スポーツ
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スポーツ 2017年12月20日 22時04分
【新日本】東京ドーム大会史上初の敗者髪切りマッチが実現!
今年の1月5日に新日本プロレスに鈴木軍の仲間とともに帰還した鈴木みのる。1.4東京ドーム大会に出場するのは、2015年の桜庭和志戦以来3年ぶり。4.27広島サンプラザ大会で後藤洋央紀が保持するNEVER無差別級王座に挑戦し、奪還に成功。鈴木は田中将斗、石井智宏と並んで最多の4度防衛に成功しており、来年1.4ドーム大会では同王座5度目の防衛を目指して、後藤の挑戦を受けることになった。 11.5エディオンアリーナ大阪大会以降、鈴木との対戦を訴えて来た後藤だが、鈴木は「俺に負けっぱなしのヤツの願いを、この俺がかなえなきゃいけねぇんだ? 俺はこのベルトを懸ける。下のほうにいるテメェは、なぜ何も懸けない?」と後藤に何か懸けろと挑発。これに対して、後藤は「この髪の毛を懸ける!」と凱旋帰国以降、後藤のイメージとして定着している長髪を懸けることを明言。 これには鈴木も感じるところがあったのか、18日の後楽園ホール大会で「後藤! よく聞け! 1月4日東京ドーム、NEVER無差別級、オマエの望みどおり、ノーセコンド、1対1で、敗者髪切りデスマッチ決定だ!」とアピール。何と鈴木も負けたら髪を切ることになった。ノーセコンドによるデスマッチということも付け加えられたが、これまでの鈴木は、セコンドに関してルールを守ったことがほとんどないだけに、後藤は万が一の時を考えてCHAOSの仲間を待機させておく必要がある。 新日本マットにおける敗者髪切りマッチは、アントニオ猪木 対 ラッシャー木村、野上彰 対 小林邦昭、タイガーマスク 対 石井智宏(マスクと髪の毛を懸けたルール)、棚橋弘至 対 矢野通などが行われているが、東京ドーム大会で行われるのは、新日本が初使用した平成元年の4月からの歴史を振り返っても初めて。猪木 対 木村は負けた木村が猪木の髪を切ったり、石井も断髪途中の隙を突いてタイガーを急襲し、マスクを剥ぎ取り逃走に成功している。 他団体を見渡しても、ヒールサイドの選手は敗れてもすんなり髪を切る例が少ないだけに、後藤はデスマッチルールを逆に利用して、完膚なきまでに鈴木を倒さなければならない。逆に鈴木が勝った場合、後藤の落武者度に拍車がかかるのは確実。2016年の1.4ドーム大会で対戦し、後藤が完全勝利を収めた内藤哲也との差は歴然としており、今回の鈴木戦は髪の毛よりも後藤のレスラー生命を懸けた闘いになりそうだ。取材・文 / どら増田カメラマン / 広瀬ゼンイチ
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スポーツ 2017年12月20日 22時03分
【WWE】ヒデオがRAWにサプライズ登場!連勝アスカは女子版ロイヤルランブル出場?
アメリカ現地時間18日、ロードアイランド州プロビデンスで開催されたRAW(WWEの主要ブランド)に、日本ではプロレスリング・ノアでKENTAのリングネームで活躍していたヒデオ・イタミがサプライズ登場した。 まず、新日本プロレスでプリンス・デヴィットとして活躍していたフィン・ベイラー対ミズトラージュの1対2ハンディキャップマッチが行われるも、試合を有利に進めるベイラーにミズトラージュが2人がかりで攻撃して反則判定に。試合終了後も攻撃を受けるベイラーだったが、そこに突然ヒデオがリングに登場すると、左ハイキック2発で2人を一蹴してベイラーを救出した。 ベイラーは「俺の友達、明日の205 Liveでデビューするヒデオ・イタミだ」とヒデオを紹介すると、タッグマッチを提案。ヒデオは自身初のRAWのリングでトップロープからのクローズライン、串刺しドロップキックを決めて暴れまわり、最後は首を掻っ切るポーズを決めると、必殺のGTSでアクセルを沈めて勝利した。