スポーツ
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スポーツ 2017年03月16日 14時00分
白鵬「稀勢の里つぶし」に焦り! 初日黒星のフワフワ相撲で墓穴か?
稀勢の里フィーバーをぶっ潰さんと虎視眈々の白鵬(32)だが、初日に黒星を喫している。その後の土俵もいつもの安定感がないし、ふわふわした状態だ。本番となると土俵ではどーんと構えている白鵬だが、今場所は目がうつろに見えるのは気のせいだろうか? 春場所が3月12日、大阪市のエディオンアリーナ大阪で始まった。前売りはたった2時間半で15日分が完売、幕内の取組にかかる懸賞も15日間で1900本を超えることが確実視されている。これは去年の春場所で記録した1672本を大きく上回り、地方場所では史上最多だ。そのうちの約300本が、稀勢の里にかけられている。最大の注目は当然、19年ぶりに誕生した日本人横綱、稀勢の里(30)だ。 15歳のときにスカウトして育ててくれた故・先代師匠(元横綱隆の里)が新横綱で全勝優勝しているだけに「あとに続け」と意欲十分。しかし、場所前の稽古中に相手の頭がぶつかり、左目の横に11針も縫う裂傷を負ってしまった。 しかし、「こんなもの、ケガのうちに入らないよ。痛みもほぼゼロ」と、本人は至って強気そのもの。翌日にはもう弟弟子の高安と23番もの稽古をこなして、心配する部屋関係者をホッとさせた。 「スポーツ新聞も先場所から大きく紙面を割き、まさに特別扱い。中には大学教授を引っ張りだして『稀勢の里効果は22億円に上る』とはじき出した新聞もある。相撲協会も笑いが止まらないとはこのことでしょう」(大相撲関係者) おまけに本人の調子も上々。さらに盛り上がるのは間違いなさそうだ。 しかし、ここで気になるのは、周囲のただならぬマークぶり。中でも、横綱になって自己最多の4場所連続して優勝から遠ざかっている白鵬の対抗意識は突出している。 敵を叩くには、その敵と稽古するのが一番。ということで白鵬は初日の4日前、田子ノ浦部屋に出向き、場所前の稽古では稀勢の里と異例の横綱同士の申し合いを繰り広げた。 「この日の稽古相手の本命は、先場所、一方的に押し出されている高安だったようです。しかし、その高安と8番取ったところで、『やろう、土俵に入れ』と手で稀勢の里を促し、6番やりました。結果は白鵬の4勝2敗。ですが、稽古内容より、田子ノ浦部屋に自ら足を運び、稀勢の里まで引っ張り出したところに、白鵬の並々ならぬ決意のほどがにじみ出ていました。白鵬は今場所、本気で打倒稀勢の里、賜杯奪回に燃えていますね」(担当記者) 本番前の下馬評はこのようなものだったが、初日でまさかの取りこぼし。身体に張りがなく、剥き出しの闘志が“空回り”していると見えるのは気のせいだろうか。大横綱白鵬の身体が今場所は小さく見えている。遅れてやってきた“春一番”とならなければいいが…。
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スポーツ 2017年03月15日 16時00分
“無所属代表”も辞さない本田圭佑ACミランへの未練
サッカー日本代表MF・本田圭佑(30)が“無職”になるかもしれない。 2月24日以降(現地時間)、イタリアの複数のサッカー専門サイトは「本田が米MSLシアトル・サウンダーズに移籍する秒読み段階に入った」と報じた。所属クラブACミランのガッリアーニCEOはそれを否定したが、「夏以降、何らかの動きがある」と意味深なコメントも残している。 本田の去就問題は、2018年のW杯ロシア大会出場を目指す日本にも大きな影響を与えそうだ。 「仕掛け人はハリルホジッチ代表監督とみて間違いないでしょう」 とは専門誌記者。 1月下旬、ハリルホジッチ監督は単身で本田のもとを訪ね移籍を勧めている。今シーズン、本田のリーグ戦出場試合数はわずか5で、出場機会に恵まれなければ試合勘は鈍るだけ。代表戦への影響を恐れた監督は「移籍交渉を進めないのなら代表に招集しない」とも迫ったそうだが、1月末までの移籍市場で本田が動くことはなかった。 「本田クラスの選手は欧州にはゴマンといる。まとまりかけた話もいくつかあったようですが、年俸面などで折り合いがつかず、本田自身も名門ACミランを離れることに抵抗があったようです」(同) 監督自らが水面下で本田を売り込み、ようやく見つかったのが、サッカー後進国、米国のクラブだったというわけだ。