スポーツ
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スポーツ 2017年03月22日 16時00分
引退でもオールスターに出場させるバレーボール界の“サオリン頼み”
“サオリン”こと、木村沙織(30)が帰ってくる。 木村が最後の公式戦を終えたのは3月5日。バレーボール・プレミアリーグのプレーオフにあたるファイナル6(上位6チームが進出)だったが勝利で飾ることはできず、しかも、第4セット途中で両足がつって交代するハプニングにも見舞われた。しかし、試合後は「サオリン」の大コールが沸き起こり、木村は笑顔で何度も手を振り返していた。 これが、女子バレーボール界を牽引してきたヒロインのラストシーン…。そう思われたのだが、状況が一変したのだ。 「オールスターゲームのファン投票で木村が4位となり、出場資格が生まれたため、『どうする?』と改めて聞き直したところ、意外にもすんなり答えが返ってきたのです」(体協詰め記者) バレーボール協会と所属する東レスタッフがその質問をしたのは、ラストゲームの後に行われた引退会見直後だった。 マスコミもシャットアウトされた控え室でのやり取りである。木村はひと呼吸置いてから、「チャンスがあれば、しっかりと盛り上げたいと思っています」と、オールスター戦出場に前向きな姿勢を見せた。 「主催者はホッとしたんじゃないですかね。木村がいなくなれば、観客動員数が激減するのは必至。特に、今シーズンは木村の最後ということで、普段はバレーボールを観戦しない人も見にきてくれますから」(同) 所属する東レ・菅野幸一郎監督は木村の実力を誰よりも認めており、引退会見の行われていた脇で「テクニックもあるんだから、トレーニングを積めばあと5年はできる。一度休んで、またやりたいと思うのか、別の道があるのか…」と、惜しんでいた。 「関係者によれば、木村自身も『整理ができていない』と話している。出場機会を得たオールスター戦は3月25日。ここで木村の闘争心に再び火が点くかもしれない。ただ重要なのは、彼女の後継者を育てることなのですが…」(同) サオリン頼みはもうしばらく続きそうだ。
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スポーツ 2017年03月22日 12時15分
「夢はアルバム発売」DDTプロレス20周年大会で、“二刀流”アイドルNωAがタイトル奪取!
プロレス団体のDDTは20日、旗揚げ20周年記念大会『Judgement2017』を、初進出となるさいたまスーパーアリーナのメインアリーナで開催。10,702人と同団体では最多となる超満員の観衆を集めた。 DDTの客層は約6割を女性ファンが占めており、この日もいわゆるプ女子(プロレス女子)たちの黄色い声援が、出場した各選手に絶え間なく送られていた。 DDTといえば女性アイドルユニットとのコラボレーションが度々話題になっていたが、高木三四郎社長は「この1年間で女性ファンの率がグッと高くなった」と分析。昨年11月6日に新木場STUDIO COASTで開催された音楽イベント「DDTフェス2016 supported by ナタリー」では、女性アイドルの出演率を下げて、人気男性アイドルユニットDISH//が出演し、“ゲイレスラー”男色ディーノと一戦を交えてDISH//を応援している女性ファンを熱狂させた。 またこのフェスに合わせる形で、昨年の5月には、なかば強引的に? 高木社長がDDTの選手からアイドルユニットNωA(ニューレスリングアイドルの略でアイドルは片仮名の「ア」から取ったとのこと)を結成することを発表。メンバーには大石真翔、勝俣瞬馬、MAOの3選手が選ばれた。サウンドプロデュースには、DDTと幾度もコラボレーションをしてきたアップアップガールズ(仮)も手掛けているmichitomoが担当。作詞は勝俣が書き上げ、リーダーに就任し、昨年8月の両国国技館大会で会場限定ながらデビュー曲『ネバギバ☆I LOVE YOU』を発売。11月のフェスにも参加すると、今年の1月には、作詞を勝俣、作曲をMAO、振り付けを大石が担当した2ndシングル『Going my ωay!!!!!〜キミはひとりじゃない〜』を発売し、シングル2枚の売り上げが好調だったことで、NωAはプロレスラーとアイドルユニットの“二刀流”の道を本格的に歩みだした。 この日行われた大会では、会場が大物アーティストのライブの聖地、さいたまスーパーアリーナということもあり、オープニングマッチのKO-D6人タッグ選手権3WAYマッチで、最初に登場したNωAは、満員の客席に向かって「盛り上がってるか〜い?」と呼びかけてから、『Going my ωay!!!!!〜キミはひとりじゃない〜』を熱唱するなど、入場から気合いが入りまくっていた。試合は3チーム9人の選手が入り乱れる中、NωAが得意の立体殺法で他チームをかく乱すると、最後はMAOがDDTの実力者ヤス・ウラノから大金星ともいえるピンフォール勝ちを収め、NωAとして初タイトルの奪取に成功(チャンピオンチーム以外のチームから勝利してもタイトルが移動するルール)した。 試合後、大石は「俺らに唯一足りなかったのがタイトルでした。これさえあれば何でもできる」と涙ながらに語ると、勝俣も「夢は諦めなければ実現するんだということを実感した」と笑みを浮かべ、MAOは「防衛をし続けて、アルバムを発売し、ワンマンライブをやりたい」と次の目標をぶち上げた。