ベイラーがアナウンスしたように、ヒデオはWWEの育成ブランドNXTから、軽量級ブランド205 Liveへの“昇格”が発表されており、今回のRAW初登場は、ヒデオにとって強力なプロモーションとなった。 NXTからRAWに昇格しても連勝を続けるアスカ(日本ではリングネーム・華名として活躍)は、アリシア・フォックスとのリマッチに挑んだ。アスカは不敵な笑みを浮かべながらアリシアに攻撃を始めると、アリシアはロープエスケイプを多用して攻撃を回避。しかし、アリシアが隙を突いて大技を連続で決めるとアスカの本気モードにスイッチが入り、バズソーキックで沈めると、最後は腕十字を決めて貫禄勝ち。危なげない勝利で、WWE入りしてから負け知らずの連勝記録を更新した。 メイン終了後に現れたRAWのステファニー・マクマホンコミッショナーは「3年前にWWEで女子革命が始まったが、それを進化させる。もう一度歴史をつくるため、PPV「ロイヤルランブル」で史上初、女子によるロイヤルランブルマッチを行う」と発表。ここにアスカやカイリ・セインといった日本人女子メジャーリーガーがどのように絡んでいくのか注目だ。 女子ロイヤルランブル戦が行われるPPV「ロイヤルランブル」は日本時間1月29日に開催される。文・どら増田写真・©2017 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2017年12月20日 10時00分
相撲協会が貴乃花親方に下す「厳重処分」(2)
この前代未聞の抵抗に戸惑い、いら立っているのが相撲協会だ。12月5日には鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)が「早く診断書を提出するように」と促す文書を持って東京・江東区の貴乃花部屋を訪れた。しかし、貴乃花親方は留守で、やむなく文書だけを郵便受けに投函。 「なんでも文書で、と言われている。(診断書提出は)ルールだから。そういうのに応えるのが相撲道じゃないの」 鏡山部長は、ぼやきながら引き上げて行った。 その3日後の8日にも再度、貴乃花部屋を訪問しているが、やはり会えず、滞在時間わずか1分で部屋を後にしている。 「連絡がつかないから(鏡山部長が)行った。電話しても出ず、(向こうから)かかっても来ないから」 このノレンに腕押しの手詰まり状態に八角理事長(元横綱北勝海)も、思案投げ首の態だ。 だが、協会サイドも手をこまねいてばかりではない。 「1人でも(未提出の者が)いると、協会のガバナンス(組織統治)がなっていないと言われる、ちゃんとやっていかないと」 貴乃花親方の代わりに冬巡業を率いている春日野巡業部長代理(元関脇栃乃和歌)は、このようにあくまでもケジメを付けることにこだわっている。今後のことについても、「この問題は(理事の選任や解任権のある)評議員会でやっていかないといけない」と、厳しい見通しを示した。 つまり、これ以上、抵抗すれば「理事を辞めさせるぞ」という究極の脅しをちらつかせたのだ。この裏には、相撲協会の焦りも垣間見える。関係者の処分を決める臨時理事会を12月20日に控え、注目の貴ノ岩の事情聴取をいつ、どんな形で行うか。この診断書未提出でその手掛かりすら、掴めない現状をどうするか…。 こんな膠着状態が続けば、貴乃花親方の厳罰は避けられない。理事から追放される恐れだって十分ある。果たして、貴乃花親方はどうなるのか。 「やれるものならやってみろ、と完全に開き直っています。目指すのは、あくまでも白鵬のクビ。暴行現場に同席し、暴行の発端を作ったのも白鵬。『責任は問わなければいけない、それが正義だ』と強く思っていますから。もし20日の理事会で白鵬に何のお咎めもなければ、おそらく法的手段に訴えるでしょう。筋を通すためだったら、たとえクビになってもいいと腹をくくっています。今の貴乃花親方を止められる人間は誰もいません」(一門関係者) “貴の乱”はまだまだ続く。
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スポーツ 2017年12月19日 18時10分
金本監督がハワイで密談 福留、鳥谷に喝を入れ直せば優勝できる?
