スポーツ
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スポーツ 2017年10月19日 18時05分
【オリックス】宮内オーナー「野球をもっとしてくれ」ファンの気持ちを代弁!鋭い持論を展開
オリックスの福良淳一監督が18日、東京都港区にあるオリックス東京本社で、宮内義彦オーナーにシーズン報告を行った。約30分に渡った会談では、チームに足りないことを中心に話し合ったという。会談終了後には、宮内オーナーと福良監督が揃って会見を行ったが、会見の終盤は、先月82歳になったばかりの宮内オーナーが、ファンの気持ちやシーズン中に抱いていた疑問を代弁するかのような鋭い持論を展開。チームに期待を込めた檄を送った。会見の全容は次の通り。■宮内義彦オーナー&福良淳一監督 一問一答ーー30分ほどのオーナー報告だったが、主にどのような話をされましたか?宮内「えぇ。まぁ、いろいろね。足りないところの話をしました」ーー足りないところとは、戦力的な部分で?宮内「まぁそういうのも含めてね。足りないところがあったから、上位に行けなかったということですからね。いろんな面で足りない」ーー報告を受けてオーナーの率直な感想は?宮内「その通りと(笑)」ーー監督にはどんな言葉をかけられましたか?宮内「足りないところというのは、これがチームの力ですからね。そこのところをどう補っていくか。終わったシーズンのことは、結果論であってね。来年に向けては、ひとり一人の能力を…足りないところを補うように能力を上げていくということと、あとは、どういう補強が必要かと。そんなところですね」窓を射ているーーオーナーは、今年も何試合か観戦されてたが、今シーズンのチームにどんな印象を持たれてましたか?宮内「連敗に始まって、連敗に終わったということでね。そういう意味では…そうですねぇ。昨年が最悪…最下位ということですからね。6が4になって、けっこうじゃないかという見方もあるんだけれども、内容的にはですね、確かに、昨年よりはチーム力も上がってる。でも、私の素人目で見るとやっぱり、我々の下を行った二つのチームがね。極端に悪かったんだろうなと。そういう事情もありますよね。6が4になったというような…まぁ浮上しつつある、というような気分にはちょっとならないですね」ーー今年のオーナーの満足度は?宮内「44%です。4勝5敗ですから。(観戦)勝率(笑)」ーー監督は、オーナーに言葉をかけられていかがでしたか?福良「オーナーと話して、今年を振り返って、その通りかなっていうのが率直な感想です」ーーかなり的を得ていた?福良「そうですね。よくご覧になられてるなと思います」ーーズキンという感じもあった?福良「はい。だいぶありました」ーー今シーズンは63勝79敗1引き分けと、昨年の6位から4位になられたわけですが、監督にとって今季の印象は?福良「オーナーも仰ってましたが、順位は上がってるんですけど、そこまでの手応えはまだまだというのはあります」ーー昨年の1年目終了時と比べて気持ちに違いはある?福良「そうですね。まだまだ、手応えはないし、これからやっていかないと悪いことは多いかなとは思います」ーー今シーズンは『野球まみれ 一勝懸命 2017』というチームスローガンがありました。チームから手応えを感じた部分もある?福良「ピッチャーに関しては、若手のピッチャーが何人か出てきてくれたなというのは、はい。その一つです」ーー野手は?福良「野手はもう少しというか…全然、足りなかったなと思います。外国人とベテランは頑張ってくれましたけど、中堅、若手がもう少し伸びてくれなかったかなというのはあります」ーー今シーズンいちばんの誤算は?福良「誤算といえばやっぱり…先発ピッチャーですかね。もうちょっと頑張ってくれると思ったんですけど。それがシーズン通して…金子くらいですか。山岡も頑張ってはくれたんですけど、やっぱり、借金してるピッチャーですよね。貯金したのは金子だけですか。そういうところは誤算でした」ーー昨年に比べて投手陣の防御率は良くなっているが、来シーズンに向けて投手陣はいかがですか?福良「今いる選手で、何人か先発ピッチャーを揃えるということは課題だと思います」ーー先発ピッチャーはあと何枚必要?福良「最低でも2枚…3枚というところですか」ーー左右は?福良「いえ。そこは関係なく」ーーリリーフ陣は?福良「ある程度若い選手…黒木、近藤なんかは経験を積んでくれたと思うんですけど、もう1人、2人は育てないと苦しいかなというのはあります」ーークローザーは平野が途中ファームへの降格もあった中、29セーブを挙げているが?福良「平野に関してはよくやってくれたと思ってます」ーー攻撃面は、打率は昨年とほぼ同じで、本塁打と打点は増えているが?福良「両外国人の活躍が大きかったと思います」ーー攻撃面で、この部分はと思ったことは?福良「足が使えなかったというか…どうしても、メンバーがそういうメンバーになってしまったというのもこっちの反省かなと思います」ーー長打期待の野球になってしまった?福良「そうですね。あのラインナップを見るとそういう野球になってしまったんじゃないですか」ーー1、2番をかなり変えていたが?福良「そこを固定出来なかったのも大きいですね」ーー今年いちばん頑張った、成長したと思う選手は?福良「ピッチャーだったら若い選手ですね。黒木、近藤、山岡ですかね。よくやってくれたと思います」ーー山岡は援護に恵まれない中、8勝を挙げたが?福良「8勝も大きいですけど、1年間ローテで回ってくれたのがいちばん大きいんじゃないですか」ーーバッターは?福良「野手の方はなかなか。よくやってくれたのは、さっきも言いましたけど両外国人とベテランですかね。若い選手が出て来なかったのは寂しいですね」ーー期待していた割にはと思う若手選手は?福良「何人かいますけどそこは(笑)」ーーきょうからチームは秋季練習が始まったが、来シーズンに向けての補強についての考えは?