スポーツ
-
スポーツ 2017年03月18日 15時00分
男気・黒田博樹が新生「侍ジャパン」に初入閣へ
世界一奪還へ必要なものは、「経験」と「カリスマ性」。そんな声が出始めている。 3月10日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドを侍ジャパンが3戦全勝で通過した。一方で課題も見つかっている。 「人柄のよさだけではチームをまとめられない場面も出てくるということ。同時に、投手においては『経験』が大事だと再認識させられました」(球界関係者) 10日の中国戦に勝利し、小久保ジャパンは初の1位通過を果たした。過去3大会でも成し遂げていない“完全勝利”での通過だ。そう考えると小久保裕紀監督(45)の手腕はもっと評価されてしかるべきだったが、こんなベンチ裏の様子も聞こえてきた。 「試合前、簡単なミーティングが行われましたが、スタメン発表に続いて、監督が檄を飛ばしただけなのです」(WBC取材記者) 小久保監督は、普通の指揮官とは、檄の言葉がちょっと異なる。「頑張りましょう」「よろしくお願いします」と言う。「なぜ敬語?」と、違和感を持った選手もいた。 「監督の人柄なんでしょう。年下とはいえ、各チームの看板選手だし、遠慮があるみたい」(同) 現侍ジャパンには、小久保監督の現役時代を知る選手が多くない。小久保監督に期待されたのは「若さ」だった。ハツラツとした青年監督像であり、その点で小久保監督を選んだ当時のNPB要人たちの期待に応えたかもしれないが、「頑張りましょう」では不安に思ってしまう選手も出てくる。だから次期監督に求められるのは「カリスマ性」と「経験」なのだ。 その経験値を特に必要としているのは投手陣である。 「御歳78歳の権藤博コーチは投手陣をよく管理していました。ただ、WBC使用球への戸惑いを払拭できるのは経験者しかいませんからね」(同) 本番に向け、各投手はその違和感を調整してきたはずだが、実際は違った。 「まず、変化球の回転数が減るんです。当初は思ったところに投げられないとの感想が多く、壮行・練習試合の途中で、ようやくコントロールできるようになったそうです。でも、思ったところに投げられるようになったと思った途端、相手打線に変化球を痛打される場面が多く見られました。WBC球だと、変化球の回転数が減るので打ち損じを誘えない、と」(同) その一例が、一次ラウンド第2戦に先発した菅野智之(巨人)だ。菅野は投球数制限のルールに対応するため、チェンジアップを習得。しかし、本番では1、2球程度しか投げなかった。 「回転数の減る変化球は危険と、第1戦に先発した石川歩(ロッテ)から聞かされていたからです」(同) ストレートでWBC球に苦しんだ投手もいた。 「則本昂大(楽天)ですよ。則本の真っ直ぐは浮き上がってくるような軌道で迫力もありましたが、WBC球だとその軌道にならないんです。第1、2回大会に出た藤川球児(阪神)も同様の課題に悩まされました」(NPBスタッフの1人) 話を「カリスマ性」と「経験」に戻す。双方併せ持つ人物として浮上してきたのが、黒田博樹氏(42)だ。 WBC球とはメジャーリーグ使用球のこと。第1回大会には大塚晶文氏(当時レンジャーズ)がいた。第2回大会には松坂大輔(同レッドソックス)がいて、NPB在籍投手たちは「滑る感触を克服する方法」を彼らから直接聞いていた。 「アメリカ入りしてから、比較にならないくらい滑ったそうです。指先にどう湿気を与えるかなどの具体的なアドバイスを受け、これがジャパンの好投につながりました。次大会でも日本人メジャーリーガー投手の合流は『ない』と見るべき。そうすると、メジャー経験者で、若手を不安にさせないカリスマ性を持ったOBとなれば、黒田氏しかいません」(同) その黒田氏は一次ラウンドのゲスト解説を務めた。国際大会の解説というのは、意味深いものらしい。 「NPB内には前広島監督の野村謙二郎氏を侍ジャパンの指導者に推す声もあります。その根拠は北京五輪で野村氏がテレビ解説を務め、高評価を得たからです。テレビ解説者の言動を、要人たちは色々とチェックしていますから」(関係者) 当然、黒田氏の多くを語らないながらも的確な解説に、NPBは評価を高めた。黒田氏ならば、「頑張りましょう」とは言わない。「頼むぞ!」のひと言で全投手に喝を入れられる。 また、次期監督候補に、説得力のある指示を下せる監督適齢期の人間として、前中日GMの落合博満氏(63)が急浮上してきた。「落合・黒田の新コンビ」が、WBC後の新生侍ジャパンを牽引していく可能性も一気に高まっている。 「監督・落合は“普段通りの野球をやる”が信条です。国際試合だからって選手のポジションや投手の配置換えを嫌います。代表チームのレベルアップに必要な要素を持っています」(同) 落合氏と黒田氏がタッグを組めば、国際舞台に不可欠な度胸とプロ根性が芽生える。侍シャパンに男気が注入される。
-
スポーツ 2017年03月17日 18時26分
日高郁人がレスラー人生20周年を記念するイベントを開催! 著名レスラー20人との連続試合も