しかし、本田はACミランへの未練を断ち切れていない。 「経営難のACミランは、コストカットを進めています。“夏以降”とは、『本田との契約が満了するまで』と思われる。出場機会のない選手がシーズン中でも解雇されることは珍しくありません」(テレビ局員) ハリルホジッチ監督は代表招集の有無もチラつかせたが、目下のW杯予選の苦戦ぶりからして、本田を本当に外すことはないとの見方が支配的だ。ACミランと契約延長がなかった場合、本田は「所属クラブなし」の“プー太郎”で代表戦を戦うことになる。 プライドを捨てなければ、日本代表までが、赤っ恥をかくことになりかねない。
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スポーツ 2017年03月15日 15時00分
WBC情報 キューバのプライドを切り裂いた侍ジャパン
3月14日、侍ジャパンが一次ラウンドに続き、二次ラウンドでもキューバに勝利した。スコア上では「8対5の快勝」だが、一昨日のオランダ戦に続き、『試練の連続』であった。 「オランダ戦は僅差を逃げ切る試練、キューバ戦は『追いついても追い越せない』の状態が続き、ビハインドゲームの重圧との戦いでした」(球界関係者) 8回裏、山田哲人(24)のダメ押し2ランが飛び出したとき、間違いなく、キューバの全選手の表情が変わった。たしかに、試合を決定づける一打ではあった。しかし、侍ジャパンが打ち砕いたのは、キューバのメンツだった。 大会前だが、キューバ代表のカルロス・マルティ監督は記者団にこう語っていた。 「(今大会は)我々のプライドと野球王国の誇りを取り戻すために…」 キューバは野球大国と位置づけられてきた。もっとも盛んなスポーツが野球であることは今も変わらないが、国内リーグには菅野や石川のように常時140キロ台後半の直球を投げる投手は、ほとんどいなくなった。また、今回の代表チームに招集されたメンバーも30代がほとんどだ。 『U-18』など、キューバにも年齢別のカテゴリーがあって、その10代代表チームで鍛えられた若手の多くは亡命してしまった。このカテゴリーから昇格してきた野手はギレルモ・アビレスだけだ。 「山田の2ランが出たとき、ベンチでも下を向く選手がいました。前任のビクトル・メサ監督だったなら、物凄い剣幕で怒鳴っていたはずです。マルティ監督は良くも悪くもポーカーフェイスなので、何も発しなかった」(前出・関係者) 静まり返ったキューバベンチに、“野球王国の終焉”を感じたNPB関係者も少なくなかった。 「2番手のイエラを引っ張りすぎたのが敗因かもしれない。今大会には往年の強いキューバを象徴するような豪腕投手はいませんでした。僅差でリリーフ投入できる投手がいなかったのでしょう」(取材陣の一人) イエラが投入されたのは5回途中だった。今大会ではこのイエラをクローザーで使うような形になりかけていたのに、だ。 「キューバを始め、中南米の野球ではナンバー1のリリーバーを、イニングに関係なく送り込むのが当たり前です。キューバベンチからすれば、この一打逆転という窮地にイエラを送ったのは当然であり、マルティ監督は勝負どころと判断したのでしょう」(米国人ライター) キューバがこの試合に賭けていたと思われる場面はほかにも見られた。まず、このイエラが投入される直前だが、無死一・二塁で菊池涼介(27)が打席に向かうとき、キューバ内野陣はマウンドに集まり、守備体系を確認している。「日本の送りバント」にどう対応するかを話し合うためで、このシーンは、強打で大量得点を積み上げてきた以前のキューバでは絶対に見られなかった。また、この5回裏、4番筒香が打席に入ると、二遊間の守備位置を変えさせた。前の2打席で続けてセンター前ヒットを打たれているからだろう。二遊間の間を極端に狭め、筒香にプレッシャーを掛けていた。なりふり構わず…。 しかし、最後は侍ジャパンに逆転を許してしまった。8回裏の逆転劇も、思えば一塁手が送球をこぼしたところから始まった。些細なミスが失点につながったとなれば、野球王国のプライドもズタズタに切り裂かれたはずだ。 大会資料を見ると、MLBオールスター戦の出場経験者は63人。その一流プレーヤーが各国の代表チームに散らばっている。キューバの一強時代が終わり、トッププレーヤーが世界中に分散したのだろう。 中日ドラゴンズと育成契約を交わしたライデル・マルティネス(20)、年齢別カテゴリーから昇格してきたアビレスが中核となる次大会まで、キューバは王国再建の課題をどう克服してくるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2017年03月14日 16時00分