福良「そこは球団に任せてます」ーードラフトに関しても編成に任せてる?福良「はい」ーーオーナーは今年のドラフトについて、清宮という名前も出ているが?宮内「私が意見をはさむ余地はないわけですよ。ただ、今のチームの現状を言うと、打つ方と投げる方ならピッチャーですね。恐らく、必要なんだろうなという素人考えですがね」ーーピッチャーといえば平野の海外FAという記事が出ているが、監督は、どんな思いがある?福良「やっぱり抜けられると痛いです。絶対残って欲しいです」ーーファンへメッセージを福良「今年もこういう結果で終わって、申し訳ない気持ちでいっぱいですけど、来シーズン必ず強いチームを作って頑張っていきます」ーーオーナーは、ピッチャーのどの辺りがどうなれば、より浮上出来ると思うか?宮内「今のチームの成績は、先ほども言いましたように4勝5敗なわけなんですよね。だから.444ですね。これを優勝しようと思ったら、あと2勝足さないといけない。6勝3敗じゃないと優勝出来ないんですね。この2つをひっくり返すというのは、チーム力を相当上げないと優勝ラインに届かないと。地道な補強も必要なんだけれども、やはり、チーム力をグーンと上げるような手立てを何か考えられないかな。そういうことが出来るか出来ないかが、来年のシーズンの大きな枠組みを決めてしまうと、そういうふうに思ってます。そういう意味でドラフト、それから、その後の補強と見ながら、来年のチームを作っていく。それと同時に現有勢力がだいぶ残るわけですけどね。現有勢力の欠陥を、大幅に改善しないといけない。現有勢力の欠陥で言うと、攻撃の方は走れないと。極端に走れない。機動力が低すぎる。それから、決定打がなかなか出ない。バッターが追い込まれると非常に弱いんですね。これはやはり自信がない、力がないからそうなってしまうわけでね。そういう意味では打つ方をもっともっと深刻にシーズンオフに頑張ってもらわなきゃいかん。守りの方で言うと投手力だけれども、私が見る限り2アウトから非常に得点を取られる。なおかつ2ストライクから非常に得点を取られる。力とね頭と両方弱いんじゃないかと。そこを…インサイドベースボールをもっとしないといかん。僕が言うのは漫画みたいだけど、野球をもっとしてくれと。何で2ストライクからあんなところに投げるんだと。そういうのが多いんですよね。私から見ても。その辺の改善を私は出来ると。言うならば現有勢力をさらに一歩、本当のプロフェッショナルになってもらうと。1軍半ばかりじゃダメだと。本当の1軍の選手を作り上げてもらう。猛練習のバファローズということに変えてもらいたい。昔、福良監督が現役のときはもっと練習したんじゃないかと僕は思う。ちょっと甘くなってる。それがあって初めて補強が実を結ぶんじゃないかなと思います。そういう意味で秋の…シーズン終わって練習してどれだけ上手くなるのかはわからんけどね。そこから頑張ってもらうというのも必要だと思います」ーー福良監督の続投を決めた理由は?宮内「すべての欠陥がね。負けが監督のせいだとは全然思わないわけでしてね。そういう意味ではこうして2年間苦しんで来たチームを飛躍させるというのは、福良さんに託すというのが私どもの考えです」ーー平野について監督は絶対残留してもらいたいと言っていたが、オーナーの考えはいかがですか?宮内「非常に大事な選手であって、球団としては最大の…球団に出来ることは十分伝えているというのが現状だと思います。選手の立場から言うと、一生に一度のね、FAの権利の行使ということですから、広く条件を見るというのもやむを得ないかもわからない。ですから、どうなるかわかりませんけど、我々は残って欲しい。もし、残ってもらえないんであれば我々としては、同等あるいはそれ以上の補強を何としてでもやるということに尽きると思いますね」オリックスの黄金時代を築いた“名将”故・仰木彬元監督は、亡くなった2005年に「最終的にちゃんと宮内さんを笑顔にさせるぞ」と田口壮二軍監督に話していたという。福良&田口体制で臨む3年目のシーズンは、球団統合後初の優勝を果たすことで、宮内オーナー会心の笑顔を見させてもらいたい。取材・文 / どら増田(オリックス番ライター)カメラマン / 舩橋 諄
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スポーツ 2017年10月19日 16時00分
熱き侍たちが躍動!! メジャーリーグ Times ポストシーズンで決まるダルビッシュ有の商品価値
メジャーリーグでは有力FA選手の獲得がチームの浮沈を決める要素になる。そのため米国のスポーツメディアはオフのFA市場の動向に高い関心を示し、シーズン中から「今オフのFA選手ランキング」が様々なメディアから発表される。 そうしたランキングで最も高い評価を受けているのが、ドジャースのダルビッシュ有だ。 MLBコムが8月末に掲載した、『オフシーズンFA選手ベストテン』ランキングによると、ダルビッシュはカブスの大エース、ジェイク・アリエタを抑えて1位にランクされている。同様に、7月にクリーブランドの最有力紙『プレインディーラー』が電子版に掲載した『今オフのFA選手トップ25』でもダルは1位にランクされており、今オフのFA市場で目玉選手になることは確実な情勢だ。★ダルビッシュ有 一番人気の理由 このオフ、FA市場に出る先発投手はジェイク・アリエタ(カブス、14勝10敗、防3.53)、ランス・リン(カージナルス、11勝8敗、防3.43)、ジェイソン・バルガス(ロイヤルズ、18勝11敗、防4.16)、CCサバシア(ヤンキース、14勝5敗、防3.69)、ジョン・ラッキー(カブス、12勝12敗、防4.59)など。このうちラッキーは10月下旬に39歳になる大ベテラン。サバシアも37歳で年齢的に限界にきている。バルガスはスタミナに問題があり、リンは制球がアバウトすぎて先発の柱では使えない。よって、エース級と評価できるのはともに31歳のダルビッシュ有とアリエタしかいない。 