3月15日(水)、東京・江東区の豊洲PITにて、プロレスラー・日高郁人(ひだかいくと)の20周年興行「日高祭20」が開催された。 このイベントは、プロレスリングZERO1所属選手である日高郁人のレスラー生活20周年を記念する特別興行。本人も参戦するメインタッグマッチのほか、パフォーマンス集団・電撃ネットワークや人気お笑いコンビ・ニッチェによるショータイムなど、プロレスファンならずとも楽しめるイベントとなった。 日高は、1972年島根県の益田市生まれ。一度は大阪で就職するも、プロレスラーとなるべく上京し、当時既に多数のレスラー志願者をプロのリングへと送り込んでいたアニマル浜口道場の門を叩く。その後、1996年に藤原組の流れをくむプロレス団体・格闘探偵団バトラーツに入団。アメリカのプロレス団体・ECWでの海外修行を経て、みちのくプロレス、大日本プロレスなどのリングに上がり、2005年からはプロレスリングZERO1(※当時の団体名はZERO1-MAX)に加入している。長年に渡り、様々なスタイルの相手と戦ってきただけあって、その人脈は中々のもの。今回の20周年イベントにも個性豊かなレスラーたちが駆けつけた。 アニメ『秘密結社鷹の爪』とのコラボ、アーティストやお笑い芸人によるパフォーマンス、そしてなんとマイホームが付いてくるという2000万円のVIPシートを導入するなど、とにかく見どころが多い興行だったが、もちろん観客のお目当ては豪華な対戦カードだ。6人タッグマッチとなった第1試合「曙&宮本裕向&木高イサミVSモハメドヨネ&バラモンシュウ&バラモンケイ」戦では、落武者ヘアーと多彩な凶器攻撃で知られる極悪タッグチーム・バラモン兄弟が場外で大暴れ。大量の水を噴射しながら場外を暴れまわり、会場を大パニックに陥れた。 同じく6人タッグマッチとなった「田中将斗&鈴木秀樹&HUB VS佐藤耕平&葛西純&フジタ“Jr”ハヤト」戦では、日本プロレス界きってのハードコア・レスラーにして、通称「デスマッチのカリスマ」葛西純が、正統派プロレスで観客を魅了した。葛西と並んで客席からの声援を集めたのが、フジタ“Jr”ハヤトだ。山本“KID”徳郁直伝のフロントチョーク「K.I.D.(ケー・アイ・デー)」や破壊力抜群のキックで会場を大いに盛り上げる姿が印象に残った。 セミファイナル的なポジションとなったのが、第3試合のシングルマッチ「船木誠勝VS伊藤崇文」戦。かたやパンクラスを立ち上げて日本に総合格闘技ブームをもたらした船木。そして、かたや船木を追う形でパンクラスに所属した伊藤の対決は、スタンド、グラウンドともにハイレベル。「パンクラスを思い出せ!」「30分フルでやれ!」など、客席に陣取った往年の格闘技ファンたちから野太い声援が乱れ飛ぶ。 この日のメインイベントとなったのは、第四試合「日高郁人&藤田ミノルVS丸藤正道&ディック東郷」戦。日高とタッグを組んだのは盟友・藤田ミノルだ。2005年に開催された第2回ディファカップにおいて日高とのタッグで、ノア代表の丸藤/KENTA組に敗北を喫している。そんな縁もあってか、試合は序盤からハードな展開。チョップの打ち合いでは、日高、丸藤が共に譲らず乱打戦に突入。試合後半には日高の胸が内出血で赤黒く変色するなど、終始気迫を感じさせるシーンが続くカードとなった。 この日のもう一つのメインイベントが、日高による「20人がけ」。その内容は、親交の深い20人のレスラーを相手に、1人あたり1分間の全力ファイトを行うというものだ。今回の「20人がけ」には、大谷晋二郎、田中将斗、佐藤耕平、菅原拓也、豊田真奈美、宮本裕向、木高イサミ、フジタ“Jr”ハヤト、バラモンシュウ、バラモンケイ、伊藤崇文、藤田ミノル、池田大輔、モハメドヨネ、アレクサンダー大塚、鈴木秀樹、葛西純、原学、吉田くん(鷹の爪団)、そしてランジェリー武藤こと澤宗紀らが参戦した。 あまりにハードなタッグ戦を終え、息も絶え絶えといった感のある日高に容赦なく襲いかかる20人のレスラーたち。対する日高も全力でエモーショナルなファイトを展開する。全てのレスラーが日高と激突し、遂にイベントも大団円かと思いきや、最後の対戦相手・大谷晋二郎に「白黒つくまでやろう!」と日高がアピール。これをきっかけに「日高郁人VS大谷晋二郎」戦がスタートする。結果は顔面ウォッシュを連続で決め、強烈なラリアット見舞った大谷の勝利。 今回「日高祭20」のリングに上がったのは、プロレス、デスマッチ、総合格闘技など、それぞれのフィールドで経験を積み、活躍してきたレスラーたちだ。そんな選手たちがリングサイドに詰めかけ、大舞台を無事に終えて号泣する日高に、温かい眼差しを向けているのを目撃した。日高郁人という男の長年にわたるレスラー人生が、いかに実直であったかを実感させてくれる一夜だった。今年45歳を迎える日高は、これからもプロレスを続けていくという。世はプロレスブームの真っ只中。もしかすると日高は、シーンを引っ張るリーダーとなっていくのかもしれない。
-
スポーツ 2017年03月16日 16時00分
熱き侍たちが躍動!! メジャーリーグ Times 「追い風」が4つもある2017年の田中将大