阪神・金本知憲監督(49)が福留孝介(40)と鳥谷敬(36)の2人を呼び出し、“お説教”をしていたことが分かった。「場所はハワイです。3人は名球会のイベントで揃ってハワイに行っており、そこで金本監督が福留と鳥谷を呼び出したんです」(関係者) 現地時間12月14日夜、3人は名球会の一行を離れ、ホノルル市内のレストランでテーブルを囲んだ。名球会の会合である以上、金本監督が自軍の都合を主張したということは、「どうしても年内に伝えたい話があった」と見るべきだろう。「そういえば、11月に球団納会がありましたよね(同22日)。お開きになった後、金本監督はやはり、福留と鳥谷、そして糸井(嘉男=36)の3人を呼び出し、短い時間でしたが、話をしています。3人のベテランに対する信頼の厚さと感じましたが」(在阪記者) 糸井を含めた3人のうち、名球会入りを果たしている福留、鳥谷を再び呼び寄せたわけだ。目撃者によれば、金本監督が何かを力説し、福留、鳥谷は真剣な表情でそれを聞き入っていたという。 先の関係者がこう続ける。「金本監督はベテランがきちんと活躍してもらわなければ、思い切って若手を起用できないと考えています。その方針は監督就任当初からずっと変わっていません。納会後もそんな話を福留、鳥谷、糸井に繰り返し力説していました。ハワイで、福留、鳥谷に喝を入れ直したのでは…」 球団納会後、そして今回のハワイでの密会。2度も同じ時をした理由は、金本監督が来季、優勝を意識しているからだろう。「金本監督はウィリン・ロザリオ(28)の獲得に成功したことを物凄く喜んでいました。年間30本塁打が期待できる助っ人です。韓国プロ野球を経験しているので日本球界にも順応しやすいと見ています。韓国と日本では投手のレベルも違いますが、映像を見て、金本監督がホレ込んだ大砲タイプです」(前出・在阪記者) 17年シーズンを振り返り、金本監督が「優勝のために足らないピース」と見ていたのは、大砲タイプ。プロ野球解説者の多くは藤浪晋太郎(23)の復活や先発投手陣の再整備の必要性を上げているが、谷本球団副社長兼球団本部長は、「今年に関してはもう終わり。このメンバーでベストを尽くしていく」と語っており、その言葉通りなら、フロントと金本監督の見解は合致しているということになる。しかし、こんな声も聞かれた。「二軍監督に配置換えとなった矢野燿大氏は関西系メディアに出演し、来春キャンプはこれまで以上にハードメニューの練習をすると予告しています。通常、ベテランは『鍛える』という意味での練習メニューは免除となり、マイペース調整も許されますが、矢野二軍監督の話だと、例外は認めないようです」(前出・在阪記者) ベテランは開幕前にぶっ壊れてしまうのではないか? また、来季は宿敵・巨人との一戦でペナントレースが開幕する。巨人側は早くもエース・菅野智之の開幕登板を予告しているが、鳥谷を始めとするベテランたちは、実は、菅野に対する苦手意識も強い。ハワイでの密談ではこうした対菅野の“マイナス思考”にも喝を入れたのだろう。「金本監督は猛練習を積み重ねて一流になった人。でも、今の若い選手は体を動かす前に『この練習には何の意味があるのだろう?』と考えてしまいます。理論的に練習の目的を説明してやらないとダメ」(前出・プロ野球解説者) 掛布雅之二軍監督が今季限りでユニフォームを脱いだのは、金本監督と練習に関する考え方の違いとされている。先の谷本球団副社長の発言から察するように、フロントと金本監督が合致しているのなら、チームは優勝争いを繰り広げても、指揮官と選手の間に溝ができてしまう。金本監督はベテランに喝を入れるよりも、若手選手とのパイプ役を頼むべきだったのかもしれない。
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スポーツ 2017年12月19日 10時00分
相撲協会が貴乃花親方に下す「厳重処分」(1)
“実行犯”横綱日馬富士(33)が暴行事件の責任を取って引退し、大相撲界から去って半月が経過。書類送検されたにもかかわらず、事態は一向に進展を見せていない。被害者の貴ノ岩(27)はどこに潜伏しているのか、行方は杳として知れないまま。師匠の貴乃花親方(45)も沈黙は金とばかり無言を貫き、表立った動きをまるで見せていない。 対照的に、にこやかな表情を見せているのが、貴ノ岩が大怪我を負った暴行現場に同席し、貴乃花親方によってその責任を厳しく追及されている白鵬だ。目下、力士たちは九州一円をめぐる冬巡業中。そんな中、白鵬の周囲は、まるで何事もなかったかのような雰囲気に包まれている。日馬富士についても引退直後は無言を貫いたが、4日の長崎県五島市巡業ではこう話した。 