実績から言えば、一昨年のサイヤング賞投手で、'15年と'16年の2年間に40勝しているアリエタに軍配が上がる。しかし、最近は速球の平均スピードが2キロほど落ち、伝家の宝刀だったカッターを打ち込まれるケースが多い。そのため、今後、エース級の働きができないと見られている。 一方、ダルビッシュは昨年5月にトミージョン手術から復帰後、速球のスピードが目に見えてアップしているうえ、同手術を経験しているため肘の故障リスクが低いなど好材料が多い。それらを総合すると、ダルの方がアリエタより高い評価を受けているのだ。★予想される契約規模は143億円! 今季のダルビッシュ有は、シーズン前半で勝ち運に見放されたこともあり10勝止まり。7月には自責点10と7の試合があったため防御率も3.86と冴えない数字となっている。そのため多少評価は落ちているが、それでも8月末に出たMLBコムの『オフシーズンFA選手ベストテン』で著者のジム・デューケット(元メッツGM)は、契約規模は5年1億3000万ドル(143億円)になると予想しているが、ポストシーズンでハイレベルな活躍をすれば1億5000万ドル(165億円)〜1億7000万ドル(187億円)規模に上がる可能性もある。ダルビッシュはこれまで、ポストシーズンに2度登板しているが、0勝2敗、防御率5.40で、大舞台には強くない投手と見なされている。相手のエース級と投げ合うと勝てないという評価もあるので、ポストシーズンで相手のエース級と対戦して圧倒するピッチングを何度か見せれば、そうした評価は消し飛び商品価値はさらにアップする。★本命が見えない獲得レース MLBコムの『オフシーズンFA選手ベストテン』は、ダルビッシュ有獲得に乗り出す球団として、ドジャース、レンジャーズ、ヤンキース、カブス、ブルージェイズ、エンジェルズなどを挙げている。 ダルビッシュが7月末にレンジャーズからドジャースにトレードされた時点では「3カ月限定の腰掛移籍」と見られていたが、ド軍はダルを左のエース、カーショウの次に使う「右のエース」として獲得に乗り出す可能性も出てきた。ダルがオフにFAになってチームを離れると右の先発投手は4番手くらいでしか使えない前田健太と、故障リスクが高いベテランのマッカーシーしかいなくなる。ド軍はポストシーズンで使ってみて、大舞台でも十分活躍が期待できる人材という心証を得られれば、メジャー一の資金力を有する球団なので1億5000万ドル前後のオファーを出してくる可能性は十分ある。 それ以外ではカブスが有力候補だ。エースのアリエタ(右投手)と4番手のラッキー(右投手)がチームを去るので、右のエース級投手を獲得することは今オフの最優先事項だ。7月末のトレード後の動きを見ると、古巣のレンジャーズと長期契約をして復帰するというシナリオは、やや遠のいたように見える。 ただ現時点で言えるのは“本命不在”であるということだ。ポストシーズンで目を見張る投球を見せれば、資金力のある複数の球団がダルビッシュ獲得にしのぎを削ることになるだろう。スポーツジャーナリスト・友成那智(ともなり・なち)今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2017」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2017年10月18日 16時00分
清宮ドラフト戦線 金本阪神と王ソフトバンクがデッドヒート
平成の怪物・清宮幸太郎(18=早稲田実業)のハートを掴んだのは、ラブコールを送った阪神か、それとも「現実」を突き付けたソフトバンクか…。10月2日、'09年の菊池雄星(西武)以来となる『ドラフト会議前面談』が行われた。 「清宮家、球団側の双方が気を遣ってか、ポスティングシステムを含むメジャー挑戦に関する詳しい話は出ませんでした。ヤクルトは『岩村明憲、青木宣親など過去の流れを見てもらえば分かるはず』と答える準備はしていましたが」(球界関係者) 進路表明の会見(9月22日)では、「王貞治さんのような野球人を」「868本を目指したい」といった発言も、清宮から出た。「福岡ソフトバンクホークスに行きたい」という、事実上の逆指名宣言と見たメディアも出たが、それは違う。12球団担当スカウトによれば、「かなり以前から聞かされていた」そうだ。 「際どい表現になるが、ドラフト前に本人やそれに近い有力者と突っ込んだ話をするのは禁止されています。でも、独り言がたまたま聞こえてしまうこともあるんですよ」(某スカウト) ソフトバンクの王貞治球団会長(77)への尊敬の念。“たまたま聞こえてしまった”プロ入り後に抱く夢が、もう一つあった。 「清宮は少年時代、右バッターでした。左バッターに転向したのは阪神・金本知憲監督(49)の影響です。しかも、'03年の星野阪神時代に強い憧れを抱いています。チームが一丸となり優勝という一つの目標に突き進んでいく。そういうチーム像、戦い方をするチームで野球がしたい、と」(同) 夏の甲子園予選がそうだった。「甲子園出場、日本一」の目標を掲げ、その夢が破れると人目もはばからず、大粒の涙を流していた。 そう考えると、清宮の阪神ファンは単に父・克幸氏の影響だけではないようだ。チーム再建、優勝を公言し、トラを牽引していく金本監督の姿は、'03年の星野仙一氏に酷似する。阪神優勢、しかし、「尊敬する野球人・王会長の下で」の思いもむしろ強まったという。面談の様子も聞こえてきた。 「克幸氏が西武に選手寮のオンボロさを指摘したのは本当です。渡辺久信シニアディレクターは面談後の会見で苦笑いしていましたが、清宮家側に非難するつもりはなく、『言いすぎたかなあ』と後悔しています。どの球団も息子に対して良いことしか言わないので、場の空気を変えたくて軽口を叩いただけ。特に悪い印象を持った球団はありませんが、インパクトを残したのは中日とロッテ。