「長友も覚悟していたのかもしれません。昨年11月、新たに就任したステファノ・ピオリ監督の下で構想外となり、今年に入ってリーグ戦出場は4試合中(1月27日時点)ゼロ。さらに1月、同じポジションにスイス代表選手の補強に動いています」(専門誌記者)
インテルのオーナーである中国・蘇寧グループ会長も、若手イタリア人を中心としたチーム構想を地元メディアに語っており、今夏の移籍・補強市場での莫大な資金投資も示唆していた。
近年、ケガは多いものの、長友の能力にまだ衰えは見られない。見切りを付けて新天地を探すべきだが、そうはいかない事情がある。
「長友自身、これまでイタリアに固執してきました。1月にフランスの強豪・マルセイユが長友に興味を示しているとの報道も出ましたが、その可能性を打ち消すように、『マルセイユが左サイドバックの別の選手を獲得した』と発表されました」(同)
イタリアの住居も新婚用に作り替えられた。ミラノ残留を希望する理由はそれだけではないが、日本代表ハリルホジッチ監督は事あるごとに、「出場機会のあるクラブへの移籍」を海外組に訴えている。
「長友の年俸は推定130万ユーロ(約1億6000万円)で、チーム全体で20番目程度。高額選手ではないため他クラブも手を出しやすい。ただ、世界には有望なサイドバックが掃いて捨てるほどいて、競争の激しいポジションです」(特派記者)
イタリア残留が叶わなかった場合、Jリーグ帰還もあるかもしれない。新婚早々、職探しとは…。もう「アモーレ」は使えない?