スポーツ
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スポーツ 2017年02月28日 12時16分
2017年キャンプ・オープン戦リポート 新加入選手は「戦力」になるか?(中日)
アレックス・ゲレーロ(30)の打撃がホンモノなら、かなり手強い打線になる。フリー打撃、ランチ特打で快音を響かせ、打球は失速することなくスタンドへと消えていく。それも、パワーではなく、バットスイングの鋭さで飛ばしている。このゲレーロが三塁を守ると成長株の高橋周平がスタメン落ちする可能性もあるわけだが、昨季チーム最多の22本塁打を放ったビシエドとのコンビは、相手バッテリーに相当な脅威となるだろう。 でも、高橋も使ってほしい。ゲレーロは外野守備もできるので、「三塁・高橋、左翼・ゲレーロ」の布陣も考えられる。 定位置争いが激しいのは三塁だけではない。遊撃は堂上直倫と新人・京田陽太(22=日大)、二塁はベテラン・荒木雅博(39)、亀澤恭平、状況次第では堂上、京田がまわることも考えられる。一塁はビシエド、森野将彦、福田永将、石岡諒太。ビシエドの守備位置について、森繁和監督は「レフトがあるかもしれない」ともコメントしており、三塁の高橋と一発のある福田、石岡が奮起すれば、中堅・大島洋平、右翼・平田良介の主力組も脅かすことになる。どの選手も複数のポジションが守れるので、相手チームの先発投手が右か左か、あるいは、打撃の好不調によって組み換えられる。野手陣の層が厚くなったように思えた。また、「走れる選手」も増えた。 ゲレーロの打撃力もそうだが、“タダモノ”ではないと思ったのは、2月25日のオープン戦だった(対広島)。初回、一死二塁、先取点の好機で打席がまわってきた。カウント3ボール1ストライクから投じられた「低めの変化球」に、一瞬、体が反応したが、すぐに静止してみせた。好機で緩い変化球がくれば、ストライクゾーンから少し外れていても、思わず手が出てしまうのがバッター心理だ。そこをたくみに突いて、「打ち損じ」を誘うのが日本式の配球である。ゲレーロは打ちごろの緩い変化球を我慢し、四球を選んでみせた。称賛すべきは、選球眼の良さだけではない。チーム関係者によれば、ゲレーロは試合前、同日の広島先発・野村祐輔がどんなタイプなのかの説明を求め、「失投の少ない投手」と聞かされていたそうだ。そのことがインプットされていたから、「失投の少ない投手が簡単に打ちごろのボールを投げるはずがない」と判断し、この低めの緩い変化球を“打ち損じを誘う罠”だと見破ったのだ。 ゲレーロに四球を選ばれた後、広島の捕手・會澤は一塁に向かうその背中を一瞥していた。「この助っ人は要注意」と思ったのではないだろうか。 投手陣だが、やはり、新人・柳裕也(22=明大)が良い。変化球の持ち球が多く、しかも、それを低めにコントロールするテクニックもある。ブルペン投球を見ていると、プロの世界で“10年もメシを食ってきたような貫禄”も漂っていた。振りかぶるときとセットポジションの両方で投げ込みをする。ここまではどの投手もやっているが、セットポジションで静止する時間帯を何パターンも試していた。クイックモーションも2、3パターンあった。実戦的な投げ込み練習を堂々とできる新人は少ない。 左腕・アラウホ、右腕・ロンドンの両外国人投手がカギを握る。ロンドンは制球力に難アリと聞いていたが、四球を連発して自滅するほどではないと思った。もっとも、ブルペンでは「ストレート8割」で投げていたので、実戦形式になってみなければ分からないが…。昨季と比べ、投打ともにレベルアップしている。ただ、今年も正捕手不在となりそうだ。杉山翔大、桂依央利らを先発投手との相性で使い分けていくと思われるが、吉見一起が4年目の木下拓哉(25)と組む場面が多かった。木下が正捕手争いに終止符を打つとすれば、このチームは昨季覇者・広島、大補強の巨人を食うのではないだろうか。
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スポーツ 2017年02月27日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND40 〈小橋vs健介“魂の名勝負”〉 壮絶極まる剛腕チョップ合戦