中日は『チーム再建に必要』と他球団とは異なる言い方をし、ロッテは手土産で本社の菓子製品を出し和やかなムードを演出しました」(関係者) 広島は指名から下りた。左投手を欲する現場の意向に応え、JR東日本・田嶋大樹を1位候補の筆頭に変えた。日本ハムは「スケジュールが合わない」と、別日程を要望。後日、克幸氏と交遊のある栗山英樹監督を担ぎ出すようだ。 「巨人はその他大勢に埋没してしまいました」(同) 金本監督は今年2月、克幸氏と監督論で対談し、意気投合している。ホットラインもすでにできているのだろう。阪神は掛布雅之二軍監督の退任で空き番号となる「背番号31」、OB会長・川藤幸三氏など個性派が付けた「4」、ファンの歓迎ムードが確認されれば、金本監督自身の「6」を譲るプランもあるという。 「10月2日の面談では、担当スカウトによる清宮レポートを渡し、昨年のドラフト1位・大山悠輔の話もしました。変化球に対応できなかった欠点を二軍で徹底的に克服させ、今では一軍戦力、それも、4番を務めるまでになったと」(同) 熱烈ラブコールを送る阪神に対し、ソフトバンクは「現実」を突き付けた。 「清宮への評価でナンバー1とは言わず、『トップクラス』との言い方でした。球団は最高の練習施設、環境を提供している。ファンは清宮が活躍することを期待していて、球団もそれに応えるつもりだが、大事なのは本人の努力。王会長はメディアの取材に答える形でポスティングシステムを否定する意見を述べています」(同) 王会長もこの時期にそういう発言をすれば、どういう扱いをされるかは分かっていたはず。あえて発言したということは、「プロの世界は甘くない」とする“真のラブコール”だったのだ。過去2年の1位だが、高橋純平、田中正義も「育成の最中」で、特別扱いはされていない。 「プロ側からすると、指名後の交渉で決裂し、進学に変わる危険性があるのかどうかを探りたかったんです。『ない』と見た球団のほうが多かった」(同) アニキと王会長は対照的なラブコールを行った。「指名されたところに行く」は表向きで、両球団のどちらかに行きたいというのが、清宮の真意である。
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スポーツ 2017年10月17日 16時00分
稀勢の里「大相撲トーナメント」平幕相手の優勝は当然 本場所“(横)綱わたり”の崖っぷち
10月2日、東京・両国国技館で最古の大相撲トーナメント大会『全日本力士選士権』が開催された。優勝したのは、なんと秋場所を全休した稀勢の里(31)。休場中もしっかり部屋で体を動かしていたそうで、その成果を見せつけるような動きで1回戦から勝ち上がり、決勝ではベテラン豪風を危なげなく寄り切った。 実はこの大会、稀勢の里にとって大関だった去年に続いて2連覇となる。歴史ある大会でこの偉業を達成したのは双葉山、北の湖らに続いて8人目の快挙だ。 「非常によかった。(休場中は)体全体を鍛えてきた。おかげで、だいぶ全身を使えるようになってきている。これからも、しっかりやれば、また相撲が取れると信じてやっていきたい」 この半年、憂鬱な顔しか見せて来なかった稀勢の里は、こう久しぶりに声を弾ませた。二所ノ関審判部長(元大関若島津)も、「休んでいた割に、体はブヨンブヨンしていなかったね」とひと安心といった表情だ。 しかし、この結果を手放しで信じるわけにはいかない。なぜなら、まだ秋場所が終わって1週間あまりということもあり、ほとんどの力士は本調子ではない状態。秋場所を優勝した日馬富士や、九州場所で進退をかける鶴竜らは1回戦で早々に姿を消し、千秋楽にその日馬富士に敗れて涙を飲んだ豪栄道も2回戦で敗退している。対戦相手も、千代の国、大栄翔、正代、朝乃山、そして決勝戦の豪風と平幕ばかり。 「しかも、相撲内容はいずれも得意の左四つに捕まえて寄り切るというワンパターン。課題である左からのおっつけは、ほとんど見られませんでした。本番ではこんな簡単な相撲にはまずなりません、まだまだ安心できませんよ」(担当記者) そう言えば、秋巡業初日(10月5日)の千葉県八千代市巡業で、新鋭の朝乃山を相手に17番取り、15勝2敗と圧勝したが、左を封じられるとあっさり負けている。横審は、「先場所休んだので、今度は出なきゃ、という責任感だけで出るのは困る。横綱らしい結果を出せると思ったら出て欲しい」と厳しく注文をつけている。 『全日本力士選士権』は、いわば鬼の居ぬ間の優勝などと言われている。本場所は横綱も崖っぷち、まさしく“(横)綱わたり”状態なのだ。
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スポーツ 2017年10月16日 14時43分
巨人が阪神に不戦敗「清宮、や〜めた」の怪情報
巨人・高橋由伸監督(42)が、読売新聞東京本社を訪れ、老川祥一オーナー、読売グループ本社の渡邉恒雄代表取締役主筆らにシーズン終了の報告を行ったのは、10月13日だった。クライマックスシリーズが始まった07年以来、巨人がそれに進出できなかったのは初めて。キツイお灸を据えられたと思いきや、会談は終始和やかに進み、若手育成とドラフト1位候補の話題にも触れたそうだ。 「優勝が絶望的になった夏場から、老川オーナーたちは、高橋監督の続投を明言してきました。一歩外に出ればマスコミも大挙していたので、経営陣と現場の円満な関係をアピールしておかなければなりません」(球界関係者) 同関係者によれば、ドラフト会議の話題を振ったのは、渡邉会長だったという。清宮幸太郎(早実=3年)の名前も出たが、高橋監督は、指名候補の選手名を何人か答えたそうだ。しかし、巨人はドラフト会場で大波瀾を巻き起こすかもしれない。 「清宮以外の1位指名を公言したのは広島だけ。地元・広陵高の中村奨成捕手の1位入札で行く、と。今年は社会人、大学生に好投手が多い。抽選で外れても即戦力投手が獲得できるので、いったん清宮の入札で冒険するか、競合抽選を避けて、別選手を一本釣りするかのどちらかでしょう」(在京球団スカウト) 巨人も清宮との事前面談に臨んでいる(同2日)。