NωAは10日に勝俣の地元である柏のライブハウスイベントに出演するなど、音楽(芸能)活動も精力的に行っており、各地で好評を得ている。勝俣は「ベルトを巻きながらライブハウスで歌えるのは、僕たちにしかできないことなので、音楽の世界からDDTに新しいファンを引っ張って来たい」と力強く語っていた。 男子レスラーによるアイドルユニット結成はNωAが初めてではないが、リング外での活動にここまで力を入れた例はなかっただけに、目標に掲げたアルバムの作成や、ワンマンライブが実現したその先には、メジャーデビューなど未知なる世界が待っていることだろう。3選手ともにプロレスラーとしてのポテンシャルが高いからこそ、プロレスとアイドルの二刀流が成り立っていることを最後に付け加えておきたい。DDTプロレス20日 さいたまスーパーアリーナ 観衆10,702人(超満員)▼オープニングマッチ KO-D6人タッグ選手権3WAYマッチ 60分一本勝負<王者組>樋口和貞&岩崎孝樹&渡瀬瑞基 vs 高尾蒼馬&彰人&●ヤス・ウラノ<挑戦者組> vs 大石真翔&勝俣瞬馬&MAO◯<挑戦者組>8分11秒 片エビ固め※キャノンボール450°。樋口組が2度目の防衛に失敗、NωAが第29代王者となる。<取材/文 どら増田>
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スポーツ 2017年03月20日 18時00分
2017年センバツ「メジャーリーガーみたいなバッターと日本流の強打者」
センバツ大会(第89回選抜高校野球)が開幕した(3月19日)。大会初日から昨秋の神宮大会覇者・履正社が登場する。それも、対戦校が東の雄・日大三高、清宮幸太郎から5打席連続三振を奪った桜井周斗が投げる。打撃力に定評のある履正社か、好投手のいる日大三か…。ネット裏の12球団スカウトは高校生野手で清宮と評価を二分する安田尚憲(新3年=内野手)が、好左腕・桜井にどう対応するのかに着目していた。 この日の安田は5打席で4打数1安打1死球、3三振を喫している。「ここにきて、評価が落ちることはない」と在京スカウトは話していたが、昨秋神宮大会でこの安田を早くから見守ってきた阪神の畑山俊二統括スカウト補佐の言葉も思い出される。履正社が早実との一戦を終えた後、同スカウトは報道陣に囲まれ、清宮、安田双方について、こう話していた。 「安田は松井秀喜のイメージ。長嶋さんとの練習で形を作ったように、しっかりとした形で打つパワーヒッター。清宮はメジャーリーグが好きなせいか、メジャーの打者みたい」 プロスカウトならではの評価である。 素人目にみれば、安田はゴジラ松井のような「豪快なイメージ」ではない。また、パワーという点では清宮のほうが相応しい。この先、この2人の超高校級スラッガーがどんな環境で野球を続けていくのか、優秀な指導者のもとで天性の素質を磨けるかが重要になるということだろう。 「スカウトのなかには、三塁手の安田のほうを清宮以上と見る者もいます。清宮は一時期外野を守ったけど、現段階での評価は『プロでは一塁しか守れないだろう』とのこと。それを補って余りある打撃力の持ち主ではありますが」(学生野球担当記者) 畑山スカウトは安田と清宮を中心に視察してきたとも聞く。役員クラスのスカウトが東西に跨がって対象選手を見比べるのは異例中の異例だ。今年のドラフト会議は「高校生野手と社会人投手」の上位指名が予想されている。センバツ大会ともなれば、対戦投手のレベルも上がる。そのハイレベルな投手にどう対応しているかが甲子園入りしたスカウトの目的であり、打撃成績などの結果は二の次のようだ。最終打席で長打を放った安田の評価だが、先の在京スカウトは「順調に伸びている」と語っていたものの、「もう少し実戦を見てから」と詳細は教えてくれなかった。 センバツ大会は対外試合数を数多くこなして臨むことができない。一方の清宮は3月7日に練習を公開し、右肩を開かない打撃の習得に時間を掛けてきたと報道陣に語っている。履正社の初戦を見る限り、今年のセンバツは「投高打低」の大会にはならないようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2017年03月20日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND43 〈名勝負の陰に裏事情あり〉 格闘技世界一決定戦の幕開け
五輪同一大会で2階級を制した唯一の柔道家、ウイリエム・ルスカ。プロレス界に転身してからも「その強さとパワーは随一」との証言は多い。 そんな“赤鬼”ルスカにとって最高の名勝負とされるのが、1976年(昭和51年)2月6日、転向初戦となったアントニオ猪木との格闘技世界一決定戦であった。 柔道経験のある日本人プロレスラーは多いものの、トップクラスからの転身は意外と少ない。 全日本13連覇の木村政彦、やはり全日本覇者の坂口征二、世界選手権覇者で五輪銀の小川直也。あとは代表候補まで広げても武藤敬司ぐらいのもので、女子でも各時代を代表するような実績を持つ選手となると、神取忍や薮下めぐみなど数えるほどしかいない。 ほかの格闘競技を見ると、レスリングからは五輪代表だけでもマサ斎藤、ジャンボ鶴田、長州力、谷津嘉章、馳浩、中西学、本田多聞らが名を連ねる。ちなみに日本における柔道の競技人口が'15年時点で約16万人。レスリングは男女合わせて1万人弱といわれている。 