化しており、その怨霊の復活を阻止するため、遺体から頭蓋骨を抜き取り、刀身のない鞘(さや)を添えて埋葬したのだ、と梅原氏は推測しているのだ。(山口敏太郎)
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ミステリー 2018年12月01日 23時00分
有名バンドメンバーがエイリアンに金属を埋め込まれていた!?
筆者・山口敏太郎が、仲良くしているメジャーなバンドがある。新曲やアルバムを出すたびにオリコンチャートをにぎわせる超人気バンドなのだが、筆者は彼らのラジオ番組にたびたびゲストとして遊びに行った。いつも馬鹿話をしては、楽しく帰ってくるのだが、その日は様子が違った。UFOの話になった時、ボーカルとドラムの2人が突然、こんなことを言い出したのだ。 「僕らの知り合いに『UFOに拉致された』って証言している人がいるんですよ」 この言葉に筆者は敏感に反応した。 「ええっ?まじなの?ネタとかじゃなくて」 相手はシリアスな顔で反論した。 「いやいや、冗談じゃないですよ。リアルな話ですよ。だって証拠があるんだもん」 ―――証拠だって? 証拠という単語に筆者は興奮を抑えきれなかった。 「証拠があるの?いったい何なの、証拠って」 そこにドラムのメンバーが割って入った。 「腕に金属が埋め込まれているんだよね」 「まじで、それってインプラントじゃん」 筆者は今にも立ち上がりそうになった。 「まじも大まじ、指で触ったら、確かに皮膚の下に薄い金属の板が入っているんだよ」 有名すぎる彼らが売名目的で嘘をつく必要はない。また、インプラントを埋め込まれた友人も売名が目的ではないだろう。いや、もし万が一、フェイクの情報だったとしても、自らの体内に金属を埋め込むような人間はいるまい。何者かが、彼の体内に「インプラント」を施したのだ。(山口敏太郎)
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芸能ネタ 2018年12月01日 21時30分
【放送事故伝説】連続殺人犯人がクイズ番組に出場しまさかの優勝!?
皆さんは「殺人事件の犯人がクイズ番組に出演し優勝した」という話を聞いたことがあるだろうか。実はこの話、フィクションや都市伝説ではなく、本当にあった話で当時の新聞紙面を大きく賑わせていている。 1972年(昭和47年)から1983年(昭和58年)の約10年間に東海および近畿地方で男女含め8人を相次いで殺害した「勝田清孝」という連続殺人鬼がいた。 勝田は1972年に京都府に住む24歳のホステス女性を殺害したことを皮切りに、33歳のクラブママ、32歳のホステス女性など合わせて8件の殺人を起こした。勝田は計画性をもって殺人を起こすタイプの人間ではなく、その時の感情を優先し衝動的に殺人を起こすタイプの人間(殺された被害者に共通点は見当たらない)で、行動原理が人間というよりも動物に近かったため、犯人の特定には相当な時間がかかったとされる。 そんな勝田がテレビのクイズ番組に出演したのは1977年7月のことであった。 出演したのは朝日放送(ABCテレビ)で放送されたクイズ番組『夫婦でドンピシャ!』という落語家の月亭可朝と女性漫才師の海原小浜が司会を務める番組で、一般参加の夫婦(4組)がお互いの私生活に関する質問に答え、それが夫婦同じ答えなら賞金を獲得できるというもので、勝田は当時結婚していた妻と出場。仲の良い夫婦ぶりを見せ、時々のろけ話も出るなどし、最終的に勝田夫婦は優秀な成績を収め、優勝してしまったという。 恐ろしいのは、番組に出演した勝田の前後の行動である。 当時の記事によると、番組が収録された7月6日の6日前、勝田は名古屋市の麻雀店に勤めるアルバイト女性を絞殺。さらに優勝から1か月も経っていない8月12日には美容師指導員の33歳女性を殺害している。 この事実は勝田が逮捕された1983年に判明したのだが、このあまりに大胆不敵な行動に当時の新聞読者は恐怖したという。 なお、『夫婦でドンピシャ!』はこの時点で放送が終了しているが、司会を担当していた海原小浜は優勝した勝田のことをよく覚えているといい、「とても人を殺すような人間には見えなかった」と語っている。なお、勝田は2000年(平成12年)11月30日に死刑執行されたが、この勝田の死刑執行は20世紀最後に行われたものだった。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2018年11月25日 23時00分