“鉄人”、さらには“絶対王者”として一時代を築いた小橋建太。数多の名勝負を繰り広げてきた中でも、プロレスリング・ノアが隆盛を極めた2005年、東京ドーム大会における佐々木健介とのチョップ合戦は、今もなお伝説として語り継がれている。 2月1日に株式会社ピーアールエヌ(旧・株式会社プロレスリング・ノア)が破産となった。興行権などはすでに別会社に移譲されているため、ノアの大会は今までどおり開催されるというが、かつての隆盛を知るファンからすれば驚きとともに寂しさを禁じ得ないことだろう。 三沢光晴を中心とするレスラーやスタッフ総勢約50人が、全日本プロレスを離脱し、2000年に設立されたプロレスリング・ノア。ディファ有明での旗揚げ2連戦のチケットは、わずか20分足らずで完売し、その「新しい闘い」(三沢による試合前のあいさつの言葉)への期待度の高さを示した。 「この時期、業界最大手の新日本プロレスは格闘技進出で結果を残せず、それに関連してアントニオ猪木やその子飼い選手たちの扱いでもゴタついていた。さらには武藤敬司らの全日移籍や長州力一派が離脱してWJを旗揚げするなど、相次ぐ迷走でファン離れが進んでいた。その一方で、ノアは安定した内容でファンの信頼を集めていきました」(プロレス記者) 旗揚げ戦こそは、秋山準によるフロントネックロック“秒殺”や垣原賢人のUWF風ファイトが注目されたが、その後はアングルに頼らない全日時代の四天王プロレスをベースとした闘いで、リング上を充実させていった。 そんなノアの人気が一気に高騰したのは、かねてからの膝の故障などで旗揚げ当初には休場を重ねていた、小橋建太の完全復帰からだった。 '03年に三沢を下してGHCヘビー級王者になると、新日の東京ドーム大会で蝶野正洋を相手に防衛成功するなど、約2年にわたり王座を守り続けた。 「力を出し惜しみすることのない小橋のファイトは、ファンからの共感を呼ぶと同時に“お得感”を与えました。新日がアルティメット・ロワイヤルなど訳の分からない試合をしているのに比べて、小橋の試合には間違いがなく、この安定感が集客増にもつながったのです」(同) 小橋の全力ファイトこそがノアの象徴とされ、いつしか“絶対王者”の呼び名を付けられた。また、ネットスラングとして流行した“ノアだけはガチ”というフレーズも、小橋の存在があったからこそ成り立った。 「純プロレスであるノアの試合に、総合格闘技的な意味でのガチンコ要素は乏しく、このフレーズは主にノアや、そのファンの“われこそ一番”という態度へのあざけりとして使われていたものです。とはいえ小橋のプロレスに対する真摯な態度は、たとえアンチであっても認めざるを得ないところで、これが“ガチ”という言葉に一片の真実を与えていた。なにせあまりのストイックさゆえに、一時は“小橋ホモ説”までまことしやかにささやかれたほどですから(笑)」(同) そんな小橋=ノア人気がピークを迎えたのが、2年連続で開催された東京ドーム大会であろう。'04年の大会では秋山を相手に小橋はメインを飾った。続く二度めのドームでは、メインこそは三沢と川田利明の因縁対決に譲ったが、これに劣らずファンの心に強く刻まれたのが、セミファイナルの佐々木健介戦だった。 新日時代の健介は、現場監督だった長州の子飼いとして都合よく使われ、ここ一番での試合で負けを“飲まされる”ことも多かった。猪木や武藤などの華やかさに比べ、その泥くささから“塩介(パフォーマンスがしょっぱいという意味)”と、新日ファンに蔑称で呼ばれることもあった。 だが、努力の質と量では健介もまた小橋に劣らない。いわば似た者同士、共に極めつけのプロレス馬鹿である2人の邂逅が、名勝負となるのは必然のことだった。 試合開始直後のバックドロップ合戦からエンジン全開で、鍛え上げられた筋肉が問答無用でぶつかり合う。そうして試合中盤を迎えたとき、両者にらみ合って咆哮すると、今なお伝説として語られるチョップ合戦が始まった。 「2人の繰り出したチョップの数は合計200発を超えました。時間にして5分以上、お互いに一歩も引かず、チョップの威力を減じるために体をそらすこともなく、胸を突き出して受けてみせた。最初は赤くミミズ腫れになっていた2人の胸板が、最後の方ではドス黒く変色したほどでした」(スポーツ紙記者) ファンの想像や期待をはるかに超越した意地の張り合いは、チョップ合戦に終わらず、普段ならフィニッシュホールドとなる大技を互いに惜しげもなく繰り出していく。最後は小橋の剛腕ラリアットに凱歌が上がったが、それは試合の終わりを告げる意味でしかなかった。 「どちらが勝ったかは関係なく、ただ目の前の試合に圧倒されていた。声援を送っていたファンはもちろん、取材をしていただけの記者連中までもがヘトヘトに疲れ果てていた。そんな試合はほかに見たことがありません」(同)
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スポーツ 2017年02月26日 12時00分
「インパクトのある仕事をしてくる」新日本プロレス、真壁刀義がデビュー20周年!