さらに競技人口の少ない相撲界からも、東富士、輪島大士、双羽黒(北尾光司)、曙と4人もの横綱がプロレス界入りし、さらに力道山、天龍源一郎をはじめ数多くのレスラーが相撲からの転身組である。 柔道からは吉田秀彦や石井慧、瀧本誠ら金メダリストが、全盛時の総合格闘技に進出しているものの、やはり競技人口からの比率でいうと多くはない。 「柔道の場合、社会人になってからも実業団や警察などで競技続行の道が用意されているし、トップクラスともなれば引退後も指導者として引く手あまた。わざわざプロレスなどの不安定な道を選ぶ必要がない。年寄株を取得できなければ、ちゃんこ屋ぐらいしか道のない相撲とはわけが違います。また、他競技への出場に寛容なレスリングとは違って、柔道一筋であることを求める協会の保守的な体質も、一流選手がプロに転向するための障壁となっています」(スポーツ紙記者) 柔道史上で最強ともいわれる木村政彦が力道山の踏み台にされたことで、柔道家にとってプロレスのイメージが悪いというのも理由の一つとしてありそうだ。では、他国の事情はどうか。 日本以上の柔道大国で競技人口50万人以上ともいわれるフランスの場合、法律で総合格闘技やプロレスが禁じられていることもあって、ジェロム・レ・バンナが少年時代に柔道経験があるというぐらい。 他国の主だったところでは、アントン・ヘーシンク(オランダ出身、'64年東京五輪で金、全日本プロレス参戦)、ウイリエム・ルスカ(オランダ出身、'72年ミュンヘン五輪で金、新日本プロレス参戦)、ショータ・チョチョシビリ(旧ソ連出身、'72年ミュンヘン五輪で金、新日参戦)、バッドニュース・アレン(アメリカ出身、'76年モントリオール五輪で銅、新日ほかに参戦)、グレゴリー・ベリチェフ(旧ソ連出身、'87年の世界選手権で金、FMW参戦)、ダヴィド・ハハレイシビリ(ジョージア出身、'92年バルセロナ五輪で小川を破って金、リングス参戦)などがいる('72年ミュンヘンはルスカが93キロ超級と無差別級の二冠。チョチョシビリは93キロ以下級で優勝)。 この中ではオランダの金メダリスト2人のプロレス入りが目につく。 「今では柔道人口約6万人ともいわれ、人口比率でいえば日本以上の柔道大国となったオランダですが(オランダの人口は約1600万人)、へーシンクやルスカの頃はまだマイナー競技にすぎなかった。そのため、柔道師範としての稼ぎ口も少なく、2人ともやむを得ずのプロレス入りだったわけです」(同) それでも初の五輪頂点に立ったヘーシンクはオランダ国内での評価が高く、幹部指導者として将来も開けていたという。それを日本テレビが全日中継の視聴率アップ目当てでスカウトした、いわばVIP待遇であったが、対してルスカは事情が異なった。 へーシンクとの対立関係からオランダ柔道界においては傍流に追いやられ、病気の妻を抱えていたこともあって生活に困窮。青少年を指導する一方、夜の街で“用心棒”を務めたりもした。 売春や大麻が合法の国際的ナイトスポット、アムステルダムを抱えるオランダにおいて、用心棒という職業は日本でイメージするほどアンダーグラウンドなものではないが、それでも五輪の柔道二冠王者にとってふさわしい職業とは言い難い。 歴代でも屈指の強豪柔道家が、4カ月後にモハメド・アリ戦を控えたアントニオ猪木の引き立て役を受けたのは、複雑な事情があってのことだった。 そうして挑んだ初めてのプロのリングにおいて、ルスカは持ち前のパワフルさを発揮し、猪木の格闘技戦の中でも最上級の名勝負を繰り広げてみせた。 その後、プロレスに本格参戦してからの適応はいま一つであったが、しかし、それはルスカの強さを存分に発揮できるだけの相手に恵まれなかったゆえのことだったかもしれない。
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スポーツ 2017年03月19日 12時00分
WBC情報 「世界一奪還」まであと2勝 侍ジャパンはアメリカでの違和感を楽しむことができるのか
第4回WBCの二次ラウンドは全て終わっていないが(3月17日時点)、今大会の観客動員数はすでに60万人を超えたという。前大会の同時点では40万人強。前売り券の売上げ状況から見出した計算ではあるが、WBCは認知され、大会回数を重ねるごとに野球ファンを拡大しているようだ。 「侍ジャパンと対戦したキューバ、オーストラリア、中国、オランダ、イスラエルの選手たちは、日本の応援に驚いていました。今大会はトランペットなどの鳴り物を使った応援を禁止していますが、声援だけでこんなに球場全体に響くのか、と。日本の球場は整備が行き届いていてキレイだと感心していました」(米国人ライター) 野球文化の違いも攻撃面で表れた。日本のように大量リードしていても貪欲に1点を取りに行くスタイルに対し、「侮辱された」と誤解した投手も出たという。その通りなら、余計な敵愾心を買う恐れもある。まだ一方で、まるでマスゲームのように一糸乱れぬ日本のバントシフトに驚いていたチームもあった。技術や戦略のきめ細やかさならば、日本は世界一である。しかし、フィジカル面やパワーでは敵わない。米国内球場に多く見られる急勾配のマウンド、表面が滑るとされるWBC使用球への違和感にしてもそうだろう。 「NPBの大半の選手は学生時代に『国際大会』を経験しています」 学生野球の関係者がそんな話をしてくれた。観客席全体が敵陣営を応援するビジターゲームの苦しさはもちろんだが、学生の国際大会における練習環境は必ずしも『公平』ではないことも多かったという。