「どういう言葉をかけていいか、見つからない。ただ、(マスコミの)皆さんを通じて、ああだ、こうだと言うつもりはありません。少し時間を置いて、本人に伝えられれば…」 白鵬の中では、もうすべては終わったことなのかもしれない。だが、火種は依然としてくすぶったままだ。 6日の福岡県直方市巡業では、こんな事件の核心を突くようなプラカードを持った男性が現れた。 〈主犯=白鵬、協会は解雇せよ〉 〈白鵬に一番非がある〉 これには、巡業関係者も一様に複雑な表情を浮かべるばかり。それにしても分からないのは、貴乃花親方の相撲協会に対する異常とも思える頑なな態度だ。貴ノ岩の診断書未提出問題も、その一つである。 大相撲界では、たとえ巡業でも、力士が休場する時は医師の診断書を添付しなければならない。もし、それがなければ、ズル休みと判断されかねないからだ。そのことは10月の秋巡業まで巡業を統括していた巡業部長の貴乃花親方が一番分かっているはずである。 ズル休みすればどうなるか。平成19年、朝青龍は急性腰痛症などの診断書を提出して夏巡業を休場中、モンゴルに無断帰国した上、サッカー元日本代表の中田英寿さんらとサッカーに興じていたことが判明。2場所出場停止、および4カ月にわたる減俸30%というペナルティーを受けた。 この朝青龍の二の舞になる危険性をはらんでいるにもかかわらず、貴乃花親方は冬巡業を休場している貴ノ岩の診断書提出をガンとして拒んでいるのだ。しかも、何の説明もなし。どうして貴乃花親方は診断書の提出を拒んでいるのか。 「もし提出すれば、またそれをめぐって痛くない腹を探られるからでしょう。九州場所を休場する時に出した診断書は危機管理委員会が再調査し、まるで自分たちの判断が間違っているような、あるいは嘘をついているような形で公表されましたから。そんな思いは2度としたくないと思っているんじゃないですか。相撲協会をまったく信頼していないんですよ」(担当記者)
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スポーツ 2017年12月17日 12時00分
プロレス解体新書 ROUND76 〈初代GHC王座決定戦〉 三沢vs高山“必殺技のエール交換”
メジャーからインディーのプロレス、さらには総合格闘技までも股にかけて活躍を見せてきた高山善廣。実質的にフリー転向前の最後の試合となったのが、2001年4月に有明コロシアムで行われた三沢光晴との「初代GHCヘビー級王座決定トーナメント」の決勝戦だった。 今年5月の試合中に回転エビ固めを仕掛けようとして頭を強打し、頸髄完全損傷の大怪我を負った高山善廣。一時は呼吸困難、心拍停止にまで至り、現在、意識は回復したものの肩から下の感覚がまったくない寝たきりの状態が続いているという。 盟友の鈴木みのるが旗振り役となって、高山を支援するための組織『TAKAYAMANIA』を発足。今後はプロレス各団体の試合会場で募金箱の設置や応援グッズの販売、高山プロデュースによる興行開催などが予定されている。 「フリーの選手に対して、ここまで多くの関係者が支援の声を上げるのは、もちろん高山の人柄があってのことですが、加えて現金なことを言うと、そうするだけの価値あるレスラーだということでしょう」(スポーツ紙記者) その日本人離れした巨体といかにも悪役風のイカツイ容貌は、御大ジャイアント馬場が惚れ込んで、自ら全日本プロレスへの参戦を誘ったほど。 「テレビ解説でも分かるように頭が切れて、試合を見る目は確かだし、コメントも面白い。観客心理の洞察力にも優れている。しかも、UWFインターナショナル仕込みで基礎もしっかりしているという、まさに完璧なプロレスラーの1人と言えるでしょう」(同) Uインターを継承したキングダムが崩壊し、全日にフリー参戦するようになると、ヒールレスラーとしての才能が一気に開花。大森隆男とのチーム「ノーフィアー」では世界タッグ王座を獲得するなど、トップの一角にまで食い込んだ。 その後、フリーの高山が全日からプロレスリング・ノアの正式所属選手となったのは、三沢光晴の誘いによるものだった。 「高山としては所属にこだわりはなかったが、三沢との闘いでプロレスの奥深さに触れたことで、ずっと一緒にやっていきたいとの思いから誘いを受けたと、のちにインタビューなどで語っています」(プロレスライター) そうして'00年のノア旗揚げに参画した高山だが、1年も待たずにフリー転向となったのは、同年5月27日に開催された総合格闘技大会『PRIDE14』に参戦するためだった。 同年3月の『PRIDE13』で日本人エースの桜庭和志が、ヴァンダレイ・シウバに当時としてはまさかの敗北を喫し、旗揚げ当初の看板だった高田延彦も第一線から引いた状況で、PRIDEは新たな日本人スターを切望していた。 