新日本プロレス2.21後楽園ホール大会は、真壁刀義デビュー20周年記念大会として開催された。 試合前にはセレモニーが行われ、真壁が付き人を務めていた“師匠”長州力がサプライズで登場。真壁に労いのメッセージを送ったのだが、その中で気になる言葉があった。 「前座でデビューして、前座で終わると思った」 長州はコメントブースでも「そうなる要素はあったよ」と語っているが、真壁が入団した1997年は、この日VTRで祝福のメッセージを送った同期の藤田和之が、デビューから格闘技路線で注目され、さらに天山広吉、小島聡、永田裕志、中西学ら第三世代と、棚橋弘至、柴田勝頼、中邑真輔らの世代の狭間の世代だったということもあり、真壁に光りが当たることがなかった。 2004年に高山善廣とのタッグで台頭し、リングネームを本名から現在の真壁刀義に改名するも、直後にアキレス腱を断裂してしまう不運も重なってしまう。しかし、どんな時も真壁は腐ることがなかった。2006年に復帰すると、現在のトレードマークであるチェーンをリングコスチュームに加えて、暴走キングコングスタイルを確立。天山が結成したヒールユニットG.B.Hに参加すると、ヒールレスラー真壁刀義として開花させる。その後、天山を追放しG.B.Hのリーダーになった真壁だが、2009年4月に矢野通ら、本間朋晃を除くメンバーが中邑真輔と結託して造反し、CHAOSを結成。G.B.Hは真壁と本間の2人だけになってしまったが、同年の『G1クライマックス』で初優勝を飾ると真壁人気が爆発。優勝インタビューで真壁がファンに「サンキューな」と語ったシーンは『G1』名場面のひとつである。 「テッペンから見える光景が見たい」この頃から真壁はIWGPヘビー級王座に狙いを定めていく。そして2010年5月、アキレス腱断裂の試合、G.B.H分裂の試合、『G1』決勝戦と、「いつも節目にはアイツがいた」という因縁の相手である中邑から、悲願のIWGPヘビー級王座の奪取に成功。真壁の苦悩を見てきたファンにはたまらない戴冠劇だった。 IWGP戴冠により、“スイーツ真壁”としてメディアの露出も増えていき、今では世間的な知名度のある現役プロレスラーNo.1と言っても過言ではない。真壁の表現力に対するメディアの評価も高いだけに、これからもプロレスラー真壁刀義の露出は増えていくだろう。 20周年記念試合では“盟友”本間とのタッグで、因縁が深いIWGPタッグ王者チーム、矢野&石井智宏に快勝。試合後には次期シリーズ『NEW JAPAN CUP 2017』の欠場を発表した。欠場理由については「まだ言えない」と口を濁したものの「ステップをもっと上げるため勝負してくる。でも、すぐ戻ってくる。それぐらいインパクトのある事をしてくるから」と欠場について予告した。詳細は追って発表される模様だが、真壁が世間に親しみやすく発信することにより、会場に行きやすい環境ができているのは事実であり、今の新日本プロレスにとって真壁は大きな財産である。「NEW JAPAN CUP 出場」を蹴ってまで選択しただけに、期待しながら発表を待ちたい。(どら増田)写真:ディーン・ニシオカ【新日Times vol.57】
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スポーツ 2017年02月24日 16時00分
松山英樹ひとり旅 石川遼「もう、スランプとは言えない」プロ10年目の苦悩
今更という感じだが、これだけ差が付けば勝負は誰の目にも明らかだろう。プロゴルファー松山と石川の2人のことだ。米アリゾナ州で開催されたフェニックス・オープン(2月2〜5日/現地時間)は、松山英樹(24)が逆転で優勝を飾り、同大会2連覇、米ツアー通算4勝目を挙げたが、同級生の石川遼(25)は予選落ち。これで同ツアーの予選落ちは5年連続となり、松山との差は開いていくばかりだ。 しかし、そんな石川にある変化が見られたという。 「石川はラウンド中、ミスショットした瞬間に『ヤベエ!』と口走るクセがある。周囲からはそれをよく注意されていたのですが、なかなか直らなかった。それが今回は、あまり口にすることがなかったんです」(特派記者) 17位タイで終えた同ツアー初日、石川は「ミスが少なくなったが?」との質問に、こう答えている。 「『やっちゃったかな?』というスイングをした時のボールの飛び方が変わってきた。当たった瞬間に『ヤベエ!』と思ったやつが、『あ、そんなにヤバくないな』って思える。自分にとっては、それがかなり大きい」 石川は飛距離にこだわるタイプ。それゆえ、距離を稼ぐために余計な力が入り、ミスを重ねてきた。近年はそれを減らすためにスイング改造を行い、成果も見られつつあるが、ツアー最終日まで持続できない。今回の予選落ちもそうだった。 「スコアを崩した2日目は、『ヤベエ!』がつい出てしまった。その口グセの頻度が好不調のバロメーターとも言えます。しかし、そこでも誰かに注意されたのか、その後は意識して言わないようにしていたようです。一方の松山は、好不調に関係なく、あまり表情を変えない。10代の頃、石川は飛距離にモノを言わせて一気に表舞台に出てきましたが、松山はジックリと自分のスイングを作り、年齢とともにその技術を高めてきました。口グセの意識同様、石川はスイングをいじったりクラブを取り替えるなど努力していますが、20代でやることではない」(専門誌記者) 苦悩する石川遼。不調が長引けば、スランプとは言わない。今年がプロ10年目となる石川、コマーシャルばかりではなく、そろそろ本業で活躍をしてくれ。ファンは見捨てないぞ。頑張れ、遼!