次期代表監督に落合氏浮上! 史上最弱の侍ジャパンでもう始まったWBC戦犯探し(2)
今回“最弱”と呼ばれた原因だが、小久保監督が選手のプライドに配慮しすぎるせいもある。'13年の就任時から若手に経験を積ませるメンバー構成に徹してきた。将来を見据えたビジョンは間違っていないが、1月の第一次メンバー発表前、小久保監督はNPBスタッフの前で、こうこぼしたそうだ。 「早く所属先が決まらないかなあ…」 侍ジャパンの弱点は、絶対的なクローザーがいないことだった。前述の誰の所属先かといえば、上原浩治だ。上原はメジャー通算93セーブを挙げている。レッドソックスからFAとなり、今季カブスと契約したが、その過程で「上原の所属先が早く決まれば、侍ジャパンに招集できる」と“淡い期待”を寄せていたのだ。 「一昨年秋のプレミア12以降、東北楽天の松井裕樹を育てようとしていました。権藤博投手コーチはかなり早い時期から日本人メジャーリーガーのいない投手構成を念頭に、菅野智之や則本昴大の臨時クローザー案を口にしていましたが…」(スポーツ紙記者) 小久保監督の気持ちも分からなくはない。しかし、上原を呼べば、これまで松井に経験させてきた時間がすべて無駄になってしまう。指揮官は日本人メジャーリーガーの招集にすがるほど、不安になっていたようだ。 「“困ったときの牧田”なる言葉も流れています。アンダースローの牧田和久は先発、中継ぎ、クローザーのすべてを経験しており、使い勝手もいい。外国人投手にクローザーを託す国内球団が多いことは分かっていたはず。見通しが甘かった」(前出・ベテラン記者) 3月3日にはチームのまとめ役としても期待されていた楽天の捕手、嶋基宏も故障リタイアとなった。 「過去3大会の捕手は城島健司、里崎智也、阿部慎之助、谷繁元信。みな強打の重鎮です。嶋は楽天で自分なりの正捕手像を作りましたが、現代表チームには城島たちのような強い存在感を持った選手がいません。昨季、規定打席に到達した捕手は巨人の小林誠司だけ。12球団の捕手の小粒化も問題です」(同) 前大会と比べ、12球団のチーム構成も大きく変わった。それに適応した代表をチーム編成すべきであるが、若い小久保監督は適応しきれなかったようだ。 そう考えると、選手を適材適所に用いて高い勝率を誇った落合氏が適任者ということになる。 「熊崎コミッショナーはONに相談してから最終決断を下すつもり。かつて落合氏が代表監督候補の1人に挙げられたとき、王貞治会長は会議出席者の意見を聞くだけで、反対はしなかったはず。今回も聞き役に徹するのではないか」(同) “オレ流ジャパン”誕生となれば、代表選手には安心感が芽生え、仕事により集中できる。 落合氏は現在フリー、断る理由はない。
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スポーツ 2017年03月14日 10時00分
“お付き合い”はセーブしても稽古は散々 不安だらけで始まる稀勢の里の春場所
期待が少なければ、落胆も少なく済むだろうか。 大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)が、3月12日から始まる。注目は、なんと言っても19年ぶりに誕生した日本出身の横綱、稀勢の里(30)だ。 2月末に大阪入りした後も人気はうなぎのぼり。27日に開かれた番付発表の記者会見には80人を超す報道陣が押しかけ、会場は溢れんばかりの熱気。しかし、横綱デビューとなる春場所の目標を聞かれ「(初優勝した先場所と)同じ雰囲気になれるようにしっかりやっていきたい」と応える稀勢の里の表情は、非常に厳しいものがあった。 さらに、15日制になってから初めて新横綱で全勝優勝した先代師匠(元横綱隆の里)と比較されると、「稽古場で(掲げられた優勝額を)いつも見ていましたし、映像でもたくさん見ていますから」と、あとを追いかける決意をにじませた。 果たして、師弟2代の新横綱優勝となるのか。初日からファンの熱い視線を浴びることは間違いないが、その道のりは決して平坦ではない。 「先場所の稀勢の里は、あまりにも幸運に恵まれていました。