「高山自身としても腕試しをしてみたい気持ちはあったでしょうが、それ以上に金銭面も含めたPRIDE側からの誘いは、相当に強烈なものだったと思われます」(同) PRIDE参戦について高山が三沢に相談すると、三沢はこれを快諾したという。フジテレビが放送するPRIDEに出場するとなると、当時、ノアを中継していた日本テレビと放映権をめぐる問題が生じるため、高山はノアを退団してフリーになることを宣言することになった。 そうした話が進む一方、ノアでは初の独自タイトル制定に向け「初代GHCヘビー級王座決定トーナメント」が行われていた。所属選手と常連外国人、全16人から決勝にコマを進めたのは、準決勝で秋山準に勝利した三沢と、反則ながらも初のベイダー超えを果たした高山だった。 「一般的な感覚からすれば、退団が決まっている高山に花を持たせる必要はなかったわけで、このあたりに三沢の度量の大きさが感じられます」(同) 向かえた4月25日、有明コロシアムでの決勝戦。技と技の派手なぶつかり合いを売りとする四天王プロレスとはまた違う、グラウンドでの攻防から試合は始まった。 まずペースを握ったのは高山で、ミドルにハイ、膝蹴りで三沢を追い込むと、早くもエベレスト・ジャーマンを連発。これをなんとか返した三沢が座った状態でいるところに、高山が真正面から顔面キックを放つと、三沢のあごの下がパックリと切れてしまう。 首元からはおびただしい血が流れる中、そんなアクシデントにも三沢は冷静で、脇固めや腕十字、三角絞めと、他の選手が相手のときには見せない関節技で反撃を開始する。 一方の高山も、タイガー・ドライバーを連発する三沢の隙を突いて、しっかりブリッジを利かせたタイガー・スープレックスで逆襲する。三沢のサブミッションに高山のタイガー殺法、互いの得意技をそれぞれ披露する姿は、まるでエール交換のようでもあった。 フィニッシュはエルボー乱打を受けて息が上がり、舌を出してあえぐ高山を抱え上げて、必殺のエメラルド・フロウジョン。三沢自らマットに膝をつき、しかと脳天から落とす完璧な一撃だった。 この一戦のメインテーマが、初代GHC王者の誕生であったことに違いはない。しかし、高山のPRIDE進出の裏事情を考え合わせたときには、その船出を祝う壮行試合、あるいは高山が三沢へのこれまでの感謝の思いを込めた、一本刀土俵入りのようでもあった。
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スポーツ 2017年12月16日 12時00分
錦織圭 正月特番と東京五輪イベントで故障明けが不安
プロテニスプレーヤーの錦織圭(27)が11月29日、東京パラリンピック開幕まで1000日前となるスポーツイベントにゲスト出演した。地元小学生と記念撮影を行うなど心温まるひとときではあったが、錦織は目下、故障した右手首のリハビリ中。来年1月下旬に行われる四大大会・全豪オープンに照準を合わせていたはずで、通常であればリハビリ以外に神経を削がれたくないところだが、止むに止まれぬ事情があった。 「このイベントの前、錦織は日本の自動車メーカーの新車発表会見にもゲスト出演していて、さらには、年末年始のバラエティー番組にも出演が何本か決まっています。リハビリを中断してまで一時帰国しなければならなかった理由は、スポンサー企業からの依頼があったからです」(夕刊紙記者) 米経済誌『フォーブス』によれば、錦織の推定年収は3390万ドル(約37億3000万円)。世界のプロテニスプレーヤーの中でもベスト3に入り、「ツアー未勝利、4大タイトル無冠でも3位に入っているのは、多数のスポンサー契約を獲得したから」と同誌は伝えている。 錦織と契約するスポンサー企業は15〜16社で、その契約金だけで20億円近くを荒稼ぎしているという。さらに言えば、「東京五輪は錦織のもとに世界中の企業が集まって出資する」といった言葉も、世界マーケットで飛び交っている。少々乱暴な言い方になるが、「いくら出資したと思ってるんだ? 這ってでも出て来い!」との圧力が各方面から掛けられたようである。 「錦織は、全豪オープンの前哨戦とも位置付けられている1月半ばのニューヨーク大会に出て、その後、全豪オープンを迎えるスケジュールです。2月に盛岡でデビス杯がありますが、こちらは出ない。そうなると、日本とはしばらくご無沙汰になってしまいます」(同) となれば、大会や錦織に出資してきた企業は宣伝にならない。正月バラエティーでタレント活動をさせられ、ケガを負う辛さ、責任を思い知らされる錦織。世界の頂点は遠い?