日本の大学代表チームがアメリカに乗り込んだ際、現地の野球場を借りられず、陸上競技場で練習したこともあった。また、ホテルのシャワーからはお湯が出ず、冷たい水で身体を洗ったそうだ。今回のWBCで来日した海外チームに対し、日本の主催関係者は最大限のもてなしをしたが、過去の学生の海外遠征では練習環境の不公平はむしろ当たり前だったと話す。 「松坂世代の選手が大学生だったころは、陸上競技場での練習しかできませんでした。でも、和田毅は走り幅跳びの踏み切り板をプレート板に見立てて投球練習をしていましたし、野手陣もバットの振れるスペースを探して自分なりに練習していました」(関係者) こうした不公平感のなかで、学生指導者たちは「コイツはプロに行ってから伸びる選手」と「そうでない選手」が分かったとも話していた。 急勾配のマウンド、ボールへの違和感はハンディになるかもしれない。しかし、こうした違和感や野球文化の違いを楽しむくらいでなければ、国際試合では勝てないのだ。 「今、NPBの選手が海外で自主トレをするのは当たり前のようになってきました。単に温かい気候を理由に海外に行くのではなく、現地の野球環境も同時に学ぼうとしてきた選手が、今回の侍ジャパンに招集されたようにも思います」(前出・同) 筒香嘉智(25)はシーズン後のウインターリーグで自身を鍛え上げている。野球文化、球場施設の違和感はあって当たり前…。侍ジャパンはドジャース、カブスとの練習試合を経て、準決勝に臨む。米アリゾナでの調整をかねた練習だが、風が吹くたびに土埃が舞う。行き届いた日本の球場施設では考えられないことだ。彼らには違和感を存分に楽しんでもらいたい。(スポーツライター・飯山満)*写真、ドジャー・スタジアム
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スポーツ 2017年03月19日 12時00分
松井珠理奈も代表入り!? 新日本プロレス“タグチジャパン”に大ブレイクの予感!
新日本プロレス田口隆祐率いるタグチジャパンの人気が沸騰中だ。 1.5後楽園ホール大会にて、棚橋弘至、中西学との即席トリオで、前日1.4東京ドーム大会で王座を奪還したばかりのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)からNEVER無差別級6人タッグ王座を奪取。試合後、棚橋が「何かチーム名を決めよう」と田口に提案すると、1.27後楽園大会から田口を監督とするタグチジャパンが始動した。 NEVER無差別級6人タッグ王座は2.11エディオンアリーナ大阪大会で、L・I・Jに再び奪われてしまったが、田口監督がIWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロムに挑戦表明。3.6大田区総合体育館大会で行われたタイトルマッチでは、敗れはしたものの必殺のアンクルホールドを巡る攻防でファンを熱狂させた。試合後にはKUSHIDAが「監督の仇はオレが獲る」とヒロムに挑戦をアピールするなど、パートナーだった棚橋、中西だけではなく、他の選手にもタグチジャパンの輪が広がりはじめている。そんな空気を察したのか、田口監督はSNSを通じて【タグチジャパン通信】なる発信をしはじめた。【タグチジャパン通信】3/14現在監督田口隆祐A代表棚橋弘至中西学招集SANADA(返答待ち)オカダ・カズチカ(辞退)強化指定ハリウッドJURINAKUSHIDA外国人枠エルガンドラゴンリージュースフィンレー ハリウッドJURINAとは、テレビ朝日系列で放映中のドラマ「豆腐プロレス」でSKE48の松井珠理奈が演じているプロレスラー。松井は1.4東京ドーム大会を観戦してから、新日本プロレスの大ファンになり、SNS上で田口監督のオーマイ&ガーファンクルポーズを披露。これが田口監督の目に止まり、勝手に代表に招集されてしまった。また、タグチジャパンは新日本内のユニットに関係なく招集する方針を打ち出し、CHAOSのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカをSNS上で招集したが、オカダは「タグチジャパンでは100%の力を発揮できないと思うので辞退させていただきます」と丁重に辞退。すると田口監督は…3つ言わせてください1つとても残念な返事です2つ69%の力を発揮してくれれば充分なんですがどうです?3つやっぱりタグチジャパン入り希望というならいつでもウェルカムです4つ特にありません とオカダのマイクアピールをオマージュする形で再オファーするも「タグチジャパンに選ばれることはとても光栄な事ですが、次の防衛戦に向けて今はしっかり休養を取る事が大事だと思っております」と再度断られた。現在はL・I・JのSANADAに狙いを定めているが、SANADAは滅多にコメントを出さないだけに、このまま黙殺される可能性が極めて高い。しかし、こうしたやり取りや、ユーモア溢れる試合後のコメントが、ファンの心を掴んでいるのは事実で、会場でも田口に対して「監督ガンバレ!」という声援が多く飛ぶようになった。入場後にリング中央で決めるタグチジャパンの記念撮影ポーズも徐々に浸透してきている。 田口は公式サイトのインタビューで「中西さんが復活するキッカケになればいいなと思った」と話しているように、今シリーズはインフルエンザで欠場をしているが、タグチジャパンを結成してから中西のコンディションは明らかに上昇している。