日馬富士、鶴竜の2横綱が相次いで途中休場し、一番疲れが出る13日目には、対戦相手の豪栄道まで休場して不戦勝でしたからね。おそらく、あんな展開はもう二度とないでしょう。新横綱のプレッシャーもあるでしょうし、先場所以上に厳しい闘いになるのは想像に難くない」(中堅親方) 稽古内容も決して万全ではない。稀勢の里は、昇進祝賀会や激励会などの雑用に追いまわされて、思うような稽古ができずに低迷した先輩横綱の二の舞を避けるため、この種のお付き合いは極力セーブしてきた。 優勝パレードも2月18日に故郷の茨城県牛久市で行われた1回だけ。夜のお付き合いも午後10時には切り上げて、休息に務めていた。 しかし、大阪入り直後の稽古では、弟弟子の高安に6勝11敗と負け越すなど、散々だった。 「3月2日から行われた二所ノ関一門の連合稽古でもいま一つ。明らかに腰高で動きは鈍く、玉鷲に3連敗する場面もあった。周りの力士たちの対策も予想以上に進んでいる。今まで以上に気合いを入れないと、優勝戦線から早々に脱落する可能性は高い」(担当記者) ちなみに、白鵬は新横綱で11勝4敗。日馬富士、鶴竜は9勝6敗だった。稀勢の里に全勝優勝を望むのは酷かもしれない。
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スポーツ 2017年03月13日 18時00分
次期代表監督に落合氏浮上! 史上最弱の侍ジャパンでもう始まったWBC戦犯探し(1)
強化試合での内容が、次期代表監督の人事にも影響を与えた。 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が始まった。過去3大会で2度の優勝を誇る侍ジャパンには、一次、二次予選突破はもちろん、「決勝ラウンドに進出して当たり前」という高い期待が寄せられていた。しかし、福岡ソフトバンクとの強化試合で敗れたのを皮切りに、「現代表は史上最弱」の声まで聞かれるようになった。 「前大会は『日本人メジャーリーガーなし』でしたし、今回もメンバーは決して悪くない」(ベテラン記者) では、小久保裕紀監督(45)の采配に問題があるのか…。球界のご意見番H氏が日曜朝の情報番組で「選手を不安にさせる采配はダメ」と指摘したが、日本野球機構(NPB)内部の見解は少し違う。小久保監督の若さが指摘されていた。 「小久保監督は選手に遠慮しているのかもしれません。各チームの看板選手やリーグを代表するスターばかりが集まっているので、当然、彼らのメンツにも配慮しなければならない。打撃面で調整が遅れている選手、外国人投手特有の動くボールに適応しきれていない選手は、短期決戦である以上、スタメンから外さなければならない。その見切りの遅れは投手継投にも感じられます」(球界関係者) そこで“後任”に急浮上してきた人物がいる。前中日ゼネラルマネージャー職の落合博満氏(63)である。 「WBCが終わった後、3年半後のオリンピックを見据え、監督人事を含めて、新しい体制作りをする」 これは、1月のNPBの仕事始めで、熊崎勝彦コミッショナーから出た言葉だ。額面通りに受け取れば、世界一を奪還しても、NPBは新体制でこの先の国際試合を戦っていくことになる。 「第5回大会の前に、2020年の東京五輪があります。東京五輪は特別なイベントなので、常設侍ジャパンの監督が必ずしも指揮を執るとは決まっていません。アマチュア、学生との混合チームになる可能性も出てきたので、そのへんは曖昧にしておきたい。ただ、日本中が納得する実績のある人、期待感を持てるOBから選出する予定です」(前出・関係者) WBCで指揮した経験を持つ原辰徳氏(58)、DeNAを再建させた中畑清氏(63)が、次期代表監督の有力候補と伝えられてきた。一方、小久保監督は「若さ」で苦しんだ。12球団を見渡せば、40代の指揮官は珍しくないが、ペナントレースと短期決戦の国際試合は異なる。代表選手と現役時代の重なるアニキ的存在では、選手交代の面でドライになりきれない。 「ある程度、年齢の高い人の方が言葉に説得力も出るし、実績があれば選手も納得します」(同) 円熟期の年齢で、高い実績を持つOB。落合氏はその点では最適任者かもしれない。GMでは失敗したが、8年間の監督生活でチームを4度のリーグ優勝と日本一1回に導いている。日本球界史上唯一の3度の三冠王に「交代」を告げられても、誰も反論しないだろう。 「監督・落合の采配は選手任せでもありました。