メジャーリーグはオープン戦中盤に入り、4月2日の開幕が近づいてきた。 そんな中、日本人選手で大活躍する可能性がいちばん高いのは誰かと問われれば、筆者は躊躇なくヤンキースの田中将大だと答える。なぜなら今季は追い風になる要素がたくさんあるからだ。★追い風〈その1〉昨年8月から元の田中に戻った 昨季、田中は7月まで、ゴロを打たせて効率よくアウトを取ることを最優先にしていた。そのためツーシームを多投し、フライになりやすいフォーシームを極端に減らしていた。 しかし、ツーシームは沈む軌道になるため、田中最大の武器であるスプリッターとの軌道差が小さい。そのためスプリッターを低目に投げても空振りを奪えず、結果的に球数を節約することはできなかった。 そこで、表に上げたように8月からフォーシームを大幅に増やしたところ、スプリッターとの軌道差が大きくなってハイペースで空振りをとれるようになった。それによりメジャー1年目の前半に見せたような奪三振の多い切れ味鋭いピッチングが甦り、フォーシームを多投し始めた8月7日以降の9試合は7勝1敗、防御率2.27という目を見張る数字だった。 今季は開幕からこのピッチングで行くことは確実なので、序盤からサイ・ヤング賞を争うレベルのピッチングが見られるかもしれない。★追い風〈その2〉女房役は今季も相性のいい2人 田中は昨年、チームの正捕手だったマッキャンとは相性が悪く、バッテリーを組んだ15試合の防御率は4.17だった。それに対し8月中旬にメジャーに上がった若いゲーリー・サンチェスと組んだ7試合は防御率1.94、6勝0敗だった。第2捕手のローマインとも相性がよく、バッテリーを組んだ9試合の防御率は2.16という素晴らしい数字を残している。 ヤンキースはオフに正捕手マッキャンをアストロズにトレードで放出。今季はサンチェスが正捕手に抜擢される。第2捕手は引き続きローマインが務めるので、田中は今季、相性が抜群にいい捕手2人とフルシーズン、バッテリーを組めることになった。しかも、サンチェスかローマインが故障しても、第3捕手にリードの上手い日系人捕手カイル・ヒガシオカが控えている。 田中が大捕手であるマッキャンと組むといい結果が出ず、経験に乏しい若手や控え捕手と組むと好投するのは、マッキャンのような実績のある大先輩が相手だと遠慮があるので、投げたい球種を投げられない面があるからだ。それに対し、サンチェス、ローマインに対してはサインに首を振り続けて100%自分の投げたい球を投げられる。そういうときの田中は好成績を出すのが常だ。★追い風〈その3〉オプトアウト 田中はヤンキースと7年1億5500万ドル(170億円)の契約を交わしているが、この契約にはオプトアウト条項(契約を破棄するか選べる)があり、4年目(2017年)終了時点で望めば、FAになって他球団に移籍できることになっている。また、球団からさらにいい条件を引き出して残留することも可能だ。 それが可能になるのは好成績をあげた場合に限られるが、最近では7年1億6100万ドル('09〜'15年)でヤ軍と契約したCCサバシアがオプトアウトの年('11年)に防御率3.37というまあまあの数字を出し、同水準の年俸で実質2年の契約延長を勝ち取っている。 田中の場合も、トップ10に入るレベルの防御率(3.20以内)をマークできれば、同水準の年俸(2200万ドル=24・5億円)で1年、サイ・ヤング賞を争うレベルの活躍を見せれば2年契約を延長できるだろう。これは大きなモチベーションになる可能性が高い。 田中はメジャー挑戦を控えた'13年に東北楽天で24勝0敗をマークしており、モチベーションが高くなればなるほど凄みが増すので、今季は期待が膨らむ。★追い風〈その4〉試合終盤は最強の逃げ切りコンビ 昨年7月末、ヤンキースは優勝の望みがなくなったと判断し、最強のリリーバーであるチャップマンとAミラーを相次いで放出。それに伴ってクローザーに抜擢されたベタンセスだったが、酷使がたたってシーズン終盤に失投が多くなり、リードをひっくり返させるケースが続出した。 しかしヤ軍はオフに、チャップマンを連れ戻すことに成功。8回ベタンセス、9回チャップマンという最強の逃げ切りコンビで今シーズンに臨むことになる。 田中は昨年8月に投球パターンを変えてから7回終了まで持ちこたえられるようになったので、8回、9回にこのコンビが控えていることは大きな意味を持つ。7回まで1点でもリードを守って降板すれば自動的に勝ち星が付くからだ。7回ないし8回の途中で走者を残して降板した場合も、後続の投手が打たれて自分に自責点が付くケースがほとんどなくなるので、防御率をよくする効果も大きい。 このように今季の田中には、追い風が吹きまくっている。メジャー1年目に見せたような活躍が見られるかもしれない。スポーツジャーナリスト・友成那智(ともなり・なち)今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2017」(廣済堂出版)が発売中。
-
-
スポーツ 2017年03月16日 14時00分
白鵬「稀勢の里つぶし」に焦り! 初日黒星のフワフワ相撲で墓穴か?