エイリアンに脅迫された?山口敏太郎本人が体験した不思議な話
2008年の秋、筆者・山口敏太郎は、イタリアのUFOコンタクティ、マウリッツオ・カバーロ氏と対談した。彼はクラリオン星人というエイリアンと数百回交流したことがあり、ヨーロッパでも評判のコンタクティ(宇宙人と交信した経験のある人)であった。 彼との対談は大変興味深いものになったのだが、この対談の2日前、筆者は不思議な夢を見ていた。夢の中で“夢である”と自覚したのだ。俗にいう「明晰夢」というものである。なぜか、僕は現実には存在しない息子の手を引いていた。 「これは夢だな、早く目を覚まさないと」 すると、奇妙な声が聞こえた。 「お前たちが現実と思っているものこそ、本当は夢なのだ。今、お前たちが見ている睡眠中の夢と同じだ」 この言葉に筆者は反論した。 「馬鹿な、俺たちの現実が夢などと信じられるか、現実は現実だ」 すると、その声はやや怒ったような口調になり 「ならば、今見ているこの夢を現実として固定してやろうか」 と言うのだ。 「何だって、そんなことはできるわけがない」 私は夢の中で息子の手を引いて走り回った。 「これは夢だ、夢だ。絶対目覚めてやるぞ」 息子の手を引いて走り回った筆者だが、どうやっても目覚めなかった。 「やばい、この夢はやばい」 筆者がそう思い始めたとき、妻が声をかけてきた。 「そろそろ起きないといけないんじゃない?」 その声でようやく目が覚めたのだ。筆者の横には息子代わりの愛犬が寝ていた。 この不思議な体験を編集者に話したところ 「それは、すごい。カバーロさんも同じことを言ってました。『この現実は夢だ』とエイリアンが彼に言ったそうなんです」 「なんですって、そんな偶然が」 このほかにも不思議な事件は続き、カバーロ氏は日本中にクラリオン星人旋風を巻き起こして帰っていった。人気アニメ「エヴァンゲリオン」の中で、人間の心の中に攻めてくる使徒が出てくるが、エイリアンも人間の心や精神にアクセスすることは可能なのだろうか。筆者の夢を操作したのは、いったい誰なのだろうか。(山口敏太郎)
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ミステリー 2018年11月24日 23時00分
UFOを見たら時間が飛んだ!?衝撃のアブダクション体験
この情報は、妖怪絵師の増田よしはる氏から筆者に寄せられたものだ。これは、彼が学生時代にバイトしていた、京都の某ホテルの管理職・男性の体験談である。 ある日の夜7時頃だろうか。その管理職は、妻と息子と家族3人で、居間でくつろいでいた。だが、どうも幼い息子の様子がおかしい。息子の額に手を当ててみると、確かに熱っぽく息も荒い。 「よし、いつもの病院に行こう」 「そうね、すぐ準備するわ」 夫婦で相談し、近所の病院に連れて行くことにした。家族にはかかりつけの医者がいた。もちろん、開業時間はとっくに過ぎていたのだが、その医師は古くからの知人でもあった。そういうときには融通が利いたのだ。 「すまんな、無理を言って」 「いや、かまわんよ。この薬を飲めば大丈夫だ」 友人である医者は、快く応じて息子を診察し、薬などを渡してくれた。帰り道、親子は空中に光る複数の大きな飛行物体を目撃した。 「何だ、あれは」 男性が気付いて叫ぶと、妻や子供も驚いて見上げた。空中に発光物体が浮かんでいる。 「何かしら、あの光る物体」 「UFOだよ、お父さん」 家族3人で軽いパニック状態に陥った。この目撃時間は定かではない。だが、息子が熱を出したのが7時だとすると、病院に歩いて行き、診断を受けての帰り道だから、8時半ごろではなかったかと後に彼は回想している。 次の瞬間、いつの間にか親子3人が自宅でくつろいでいることに気がついた。 「あれ、さっきまで道でUFOを見てたよね。