でも、選手は任されるまでに成長しないと使ってもらえない。専門外のことには口を挟まず、森繁和コーチ(当時)に投手起用の全権を託したのは有名です。奇抜な作戦を用いるのではなく、何をやったら相手がいちばん嫌がるかを考えていた」(ベテラン記者) また、審判団も監督・落合には一目置いていた。日本シリーズ前、日程問題や当時、パ・リーグのみが行っていた予告先発制などのリーグ間で異なるルールを摺り合わせる際、落合監督は論客として君臨していた。しかし、それだけではない。 「落合氏がマウンドに行くときですよ。スピーディーな試合進行のため、マウンド場での話し合いが長くなると、球審が注意を促します。でも、落合氏はマウンドからベンチに帰るときも、ゆっくりした歩調を変えようとしませんでした。監督がマウンドに行く目的の大半は投手交代か、間合いを取らせるためです。後者のとき、必要な時間はインサイドワークを使ってでも、しっかりと稼いでいました」(NPBスタッフの1人) 監督・落合が「代表チームも指揮できる」と関係者を唸らせた投手起用もあった。'08年北京五輪直後だった。中日から代表入りした岩瀬仁紀はシーズン中とは別人で、大会3試合で10失点と散々な結果だった。当時、このショックは帰国後のペナントレースに影響するとも思われたが、結果はNPB初の10年連続50試合登板を達成。監督・落合は「使い方を間違わなければ」と言い、この適材適所に選手を使うオレ流采配は、当時の代表監督だった星野仙一氏を暗に非難する結果ともなった。 小久保監督が決勝ラウンドでしくじるようなことになれば、年長者の監督登用論はさらに強まってくる。 「第2回大会で原氏が代表監督を務めましたが、落合氏も候補として名前が出た1人なんです」(同)
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スポーツ 2017年03月13日 17時00分
WBC情報 4連勝の侍ジャパンを阻む超・意外な伏兵
第4回WBC・一次ラウンドを1位通過した侍ジャパンは、二次ラウンド初戦のオランダ戦も勝利した。大会最長となる4時間46分の接戦で“根負け”しなかったのは大きい。2週間ほど前は壮行・練習試合で負け越し、「史上最弱」とも揶揄されたが、このオランダ戦の勝利後、アメリカ国内で行われる決勝ラウンドへの進出を“確信するような声”も出始めた。 「5回表にいったん勝ち越し、その後の4イニングは全て走者を背負いながら窮地を忍んできました。こういう苦しい場面を凌いできたことがチームの本当の力になるんです。リリーフ陣はもちろん、守っていた野手、ベンチから応援していた選手たち。ベンチが初めて一丸となったようにも見えました」(球界関係者) 決勝ラウンドに進出し、世界一を奪還してもらいたい。 しかし、思わぬ伏兵が現れた。雨天などの影響がなかった場合、WBC決勝戦は日本時間3月23日午前10時にスタートする。 この日時がヤバイのだ。高校野球・春のセンバツ大会は、3月19日に開幕する。その組み合わせ抽選会が行われたのは3月10日だった。10日時点では気がつかなかったが、侍ジャパンが強豪オランダに勝ち、スタッフも決勝ラウンド進出への期待を高めるのと同時に、周囲を見渡す余裕も出てきたのだろう。センバツ大会のトーナメント表に気づいた。WBC決勝が行われる23日は、センバツ大会の5日目。こちらも雨天などの影響がなければ、同日は3試合が行われる。その同日11時半開始予定の第2試合に、早稲田実業の清宮幸太郎が登場するのだ。 11時半といえば、ここまでの侍ジャパンの試合展開から察するに、中盤の佳境を迎えるころだろう。状況次第では「侍ジャパン対清宮」のテレビ視聴率戦争となってしまう。 しかも、清宮の対戦相手はかつて松井秀喜を5打席連続敬遠した馬淵史郎監督の率いる明徳義塾高校である(92年夏)。抽選が行われた日、馬淵監督は「清宮も敬遠か?」の質問に、「試合の状況次第ですよ」と笑って返していた。さらに、「同点で9回裏1死三塁。(3番の)清宮、(4番の)野村じゃなく(2人を歩かせて)次で勝負するのは、僕じゃなくても考える」と、リップサービスもしてくれた。 清宮も敬遠か? 92年夏のあの衝撃的なシーンが再現されるのか。それとも、明徳義塾のバッテリーは「平成の怪物封じの秘策」を持っているのか…。それまでWBCを観ていた野球ファンは、11時半の試合開始と同時に、センバツ中継にチャンネルを切り換えてしまうかもしれない。 