稀勢の里フィーバーをぶっ潰さんと虎視眈々の白鵬(32)だが、初日に黒星を喫している。その後の土俵もいつもの安定感がないし、ふわふわした状態だ。本番となると土俵ではどーんと構えている白鵬だが、今場所は目がうつろに見えるのは気のせいだろうか? 春場所が3月12日、大阪市のエディオンアリーナ大阪で始まった。前売りはたった2時間半で15日分が完売、幕内の取組にかかる懸賞も15日間で1900本を超えることが確実視されている。これは去年の春場所で記録した1672本を大きく上回り、地方場所では史上最多だ。そのうちの約300本が、稀勢の里にかけられている。最大の注目は当然、19年ぶりに誕生した日本人横綱、稀勢の里(30)だ。 15歳のときにスカウトして育ててくれた故・先代師匠(元横綱隆の里)が新横綱で全勝優勝しているだけに「あとに続け」と意欲十分。しかし、場所前の稽古中に相手の頭がぶつかり、左目の横に11針も縫う裂傷を負ってしまった。 しかし、「こんなもの、ケガのうちに入らないよ。痛みもほぼゼロ」と、本人は至って強気そのもの。翌日にはもう弟弟子の高安と23番もの稽古をこなして、心配する部屋関係者をホッとさせた。 「スポーツ新聞も先場所から大きく紙面を割き、まさに特別扱い。中には大学教授を引っ張りだして『稀勢の里効果は22億円に上る』とはじき出した新聞もある。相撲協会も笑いが止まらないとはこのことでしょう」(大相撲関係者) おまけに本人の調子も上々。さらに盛り上がるのは間違いなさそうだ。 しかし、ここで気になるのは、周囲のただならぬマークぶり。中でも、横綱になって自己最多の4場所連続して優勝から遠ざかっている白鵬の対抗意識は突出している。 敵を叩くには、その敵と稽古するのが一番。ということで白鵬は初日の4日前、田子ノ浦部屋に出向き、場所前の稽古では稀勢の里と異例の横綱同士の申し合いを繰り広げた。 「この日の稽古相手の本命は、先場所、一方的に押し出されている高安だったようです。しかし、その高安と8番取ったところで、『やろう、土俵に入れ』と手で稀勢の里を促し、6番やりました。結果は白鵬の4勝2敗。ですが、稽古内容より、田子ノ浦部屋に自ら足を運び、稀勢の里まで引っ張り出したところに、白鵬の並々ならぬ決意のほどがにじみ出ていました。白鵬は今場所、本気で打倒稀勢の里、賜杯奪回に燃えていますね」(担当記者) 本番前の下馬評はこのようなものだったが、初日でまさかの取りこぼし。身体に張りがなく、剥き出しの闘志が“空回り”していると見えるのは気のせいだろうか。大横綱白鵬の身体が今場所は小さく見えている。遅れてやってきた“春一番”とならなければいいが…。
-
スポーツ 2017年03月15日 16時00分
“無所属代表”も辞さない本田圭佑ACミランへの未練
サッカー日本代表MF・本田圭佑(30)が“無職”になるかもしれない。 2月24日以降(現地時間)、イタリアの複数のサッカー専門サイトは「本田が米MSLシアトル・サウンダーズに移籍する秒読み段階に入った」と報じた。所属クラブACミランのガッリアーニCEOはそれを否定したが、「夏以降、何らかの動きがある」と意味深なコメントも残している。 本田の去就問題は、2018年のW杯ロシア大会出場を目指す日本にも大きな影響を与えそうだ。 「仕掛け人はハリルホジッチ代表監督とみて間違いないでしょう」 とは専門誌記者。 1月下旬、ハリルホジッチ監督は単身で本田のもとを訪ね移籍を勧めている。今シーズン、本田のリーグ戦出場試合数はわずか5で、出場機会に恵まれなければ試合勘は鈍るだけ。代表戦への影響を恐れた監督は「移籍交渉を進めないのなら代表に招集しない」とも迫ったそうだが、1月末までの移籍市場で本田が動くことはなかった。 「本田クラスの選手は欧州にはゴマンといる。まとまりかけた話もいくつかあったようですが、年俸面などで折り合いがつかず、本田自身も名門ACミランを離れることに抵抗があったようです」(同) 監督自らが水面下で本田を売り込み、ようやく見つかったのが、サッカー後進国、米国のクラブだったというわけだ。しかし、本田はACミランへの未練を断ち切れていない。 「経営難のACミランは、コストカットを進めています。“夏以降”とは、『本田との契約が満了するまで』と思われる。出場機会のない選手がシーズン中でも解雇されることは珍しくありません」(テレビ局員) ハリルホジッチ監督は代表招集の有無もチラつかせたが、目下のW杯予選の苦戦ぶりからして、本田を本当に外すことはないとの見方が支配的だ。ACミランと契約延長がなかった場合、本田は「所属クラブなし」の“プー太郎”で代表戦を戦うことになる。 プライドを捨てなければ、日本代表までが、赤っ恥をかくことになりかねない。
-
-
スポーツ 2017年03月15日 15時00分
WBC情報 キューバのプライドを切り裂いた侍ジャパン