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スポーツ 2017年02月24日 13時50分
「選手が試合で演出を盛り上げてくれた」ももクロ演出家も絶賛、無限大の可能性を秘めた若者たちのプロレス団体、新体制DNA発進!
【人気団体・DDTから独立、従来の興行とは異質な空間】 今年の3月で旗揚げ20周年を迎えるDDTプロレスリング(ドラマティック・ドリーム・チーム)。鍛え抜かれた肉体による熱い闘いに加え、他ジャンルの要素を採り入れた表現方法による幅広いエンターテインメント性をウリとする“文化系プロレス”と呼ばれ、女性ファンを中心に絶大なる人気を誇っているプロレス団体だ。来月20日にはさいたまスーパーアリーナメインアリーナにて20周年の集大成となるビッグショーを控えている。 そのDDTが次世代の人材を育成するべく2014年11月に起ち上げたのが、DNA(DDT NEW ATTITUDE)だ。従来のプロレス団体における新人と違い、スタートの時点で自分たちのリングを持ち実戦を通じて成長していくというもので、旗揚げ戦で初披露された選手たちは新人離れした肉体と確かな技術で「これがデビュー戦か!?」と見る者のド肝を抜いた。 その後は本体であるDDTへ出場するのと並行し、DNAとして興行を月イチペースでおこなってきたが昨年11月、DDTグループから運営をエス・ピー広告へ移管し、新体制としてさらなる独自路線を目指すことに。それまではあくまでもDDTの育成機関と見られていたが、高木三四郎・同社長は「DDTのライバル団体になるぐらいになってほしい」と期待を寄せた。 そこで大会プロデューサーとして白羽の矢を立てられたのが、ももいろクローバーZの演出で知られる演出家・映像ディレクターの佐々木敦規氏。過去にK-1や新日本プロレス東京ドーム大会も手がけており、かねてから高木社長のプロレス業界の枠にとらわれぬ手腕に着目し「いつか一緒にやってみたいと思っていた」という。 23日、歌舞伎町のど真ん中にある新宿FACEにて開催された新体制第1弾興行「FIGHTING GIG DNA EP.30〜Starting Signal 走れ!〜」は前売りの時点でチケットが完売。これは過去のDNA興行にはなかったことで「いったいどんな新しいものを見せてくれるのだろう」という期待感の大きさがうかがえた。新宿FACEは常設のリングがある会場だが「会場に入った時、今までのプロレス会場とは違う、アンダーグラウンドな世界に足を踏み入れた感じにはせず、きらびやかで派手なファンタジーな空間にしたい」と佐々木氏が語っていた通り、プロレスファン的には見慣れた光景がそこにはなかった。 ステージ席後方にはテレビのスタジオ収録で使われるような電飾のセットが設営され、そのセンターから選手たちが入場。照明も美術も佐々木氏が自らのチームを導入し、万全の態勢で臨んだ。 試合はこれまでのDNA同様、選手たちの個性が存分に発揮されたものに。この日に向けてコスチュームを新調したり、それまでコスチュームで隠していた上半身を初めて披露したりする選手もいるなど、やはりそれぞれの意識の変化が見られた。【東京03・豊本明長がサプライズ登場!】 そんな中、第3試合終了後に登場したのが東京03のメンバーであり、プロレス格闘技専門チャンネル「サムライTV」でキャスターも務めている豊本明長。敗れた選手が悔しさのあまり号泣しているところに「ウソ泣きなのはわかっていますから」と突っ込んだあと、ラッパーによるMCで試練の七番勝負を与えると告げた。佐々木氏いわく、豊本は「水差しアドバイザー」という位置づけで、メインのあとにも登場するとしれっとDNAの後楽園ホール初進出(5月10日)を発表。 「ももクロのライブでも松崎しげるさんがサプライズ登場し唄を歌うということがあったんですけど(DNAでは)メッセンジャーが必要かなと思いまして。それでプロレスにも詳しくてファン目線で発言してもらうのに合っていると思って豊本君を持ってきました」(佐々木氏) 第5試合のセミファイナルには総合格闘技イベント「PRIDE」で活躍した桜庭和志がタッグマッチに登場。DNAの新エースを狙うと宣言していた岩崎孝樹を得意の関節技で一蹴した。そしてメインイベントでは第64代横綱・曙が同じ角界出身でDNAのエース・樋口和貞とタッグを結成。カード発表会見でデビュー5戦目の新人ながら「横綱だかなんだか知らんけど、俺が投げてやる」とケンカを売ってきた吉村直巳の顔面を猛烈な張り手で吹っ飛ばし、230kgの体重で圧殺。一人で投げると宣言していた吉村だったが、パートナーの岡林裕二(大日本プロレス)との合体ブレーンバスターを決めるにとどまり、試合の方も樋口の得意技“轟天”によってプロ入り初黒星を喫した。 