WBCは民放テレビ局が中継するので、多分、コマーシャルの度にチャンネルをまわし、清宮の打席が終わったら、また変えるというのを繰り返すと思うが、筆者のまわりにいる50代以上は「若いヤツのガンバリが観たいから」と清宮を支持し、30代以下は「絶対にWBC」と言っていた。 「30代から下の世代は、スマホやパソコンなど、テレビ視聴率に反映しない放送ツールを使いこなしています。23日は平日だから、家でジックリ野球中継を観られるのは、ご高齢の人たちです。清宮クンに負ける可能性もありますね」 NPB関係者の一人はそう苦笑いしていた。 一部報道によれば、オランダ戦の最高視聴率は32.6%。過去3大会にも引けを取らない数値であり、野球ファンの熱さ、野球人気の底力を再認識させられた。また、WBCの高視聴率は、プロ野球に携わる全ての関係者の誇りでもある。なのに、清宮とぶつかるとは…。 抽選会後、高校野球の関係者は、清宮が土・日曜日ではなく、平日の試合日程を引いたことにちょっとガッカリしていた。いや、違う。WBCとテレビ視聴率戦争になるのだから、このオトコは本当に“持っている”のだ。(一部敬称略/スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2017年03月12日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND42 〈馬場晩年のベストマッチ〉 弟子2人に見せた不屈の闘志
1994年3月5日、日本武道館で行われた三沢光晴&小橋健太(現・建太)vsスタン・ハンセン&ジャイアント馬場のタッグマッチは、馬場の現役後期における屈指の名勝負である。とおに全盛期を過ぎたはずの馬場が、新たに団体の屋台骨となるべき三沢&小橋の前に、鬼神のごとく立ちはだかった。 アントニオ猪木がどうしてもジャイアント馬場にかなわなかったのは、その“存在感”ではなかったか。 「もちろん猪木も街を歩けば多くの人が振り返る大スターですが、馬場は別格。威厳と親しみやすさを兼ね備えたその佇まいから、地方巡業のときなどは地元のお年寄りが手を合わせて拝む姿を何度も見かけましたよ(笑)」(スポーツ紙記者) レスラーとしての全盛期は、日本プロレス時代から全日本プロレスの旗揚げに至る1970年前後。以後は徐々に衰えが目立ち始め、下腿に比べて貧弱な上半身やスローな動きを笑いのネタにされることもしばしばだったが、それでも馬場自体の価値は変わらない。 '85年、スタン・ハンセンに敗れてPWF王座から陥落した後は、タイトル戦線を離れてカード中盤が定位置となったものの、馬場への歓声はむしろ増加したかにも見えた。 「馬場の姿が“見られるだけでもありがたい”とのファンの思いがあったからこそ、晩年まで支持を集め続けたのでしょう」(同) 90年代に入ると馬場はラッシャー木村と義兄弟タッグを結成し、そこに百田光雄が加わった『ファミリー軍団』と、渕正信、大熊元司、永源遥ら『悪役商会』による明るく楽しいプロレスがすっかりファンの間にも浸透していたが、久方ぶりにメインイベンターとしてスポットライトを浴びることになる。 '93年の世界最強タッグ決定リーグ戦。優勝候補と目されていたのは大会直前まで世界タッグ王座に就いていたハンセン&テッド・デビアス組であったが(当時はリーグ戦開幕時に王座を返上。優勝チームが同王座に就くシステムだった)、デビアスがシリーズ序盤の負傷により欠場。その代役としてハンセンに指名されたのが、当初、出場予定のなかった馬場だった。 「デビアスの欠場は米国での契約問題からのこと。ケガというのも前王者チームの解体を自然に見せるためであり、馬場の代役出場はあらかじめ予定されていたはずです。近いところで'91年には、アンドレ・ザ・ジャイアントとの大巨人コンビで話題を集めた馬場が、大会に出場しないわけがないですから」(プロレスライター) 果たして計算通りであったか、このハンセン&馬場コンビは大当たり。巡業先の各会場で一番の歓声を集めると、準優勝の好成績を収めたのであった。 同大会で優勝を果たした三沢光晴&小橋健太とも30分時間切れの引き分け。そのため翌年3月には武道館大会のメインとして、両コンビによる特別試合が行われることとなる。 だが、これは単なる再戦ではなかった。 「カギとなったのは'92年、ジャンボ鶴田の肝炎発症です。