いつの間に家に戻ったの?あれれ、時間も夜の7時になっているし…」 時計の針が逆行しており7時過ぎに戻っている。つまり、時間が逆行していたのだ。 「お父さん、大丈夫?」 息子は笑っている。風邪をひいていた息子は完全に元気な状態である。 「どういうことだ。俺以外みんな、UFO見た記憶がなくなってるのか?しかも、時間が逆流しているよね」 彼は完全にパニックになった。驚く妻に今の体験を話すと、 「何を言ってるの、ここに入ってから一度も外になんか出ていないよ」 と笑うばかりである。 「そんな馬鹿な話があるか、病院に聞いてみるぞ」 男性は興奮して、知人の医者に電話をかけたが、知人の医者も、誰も来ていないと言う。 「おかしいな、どういうことだ?」 あの発光体を見た後、何物かによって関係者が全員記憶を消され、最初の時間まで戻されたとしか思えない。しかし、あまり周りに言うと変に思われるので、自分の中にしまっておいたという。それを「不思議好きの増田くんなら信じてくれる」だろうと、職場でこっそりと打ち明けてくれたというのだ。奇妙な話である。(山口敏太郎)
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社会 2018年11月24日 21時20分
【放送事故伝説】「ヤラセ」という言葉を広めた中学生暴行事件
日本テレビの人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』の「ヤラセ疑惑」が大きな話題になっている。疑惑を報じた週刊文春(文藝春秋)は第一弾としてラオスの「橋祭り」、第二弾としてタイの「カリフラワー祭り」を取り上げ、さらに女性セブン(小学館)は、「『イッテQ!』の全祭り中、11個が存在を確認できず」と報じている。 さて、今回の報道をはじめ、いまや一般的な用語となっている「ヤラセ」だが、そもそもはテレビ局や新聞社などのマスコミでのみ使われていた「隠語」に近い存在だったとされている。そんな「ヤラセ」という言葉が全国に広まったのは、今から33年前のテレビ朝日系のワイドショー番組『アフタヌーンショー』での事件がきっかけとされている。 『アフタヌーンショー』は1965年から放送が始まった長寿番組で、20年の長きに渡りテレ朝の朝の顔を務めていたが、番組内でヤラセ行為を行ったとして放送が打ち切り。ヤラセを指示したディレクターは逮捕され、テレビ朝日の社長が謝罪。テレビ朝日自体も放送免許を取り上げられる寸前にまで陥るという未曾有のピンチを迎えることになった。 問題となった企画は『アフタヌーンショー』が1985年8月20日に放映した「激写! 中学生番長! セックスリンチ全告白」という企画で、担当ディレクターが「何か過激なシーンを撮りたい」と元暴走族リーダーに相談。元暴走族リーダーの音頭により、東京都福生市の多摩川河川敷に不良学生約60人余を集め、乱闘シーンを演じさせた。さらに、ディレクターは「女のリンチ場面が欲しい」と注文をつけ、地元の女子中学生5人に対し殴る蹴るの暴行をさせ、ディレクターはその模様を撮影した。 また、ディレクターは元暴走族リーダーに14万円の取材費を渡していたことも明らかになり、東京都福生署は暴行に関わったとされる少女2名を暴行容疑、元暴走族リーダーとテレビ朝日ディレクターを暴行示唆で逮捕するに至った。 この事件は当時「暴走するテレビ局」「地に落ちたテレビ局」と週刊誌などで報道され、この出来事をきっかけに「ヤラセ」という言葉が広まり、テレビ局のコンプライアンス問題が改めて浮き彫りになったとされている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2018年11月18日 23時00分
息子が突然口にした予言に驚愕…怪談「遺伝する霊能力」