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スポーツ 2017年12月15日 22時04分
中田、大谷、ダルビッシュも苦労した!清宮は「オトナ集団」の日ハムに馴染めるか?
清宮フィーバーは3月まで!? “大谷ロス”に揺れる北海道日本ハムファイターズにとって、清宮幸太郎(18)は大事な次世代のスター候補である。その将来性については、ドラフト時の各球団スカウトの高評価で疑うまでもないが、栗山英樹監督(56)が彼の起用法を誤れば、その才能を潰してしまうかもしれない。「担当スカウトがまとめた清宮のレポートがあります。今度はスコアラーが日本ハムのキャンプ、オープン戦を視察し、スカウトがまとめたレポートに肉付けをして攻略法を作り上げるんです」(プロ野球解説者) おそらく、清宮はファンへのお披露目もかねてキャンプは一軍スタートとなるだろう。通常、新人選手は紅白戦、オープン戦の成績を見てから開幕一軍メンバーに加えるかどうかが話し合われるが、清宮の場合は違う。すでに人気は一流選手並み。オープン戦の成績が多少悪くても、体力的にやっていけると判断されれば「開幕一軍」となるという。「大谷(翔平=23)を喪失しているので、球場を満員にできる新しいスターが欲しい…。守備難を克服するのに時間が掛かりそうだが、パ・リーグは指名打者制ですし、代打での途中出場というのも十分に考えられます」(前出・同) プロの洗礼を浴びながら階段を上がっていくという教育法もある。プロ野球の世界で一流と称される選手のほとんどが早熟であり、清宮も「一軍での実戦」を経験しながら育てていくと思われる。しかし、それこそがアブナイのだ。「日本ハムのコーチスタッフは、清宮を修正できますかね?」(在阪球団スタッフ) 日ハムコーチの指導力が問われる場面もありそうだ。清宮を担当した在阪球団スカウトがこう続ける。「清宮の打撃フォームにはクセがあるんです。学生野球の指導者に教えられ、それを忠実に再現している『正しいフォーム』ではありません。彼は、小刻みに身体を動かしてタイミングを取る自己流フォームで、身体から近い場所でボールを捉えて飛ばそうとする。ひと言で言えば、メジャーリーガーの打ち方を模倣したもの。清宮独自の感覚なんだけど、すでに自分を持っている選手に対してコーチは教えにくいし、結果が出ないときにも適切なアドバイスを送れないことのほうが多いんです」 気になるのが、日本ハムというチームの気質だ。一般論として、プロ野球チームのロッカールームは2つのパターンに別れる。プロ気質が強く、余計な会話は交わさない静かな雰囲気のチームと、対照的に先輩後輩も関係なく、和気藹々とやっているところもある。どちらが良いという話ではないが、日本ハムは前者だ。「中田翔、大谷、斎藤佑樹もこれに馴染むまで時間が掛かりました。キャンプでは野手はいくつかの『班』に別れて練習を行うんですが、どの練習がどこで行われるのかは全て紙で貼りだしてあるだけ。注目の新人選手はマスコミ取材があり、『班』から置いて行かれることもあります。同じ班の仲間がどこに行ったのか分からず立ちすくんでいたとしても、誰も教えてくれません。それがプロだからです」(ベテラン記者) 不良イメージを醸し出している中田も、新人時代はこのプロ気質に飲まれてしまった。ロッカールームからすでに始まっている“競争雰囲気”に緊張し、ノックでは「エラーしたらどうしよう?」と、マイナス思考になってしまったという。 清宮は温厚な性格で「誰かを蹴落としてまで」とは絶対に考えないタチ。悪く言えば“お坊ちゃん”である。また、こんな話も聞かれた。「中田は清宮と同じ一塁手として、色々とアドバイスを送りたいと言っていました。今の中田は私生活では大金を持ち歩いて豪遊するガキ大将です。夜遊びに連れ出されなければいいのですが」(前出・同) 写真週刊誌はキャンプ中の夜を盗撮するための特別取材班も編成している。昔の話をすれば、新人時代のダルビッシュもパチンコに興じているところを盗撮され、球団からペナルティを課せられた。いずれにせよ、清宮のプロ野球生活はグラウンド外で気を遣うところから始まりそうだ。
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スポーツ 2017年12月14日 22時02分
【新日本】内藤哲也が史上5人目のプロレス大賞V2達成!松井珠理奈も特別賞受賞