「自身プロレスファンなんで楽しめましたし、演出としては進行も含めハラハラドキドキしましたけれど試合が何よりよかったんで、選手の皆さんが演出を盛り上げてくれて感謝しています。点数をつけるとしたら…75点。これからも一つひとつの闘いに意味を持たせていきます。僕にできるのはゴングが鳴る前まで。今日はももクロやお笑いのファンの方々も来ていただけたと思うんですけど、そういう方々に次も見に来たいと思ってもらえたと思います」(佐々木氏) この日、DNAの練習生7名が初めてファンの前で紹介された。メキシコにある世界最古のプロレス団体・CMLLでトレーニング経験がある者、アニマル浜口ジム出身者、中国出身のボディビルダー、国士舘大学ラグビー部出身、柔術黒帯など逸材揃いで、プロレスラーを目指す者たちにとってDNAがいかに魅力あるリングとして映っているかが表れている。 今後は3月14日と4月21日に新宿FACE大会をおこない、その闘いの中でビッグマッチである5・10後楽園ホールのメインイベンターが決まる。これから無限大に成長していく選手たちの過程を追い続ける魅力が、DNAにはある。プロレスは点で見るよりも線で見た方が何倍も楽しめるジャンル。今からでもその中には入っていける。文◎鈴木健.txt
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スポーツ 2017年02月23日 17時00分
2017年キャンプ・オープン戦リポート 新加入選手は「戦力」になるか?(横浜DeNA)
ドラフト1位左腕・濱口遥大(21=神奈川大)がベールを脱いだのは、韓国・ハンファとの練習試合だった(2月15日)。2回を投げ、被安打1無失点。上々の滑り出しだが、ラミレス監督は「実戦向きの投手」と思ったのではないだろうか。というのも、濱口は11日のシート打撃にも登板している。「梶谷を見逃し三振に。打者6人と対戦して被安打1」と報じられていたが、この日のマウンドは変化球がワンバウンドするなどし、「ストレートしかストライクが入らない」といった状況だった。中3日の間で調整したのだろうが、対外試合では変化球もストライクゾーンに決まり、ストレートのキレもレベルアップしていた。 特筆すべきは度胸だ。2三振を奪っているが、2つとも3球三振だった。“遊び球”は使わない。臆することなく攻め続けるピッチングは、就任以来、インコース攻めを徹底させてきたラミレス監督の好みではないだろうか。 FA退団した山口俊の穴を埋めてくれそうなのが、フィル・クライン。14日のフリー打撃登板は見ることができなかったが、ブルペン練習では“メジャーリーグのボール”を投げていた。侍ジャパンの打線が国際試合の度に苦労させられるムービングボールである。身長201センチから投げ下ろすので、投球全体に角度がある。スライダー、シンカー、ツーシーム系の緩いボールなど持ち球も豊富だった。セットポジションでも、ストレートの球速、変化球の精度が落ちない。投内連携プレーも一軍レベルのスピードがあった。ラミレス監督が「10勝は固い」とも発言したそうだが、オープン戦でクイック、牽制がテストされる。これで及第点となれば、本当に2ケタ勝利を狙える好投手だ。 また、濱口と同じ11日にフリー打撃登板したスペンサー・パットンはクローザー・山崎康晃に繋ぐセットアッパーが予定されている。同日の限りだが、課題が見つかった。踏み込む左足に力が入っていない。日本式の柔らかいマウンドに馴染めず、踏ん張りが利かないのだ。来日一年目の外国人投手によく見られる傾向で、開幕までに調整してくると思うが、クラインが完全に馴染んでいただけに、ちょっと心配になった。 独立リーグ・石川からトライアウトを受けて入団したアウディ・シリアコが20日の対外試合で爆発した。キャンプ序盤からフリー打撃で鋭い打球を連発していた。ロペス、エリアンに何かあった場合の代役は務まるとは思ったが、彼らと本当に一軍枠を争うことになるかもしれない。現時点でシリアコの打撃面ばかりが評価されているが、彼の最大の武器は脚力ではないだろうか。一塁到達までのスピードはもちろんだが、ベースランニングにも迫力がある。推定年俸1000万円、DeNAはお得な買い物をしたようだ。 今季は外国人選手がカギを握りそうだ。投手陣にはクライン、同じく先発候補として獲得したウィーランド、リリーフのパットンがいる。野手は実績のあるロペス、エリアン、シリアコ。一軍登録枠がある以上、全員は使えないが、今までのように、主力に故障者が出るとチーム全体が失速するということにはならないだろう。
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スポーツ 2017年02月23日 16時00分
稀勢の里“旋風”が“落胆”に変わる! 角界ファンの過剰な期待に「また潰される」の声多数