船橋市内に住む主婦のTさんは、たびたび霊を目撃する。自身の奇妙な力で他人を怖がらせ、不安な気持ちにさせたくないと考えるTさんは、自分の恐怖心を黙って心の中にしまっていた。Tさんはこの奇妙な力が我が子に遺伝するのではないかと危惧していた。 「この能力が息子と娘に遺伝しなければいいけれど…」 この不安は的中し、2人の子供にTさんの能力が遺伝してしまった。 Tさんの息子と娘は、Tさんとはまた違った力を見せるようになった。 どうやら息子は少し先の未来が見えるらしく、しばしば不気味なことを言う。ある日家族でドライブを楽しんでいたところ、息子が突然おびえた声で 「お父さん、高速道路に乗らないで」 と告げた。 息子の様子を心配したTさんの夫は 「どうしてそんなことを言うんだ?」 と、後ろのシートに座る息子に聞き返した。 「だって、高速道路で事故に遭って、お母さんが車に挟まれて死んじゃうから…」 助手席で聞いていたTさんは、息子の返答に思わず言葉を失った。 「だから…お父さんお願い…」 息子はおびえながら、そうお願いするのだ。 その日は息子の言う通り高速は避けて、ドライブを続けることになった。 とある日、仕事に行こうと準備に急ぐTさんを息子が呼び止め、こう言った。 「お母さん、今日は公園を通り抜けていかないでね」 「…え?公園?」 Tさんはときどき、通勤の際に近道しようと通っている公園がある。 この公園を通り抜ける道を見つけたのはTさんだけで、子供には通勤ルートの話をしたことはない。 Tさんにしか分からない道を、息子が知っていることに不気味に感じ、Tさんは聞き返した。 「どうして今日はそんなことを言うの?」 「だって公園を通ったら、お母さんが誰かに縄で縛られて、脇腹を刺されて死んじゃうんだもの…」 その日は息子の不安そうな様子が頭から離れず、Tさんは違う道を使って通勤した。 息子だけではなく、娘にも霊視能力があるようだ。 ある日、自宅のマンションのエントランスで娘を抱っこしていると、娘が肩越しに手を振り 「バイバーイ!」 と、誰かに別れを告げた。近所の人かと思ったTさんは娘が手を振る先に視線を向けたが、誰かいた気配はない。 「何…!誰にお別れを言ったの?」 すると娘は、まるで「言いたくない」と言わんばかりに顔をTさんの胸にうずめて 「…」 何も答えなかった。 Tさんはその様子を察して、仕方なくそのままエレベーターに乗り自宅のフロアに上がった。娘がとても大人しいので、Tさんは不思議に思った。 玄関のドアの鍵を開け、ノブに手をかけながら娘を抱き直した時、娘は小さく泣きそうな声でTさんにささやいた。 「またいるよ…」 Tさんはすぐさま娘を抱いて部屋の中に入った。 2人の子供に自分の力が遺伝したことを、Tさんは不安に感じている。 子供たちが自分の能力を怖がらないように、Tさんは母として自分の「能力」を2人に伝えようと決めたのであった。(山口敏太郎)
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芸能ネタ 2018年11月18日 21時20分
【放送事故伝説】障害者の演出で放送禁止となった特撮ドラマが存在した
人気刑事ドラマ『相棒シーズン17』に登場した薬物依存症者の描写が差別的だったとして、薬物問題を考える某市民団体が放送局であるテレビ朝日に抗議文を出したことが11月15日わかった。 問題となったのは、11月7日に放送された第4話「バクハン」に登場した覚せい剤中毒の女性、通称「シャブ山シャブ子」の描写で、ドラマでは電話をしている刑事に忍び寄り、手に握ったハンマーで殺害し高笑いする姿が「差別的」「前時代的」と問題となったようだ。 現在、シャブ山シャブ子の登場した第4話の再放送や今後については不明だが、演出が問題となった以上、再放送やDVD化などについてはソフトな表現などに改めるなどの処置が必要ではないかと思われる。 さて、今回の「シャブ山シャブ子騒動」で思い出されるのが、『ウルトラマン』などでお馴染みの円谷プロが制作した特撮ドラマ『怪奇大作戦』(1968年〜1969年、TBS系)の放送禁止事件である。 本作『怪奇大作戦』はウルトラマンなど巨大ヒーローが登場しない大人向けの本格SFドラマとして制作されたのだが、全26話のうち第24話『狂鬼人間』が今はソフト化すら許されない「封印作品」となっている。 『狂鬼人間』が封印された原因に関しては諸説あるが、本エピソードでは「心神喪失者は殺人を犯しても罰せられない」という法律をついた作品で、ドラマでは「狂わせ屋」を名乗る科学者が開発した「脳波変調機」によって、精神異常になる人物が多く登場する。 