3月14日、侍ジャパンが一次ラウンドに続き、二次ラウンドでもキューバに勝利した。スコア上では「8対5の快勝」だが、一昨日のオランダ戦に続き、『試練の連続』であった。 「オランダ戦は僅差を逃げ切る試練、キューバ戦は『追いついても追い越せない』の状態が続き、ビハインドゲームの重圧との戦いでした」(球界関係者) 8回裏、山田哲人(24)のダメ押し2ランが飛び出したとき、間違いなく、キューバの全選手の表情が変わった。たしかに、試合を決定づける一打ではあった。しかし、侍ジャパンが打ち砕いたのは、キューバのメンツだった。 大会前だが、キューバ代表のカルロス・マルティ監督は記者団にこう語っていた。 「(今大会は)我々のプライドと野球王国の誇りを取り戻すために…」 キューバは野球大国と位置づけられてきた。もっとも盛んなスポーツが野球であることは今も変わらないが、国内リーグには菅野や石川のように常時140キロ台後半の直球を投げる投手は、ほとんどいなくなった。また、今回の代表チームに招集されたメンバーも30代がほとんどだ。 『U-18』など、キューバにも年齢別のカテゴリーがあって、その10代代表チームで鍛えられた若手の多くは亡命してしまった。このカテゴリーから昇格してきた野手はギレルモ・アビレスだけだ。 「山田の2ランが出たとき、ベンチでも下を向く選手がいました。前任のビクトル・メサ監督だったなら、物凄い剣幕で怒鳴っていたはずです。マルティ監督は良くも悪くもポーカーフェイスなので、何も発しなかった」(前出・関係者) 静まり返ったキューバベンチに、“野球王国の終焉”を感じたNPB関係者も少なくなかった。 「2番手のイエラを引っ張りすぎたのが敗因かもしれない。今大会には往年の強いキューバを象徴するような豪腕投手はいませんでした。僅差でリリーフ投入できる投手がいなかったのでしょう」(取材陣の一人) イエラが投入されたのは5回途中だった。今大会ではこのイエラをクローザーで使うような形になりかけていたのに、だ。 「キューバを始め、中南米の野球ではナンバー1のリリーバーを、イニングに関係なく送り込むのが当たり前です。キューバベンチからすれば、この一打逆転という窮地にイエラを送ったのは当然であり、マルティ監督は勝負どころと判断したのでしょう」(米国人ライター) キューバがこの試合に賭けていたと思われる場面はほかにも見られた。まず、このイエラが投入される直前だが、無死一・二塁で菊池涼介(27)が打席に向かうとき、キューバ内野陣はマウンドに集まり、守備体系を確認している。「日本の送りバント」にどう対応するかを話し合うためで、このシーンは、強打で大量得点を積み上げてきた以前のキューバでは絶対に見られなかった。また、この5回裏、4番筒香が打席に入ると、二遊間の守備位置を変えさせた。前の2打席で続けてセンター前ヒットを打たれているからだろう。二遊間の間を極端に狭め、筒香にプレッシャーを掛けていた。なりふり構わず…。 しかし、最後は侍ジャパンに逆転を許してしまった。8回裏の逆転劇も、思えば一塁手が送球をこぼしたところから始まった。些細なミスが失点につながったとなれば、野球王国のプライドもズタズタに切り裂かれたはずだ。 大会資料を見ると、MLBオールスター戦の出場経験者は63人。その一流プレーヤーが各国の代表チームに散らばっている。キューバの一強時代が終わり、トッププレーヤーが世界中に分散したのだろう。 中日ドラゴンズと育成契約を交わしたライデル・マルティネス(20)、年齢別カテゴリーから昇格してきたアビレスが中核となる次大会まで、キューバは王国再建の課題をどう克服してくるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2017年03月14日 16時00分
次期代表監督に落合氏浮上! 史上最弱の侍ジャパンでもう始まったWBC戦犯探し(2)
今回“最弱”と呼ばれた原因だが、小久保監督が選手のプライドに配慮しすぎるせいもある。'13年の就任時から若手に経験を積ませるメンバー構成に徹してきた。将来を見据えたビジョンは間違っていないが、1月の第一次メンバー発表前、小久保監督はNPBスタッフの前で、こうこぼしたそうだ。 「早く所属先が決まらないかなあ…」 侍ジャパンの弱点は、絶対的なクローザーがいないことだった。前述の誰の所属先かといえば、上原浩治だ。上原はメジャー通算93セーブを挙げている。レッドソックスからFAとなり、今季カブスと契約したが、その過程で「上原の所属先が早く決まれば、侍ジャパンに招集できる」と“淡い期待”を寄せていたのだ。 「一昨年秋のプレミア12以降、東北楽天の松井裕樹を育てようとしていました。権藤博投手コーチはかなり早い時期から日本人メジャーリーガーのいない投手構成を念頭に、菅野智之や則本昴大の臨時クローザー案を口にしていましたが…」(スポーツ紙記者) 小久保監督の気持ちも分からなくはない。しかし、上原を呼べば、これまで松井に経験させてきた時間がすべて無駄になってしまう。