だが、「別選手の一本釣り」を行う可能性が出てきたのだ。 話は8月25日に逆上る。U-18世界大会を戦う代表チームが、国内合宿の一環で、千葉工業大学との練習試合を行っていた。その試合で、清宮は、新記録となる高校通算108号アーチを放った。12球団のスカウトは、ケタ外れに高く舞い上がるその放物線に改めてスケールの大きさを実感したが、巨人スカウトだけは違う感想を抱いたそうだ。 「この試合で2本のホームランを放ったのが、履正社の安田尚憲内野手(右投左打)です」(前出・同) 巨人スカウトは、その安田の一挙手一投足を見入り、「試合中における視野が広い選手」と評価した。そして、バッターボックスに向かう立ち居振る舞いなどを見て、「松井に似ている」と口にしたそうだ。 松井秀喜氏のことである。巨人からすれば、最大級の評価をしたことになる。 その後、巨人もU-18の開催地であるカナダに向かったが、「清宮よりも安田を見ていた」との証言も聞かれた。安田は、188センチの大型三塁手。彼も早くから注目されていた1位候補で、とくにお膝元の阪神では、チーフスカウトが異例の「清宮&安田担当」となり、比較しながらの最重要チェックを続けてきた。阪神は、清宮が進路表明した9月22日時点で、「清宮1位」を決めている。 巨人は、清宮指名を下りて、安田の一本釣りに切り換えたのではないだろうか。 「清宮、安田の両方にあてはまるのは、フォア・ザ・チームの姿勢、チームリーダーの務まるまとめ役だということ。どちらも将来性は十分ある。営業面なら、清宮。守備走塁の能力を兼ね備えているのは安田のほう」(前出・同) 安田の指名を決めたから、今季三塁を守ったベテランの村田修一を切ったのか?高橋監督は将来の大砲候補・岡本和真の三塁再転向を決めている。岡本も守備に難のある選手だ。そのせいだろうか。高橋監督は、秋季キャンプにおける岡本の育成について聞かれると、「一塁、左翼もやらせて…」と“曖昧な物言い”をしていた。 プロ野球解説者がこう続ける。 「打撃力の高い宇佐見真吾捕手に一塁の練習をさせるとも聞いています。守備力では小林誠司のほうが上。でも、宇佐見の打撃力は、控え捕手のままではもったいない。一塁の阿部慎之助の後継者という意味合いもあって、宇佐見に一塁手の練習もさせるようです」「三塁=岡本、安田」、安田の指名に成功すれば、「一塁=宇佐見、岡本」。若手を育てるのであれば、ひとつのポジションに専念させるべきなのだが…。 今年のドラフト抽選のクジを引くのは高橋監督に決まったそうだ。安田に切り換えたとする話が本当ならば、高橋監督への配慮もあったのではないだろうか。ペナントレースで大敗して、クジにも外れたなんてことになれば、赤っ恥をかく。競合を覚悟して臨む金本阪神とは対照的だ。(一部敬称略)
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スポーツ 2017年10月15日 18時00分
プロレス解体新書 ROUND67 〈新旧スターの“魔性”対決〉 変幻自在のムタに猪木がマジ切れ
1994年5月、新日本プロレスによる福岡ドーム2度目の大会『レスリングどんたく in 福岡』が開催された。メインイベントでは、引退を控えたアントニオ猪木と日米を股にかけるトップヒールのグレート・ムタが激突。多くのファンが心躍らせて見守る中、新旧スターの対戦は意外な展開を見せることになった。 プロレスに限った話ではないが、スター選手がそろえば必ず好勝負、名勝負が生まれるというものではない。互いに守るものが大きいからこそ、逆にそれぞれの持ち味を出し切れないまま凡戦に終わるというのは、往々にしてあることだ。 「総合格闘技のPRIDEで、その草創期にとある看板スター選手が“顔はダメだよ”と言ったなんて噂もありました。何でもありと言いながら“勝ち負けはともかく自分は顔も売り物だから、顔だけは殴らないでくれ”と、対戦相手に注文をつけたというんですね」(スポーツ紙記者) スター同士の対決ということで戦前から観客の期待が高いぶん、凡戦に終わったときの落差は余計に大きなものとなる。 1994年5月1日、福岡ドーム(現・福岡ヤフオク!ドーム)でのアントニオ猪木vsグレート・ムタの一戦も、そうした試合の一つと言えるだろう。 今さらその偉業を並べるまでもない“生ける伝説”の猪木が、遠くない将来に迫る引退に向けたファイナルカウントダウンの第1弾。対するはアメリカでトップを張ったスタイルそのままに、新日マットでも一大旋風を巻き起こしていたグレート・ムタである。 まさに新旧トップスターの激突とあって、当日の会場には遠くから飛行機代をかけてまで、足を運んだファンの姿も多く見られた。 「マッチメーカーとしても、人気絶大の2人を並べた上に猪木の引退までの記念試合と銘打てば、万事OKという考えだったのでしょう。実際、それで客が入ったのだから、その意味では正解だったわけですし」(プロレスライター) 共に千両役者だけあって、入場時から早くもムードは最高潮。大歓声を背にリングに向かう猪木をムタが花道で待ち受け、会場全体に緊張が走ったところでムタがさっと身を引くと、ロープを広げて猪木をリングに誘う。 猪木は奇襲に備えて視線を切ることなく、ファイティングポーズをとったままリングに足を踏み入れる。 「しかし、この試合の見せ場はここまででした。当時、国会議員でもあった猪木は、'92年1・4の馳浩戦から'94年1・4の天龍源一郎戦まで、丸2年の間リングを離れていた。そのため試合勘を取り戻そうと、タッグマッチを2回こなしてこの試合に備えたのですが、それでも全盛期にあったムタの動きについていくのは困難だったようです」(同) グラウンドからラフファイトまで変幻自在なムタの攻めに、猪木は防戦一方となってしまう。相手の攻めを最大限に引き出しながらそれ以上の力で返していく、いわゆる“風車の理論”がムタ相手には通じない。 