13日、東京スポーツ新聞社制定のプロレス大賞選考会議が行われ、2017年度プロレス大賞・最優秀選手賞・MVPに、新日本プロレスの内藤哲也選手が、21票中15票という圧倒的な支持を受けて選ばれた。内藤は昨年に続いて2年連続受賞となり、これはアントニオ猪木、ジャンボ鶴田、天龍源一郎、オカダ・カズチカに並ぶ史上5人目の記録。 内藤は昨年受賞したときに「来年はベストバウトを狙いたい」と話していたが、ベストバウト賞には、今年の1月4日東京ドーム大会で行われたIWGPヘビー級選手権試合、オカダ・カズチカ 対 ケニー・オメガが受賞し、悲願の2冠達成はならなかった。 他に新日本からは敢闘賞に柴田勝頼が選出され、特別賞には、1.4東京ドーム大会のスペシャルアンバサダーを務め、ハリウッドJURINAとしてドラマの枠を超え、今年はプロレスデビューも果たしたSKE48の松井珠理奈が選出されている。 新日本プロレス事務所でMVP受賞会見に臨んだ内藤は、めでたい席にもかかわらず不服顔。「一つ大事なことを言わなきゃいけない」と前置きをすると、嫌味や皮肉を交えながら内藤節を炸裂させた。「昨日、ケニー・オメガ 対 クリス・ジェリコがダブルメインイベントという発表がありましたが、ダブルメインイベントの第1試合っていうのは要するにセミファイナルですから。4年前、ボクは経験してますから。『あなた方はしょせんセミファイナルなんですよ?』『あなた方はしょせん内藤vsオカダ戦の前座なんですよ?』と。何かちょっと余裕を持ちながら、発表を聞くことが出来ました。でも! 俺は『G1 CLIMAX』を優勝して、この東京ドーム大会メインイベントの出場権利証を手に入れた。オカダ・カズチカもケニー・オメガも出場しているリーグ戦で優勝して、この東京ドーム大会メインイベントの出場権利証を手に入れたわけですよ。新日本プロレスにとって、東京ドームのメインイベントって言うのは、それぐらい大切な場所なわけでしょ? なのに、世界的な知名度があるっていうだけで、メインイベントがダブルメインイベントに変更されてしまう。新日本プロレスにとって、『G1 CLIMAX』優勝。そして、東京ドーム大会のメインイベントっていうのは、その程度のことなんすかね?知名度はやはりとても大事なことですよ。世界にアピールするには、彼の知名度を利用しない手はないでしょう。もちろんそれはわかってますよ。でも! 新日本プロレスが世界にアピールする、それにおいて一番大事なことは! 『これが新日本プロレスのメインイベントです』、『これで新日本プロレスは世界に打って出ます』ってアピールすることじゃないの? 世界的な知名度がある? 違うだろ? 『いま押さなきゃいけないモノは、我々が普段見せているものだろ』って。この新日本プロレスはいつまで、海外の某団体のご機嫌をうかがっていれば気が済むんだって。中邑真輔選手が移籍した時もそうだったでしょう? 人気選手が移籍してしまうにも関わらず、『おめでとう』って。それはないぜ? そんなゴマすってばっかいるような会社が世界一のプロレスの会社に? なるわけないでしょ? 選手がどんだけがんばっても、こんなことしてるようじゃ世界一なんかになれるわけがない。今回のダブルメインイベントの件に関して、ボクは新日本プロレスの“姿勢”にガッカリしたっすね」 12日にケニーが「ナイトーは不満があるだろう」と予告した通り、内藤は自身の試合にダブルメインイベントというタイトルが付いたことについて、一気に不満をまくし立てた。 2年連続のMVP受賞に関しては「ほとんどの方が内藤を指示したと。当然の結果でしょう。この1年間、様々な話題を提供し、そして皆様を楽しませてきたわけですから。当然の結果かなと思いながら、今日この時間のスケジュールをちゃんと空けておきましたよ。当然のことが当然のように起こっただけ。まさに、デスティーノですよ」と、内藤は受賞は当然とばかりにコメント。続けて報道陣から、選考委員会は来年1.4ドームで対戦するオカダと票を競っていた話を聞くと…「選考委員会の中では、実力のオカダ、人気の内藤っていうことだったんですね。まぁ、確かにオカダはこの一年間、IWGPヘビー級王座を守り続けたと。チャンピオンであり続けたと。俺はそれを経験したことないですからね。とてつもなく凄いことなんだろうなと思います。ただ、俺はオカダに負けてないですからね。(今年はシングルマッチで)直接対決してないですからね。