エース鶴田の離脱により、その壁に挑む三沢ら超世代軍という闘いの構図から、なし崩し的に三沢や川田がメインを張ることになった。しかし、ファンから全幅の信頼を得るためには、上の世代を乗り越えることが絶対的に必要だったのです」(同) 全日の歴史そのものである馬場に勝利してこそ、真のエースとして認められる。一線を退いてなお“ロートルに勝ったところで”とファンに思わせないのも、やはり馬場の存在感があってのことだろう。馬場は捨て石になる覚悟を持ち、自ら高い壁となるべく立ち上がったのである。 三沢&小橋もそれは重々承知のことで、試合序盤から全力のエルボーとチョップを師匠の馬場に向かって打ち込んでいく。馬場もこれを真っ向から受け止めると、ネックブリーカー・ドロップやかわず落とし、脳天唐竹割りと惜し気なく得意技を繰り出していく。 十六文キックで吹き飛ばした小橋の腕を取るやハンセンに向かって振り、ラリアットが炸裂。失神状態の小橋を救出すべくエルボーを乱打する三沢をジャイアントコブラに捕らえると、すっかり会場は馬場コールに包まれ、カットに入った小橋にはブーイングが飛ばされる。 三沢に対しても十六文からバックドロップ、ランニング・ネックブリーカー・ドロップと畳みかける馬場。しかし、三沢&小橋も真のエースになるための通過儀礼として、試合に勝つことはもちろん、馬場からピンフォールを取らなければ意味がない。 ハンセンをダブル・ドロップキックで場外に叩き落とすと、小橋がムーンサルト・プレスを放ってカウント2.9。さらに2人掛かりで馬場を攻め立てて、三沢がトップロープからのネックブリーカー・ドロップでついに3カウントを奪ったのだった。 「敗れて悔しくないといえば嘘になるけど、今はとても爽やかな気持ちだよ」 試合後、爽やかに語った馬場。これを機に全日は、四天王プロレス時代に突入していくことになる。
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スポーツ 2017年03月12日 12時00分
IWGP王者オカダ・カズチカ「ワクワクする」カードで『旗揚げ記念日』を札止めに!
新日本プロレス創立45周年となる『旗揚げ記念日』が、6日大田区総合体育館で開催された。3年振りにビッグマッチとして行われた今大会は、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカが、アニメの世界から飛び出した“ゴールデンタイガー”タイガーマスクWを対戦相手に指名。過去3試合で驚異的な身体能力の高さを見せつけたタイガーマスクWとオカダによるドリームマッチは、ファンの関心を集め、平日開催にもかかわらずチケットは事前に完売。3,896人(超満員札止め)の大観衆が会場に詰めかけた。 1日の後楽園ホール大会では、オカダ&外道 対 タイガーマスクW&(4代目)タイガーマスクという前哨戦が組まれ、タイガーマスクが外道からタイガースープレックスで勝利を収めると、リング上でマイクを掴み「彼を初めて両国(国技館)で見たときは、『またタイガーマスク出て来たよ』と、『何人タイガーマスク出んだよ?』と、『誰でもタイガーになれちゃうのかな?』なんて、思ってました」と新たなタイガーマスクが誕生したことについて、初めて複雑な心境を語った。しかし、この試合を通じて感じるものがあったのだろう。最後は「でも! 今日の試合見てどうですか? 彼は、タイガーマスクではなく、“真のタイガーマスクW”です! 僕も当日はセコンドに付いて応援します! 大田区期待してください!」と締めてみせた。1980年代の新日本プロレス黄金時代を築いた、初代タイガーの教え子であるタイガーが、Wの後見人を買って出たことで、オカダ対Wの『NJPW旗揚げ45周年記念試合』は、“歴史を超えた”ドリームマッチという意味合いが出てきたのは大きかった。 そして迎えた当日。試合開始直後から場内は割れんばかりの大タイガーコール。これは80年代黄金時代の会場のムードを思い出させるものだった。試合に関しては既に各メディアが報じているように、素晴らしいの一言。オカダがWの、Wがオカダの“危険な”引き出しを開け合ったことで、二人にしかできないストロングスタイルの世界を見ることができた。近年のプロレス界において、ここまでワクワクした試合があっただろうか。このカードを提案し、会場を超満員札止めにさせたオカダにあっぱれである。 試合後、ワクワクさせるカードを提案し、そのカードで超満員札止めにした気持ちをオカダにぶつけてみた。 