また、本来であればチームリーダーを務めてもおかしくない棚橋も、1.4ドーム大会で内藤哲也に、3.11愛知県体育館大会での『NEW JAPAN CUP 2017』はEVILに1回戦負けを喫してしまうなど、昨年から続くスランプから、なかなか抜け出せないでいるが、3.15松本平広域公園体育館大会の試合後に「『NEW JAPAN CUP』中盤の5連戦、公式戦は1回戦で敗退してしまったけど、監督のおかげで、なんとか気持ちを維持してます」と前向きなコメントを残した。これは田口監督の「棚橋さんには、いちレスラー棚橋弘至として再びエースを目指してもらいたい」という気遣いが棚橋にも伝わっている証だろう。 即席トリオから始動したタグチジャパンだが、田口監督の本気度が浸透してきたこともあり、ファンの支持率も急上昇している。田口監督が勝手に作ってきた「タグチジャパンタオル」も商品化を望む声が多く、グッズが発売されてヒットするようなことがあれば、バレットクラブ、L・I・Jのように、一気に大ブレイクするかもしれない。 田口監督が考えているタグチジャパンの当面の目標は、NEVER無差別級6人タッグ王座の再奪取。無傷の6連勝でWBC準決勝に進出し、日本中を熱狂させている侍ジャパンのように、タグチジャパンが新日本マットでさらなる熱狂を生み出すことが出来るか否か。田口監督の手腕に期待したい。(どら増田)【新日Times vol.60】
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スポーツ 2017年03月18日 18時08分
WBC情報 「世界一奪還」まであと2勝 侍ジャパン二次ラウンドで直面した『アメリカ式流儀』
6戦全勝。侍ジャパンが二次ラウンド最後のイスラエル戦に勝利し、世界一奪還まで、あと2勝と迫った。 「平野(佳寿=33)を早いイニングで使って、最後は増井、秋吉を挟んで、牧田に繋ぐ…。クローザーを決められずに大会本番を迎えましたが、なんとなく、継投策のパターンができてきましたね」(プロ野球解説者) イスラエルは最後の攻撃で意地を見せた。予選ウランドを戦いながら構築された“クローザー・牧田”を苦しめ、3点をもぎ取った。この反撃を予想する取材陣は少なくなかった。8回裏、3番・青木宣親(35)が二塁打で出塁した直後のことだ。イスラエルベンチは迷わず、4番・筒香嘉智の敬遠を指示した。この時点でのスコアは、6対0。ワンサイドゲームである。勝負を諦めていたら、敬遠策は取らなかったはずだ。 今大会は、このイスラエルの快進撃も大きく報じられていた。代表チームのスタッフによれば、国内リーグはあるそうだが、国全体としての野球人口は約5000人。28人の登録メンバーのなかで、イスラエル国籍の選手はS・リペツだけ。あとはアメリカ国籍で、「イスラエル出身の先祖がいる」「イスラエルで生まれた」などの選手だ。WBCは代表チームに関する取り決めが緩い。そんな“もうひとつのアメリカチーム”を指揮したジェリー・ウェインスタイン監督は、各メディアに今大会の快進撃について聞かれ、こう語っていた。 「ケミストリー」 直訳すると、化学、相性ということになるらしいが、「組織の能力、パフォーマンスが高まっている」との意味で使うこともあり、メジャーリーグではよく使われるフレーズだそうだ。「試合を重ねるごとにチーム力が高まっていく」という意味では、侍ジャパンにもケミストリーは起きている。オランダ戦では走者を背負いながら1点を守る苦しい展開が続き、キューバ戦では得点してもすぐに失点し、ビハインド・ゲームを跳ね返す重圧との戦いとなった。この精神的重圧を乗り切っての決勝ラウンド進出であり、それまで積み上げてきた組織力を爆発させたのが、二次ラウンド最後のイスラエル戦だった。 そのイスラエル戦で興味深いシーンが見られた。 7回裏、先頭打者の坂本勇人(28)が出塁すると、次打者の鈴木誠也(22)がバントの構えを見せた。イスラエルの投手はホワイトソックス傘下のマイナーチームに所属するゴールドバーグだ。そのゴールドバーグは鈴木の顔面近くを襲い、鈴木は寄せた勢いでバットに当ててしまった。投げ損ないか? この時点でのスコアは、5対0。侍ジャパンの一方的な展開になっていた。アメリカ球界には、いくつかの不文律がある。ワンサイドゲームで勝っている側のチームが犠打や盗塁などを仕掛けてきた場合、「オレたちを侮辱している。やりすぎだ」と“警告”する意味で、ピッチャーが相手打者の顔面近くに投じるときがある。「アンリトン・ロー」、「シュール・ルール」などと呼ばれているそうだ。ゴールドバーグが鈴木に投じたボールには、そんな意味が込められていたのだろうか。そのすぐ後、一塁を守っていたフレイマンがゴールドバーグに耳打ちをする。「日本は貪欲に1点を取りに行く」と説明されたのか、ゴールドバーグがギアをワンランク上げてきた。 「1点を貪欲に取りに行くのなら」の“報復”は、8回裏に行われた。3番青木宣親(35)が二塁打を放つと、イスラエルベンチは迷わず、4番筒香嘉智(25)を敬遠した。侍ジャパンの応援団で埋めつくされたスタンドからは大ブーイングが沸き起こったが、「まだ勝負を諦めていない」というイスラエル代表の宣言であり、9回表、最後の攻撃で牧田和久(32)から3点を奪ってみせた。 「菊池のバントの構えが消沈していたイスラエルベンチに再び火を点けたと思います。日本では貪欲に1点を取りに行くのは当たり前でも、そう解釈されないこともある」(前出・米国人ライター) 「今回も」だが、侍ジャパンのスコアラーは優秀である。