「たぶん猪木はこの試合を受けるにあたって、楽観していたところもあったでしょう。猪木の脳内にあったムタ=武藤敬司は、新弟子時代のイメージのままで、当然、会社のトップである自分に合わせた試合をしてくるだろうと。ところが、ムタはそんなに甘くはなかった」(同) 花道を駆け抜けてのラリアットやムーンサルトプレスなど、広いドームを縦横無尽に使って猪木を攻め立てると、顔面に向けて容赦なく毒霧を噴射する。 ムタが花道を走る間はきちんと待って、毒霧を食らえば顔を緑色に染めながら“目が見えない”というポーズをとるなど、猪木もそれなりに試合を作ろうとはした。だが、それらを受けて、さあ反撃、というタイミングになると、ムタがさらに攻撃をかぶせてくる。 結局、20分余りの試合の中で、猪木の見せ場は浴びせ蹴りやナックルパートで反撃したわずか数分だけ。フィニッシュとなった側転エルボーをかわしてのチョークスリーパーも、唐突の感を免れなかった。 「武藤にしてみれば“会社がムタで出場しろというからには、こういう試合をやれってことだろ?”との考えもあったのでしょう。多少の流血をさせたものの、猪木を血みどろにまでしなかったあたりは、やはり気遣いもあったのかもしれませんが…」(同) しかし、引退までの貴重な試合を、親子ほど年の離れたムタに翻弄される一方で終えた猪木にすれば、とても納得のいくものではなかったに違いない。 試合後の記者会見で「あの野郎、許さねえ!」「俺の命を獲ってみろ! 中途半端なことをしやがって」「いつでも殺してやる!」と激高してみせたのは、決して演技でもアングルでもない、心の底からのマジ切れだったのではあるまいか。 翌年、UWFインターとの対抗戦における高田延彦と武藤の一戦で、解説席に座った猪木がどこか武藤に冷たかったのは、もしかすると、このときの恨みがあったからかもしれない。
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スポーツ 2017年10月15日 07時35分
巨人が村田のクビを決断! 今オフのFA選手が「巨人NG」を選択
10月13日、巨人が村田修一内野手に「来季の契約を結ばない」旨を通達したと発表した。今季の村田はマギーの加入により、前半戦はベンチスタートとなっていた。しかし、中盤以降、高橋由伸監督は「二塁・マギー、三塁・村田」の超攻撃型打線に組み換え、村田もその期待に応えた。打率.2割6分2厘、14本塁打、58打点。鹿取義隆GMは世代交代を口にしていた。往年の爆発力はなくなったが、戦力的にはマイナスである。「村田の解雇が発表される2、3日前、岡本(和真=21)を三塁に戻すことが決まりました。岡本は将来の主砲として期待されていますが、守備難。首脳陣からすればスタメンで使うのは怖い。打撃面を伸ばすため、外野転向を決めたんですが、あえて三塁に戻すということは、高橋監督は村田を切る鹿取GMの意向を知らされていたのでしょう」(ベテラン記者) 13年オフにFAで巨人入りした34歳の片岡治大もこうした“粛清”を察し、自ら現役引退を表明した。「クビ」を通達される屈辱に耐えられなかったのだろう。 村田の今後だが、すでに他球団は興味を示しつつある。「クビ(=自由契約)になれば、どの球団も獲得しやすくなります。村田はFA権を持っており、これを行使して移籍先を探すとなれば、高額年俸(2億2000万円推定)がネックとなる。獲得した側の球団にしても、巨人に見返り(金銭補償など)を出さなければならないし、村田本人のためには良かったのでは」(プロ野球解説者)「クビ」の宣告は残酷だが、これから先も現役を続けたいとする村田への配慮も隠されているというわけか…。しかし、巨人は村田を切った“返り血”も浴びることになりそうだ。 世代交代を掲げた鹿取GMだが、今オフのFA市場を見送るとは言っていない。FAで巨人入りし、それなりの結果を残した村田がクビになった。それを見れば、FA権を行使する他球団選手は「巨人には行きたくない」と思うはず。先にプロ野球解説者が指摘した「移籍先を探しやすくするための配慮」が本当だとしても、二の足を踏むだろう。 FA権の行使が予想される選手のなかには、好投手も多い。日本ハム・増井浩俊、西武・牧田和久、海外移籍の可能性も高いが、涌井秀章(ロッテ)もいる。バッターでは中田翔(日本ハム)が身の振り方を決めかねている。 前出のプロ野球解説者がこう続ける。「ドラフト会議でどう出るか、周囲が予想するように清宮幸太郎の1位指名が本当なら、巨人は即戦力系の社会人・大学生投手の指名を諦めることになります。2位以下でも好投手は獲れると思うが、12球団の指名が一巡すれば、即戦力投手の質はワンランク落ちます」 村田が古巣ベイスターズに在籍していたころ、『松坂世代』なる言葉で彼らの活躍を伝えていた。今オフ、DeNA・久保康友、広島・江草仁貴、西武・上本達之、西武・木村昇吾・西武・渡辺直人らも戦力外となり、楽天・久保裕也も「支配下契約はできない」と通達されている。主役・松坂大輔は今季、1試合も投げていない。こちらはソフトバンクの温情で契約は延長されそうだが、村田の自由契約は一つの時代の終焉とも言えそうだ。「村田は3000万円クラスの年俸提示でも現役にこだわるはず。体力的な衰えではなく、巨人のポジション重複を無視した大型補強の犠牲となって試合に出られなかっただけなので、本人は『まだやれる』と思っているはず。外国人選手を新たに獲得するより、村田を獲ったほうがいいと判断する球団は多いと思います」(前出・プロ野球解説者) 村田が同一リーグのユニフォームを着たとき、高橋監督はリベンジを食らうことにもなりそうだ。
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スポーツ 2017年10月13日 20時20分
松井珠理奈、念願の新日本1.4ドーム大会アンバサダー就任で“二刀流”継続宣言!