琴奨菊が優勝した時もそうだった。果たして、次の場所も期待していいのだろうか? という点だ。案の定、琴奨菊の次の春場所は綱取りどころか8勝7敗と勝ち越すのがやっとの状態だった。それからというもの、優勝どころか二場所連続負け越して今年春場所では大関陥落の憂き目を見た。 もうそれは過去の事とばかり、新横綱となった“稀勢の里フィーバー”は、一向に収まる気配を見せない。横綱昇進からすでに半月以上経ったというのにだ。 2月9日には郷里の茨城県に凱旋し、県民栄誉賞の授与式が行われたが、会場の茨城県庁には男女ノ川以来81年ぶりとなる同県出身の新横綱をひと目みようと、1200人ものファンが押し掛け、大変な盛り上がりようだった。 その後、出身地の牛久市に立ち寄ったが、こちらには500人あまりの市民が集まり、稀勢の里も「たくさんの方々に来ていただいてありがたい。本当に嬉しい」と喜びを隠さなかった。 この4日前の5日には、3月12日から始まる春場所(エディオン大阪アリーナ)の前売り券が発売されたが、15日間分すべてが即日完売。春場所も綱取りを決めた初場所に負けない稀勢の里旋風に包まれるのは確実だ。 「マスコミもかなり過熱気味です。2月1日からまわしを締めて本格的な稽古を開始したのですが、稽古初日に詰めかけた報道陣はなんと40人。これには稀勢の里本人もビックリしたようで、『見ない顔が多いなあ』と目を丸くしていました」(担当記者) 心配なのは、この過熱する一方の人気に振り回され、自分を見失ってしまわないかということだ。昨年、一足先に優勝し、綱取りに挑んだ2人の大関、琴奨菊と豪栄道がそうだった。その中でも、日本出身力士として10年ぶりの優勝を成し遂げた初場所の琴奨菊フィーバーはすごかった。 「本人も、このフィーバーに乗らなきゃ損だとばかり、各種のイベント、テレビなどに出まくりました。千秋楽から春場所の番付発表までのおよそ1カ月で、完全オフはたった1日。『たくさんの方に励まされたので、全然疲れはない』と話していましたが、その反動なのか、その次の春場所は綱取りどころか8勝7敗と勝ち越すのがやっとでした」(部屋関係者) 豪栄道も優勝した翌場所は9勝に終わっている。稀勢の里は彼らの二の舞にならないのか…。 救いは先代師匠(元横綱隆の里)の徹底した指導で、「後援者断ち」「友だち断ち」「イベント断ち」が身に染みていることだ。茨城に凱旋した翌朝も、しっかり稽古場に降りていた。 この姿勢を貫く限り、横綱稀勢の里に気持ちの緩みはないはず。冒頭にも述べたが、最も怖いのは連続優勝を期待するファンへのプレッシャーかもしれない。稀勢の里“旋風”が“落胆”に変わらないことを願うばかりだ。
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スポーツ 2017年02月23日 11時05分
2017年キャンプ・オープン戦リポート 新加入選手は「戦力」になるか?(東北楽天)
5投手1野手の新人を一軍キャンプに帯同させたが(一次)、“貫禄”を見せつけたのは岸孝之だった。エース・則本昂大とこの岸が先発ローテーションをしっかり守ってくれれば、長期連敗はない。また、チーム浮上のカギを握っているのも、間違いなくこの岸である。則本はWBCに出場するが、小久保裕紀代表監督の構想では中継ぎ登板もあるという。侍ジャパンがWBC決勝戦まで勝ち上がれば、則本の負担は大きい。慎重派の梨田昌孝監督が則本に無理をさせるとは思えない。したがって、岸が開幕投手を務める可能性も高い(2月21日時点)。 岸と開幕投手の座を争うとしたら、6年目の釜田佳直かもしれない。昨年は登板間隔を空けた時期こそあれ、ローテーションを守りきった。14年に受けたトミー・ジョン手術の影響もなくなっており、ブルペンでもかなり威力のあるストレートを投げ込んでいた。安樂智大、左腕・森雄大も計算に梨田構想に入っているのではないだろうか。 この先発陣とクローザーの松井裕樹を繋ぐセットアッパーとして期待されているが、フランク・ハーマンだ。193センチの長身から投げ下ろすのでボールに角度がある。2月15日のフリー打撃で打者2人と対戦し、順調な仕上がりぶりもアピールしていたが、注目すべきは変化球で空振りを取っていたこと。この時期は「投高打低」とはいえ、対戦打者との格の違いを見せつけていた。剛速球ではないが、ボールに重量感がある。松井裕を連投させたくないとき、代理クローザーも務まると思った。「ボールの角度」といえば、巨人からトレードで移籍してきた小山雄輝も計算に入っているのではないだろうか。187センチから投げ下ろすストレートは巨人時代から定評があったが、今年はこのストレートで「押す」ピッチングも見せていた。16日の対外試合を指しての印象だが、環境が変わって気持ちにも変化が表れたのか、ピッチングスタイルが強気になった。先発を争う一人と報じられていたが、救援経験もあるので、梨田監督は「2人目のセットアッパー」としてベンチに置いておきたいとも考えたのではないだろうか。 打線ではドラフト3位の田中和基(22=立教大)が加わったが、打撃面でまだアピールできていなかった。しかし、人気のオコエが一軍復帰まで時間が掛かるとしても、田中の守備力と強肩はそれを補って余るものがある。スイッチヒッターなので、いずれは松井稼頭央のようなタイプに成長すると思われる。 今年は釜田、森、安樂のステップアップに懸けているような印象を受けた。彼らがそのチャンスをものにすれば、Aクラスは確実なのだが…。