少ない実戦視察から相手チームの攻撃の特徴、選手の長所短所を解析し、小久保監督に届けている。 しかし、大差が開いたときの野球文化の違いについては報告されていない。また、牧田を始め、救援陣は登板過多なのが気になる。 「牧田はキューバ戦とイスラエル戦で、投球内容が違いすぎました。キューバ戦では遅いボールを巧みに使っていました。そのキューバ戦でマスクをかぶったのは、チームメイトの炭谷だったので、牧田をクローザーにして準決勝、決勝に臨むつもりなら、バッテリーごと交代させることも考えないと…」(前出・プロ野球解説者) スタメンマスクの小林誠司(27)は打撃好調で、ラッキーボーイのような存在だ。こうした最後の選手起用について、小久保監督はチャーター機が米アリゾナに到着するまでに結論を出さなければならない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2017年03月18日 15時00分
男気・黒田博樹が新生「侍ジャパン」に初入閣へ
世界一奪還へ必要なものは、「経験」と「カリスマ性」。そんな声が出始めている。 3月10日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドを侍ジャパンが3戦全勝で通過した。一方で課題も見つかっている。 「人柄のよさだけではチームをまとめられない場面も出てくるということ。同時に、投手においては『経験』が大事だと再認識させられました」(球界関係者) 10日の中国戦に勝利し、小久保ジャパンは初の1位通過を果たした。過去3大会でも成し遂げていない“完全勝利”での通過だ。そう考えると小久保裕紀監督(45)の手腕はもっと評価されてしかるべきだったが、こんなベンチ裏の様子も聞こえてきた。 「試合前、簡単なミーティングが行われましたが、スタメン発表に続いて、監督が檄を飛ばしただけなのです」(WBC取材記者) 小久保監督は、普通の指揮官とは、檄の言葉がちょっと異なる。「頑張りましょう」「よろしくお願いします」と言う。「なぜ敬語?」と、違和感を持った選手もいた。 「監督の人柄なんでしょう。年下とはいえ、各チームの看板選手だし、遠慮があるみたい」(同) 現侍ジャパンには、小久保監督の現役時代を知る選手が多くない。小久保監督に期待されたのは「若さ」だった。ハツラツとした青年監督像であり、その点で小久保監督を選んだ当時のNPB要人たちの期待に応えたかもしれないが、「頑張りましょう」では不安に思ってしまう選手も出てくる。だから次期監督に求められるのは「カリスマ性」と「経験」なのだ。 その経験値を特に必要としているのは投手陣である。 「御歳78歳の権藤博コーチは投手陣をよく管理していました。ただ、WBC使用球への戸惑いを払拭できるのは経験者しかいませんからね」(同) 本番に向け、各投手はその違和感を調整してきたはずだが、実際は違った。 「まず、変化球の回転数が減るんです。当初は思ったところに投げられないとの感想が多く、壮行・練習試合の途中で、ようやくコントロールできるようになったそうです。でも、思ったところに投げられるようになったと思った途端、相手打線に変化球を痛打される場面が多く見られました。WBC球だと、変化球の回転数が減るので打ち損じを誘えない、と」(同) その一例が、一次ラウンド第2戦に先発した菅野智之(巨人)だ。菅野は投球数制限のルールに対応するため、チェンジアップを習得。しかし、本番では1、2球程度しか投げなかった。 「回転数の減る変化球は危険と、第1戦に先発した石川歩(ロッテ)から聞かされていたからです」(同) ストレートでWBC球に苦しんだ投手もいた。 「則本昂大(楽天)ですよ。則本の真っ直ぐは浮き上がってくるような軌道で迫力もありましたが、WBC球だとその軌道にならないんです。第1、2回大会に出た藤川球児(阪神)も同様の課題に悩まされました」(NPBスタッフの1人) 話を「カリスマ性」と「経験」に戻す。双方併せ持つ人物として浮上してきたのが、黒田博樹氏(42)だ。 WBC球とはメジャーリーグ使用球のこと。第1回大会には大塚晶文氏(当時レンジャーズ)がいた。第2回大会には松坂大輔(同レッドソックス)がいて、NPB在籍投手たちは「滑る感触を克服する方法」を彼らから直接聞いていた。 「アメリカ入りしてから、比較にならないくらい滑ったそうです。指先にどう湿気を与えるかなどの具体的なアドバイスを受け、これがジャパンの好投につながりました。次大会でも日本人メジャーリーガー投手の合流は『ない』と見るべき。そうすると、メジャー経験者で、若手を不安にさせないカリスマ性を持ったOBとなれば、黒田氏しかいません」(同) その黒田氏は一次ラウンドのゲスト解説を務めた。国際大会の解説というのは、意味深いものらしい。 「NPB内には前広島監督の野村謙二郎氏を侍ジャパンの指導者に推す声もあります。その根拠は北京五輪で野村氏がテレビ解説を務め、高評価を得たからです。テレビ解説者の言動を、要人たちは色々とチェックしていますから」(関係者) 当然、黒田氏の多くを語らないながらも的確な解説に、NPBは評価を高めた。黒田氏ならば、「頑張りましょう」とは言わない。「頼むぞ!」のひと言で全投手に喝を入れられる。 また、次期監督候補に、説得力のある指示を下せる監督適齢期の人間として、前中日GMの落合博満氏(63)が急浮上してきた。「落合・黒田の新コンビ」が、WBC後の新生侍ジャパンを牽引していく可能性も一気に高まっている。 「監督・落合は“普段通りの野球をやる”が信条です。国際試合だからって選手のポジションや投手の配置換えを嫌います。代表チームのレベルアップに必要な要素を持っています」(同) 落合氏と黒田氏がタッグを組めば、国際舞台に不可欠な度胸とプロ根性が芽生える。侍シャパンに男気が注入される。