逆に、一緒にエントリーした『G1 CLIMAX』で優勝を手に入れたのは内藤ですから。彼は優勝決定戦にすら、コマを進められなかったわけですからね。まあ、間接的な勝負ではありますが、俺が勝ってたってことでしょ? 彼の実力は認めますよ。でも、やはり彼には実力以外の部分で何か足りないものがたくさんあるんじゃないですか? 彼は俺を見ていろいろ学んだ方がいいよ。彼に足りない部分を、俺はたくさん持ってますよ。1年間、IWGPヘビー級チャンピオンだったのに、MVPになれなかった。新日本プロレスにカネの雨を降らせてるはずなのに、MVPを獲れなかった。さぞかし、彼は肩身の狭い思いをしてることでしょう。俺が東京ドームで楽にしてやりますよ。彼もそれを望んでることでしょう」と、オカダの2017年の闘いを皮肉交じりに振り返りながら、1.4ドーム大会での自信を覗かせた。ただ、ダブル受賞を狙っていた年間ベストバウトを取れなかったことについては、素直に「悔しい」とコメント。さらに「1月の試合がベストバウトを獲るというのは難しいこと。これに関してはオカダやケニーが素晴らしかったんだと思う」と評価した。会見の最後には猪木、天龍に続く史上3人目の3年連続MVP受賞にも意欲を示し、来年もロスインゴ旋風を巻き起こしていくと宣言。新日本プロレス人気ナンバーワンの座を揺るがないものにするには、1.4ドーム大会の大舞台のメインイベントでオカダを倒し、IWGPヘビー級王者として「デ・ハポン」と超満員のファンと大合唱するしかない。取材・文 / どら増田カメラマン / 広瀬ゼンイチ
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スポーツ 2017年12月14日 16時00分
プロ野球に起爆剤! 「球団株式上場」に財界の“カリスマ”の構想
野球人気低下を食い止めるべく、財界の“カリスマ”が乗り出した。プロ野球のオーナー会議が11月27日に都内で開かれ、第14代となる新コミッショナーに日本取引所グループの前最高経営責任者(CEO)で7月からコミッショナー顧問を務めていた斉藤惇氏(78)を選任。同日付で就任し、任期は2019年11月までの2年間となる。 斉藤氏は、アメリカ大リーグやアジア各国との連携強化、人気復活への対策などを課題に掲げ、「プロ野球をさらに活力のあるものに再生させていきたい」と抱負を述べた。 新コミッショナーは野村証券で副社長を務めた後、産業再生機構の社長としてあのダイエーの再建に尽力。東京証券取引所社長時代には大阪証券取引所との経営統合を実現し、両取引所を傘下に置く日本取引所グループのCEOに就任した。 「これまでコミッショナーには法曹界出身者が多く起用されてきましたが、経済界出身は異例中の異例。球界はソフトバンクを筆頭に楽天、DeNAとインターネット関連の企業を親会社に持つチームが躍進し、好成績を収めています。“親会社の宣伝塔”的な経営から、プロ野球自体で利益を出す経営への移行は避けて通れません。その舵取りを期待されているのでしょう」(全国紙スポーツデスク) そこで噂されるのが、「球団株式上場」だ。その野望実現のためにその道のエキスパートを担ぎ出したと言われている。とりわけ、親会社を持たない市民球団の広島や、本拠地移転の噂や身売り説が絶えないヤクルト、ロッテは大きな期待を寄せている。 “二刀流”大谷翔平がメジャーリーグに転身し、来年オフには巨人の菅野智之投手や西武の菊池雄星投手など、エース級が渡米を目論んでいるという。このままでは人材枯渇が加速し、人気の低迷は必至だ。 「ピンチはチャンス。この現実を前向きにとらえ、選手を養成してMLBに高額で売りつける。MLBとの公式戦交流戦やリアルワールドシリーズを開催し、収益に結び付ける。法やモラルを前面に出すのではなく、ビジネスライクに交渉する。その道筋作りができるのは、斉藤氏をおいて他にはいない」(在京フロント幹部) '14年1月からコミッショナーを務めた熊崎勝彦氏は任期満了で退任し、コミッショナー顧問に就任する。新コミッショナーと連携して、法と経営の二刀流で、球界の立て直しに取り組むようだ。 斉藤氏は就任会見で、MLBのマンフレッド・コミッショナーと「早いうちに面談したい」と語り、米大リーグとの関係強化に取り組む考えを明かした。果たして野球ブーム復活となるか? 手腕が問われる。
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