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スポーツ 2017年02月22日 16時00分
二刀流・大谷「厚遇戦力外」と斎藤佑「花道開幕投手」の明暗他
土俵際の日本ハム・斎藤佑樹(28)が再クローズアップされている。かつては「持っているオトコ」とも称されたが、何かを引き当てる妙な運はまだ消えていなかった。その斎藤、開幕投手に大抜擢されそうなのだ。 「大谷翔平(22)の右足首故障は、案外、長引くかもしれません。たとえ本人が投げられると言っても、栗山英樹監督が無理をさせないでしょう」(球界関係者) 今シーズンが「大谷の見納め」との情報も交錯している。オフの入札制度によるメジャーリーグ挑戦を球団が容認しているからだが、もし今季がラストイヤーなら、連覇のためにもチームに貢献してもらいたいと誰しも思うところだ。しかし故障が長引けば、出場機会は投打ともに激減する。球団と栗山監督は「無理をさせるより、怪我の完治を」と考えている。 「普通に考えたら、昨季11勝の有原航平や、同10勝した高梨裕稔が候補になりますが、普通の予想が及ばないところが日本ハムの長所なのです」(同) チャンスが転がり込んできた斎藤が「オフの特訓成果」とやらを見せたのが、2月9日(日本時間10日)の紅白戦だ。2イニングを投げ、自責点ゼロ。数字上では順調と見ていいだろう。 「ケビン山崎氏が主催するジムでの自主トレをマスコミにも公開していましたが、ジムスタッフも『本当によく頑張っている』と、話していました」(TV局員) 関係者には失礼かもしれないが、山崎氏の名前を聞くと、プロレスラー体型になった清原和博や、その教えを消化できずに引退した元大関千代大海(現九重親方)を思い出すのだが…。 今季初登板となった紅白戦での投球について栗山監督は「(対戦打者の)打ち取り方のイメージができている。手応えはこっちにもある」と褒めたが、現地入りした記者らの評価は厳しい。 「真っ直ぐは140キロそこそこで、フォークを投げても相手バッターに当てられていました。ツーシーム取得に再挑戦しているようでしたが、本番で使えるのかどうか疑問です」(取材記者) 斎藤は大学から入団当初まで、軸足をちょっと折り曲げる投げ方をしていた。この投球フォームが右肩故障の遠因とも言われるが、これをまた復活させている。 「斎藤は大学時代に股関節を痛め、それが今も治っていないと、ケビン氏が自主トレ公開時に明らかにしていました。故障箇所に痛みが生じないよう、股関節を柔らかくするために、昔の投げ方に戻したようです」(前出・TV局員) その斎藤に、ヘンな注目が集まっている。日本ハムナインたちが「セクシー」と呼び始めたのだ。 昨年末に放送されたバラエティー番組で二枚目俳優の斎藤工がお笑い芸人の絶叫ネタをモノマネし、「セクシー」と連呼。このぶっ飛んだ絶叫がネットニュースで話題になり、斎藤工は時の人となった。 これが新ニックネームに繋がったのだが、もっとも日本ハムの斎藤は「セクシー」と呼ばれても苦笑いするだけ。こういう『反応の薄さ』も勝てない原因の一つだ。 「歴代投手コーチや栗山監督が色々とアドバイスを送ってきました。でも、素直に聞く耳を持つのは、故障中に面倒を見てもらったトレーナーの話だけ。キャッチボールの相手もトレーナーでした」(前出・関係者) 股関節の古傷、右肩故障でしなやかさが消えた腕の振り。栗山監督も斎藤が“限界”なのは分かっているはずだ。なのに開幕投手に起用するのは、ここまでの努力へのご褒美であり、思い出作りでもあるようだ。 「大谷の右足首の故障がこんなに酷かったことは、NPBスタッフも本当に知らされていませんでした。侍ジャパンの小久保裕紀監督も、会見で故障の真相を知ったほどです」(同) WBCの出場メンバーは25人。そのうち「13人以上は投手で」という規則もあり、NPB側にすれば、「投手は辞退」という日本ハム側の会見に当惑するのは当たり前だ。「打者・大谷」を残すとなれば、他の野手を外し、投手を2人追加招集することになっていた。外された野手、所属球団はどう思うか? 昨秋の強化試合時点で右足首故障の詳細を報告しなかった日本ハムに対し、「ひとこと言っておいてくれれば!」と、憤る関係者は少なくなかった。 それでも、日本ハムの“独自性”は変わらないようだ。大谷がNPBラストイヤーであっても、治療を優先させる。大谷の花巻東高校時代を知る他球団スカウトがこう言う。 「大谷は『捻挫グセ』のある球児でした。外野守備の際、芝生の切れ目で足首をひねったとか、ベースランニング中に痛めたとか。日本ハムは根本から治療する時期と判断したのではないか」 日本ハムからメジャーに渡ったダルビッシュ有は日本最終年に自己最多の232イニングを投げた。一方で、野茂英雄のようにリハビリに専念して渡米した投手もいた。栗山監督は無理をさせず、「野茂スタイル」で送り出すつもりだろうか。 欠員枠を斎藤に与えるのも、同監督の優しさだろう。斎藤もプライドを捨てなければ、「開幕登板した翌日に二軍落ち」なんてことにもなりかねない。