指揮官は日本人メジャーリーガーの招集にすがるほど、不安になっていたようだ。 「“困ったときの牧田”なる言葉も流れています。アンダースローの牧田和久は先発、中継ぎ、クローザーのすべてを経験しており、使い勝手もいい。外国人投手にクローザーを託す国内球団が多いことは分かっていたはず。見通しが甘かった」(前出・ベテラン記者) 3月3日にはチームのまとめ役としても期待されていた楽天の捕手、嶋基宏も故障リタイアとなった。 「過去3大会の捕手は城島健司、里崎智也、阿部慎之助、谷繁元信。みな強打の重鎮です。嶋は楽天で自分なりの正捕手像を作りましたが、現代表チームには城島たちのような強い存在感を持った選手がいません。昨季、規定打席に到達した捕手は巨人の小林誠司だけ。12球団の捕手の小粒化も問題です」(同) 前大会と比べ、12球団のチーム構成も大きく変わった。それに適応した代表をチーム編成すべきであるが、若い小久保監督は適応しきれなかったようだ。 そう考えると、選手を適材適所に用いて高い勝率を誇った落合氏が適任者ということになる。 「熊崎コミッショナーはONに相談してから最終決断を下すつもり。かつて落合氏が代表監督候補の1人に挙げられたとき、王貞治会長は会議出席者の意見を聞くだけで、反対はしなかったはず。今回も聞き役に徹するのではないか」(同) “オレ流ジャパン”誕生となれば、代表選手には安心感が芽生え、仕事により集中できる。 落合氏は現在フリー、断る理由はない。
-
スポーツ 2017年03月14日 10時00分
“お付き合い”はセーブしても稽古は散々 不安だらけで始まる稀勢の里の春場所
期待が少なければ、落胆も少なく済むだろうか。 大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)が、3月12日から始まる。注目は、なんと言っても19年ぶりに誕生した日本出身の横綱、稀勢の里(30)だ。 2月末に大阪入りした後も人気はうなぎのぼり。27日に開かれた番付発表の記者会見には80人を超す報道陣が押しかけ、会場は溢れんばかりの熱気。しかし、横綱デビューとなる春場所の目標を聞かれ「(初優勝した先場所と)同じ雰囲気になれるようにしっかりやっていきたい」と応える稀勢の里の表情は、非常に厳しいものがあった。 さらに、15日制になってから初めて新横綱で全勝優勝した先代師匠(元横綱隆の里)と比較されると、「稽古場で(掲げられた優勝額を)いつも見ていましたし、映像でもたくさん見ていますから」と、あとを追いかける決意をにじませた。 果たして、師弟2代の新横綱優勝となるのか。初日からファンの熱い視線を浴びることは間違いないが、その道のりは決して平坦ではない。 「先場所の稀勢の里は、あまりにも幸運に恵まれていました。日馬富士、鶴竜の2横綱が相次いで途中休場し、一番疲れが出る13日目には、対戦相手の豪栄道まで休場して不戦勝でしたからね。おそらく、あんな展開はもう二度とないでしょう。新横綱のプレッシャーもあるでしょうし、先場所以上に厳しい闘いになるのは想像に難くない」(中堅親方) 稽古内容も決して万全ではない。稀勢の里は、昇進祝賀会や激励会などの雑用に追いまわされて、思うような稽古ができずに低迷した先輩横綱の二の舞を避けるため、この種のお付き合いは極力セーブしてきた。 優勝パレードも2月18日に故郷の茨城県牛久市で行われた1回だけ。夜のお付き合いも午後10時には切り上げて、休息に務めていた。 しかし、大阪入り直後の稽古では、弟弟子の高安に6勝11敗と負け越すなど、散々だった。 「3月2日から行われた二所ノ関一門の連合稽古でもいま一つ。明らかに腰高で動きは鈍く、玉鷲に3連敗する場面もあった。周りの力士たちの対策も予想以上に進んでいる。今まで以上に気合いを入れないと、優勝戦線から早々に脱落する可能性は高い」(担当記者) ちなみに、白鵬は新横綱で11勝4敗。日馬富士、鶴竜は9勝6敗だった。稀勢の里に全勝優勝を望むのは酷かもしれない。
-
スポーツ 2017年03月13日 18時00分
次期代表監督に落合氏浮上! 史上最弱の侍ジャパンでもう始まったWBC戦犯探し(1)
強化試合での内容が、次期代表監督の人事にも影響を与えた。 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が始まった。過去3大会で2度の優勝を誇る侍ジャパンには、一次、二次予選突破はもちろん、「決勝ラウンドに進出して当たり前」という高い期待が寄せられていた。しかし、福岡ソフトバンクとの強化試合で敗れたのを皮切りに、「現代表は史上最弱」の声まで聞かれるようになった。 「前大会は『日本人メジャーリーガーなし』でしたし、今回もメンバーは決して悪くない」(ベテラン記者) では、小久保裕紀監督(45)の采配に問題があるのか…。球界のご意見番H氏が日曜朝の情報番組で「選手を不安にさせる采配はダメ」と指摘したが、日本野球機構(NPB)内部の見解は少し違う。