撮影者は北海道在住のA氏で、2009年に友人と遊んだ帰り、木の下で奇妙な生物が寝そべっている所を目撃。動く様子がなく「昼寝しているようだった」ので近寄ってみると、その動物が今まで見たこともない『顔』をしている事に気がついたのだという。
幸い一眼レフカメラを持参していたので至近距離から撮影、かなり鮮明な写真を得ることが出来たのだが、ネットで検索したり『教えてGoo』等 のサイトで聞いてみても答えは得られず、正体不明のまま今日まで保管していたのだという。A氏はたまたまお台場の妖怪博物館を訪れた際に、この動物のことを思い出して係員に質問。詳細と鮮明な写真を山口敏太郎の元まで送ってくれたのである。
記事の写真を見てほしい。落ち葉の上に大きさ約30〜50センチ程度で体を丸めている動物が写っているが、全身は灰褐色の毛で覆われているものの、その顔は目元や額、耳は毛がなく「岩のようになっている(※本人談)」。まるで映画にもなったアメリカンコミックス『ファンタスティック・フォー』の『ザ・シング』を彷彿とさせる質感だ。そのため、彼は一緒にいた友人とともに「アルマジロじゃないか」と話していたそうだ。
あれから一度も同じような生物を見たことはないとA氏は語る。果たして、この『岩のような顔』の生物は一体南だったのか。
あくまで仮説であるが、山口敏太郎は疥癬などの皮膚病にかかったエゾタヌキ(夏毛)ないしは帰化したアライグマではないかと語る。ダニなどが媒介する疥癬のような皮膚病の中には毛が抜け落ちるだけでなく、皮膚が角質化してしまう症例も存在する。その証拠に、毛が生えそろっている体の部分はタヌキやアライグマの毛並みに酷似しているのだ。
海外でも、皮膚病にかかって毛が抜け落ち、異様な姿になった動物(またはその死体)が「UMAが現れた!」として写真や動画に収められることがよくある。この動物も、もしかすると「新たな未確認生物が北海道に現れた!?」と世間を騒がせていたかもしれないのだ。
このように、山口敏太郎の妖怪博物館では「あなたの遭遇した不思議生物」や「不可思議体験」の情報も広く受け付けている。もし、あなたの周りで奇妙なことが起こったら、気になることがあったなら、一度足を運んでみてはいかがだろうか。
(山口敏太郎事務所)