新日本プロレスは13日、来年1月4日東京ドーム大会のスペシャルアンバサダー就任記者会見を行い、SKE48の松井珠理奈が就任したことが発表された。今年は俳優の安田顕が務めている。 珠理奈は、今年テレビドラマ『豆腐プロレス』でプロレスラー“ハリウッドJURINA“役を演じたことがきっかけでプロレスにハマり、新日本を中心に団体問わず観戦に訪れる姿がたびたび目撃されており、珠理奈本人もプロレスファンとして積極的に発信を続けている。 また、8月17日に後楽園ホールで行われた『豆腐プロレス』の大会でプロレスデビューも果たし、内藤哲也の必殺技デスティーノで勝利を収めてファンを驚かせた。本人も出席した会見は予定時間をオーバーするほど、珠理奈の抑えられないプロレス愛が爆発。またプロレスをAKBグループに置き換えた発言もあり、ボリューム満点な会見になった。 珠理奈は、親交があるタグチジャパンの田口隆祐監督が、若干噛みながら紹介する形で会見場に姿を見せると、「いま緊張しすぎて、手がシビれてきました」と笑顔で第一声を発した。「今年の1.4東京ドームで初めて新日本プロレスを生で観戦して、そこから大好きになったんですよ。この1年間、数えてみたら15回も会場にお邪魔させて頂きまして。会場に行きたいと思ったのは、私が普段アイドルとして活動していくための活力にプロレスがなっていまして。選手のみなさんが命を懸けて、倒れても倒れても立ち上がる姿に、私もアイドル人生を重ね合わせたというか。自分も何かつまずいたり、イヤなことがあっても『絶対、立ち上がってがんばってやろう!』という気持ちになることができたので。この1年、たくさん行ける限り、生で観たいなと思って会場にお邪魔させて頂きました。なので本当にプロレスに出会って、私は強くなったなと感じるので。その感謝の気持ちを込めて、まだプロレスを知らない人のためにもプロレスをアピールして、好きになって頂けるようにがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いします!」と話し、プロレスから受けた影響について力説した。 続いて、『レッスルキングダム12 in 東京ドーム』スペシャル・アンバサダーの就任調印式が行われ、新日本プロレスの菅林直樹会長が登場。珠理奈と菅林会長が調印を行ったあと、揃って記念撮影が行われた。 撮影が終わると田口監督が、「珠理奈さんが1.4をお子様から、お年寄りまで楽しんでできちゃう“ハンドサイン”も考案して頂いた」ということで、珠理奈がポーズを披露。そのポーズは、「みんなでプロレス!イッテンヨン!」と言いながら、左手を人差し指を立てて、そこに右手で人差し指と親指をL字型にして、それを重ね合わせて「1.4(イッテンヨン)」を表現している。珠理奈は、「このポーズ、流行ったらイイですね。流行らせたいです!」と語ると、田口監督は、「おばあさんになった時に、このポーズは私が考えたんだよと自慢してください」とツッコミを入れて、会見場からは笑いが起こった。■松井珠理奈 一問一答――今回アンバサダーの依頼を最初に聞いたときはどんな気持ちでしたか?珠理奈「初めはすごくビックリしましたし、早くみんなに言いたいと思いました。なので、今日この日を迎えられたので、もう隠さなくていいんだなと思いました(笑)」――1.4東京ドーム大会の第一弾カード、オカダ・カズチカvs内藤哲也戦が発表されましたが、このカードについて感想を聞かせてください。珠理奈「えー! どう思うか?難しい! 監督どうしましょう?(田口監督は謎のブロックサイン)」――前回はオカダvsケニーがメインでしたが、来年はオカダvs内藤がメインカードとなります。珠理奈「去年の1.4東京ドーム大会で、オカダ選手とケニー選手の試合を見てプロレスが好きになったので、メインの試合も気になりますけど、全部のカードが気になります。メインだとそれだけ期待するものもたくさんあると思いますし、先日の10.9両国大会を見て本当に良かったと思ったのは、1.4東京ドーム大会までのストーリー、流れを知って自分が1.4を見られるのがすごく嬉しいです。去年は、1.4が初めてのプロレスだったので、それまでのストーリーを知らずに見たんですよ。今回は、自分がストーリーを知って見られるのが凄く楽しくて、1.4まであと3ヶ月くらい? あるので、それまでのみんなの試合をしっかり見て、皆さんも1.4だけじゃなくて、それまでにも命を懸けて闘ってくださると思うので、そのストーリーを全部見たうえで試合を見たいと思います。その2人の関係性がもっとこれからどうなるのかな? と見ながら当日迎えたいとすごく思っています」――今年の東京ドームから1年経ちますが、珠理奈さんはプロレスファンとしてたくさん発信をされてます。ハリウッドJURINA選手は、デスティーノを使っていますが、タグチジャパンの立場として言いにくいかもしれませんが、内藤選手のいまの爆発的な人気はどう思いますか?珠理奈「そうですね。その答えに関しては、……トランキーロ!あっせんなよ!。……あ、この答えで大丈夫ですか?(場内爆笑)」――大丈夫です(笑)。田口「ありがとうございます(笑)」――スペシャル・アンバサダーとしてどのような活動を行っていきたいですか?珠理奈「そうですね。SNSなどでアピールすることはもちろんですが、自分が試合を観戦した後はツイートしたりとかしてたんですが、それを積極的にやっていきたいです。あとは自分が観戦している姿をあまり見せたことがないので、結構すごいテンションになっちゃうんですよ(笑)。それで周りの人が声掛けてくださるので、あまり迷惑をかけないように、でも、緊張せずに普段通りに応援させていただけたら嬉しいかなと思います。なので、私が大きな声で応援してるとこを見ても温かく見守ってくれればと思います」――これから1.4東京ドームに向けて会場で観戦したい気持ちはありますか?11.26愛知県体育館(SKEのお膝元)がありますが…珠理奈「もちろん! 愛知はまだ行ったことがないんですよね。大阪、神戸、京都は行ったことがあるんですけど、愛知県体育館は行けてないですね。あと10.21東金体育館大会にもお邪魔出来たら嬉しいなと思います」――ハリウッドJURINAとしてまたプロレスをしたいという気持ちはありますか?珠理奈「めちゃくちゃありますね。本当に選手の皆さんの試合を見れば見るほどその気持ちが増してきて、自分が後楽園ホールの試合の映像を見たりして『もっとこうすればよかったな』とか反省点もたくさんありましたし、『この選手の技をやってみたい!』とかそういう目線で見ちゃうんですよね。もちろん応援する気持ちもあるんですけど、そういう気持ちで見てしまうので観戦し終わった後にミラノ(コレクションAT=『豆腐プロレス』のコーチ)さんのところに行って『今度はこの技をしたいです!この選手のこれをやりたいです!』とかお話ししたりしてますね。