小久保監督の若さが指摘されていた。 「小久保監督は選手に遠慮しているのかもしれません。各チームの看板選手やリーグを代表するスターばかりが集まっているので、当然、彼らのメンツにも配慮しなければならない。打撃面で調整が遅れている選手、外国人投手特有の動くボールに適応しきれていない選手は、短期決戦である以上、スタメンから外さなければならない。その見切りの遅れは投手継投にも感じられます」(球界関係者) そこで“後任”に急浮上してきた人物がいる。前中日ゼネラルマネージャー職の落合博満氏(63)である。 「WBCが終わった後、3年半後のオリンピックを見据え、監督人事を含めて、新しい体制作りをする」 これは、1月のNPBの仕事始めで、熊崎勝彦コミッショナーから出た言葉だ。額面通りに受け取れば、世界一を奪還しても、NPBは新体制でこの先の国際試合を戦っていくことになる。 「第5回大会の前に、2020年の東京五輪があります。東京五輪は特別なイベントなので、常設侍ジャパンの監督が必ずしも指揮を執るとは決まっていません。アマチュア、学生との混合チームになる可能性も出てきたので、そのへんは曖昧にしておきたい。ただ、日本中が納得する実績のある人、期待感を持てるOBから選出する予定です」(前出・関係者) WBCで指揮した経験を持つ原辰徳氏(58)、DeNAを再建させた中畑清氏(63)が、次期代表監督の有力候補と伝えられてきた。一方、小久保監督は「若さ」で苦しんだ。12球団を見渡せば、40代の指揮官は珍しくないが、ペナントレースと短期決戦の国際試合は異なる。代表選手と現役時代の重なるアニキ的存在では、選手交代の面でドライになりきれない。 「ある程度、年齢の高い人の方が言葉に説得力も出るし、実績があれば選手も納得します」(同) 円熟期の年齢で、高い実績を持つOB。落合氏はその点では最適任者かもしれない。GMでは失敗したが、8年間の監督生活でチームを4度のリーグ優勝と日本一1回に導いている。日本球界史上唯一の3度の三冠王に「交代」を告げられても、誰も反論しないだろう。 「監督・落合の采配は選手任せでもありました。でも、選手は任されるまでに成長しないと使ってもらえない。専門外のことには口を挟まず、森繁和コーチ(当時)に投手起用の全権を託したのは有名です。奇抜な作戦を用いるのではなく、何をやったら相手がいちばん嫌がるかを考えていた」(ベテラン記者) また、審判団も監督・落合には一目置いていた。日本シリーズ前、日程問題や当時、パ・リーグのみが行っていた予告先発制などのリーグ間で異なるルールを摺り合わせる際、落合監督は論客として君臨していた。しかし、それだけではない。 「落合氏がマウンドに行くときですよ。スピーディーな試合進行のため、マウンド場での話し合いが長くなると、球審が注意を促します。でも、落合氏はマウンドからベンチに帰るときも、ゆっくりした歩調を変えようとしませんでした。監督がマウンドに行く目的の大半は投手交代か、間合いを取らせるためです。後者のとき、必要な時間はインサイドワークを使ってでも、しっかりと稼いでいました」(NPBスタッフの1人) 監督・落合が「代表チームも指揮できる」と関係者を唸らせた投手起用もあった。'08年北京五輪直後だった。中日から代表入りした岩瀬仁紀はシーズン中とは別人で、大会3試合で10失点と散々な結果だった。当時、このショックは帰国後のペナントレースに影響するとも思われたが、結果はNPB初の10年連続50試合登板を達成。監督・落合は「使い方を間違わなければ」と言い、この適材適所に選手を使うオレ流采配は、当時の代表監督だった星野仙一氏を暗に非難する結果ともなった。 小久保監督が決勝ラウンドでしくじるようなことになれば、年長者の監督登用論はさらに強まってくる。 「第2回大会で原氏が代表監督を務めましたが、落合氏も候補として名前が出た1人なんです」(同)
-
-
スポーツ 2017年03月13日 17時00分
WBC情報 4連勝の侍ジャパンを阻む超・意外な伏兵
第4回WBC・一次ラウンドを1位通過した侍ジャパンは、二次ラウンド初戦のオランダ戦も勝利した。大会最長となる4時間46分の接戦で“根負け”しなかったのは大きい。2週間ほど前は壮行・練習試合で負け越し、「史上最弱」とも揶揄されたが、このオランダ戦の勝利後、アメリカ国内で行われる決勝ラウンドへの進出を“確信するような声”も出始めた。 「5回表にいったん勝ち越し、その後の4イニングは全て走者を背負いながら窮地を忍んできました。こういう苦しい場面を凌いできたことがチームの本当の力になるんです。リリーフ陣はもちろん、守っていた野手、ベンチから応援していた選手たち。ベンチが初めて一丸となったようにも見えました」(球界関係者) 決勝ラウンドに進出し、世界一を奪還してもらいたい。 しかし、思わぬ伏兵が現れた。雨天などの影響がなかった場合、WBC決勝戦は日本時間3月23日午前10時にスタートする。 この日時がヤバイのだ。