女性と女の子の親子が仲良く写っている微笑ましい1枚であるが、写真左側のベッド付近をよく見ていただきたい。タンスの間から女の子の首がひょっこりと出ているのがおわかりになるだろうか?
この女の子であるが、なんと驚くべきことに写真の女性が全く知らない、心当たりの無い女の子だという。
あまりにハッキリ写りすぎ、バッチリ写り過ぎてしまっているこの写真。これは果たして本当に心霊現象なのだろうか?
山口敏太郎事務所はこの写真を風水師・霊能者のあーりん女史へ鑑定をお願いした。
「写真、拝見しました。 あの写真の女の子は生きてる感触がします。生きた魂のにおいがするので、死霊ではないと思います。不思議な写真ではありますが、悪意の念などマイナスの感情も感じないので、持っていても問題はないと思います。気持ち悪ければ削除して構いませんし、それによる祟りなどもないでしょう」
とのことであった。実に奇妙な写真ではあるが、悪霊の仕業ではないので祟りなどはないという。
また、あーりん女史は女の子について、「ドッペルゲンガー」の可能性も有りうるのではと考えているという。首だけの女の子は異世界からやってきた、または深層心理が生み出したもう一人の自分だったということであろうか…?
最後にあーりん女史は不思議そうにこうつぶやいた。
「あの女の子には死霊特有の気配や自立した意思がないし、死霊なら立体的な影ではなく、闇に溶け込む影になることが多いです。あの少女の顔には電灯に光源っぽい影がついています。生き霊には生身の人のような影がついていることが多いので、人間や人形でないなら生き霊の可能性があります。生き霊は当該人物の念、例えば怨みや妬み、欲求という気持ちだけの塊で、たいてい身近な関係者が発信元である場合があります。しかし、あの女の子からは強い邪気や不快な念が感じられず、睡眠というより静かで安静な気配しかないです。だからある意味、不思議なんです。穏やかで安静な場所を求める幼女の念には見えず、幸せそうな他人の母子を妬むのではなくそこの家庭に紛れ込んでいる気がします」
なお、このお話には後日談がある。写真をあーりん女史に鑑定してもらった直後、写真を紹介してくれた人物から山口敏太郎事務所に一本の連絡が入った。
話によると撮影当時、女性は妊娠していており、お腹のなかに赤ちゃんがいるとのことであった…。
となるとこの女の子の正体はもしや…!!
あとは読者のみなさんの想像におまかせしよう。
(山口敏太郎事務所)