「単純に、僕も、ワクワクした試合、1月ケニーとやって、2月鈴木さんとやって、僕自身がワクワクするような試合を、楽しめるような試合をしたいなと思っていただけで、それがお客さんにも伝わったと思うんですけど。ワクワクだけじゃ、楽しいだけじゃ、終わらない一戦でした。キツかった。強かった。俺ほどではないけど」 最後に強がるあたりがオカダらしいが、笑みを交えながら語ったその表情からは、普段のタイトルマッチとは違った充実感が伝わってきた。会見ではアニメ『タイガーマスクW』についても「きょうの試合を見たらアニメも気になる人も出てくるんじゃないですかね。試合時間は? 27分? ちょうどいいじゃないですか。この試合をアニメ化してもらいましょう(笑)」と報道陣の笑いを誘っていたが、新日本プロレスに「カネの雨を降らせる」ために、オカダのワクワクした闘いは終わることがない。 「新日本はオカダがいれば大丈夫」 そう感じた45年目の『旗揚げ記念日』だった。(どら増田)【新日Times vol.59】
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スポーツ 2017年03月11日 20時59分
WBC情報 「ボールの違和感はやっぱりある!」の声
WBC開幕前から指摘されてきた問題が、WBC使用球への違和感だ。第1戦の石川歩(28)、第2戦の菅野智之(27)の好投を見ると、解消されているようだった。野手を含め、侍ジャパンのメンバーは自主トレ期間からWBC使用球で練習していた。両先発投手の好投はその成果だと思われる。また大会直前、「もう違和感はないよ」と明言した投手もいた。しかし、「違和感」はあったのだ。 「菅野は侍ジャパン合流前、チェンジアップを習得することを公言していましたが、第2戦では投げていないんじゃないかな…。二次ラウンド以降のために隠したというよりも、『使えない』とバッテリー間で判断したんじゃないかな」(プロ野球解説者) 壮行・練習試合の段階でも、スコアラーと小久保裕紀監督(45)たちが話し合っていた相手打線の攻略法のなかに、「変化球の使い方」があったという。2月28日の台湾リーグ選抜との試合がとくにそうだったが、変化球を痛打される場面が多かった。 同試合でマスクを被った大野奨太(30)は外角中心の配球を組み立てていた。他国の代表チームの練習試合を偵察してきたスコラアー陣も「変化球をヒットにするバッターが多い」と付け加えた。威力のあるストレートを投げられるかどうかが重要なポイントに挙げられたが、キューバとの第一戦後、新たな課題も見つかった。威力のあるストレートを投げられる投手のなかにも、WBC使用球が適さない者がいた、と…。 「則本(昂大=26)ですよ。則本の真っ直ぐはスピンが掛かっていて、浮き上がってくるような軌道を見せます。でも、本番になっても、その真っ直ぐが浮き上がってこないんです」(関係者) 第1、2回大会に招集された藤川球児(36)のケースがそうだった。大炎上ではなかったが、浮き上がってくる彼本来の真っ直ぐは投げられず、第2回大会で原辰徳代表監督は、ダルビッシュ有をリリーフに配置換えしている。WBC球でもペナントレースと同じストレートを投げられる投手と、そうではない投手に分かれるようだ。 「変化球にしても、WBC球だとボールの回転数が少なくなる。だから、バットに当てられると、ヒットにされてしまうんです」(前出・同) 菅野と小林のバッテリーがチェンジアップを“温存”したのは、そのためだという。 守っている野手にしてもそうだ。送球でミスをしないように気を配っており、菊池涼介(27)はスナップスローを多用している。過去3大会を知る関係者によれば、WBC球の滑る感触を嫌い、野手はグラブのなかの汗を利き腕側の指先に付け、外野手は芝生を触るなどして湿気を与え続けていたそうだ。準決勝、決勝ラウンドまで勝ち上がれば、その滑る感触はもっと強くなるだろう。「もう、違和感はない」と言い切った投手も、本番に突入してWBC球の怖さを知った者も何人かいる。一戦必勝の決戦は続くが、二次ラウンドでどう再修正していくかが「世界一奪還」のカギとなりそうだ。(スポーツライター・飯山満)*写真はWBCなど国際試合使用球に違和感をなくすために2014年に導入された統一球。
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