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スポーツ 2017年03月17日 18時26分
日高郁人がレスラー人生20周年を記念するイベントを開催! 著名レスラー20人との連続試合も
3月15日(水)、東京・江東区の豊洲PITにて、プロレスラー・日高郁人(ひだかいくと)の20周年興行「日高祭20」が開催された。 このイベントは、プロレスリングZERO1所属選手である日高郁人のレスラー生活20周年を記念する特別興行。本人も参戦するメインタッグマッチのほか、パフォーマンス集団・電撃ネットワークや人気お笑いコンビ・ニッチェによるショータイムなど、プロレスファンならずとも楽しめるイベントとなった。 日高は、1972年島根県の益田市生まれ。一度は大阪で就職するも、プロレスラーとなるべく上京し、当時既に多数のレスラー志願者をプロのリングへと送り込んでいたアニマル浜口道場の門を叩く。その後、1996年に藤原組の流れをくむプロレス団体・格闘探偵団バトラーツに入団。アメリカのプロレス団体・ECWでの海外修行を経て、みちのくプロレス、大日本プロレスなどのリングに上がり、2005年からはプロレスリングZERO1(※当時の団体名はZERO1-MAX)に加入している。長年に渡り、様々なスタイルの相手と戦ってきただけあって、その人脈は中々のもの。今回の20周年イベントにも個性豊かなレスラーたちが駆けつけた。 アニメ『秘密結社鷹の爪』とのコラボ、アーティストやお笑い芸人によるパフォーマンス、そしてなんとマイホームが付いてくるという2000万円のVIPシートを導入するなど、とにかく見どころが多い興行だったが、もちろん観客のお目当ては豪華な対戦カードだ。6人タッグマッチとなった第1試合「曙&宮本裕向&木高イサミVSモハメドヨネ&バラモンシュウ&バラモンケイ」戦では、落武者ヘアーと多彩な凶器攻撃で知られる極悪タッグチーム・バラモン兄弟が場外で大暴れ。大量の水を噴射しながら場外を暴れまわり、会場を大パニックに陥れた。 同じく6人タッグマッチとなった「田中将斗&鈴木秀樹&HUB VS佐藤耕平&葛西純&フジタ“Jr”ハヤト」戦では、日本プロレス界きってのハードコア・レスラーにして、通称「デスマッチのカリスマ」葛西純が、正統派プロレスで観客を魅了した。葛西と並んで客席からの声援を集めたのが、フジタ“Jr”ハヤトだ。山本“KID”徳郁直伝のフロントチョーク「K.I.D.(ケー・アイ・デー)」や破壊力抜群のキックで会場を大いに盛り上げる姿が印象に残った。 セミファイナル的なポジションとなったのが、第3試合のシングルマッチ「船木誠勝VS伊藤崇文」戦。かたやパンクラスを立ち上げて日本に総合格闘技ブームをもたらした船木。そして、かたや船木を追う形でパンクラスに所属した伊藤の対決は、スタンド、グラウンドともにハイレベル。「パンクラスを思い出せ!」「30分フルでやれ!」など、客席に陣取った往年の格闘技ファンたちから野太い声援が乱れ飛ぶ。 この日のメインイベントとなったのは、第四試合「日高郁人&藤田ミノルVS丸藤正道&ディック東郷」戦。日高とタッグを組んだのは盟友・藤田ミノルだ。2005年に開催された第2回ディファカップにおいて日高とのタッグで、ノア代表の丸藤/KENTA組に敗北を喫している。そんな縁もあってか、試合は序盤からハードな展開。チョップの打ち合いでは、日高、丸藤が共に譲らず乱打戦に突入。試合後半には日高の胸が内出血で赤黒く変色するなど、終始気迫を感じさせるシーンが続くカードとなった。 この日のもう一つのメインイベントが、日高による「20人がけ」。その内容は、親交の深い20人のレスラーを相手に、1人あたり1分間の全力ファイトを行うというものだ。今回の「20人がけ」には、大谷晋二郎、田中将斗、佐藤耕平、菅原拓也、豊田真奈美、宮本裕向、木高イサミ、フジタ“Jr”ハヤト、バラモンシュウ、バラモンケイ、伊藤崇文、藤田ミノル、池田大輔、モハメドヨネ、アレクサンダー大塚、鈴木秀樹、葛西純、原学、吉田くん(鷹の爪団)、そしてランジェリー武藤こと澤宗紀らが参戦した。 あまりにハードなタッグ戦を終え、息も絶え絶えといった感のある日高に容赦なく襲いかかる20人のレスラーたち。対する日高も全力でエモーショナルなファイトを展開する。全てのレスラーが日高と激突し、遂にイベントも大団円かと思いきや、最後の対戦相手・大谷晋二郎に「白黒つくまでやろう!」と日高がアピール。これをきっかけに「日高郁人VS大谷晋二郎」戦がスタートする。結果は顔面ウォッシュを連続で決め、強烈なラリアット見舞った大谷の勝利。 今回「日高祭20」のリングに上がったのは、プロレス、デスマッチ、総合格闘技など、それぞれのフィールドで経験を積み、活躍してきたレスラーたちだ。そんな選手たちがリングサイドに詰めかけ、大舞台を無事に終えて号泣する日高に、温かい眼差しを向けているのを目撃した。日高郁人という男の長年にわたるレスラー人生が、いかに実直であったかを実感させてくれる一夜だった。今年45歳を迎える日高は、これからもプロレスを続けていくという。世はプロレスブームの真っ只中。もしかすると日高は、シーンを引っ張るリーダーとなっていくのかもしれない。