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スポーツ 2017年02月22日 12時04分
2017年キャンプ・オープン戦リポート 新加入選手は「戦力」になるか?(阪神)
新守護神候補、ロマン・メンデスがフリー打撃のマウンドに立ったのは、2月14日。30球ほどを投げ、ヒット性の当たりはゼロ。同日の投球内容は本人も記者団に答えていたように「コントロール重視」だったが、本当に捕手の構えたところに投げ込んでいた。この時期にしては、けっこう、スピードも出ていたと思う。制球力で自滅するタイプではなさそうだ。また、投球フォームが昨年の守護神・マテオに似ているとも報じられたが、腕の振りにしなりがある。肘の使い方が柔らかく、マテオのストレートよりもボールにスピンが掛かっているような印象を受けた。 ただ、阪神スタッフがこのメンデスについて語るときの言葉が気になった。「セットアッパーが…」「8回をしっかり抑えてくれれば」――。メンデスからマテオに繋ぐ体制を確立させようとしているのだろうか。一方で、ベテラン・藤川球児のポジションニングが決まっていないとの情報も交錯していた。藤川もハイペースで仕上げており、金本知憲監督は対外試合を消化しながら、決めるものと思われる。 今年の救援陣は期待できる。メンデス加入も大きいが、リリーバー転向が決まった左腕・岩崎優が良かった。昨季までの岩崎は先発チャンスをもらっても、試合中盤で息切れし、失点を重ねる失敗を続けていたが、「リリーバー=短いイニング」の発想からか、まず、ストレートが速くなった。力をセーブせず、全力投球している。もともと球種も多いほうなので、今年は「左のリリーバー」として、飛躍するのではないだろうか。 ドラフト2位の小野泰己(22=富士大)は「先発で使う」と聞いている。真っ直ぐは速い。スライダーのキレも前評判通りで、ストレートとほぼ同じスピードから曲がってくるので、対戦チームは“初顔合わせ”のときに相当苦戦するだろう。また、ブルペンを見る限りだが、時々、緩い変化球も投げていた。カーブだと思うが、この変化球が1年目から先発枠でやっていけるかどうかのカギになるだろう。打者一巡はこのスライダーだけで勝負できる。二巡目以降だが、小野のスライダーにはスピードがあるので、対戦バッターはストレートと同じタイミングで待つことができる。この緩いカーブを混ぜられれば「緩急」という2つ目の武器になる。ただ、キャンプ中盤時点では、まだ低めにコントロールされていなかったが…。 打線だが、キーマンになるのは、三塁のレギュラーを予定して獲得したエリック・キャンベルだろう。「守備難」とは聞いていたが、守備範囲も狭い。テスト的に外野ノックにも参加したと聞くが、外野には福留孝介、糸井嘉男がいて、昨季新人王の高山俊、江越大賀らが「最後の左翼手」を争うほどの飽和状態だ。フリー打撃を見る限り、キャンベルの4番は厳しいと思った。4番は福留に任せ、7番あたりに置いたら、逆に脅威だと思うが…。 昨秋キャンプに引き続き、牽制、クイックなどの練習に時間を割いていた。しかし、ショートの北條史也にも「レギュラー確定」はまだ出されていない(2月20日時点)。一塁、二塁、三塁、遊撃、そして、捕手までが入れ代わって、順番にこなしていただけだ。気になったのは「牽制−挟殺プレー」で、たとえば、投手が二塁牽制球を放った場合、遊撃手が北條の順番に当たった投手と、鳥谷に当たった投手が出ていた。もっといえば、鳥谷と1回も当たらなかった投手も出た。レギュラーをいったん固定し、各々の呼吸というか、タイミングを確認する機会も必要ではないだろうか。レギュラー争いが激化するのはけっこうだが、こうした“弊害”も気になる。 ドラフト1位・大山悠輔はスイングスピードもあり、「飛ばす」ことに関しては一流の資質を持っている。オープン戦でプロ投手のストレートにも振り遅れないようであれば、金本知憲監督はスタメン・サードの華々しいデビュー舞台も考えているのではないだろうか。
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