高校野球・春のセンバツ大会は、3月19日に開幕する。その組み合わせ抽選会が行われたのは3月10日だった。10日時点では気がつかなかったが、侍ジャパンが強豪オランダに勝ち、スタッフも決勝ラウンド進出への期待を高めるのと同時に、周囲を見渡す余裕も出てきたのだろう。センバツ大会のトーナメント表に気づいた。WBC決勝が行われる23日は、センバツ大会の5日目。こちらも雨天などの影響がなければ、同日は3試合が行われる。その同日11時半開始予定の第2試合に、早稲田実業の清宮幸太郎が登場するのだ。 11時半といえば、ここまでの侍ジャパンの試合展開から察するに、中盤の佳境を迎えるころだろう。状況次第では「侍ジャパン対清宮」のテレビ視聴率戦争となってしまう。 しかも、清宮の対戦相手はかつて松井秀喜を5打席連続敬遠した馬淵史郎監督の率いる明徳義塾高校である(92年夏)。抽選が行われた日、馬淵監督は「清宮も敬遠か?」の質問に、「試合の状況次第ですよ」と笑って返していた。さらに、「同点で9回裏1死三塁。(3番の)清宮、(4番の)野村じゃなく(2人を歩かせて)次で勝負するのは、僕じゃなくても考える」と、リップサービスもしてくれた。 清宮も敬遠か? 92年夏のあの衝撃的なシーンが再現されるのか。それとも、明徳義塾のバッテリーは「平成の怪物封じの秘策」を持っているのか…。それまでWBCを観ていた野球ファンは、11時半の試合開始と同時に、センバツ中継にチャンネルを切り換えてしまうかもしれない。 WBCは民放テレビ局が中継するので、多分、コマーシャルの度にチャンネルをまわし、清宮の打席が終わったら、また変えるというのを繰り返すと思うが、筆者のまわりにいる50代以上は「若いヤツのガンバリが観たいから」と清宮を支持し、30代以下は「絶対にWBC」と言っていた。 「30代から下の世代は、スマホやパソコンなど、テレビ視聴率に反映しない放送ツールを使いこなしています。23日は平日だから、家でジックリ野球中継を観られるのは、ご高齢の人たちです。清宮クンに負ける可能性もありますね」 NPB関係者の一人はそう苦笑いしていた。 一部報道によれば、オランダ戦の最高視聴率は32.6%。過去3大会にも引けを取らない数値であり、野球ファンの熱さ、野球人気の底力を再認識させられた。また、WBCの高視聴率は、プロ野球に携わる全ての関係者の誇りでもある。なのに、清宮とぶつかるとは…。 抽選会後、高校野球の関係者は、清宮が土・日曜日ではなく、平日の試合日程を引いたことにちょっとガッカリしていた。いや、違う。WBCとテレビ視聴率戦争になるのだから、このオトコは本当に“持っている”のだ。(一部敬称略/スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ
三沢に負のスパイラル
2007年03月07日 15時00分
-
スポーツ
新日本プチシルマ争奪戦勃発
2007年03月07日 15時00分
-
スポーツ
大日本 関本が破天荒トレ
2007年03月07日 15時00分
-
スポーツ
K-1 シュルト初防衛戦に サップ浮上
2007年03月05日 15時00分
-
スポーツ
K-1新遺恨 魔裟斗vsTBS
2007年02月27日 15時00分
-
スポーツ
棚橋時代到来
2007年02月19日 15時00分
-
スポーツ
アングル 永田 新日制圧へ IWGPヘビー級タッグ王者中西、大森組への挑戦急浮上
2007年02月19日 15時00分
-
スポーツ
ポスト魔裟斗ヘ アンディ・オロゴン 帰化計画
2007年02月06日 15時00分
-
スポーツ
輪島氏 自爆テロ
2007年01月24日 15時00分
-
スポーツ
ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
-
スポーツ
大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
-
スポーツ
珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
-
スポーツ
生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
-
スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
-
スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
-
スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
-
スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
-
スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分