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スポーツ 2017年03月16日 16時00分
熱き侍たちが躍動!! メジャーリーグ Times 「追い風」が4つもある2017年の田中将大
メジャーリーグはオープン戦中盤に入り、4月2日の開幕が近づいてきた。 そんな中、日本人選手で大活躍する可能性がいちばん高いのは誰かと問われれば、筆者は躊躇なくヤンキースの田中将大だと答える。なぜなら今季は追い風になる要素がたくさんあるからだ。★追い風〈その1〉昨年8月から元の田中に戻った 昨季、田中は7月まで、ゴロを打たせて効率よくアウトを取ることを最優先にしていた。そのためツーシームを多投し、フライになりやすいフォーシームを極端に減らしていた。 しかし、ツーシームは沈む軌道になるため、田中最大の武器であるスプリッターとの軌道差が小さい。そのためスプリッターを低目に投げても空振りを奪えず、結果的に球数を節約することはできなかった。 そこで、表に上げたように8月からフォーシームを大幅に増やしたところ、スプリッターとの軌道差が大きくなってハイペースで空振りをとれるようになった。それによりメジャー1年目の前半に見せたような奪三振の多い切れ味鋭いピッチングが甦り、フォーシームを多投し始めた8月7日以降の9試合は7勝1敗、防御率2.27という目を見張る数字だった。 今季は開幕からこのピッチングで行くことは確実なので、序盤からサイ・ヤング賞を争うレベルのピッチングが見られるかもしれない。★追い風〈その2〉女房役は今季も相性のいい2人 田中は昨年、チームの正捕手だったマッキャンとは相性が悪く、バッテリーを組んだ15試合の防御率は4.17だった。それに対し8月中旬にメジャーに上がった若いゲーリー・サンチェスと組んだ7試合は防御率1.94、6勝0敗だった。第2捕手のローマインとも相性がよく、バッテリーを組んだ9試合の防御率は2.16という素晴らしい数字を残している。 ヤンキースはオフに正捕手マッキャンをアストロズにトレードで放出。今季はサンチェスが正捕手に抜擢される。第2捕手は引き続きローマインが務めるので、田中は今季、相性が抜群にいい捕手2人とフルシーズン、バッテリーを組めることになった。しかも、サンチェスかローマインが故障しても、第3捕手にリードの上手い日系人捕手カイル・ヒガシオカが控えている。 田中が大捕手であるマッキャンと組むといい結果が出ず、経験に乏しい若手や控え捕手と組むと好投するのは、マッキャンのような実績のある大先輩が相手だと遠慮があるので、投げたい球種を投げられない面があるからだ。それに対し、サンチェス、ローマインに対してはサインに首を振り続けて100%自分の投げたい球を投げられる。そういうときの田中は好成績を出すのが常だ。★追い風〈その3〉オプトアウト 田中はヤンキースと7年1億5500万ドル(170億円)の契約を交わしているが、この契約にはオプトアウト条項(契約を破棄するか選べる)があり、4年目(2017年)終了時点で望めば、FAになって他球団に移籍できることになっている。また、球団からさらにいい条件を引き出して残留することも可能だ。 それが可能になるのは好成績をあげた場合に限られるが、最近では7年1億6100万ドル('09〜'15年)でヤ軍と契約したCCサバシアがオプトアウトの年('11年)に防御率3.37というまあまあの数字を出し、同水準の年俸で実質2年の契約延長を勝ち取っている。 田中の場合も、トップ10に入るレベルの防御率(3.20以内)をマークできれば、同水準の年俸(2200万ドル=24・5億円)で1年、サイ・ヤング賞を争うレベルの活躍を見せれば2年契約を延長できるだろう。これは大きなモチベーションになる可能性が高い。 田中はメジャー挑戦を控えた'13年に東北楽天で24勝0敗をマークしており、モチベーションが高くなればなるほど凄みが増すので、今季は期待が膨らむ。★追い風〈その4〉試合終盤は最強の逃げ切りコンビ 昨年7月末、ヤンキースは優勝の望みがなくなったと判断し、最強のリリーバーであるチャップマンとAミラーを相次いで放出。それに伴ってクローザーに抜擢されたベタンセスだったが、酷使がたたってシーズン終盤に失投が多くなり、リードをひっくり返させるケースが続出した。 しかしヤ軍はオフに、チャップマンを連れ戻すことに成功。8回ベタンセス、9回チャップマンという最強の逃げ切りコンビで今シーズンに臨むことになる。 田中は昨年8月に投球パターンを変えてから7回終了まで持ちこたえられるようになったので、8回、9回にこのコンビが控えていることは大きな意味を持つ。7回まで1点でもリードを守って降板すれば自動的に勝ち星が付くからだ。7回ないし8回の途中で走者を残して降板した場合も、後続の投手が打たれて自分に自責点が付くケースがほとんどなくなるので、防御率をよくする効果も大きい。 このように今季の田中には、追い風が吹きまくっている。メジャー1年目に見せたような活躍が見られるかもしれない。スポーツジャーナリスト・友成那智(ともなり・なち)今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2017」(廣済堂出版)が発売中。
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