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森監督のチーム再建ビジョン(1) 「外国人選手は容赦なく切る!」の決意

 球団創設80周年のメモリアルイヤーに最下位。そのショックは相当なものだったという。中日ファンは思い出したくないだろうが、昨季の成績は58勝82敗3分け。借金24、4年連続Bクラス、19年ぶりの最下位、80敗到達は21年ぶり…。壊滅状態とも言えるチームの再建を託された森繁和監督(62)だが、今季は渉外担当者を“フル稼働”させるかもしれない。

 「森監督は落合博満氏の下でコーチを務めていた時代から、自ら現地視察し、外国人選手を見つけてきました。監督になった今オフもそうでした」(スポーツ紙記者)

 日本球界向きの外国人を見極める眼力には定評がある。だが、チーム関係者によれば、クリーンアップを予定しているアレックス・ゲレーロ(30)は“即決”ではなかったという。「チーム事情」で獲得を決めたそうだ。

 「内外野どこでも守れるというのが決め手になりました。全ポジションで世代交代が遅れたというのが、森監督の敗因分析です」(前出・同)

 チーム総得点(500)、得点圏打率(2割3分9厘)ともにリーグワースト。打線強化は不可欠だが、好打の外国人選手を獲得しても、ポジションの関係で成長過程の中堅若手を外せば、本当の意味でのチーム再建にはならない。投手にしてもそうだ。左腕のエルビス・アラウホ(25)を獲得したが、森監督は中継ぎ陣が再整備できれば、先発要員にまわすという。アラウホはフィリーズなどで中継ぎとして活躍してきたが、マイナー時代は先発ローテーションを務めた経験もある。こちらも「先発と中継ぎのどちらも務まる点」に着目し、獲得を決めたそうだ。

 興味深いのは、ビシエド、ジョーダンなど残留組も含めた『外国人選手の起用法』だ。

 「ダメな選手はすぐ切る、と。シーズン途中でも解雇し、70人の登録枠に空きを作り、新しい外国人選手を獲ります。シーズンが終わったら、外国人選手が入れ代わっているなんてことも…」(関係者)

 アラウホと同じく新加入のホルヘ・ロンドン(28)に関しては、来日一年目なので我慢するそうだが、あとは容赦しないという。

 シーズン中は自ら視察することができないので、渉外担当者を派遣することになる。だが、シーズン途中での獲得交渉となると、相手球団の都合や就労ビザの関係でチーム合流まで1か月前後掛かってしまう。時期的に逆算すれば、森監督が新しい外国人選手の獲得を要請する場合、5月の交流戦中ということになるが…。

 「何人かの中南米系選手のリストも、内々に作ってあります」(前出・関係者)

 有事の際、中日は例年以上の人件費を投じることになる。アラウホとロンドンの契約金はともに2000万円(推定)。年俸(同)も2人合わせて1億円以下だ。割安ではあるが、「ダメならすぐ入れ換える助っ人補強策」がハマれば、他球団も追随するのではないだろうか。

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