一説によると「狂わせ屋」という名称のほか、精神障害者が善悪の判断がつかず殺人を行う描写などが前時代的すぎたとし、1995年に発売されたLD-BOXがリリースと同時に回収されたほか、以降に発売されたDVDでも『狂鬼人間』の収録が見合わせられるなどしている。 なお、『狂鬼人間』は放送当時、24.7%の高視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しており、実際に放送を観て「トラウマになった」と語る視聴者は多かったという。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2018年11月11日 23時00分
入鹿池に出る現代妖怪 Uターン爺、ジャンピング婆
日本でも有数の現代妖怪スポットと言えるのが愛知県にある「入鹿池」だ。同所は他の心霊スポットと違い、「幽霊談」以上に数多くの「現代妖怪談義」であふれている。知人の話によると、入鹿池の湖底には旧入鹿村が水没している。池を作るために住民を立ちのかせ、村を沈めた。そのときに出た怨念が多くの妖怪を生み出したという。 友人のライター・皆月斜君から聞いた話によると、この入鹿池そのものが妖怪であるそうだ。明治時代、ため池である入鹿池の水があふれて大水に発展した、俗に言う「入鹿切れ」の際には、入鹿池の主が大声で「やろうか、やろうか、やろうか!!」と叫んだという。それに応えるかのように、他の池の神が「よこさばよこせ!!」と叫び返したところ、たちまち堤が切れ、周囲一帯が大水に見舞われたと言われている。これは「やろう水」系の妖怪談。いかに入鹿池が恐ろしい場所であるかが分かる。 入鹿池に存在すると言われている現代妖怪を紹介してみよう。まずは、「Uターン爺(じじい)」だ。夜に入鹿池に行くと、いきなりおじいさんが走ってきて、入鹿池に勢いよく飛び込むという。そのままバサロ泳法で向こう岸まで泳ぎ、水中で対岸を蹴ってUターンする。そのままこちらに泳いできて、再び陸に上がると、ものすごい勢いで走っていくという。 また、「トランペット小僧」は、池の真ん中に浮かび(寝ながら浮かんでいる、もしくは水上に立っているという説もある)、トランペットを悲しげに吹き鳴らすと言われている。これは吹奏学部だった中学生が入鹿池で自殺し、妖怪と化したと言われている。 「ジャンピング婆(ぴょんぴょん婆)」も人気である。池の周辺にある道路に出没し、ものすごいスピードで車を追走する。抜き去る際は、振り返ってニタリと笑うというのだ。 地元の議会議員の証言によると、入鹿池の妖怪の中には『舟に乗ったおばあさん』という地味なキャラもいる。夜、水面に怪火(かいか)がぽつりぽつりと宿り、いつの間にか舟に乗った老婆が姿を現す。この時、そのまま無視すれば問題ないのだが、うっかり老婆に声をかけると水中に引き込まれると言われている。 また、「湖底の墓石」という怪異談もある。湖上のあるポイントで池を見下ろすと湖底に墓石が多数確認できる。その湖面をボートで通過すると、湖底に引きずり込まれるのだ。 岐阜出身の某アイドルから聞いた妖怪は「スクワット爺」。この妖怪は、入鹿池のほとりに出るじいさん妖怪で、ただひたすらスクワットをしているという。 また、「ローリング爺」「ターボ爺」も入鹿池周辺の道路に出没する妖怪で、自動車をハイスピードで追いかけるとされている。どちらにしろ、ローリングやターボというからには、やたらと速そうだ。 入鹿池にまつわる話はコミカルな妖怪談が中心ではあるが、中には幽霊談もある。過去には、受験に失敗した女子高生が入水自殺している。この女子高生がずぶぬれの幽霊になって出てくるとか、ボートが転覆して水死した男性が助けを求める声を上げると言われている。 村が湖底に沈み、「入鹿切れ」で周囲の集落が壊滅するという悲しい記憶がこのような不思議な伝説を生み出すのであろう。(山口敏太郎)
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