それが実現したら嬉しいと思います」――ちなみにどの選手のどの技をしてみたいですか?珠理奈「えー!でも、結構出尽くしたんですよね(笑)。逆になにが出来たらいいと思いますか、監督!」田口「えっ、なにが出来たらいい?」珠理奈「はい!タグチジャパンとして」田口「そうですね。ヒップアタックはまえにやってましたよね。でも腰が甘かったので、今度は、手取り足取りマンツーマンで……」珠理奈「ミラノさんに教えてもらいます」田口「えっ。でも結局、ボクに教えてもらうかミラノさんに教えてもらうかになるじゃないですか。それでもミラノさんですか?」珠理奈「う〜ん。そうですね。ミラノさんで……」田口「ありがとうございました(苦笑)」――空中殺法はどうですか?珠理奈「あ、聞いてください!この間コンサートでバク宙をしたんですよ。バク宙を1ヶ月くらいで練習したんです。総選挙の感謝祭というコンサートだったので、ファンの皆さんに私を応援してて良かったと思っていただきたいと思って練習したりしたんですけど、よくよく考えたら、バク宙が出来たらプロレスの試合にも生かせると思っているので、さらにパワーアップしたハリウッドJURINAを見ていただけると思います」田口「ムーンサルトとか出来たら良いですね」珠理奈「やりたいですね。空中殺法は見るのも好きなのでやってみたいですね。それを練習することに恐怖感が全然なくて、それはきっとプロレスをやっていてトップロープから飛んだりしていたので、プロレスをやったことで自分はなんでも出来るんじゃないかと思っちゃうくらい本当に強くなれたのですごく感謝しています」――タグチジャパンのマネージャーとして東京ドームに登場する可能性はありますか?田口「そうですね。まずタグチジャパンとして試合が組まれるかという大きな問題がありますので、まずは、そこをクリアする必要がありますね(場内爆笑)。でも、全体のアンバサダーですからね、タグチジャパン独占というわけにもいかないかなという思いもありますので。でもできれば独占で!」珠理奈「皆さんのことを応援します。もちろんタグチジャパンも!」田口「じゃあ、密かに応援してください」珠理奈「密かじゃないです。常に思っています。応援してます!」田口「ただ、私はたぶん第0試合だと思いますので、『ニュージャパン・ランボー』頑張ります(場内爆笑)」珠理奈「私は監督のお尻を見てます」田口「そうですか。キレイにしておきます(笑)」――アイドル活動をプロレスに例えると、珠理奈さんはいまセンターを外れていて、ベルトを奪われている状態だと思いますが、次のシングルはいつ出るか分かりませんがベルト奪還したいとか、若いチャンピオンを育てたいか、どっちの気持ちですか?珠理奈「その気持ちは両方ありますね。難しい立ち位置だなと思いまして、でも譲る気持ちはなくて奪いに来てほしい気持ちもあるので、そこに1人にいることでその人に勝ちたいとか、その気持ちになることで全体が盛り上がると思いますので『珠理奈に勝ちたい!』みたいな存在になりたいなと思います。ベルトを持ってなくてもチャンピオンの風格を持っていたいなと思います。私は、SKE48だけじゃなくて、48グループのセンターになりたい気持ちが強いのでSKE48はもちろんですけどAKB48のセンターも狙っていきたいと思います」――やはり指原(莉乃)さんの存在は強いですか?珠理奈「強いですね。総選挙はもちろんですけど、グループを引っ張っていく力がすごくあって、指原さんがHKT48として活動していてテレビ出たり総選挙1位になったりして、HKT48の勢いも上がっているんですよ。私もそういう存在になりたいと思います。自分が活躍することでSKE48の為になったら良いなと思うし、48グループの為になったら良いなと思います。それだけ大きな存在になりたいと思います」 最後に田口監督が会見を締めくくろうとすると、「終わっちゃうんですか!さびしい!」と言いながらも立ち上がった珠理奈は、「ちょっと待った〜! 最後に“3つ”、言わせてください!」と会見終了のムードを遮断すると、「ひとーつ!今年の1.4東京ドーム大会から、1年が経ち、まさかの来年のアンバサダーをさせて頂くことになりました。凄く凄く最高で、感謝をしています! ふたーつ!この感謝の気持ちを持って、プロレスを知らない方にもプロレスの魅力をシッカリ伝えていきたいと思います! みっつ!……特にありません」と最後は“レインメーカー”オカダ・カズチカ流で会見を締めた。 会見が終わってもしばらく会場の出入り口付近に残り、笑顔で報道陣を見送るその姿はファンにお馴染みの“神対応”そのものだった。プロレスの知識も1年で身につけたとは思えないほど。探究心の塊なのだろう。そんな彼女がプロレスへの入口を少しでも広げてくれたら、こんなに嬉しいことはない。年末は、グループとしての活動も忙しくなる季節だが、1.4ドームに向けた松井珠理奈の動きも要チェックである。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2017年10月12日 18時00分
セレブ妻・田中理恵に東京五輪組織委が熱視線
あの美人アスリートが帰ってくる!? '13年末に現役を引退した元体操選手・田中理恵(30)に、再び注目が集まってきた。 「東京オリンピックのナビゲーターかキャスターとして、体操協会や東京五輪組織委員会が“推して”いるようです。今の彼女は現役当時よりも幹部連中のウケがいいので」(体協詰め記者) 現在の田中は“人妻”だ。引退後は母校・日本体育大学の助教となっていたが、それも今年3月で退き、時間の許す限りスポーツ関連のイベントなどを盛り上げてきた。仕事を制限してきたのは、妊娠中だったため。しかし、“ママの自覚”がそうさせるのか、子どもウケがよく、子育て中の母親からの評判も上々という。 「9月27日、東京五輪関連で子ども向けのイベントがあり、実は、田中の評判を聞きつけた幹部がその様子を見ていたのです。五輪のPR役として“田中は使える”と踏んだようです」(同) 知名度の高い元選手が五輪を盛り上げるのは、これまでにもあった話だ。田中が再注目されるのは確かに順当だが、いま最も旬な元五輪選手といえば、浅田真央になるだろう。 しかし、浅田は“冬季五輪”の選手。夏季種目と冬季種目の各団体間にはライバル心もあるため、浅田を駆り出すことに難色を示す連中も多かったのだ。夏季種目の幹部たちにとって田中の好評ぶりは、“棚からボタ餅”的な幸運だったのだという。 「新体操、体操競技では新しいスターがまだ出ていません。有望な若手はいますが、知名度はイマイチ。体操関係を始め、出遅れた感のある競技にとって、田中の再登場はありがたい限りです」(同) 当の田中も、「支援する側として、頑張っていきたい」とコメント。五輪イヤーは乳飲み子を抱えたママとなるだろうが、彼女の夫は売上50億円を計上する会社社長だ。バックアップも問題ないはずだ。 男性視聴者にとっては、セレブ人妻となった田中の再露出は喜ばしい限り。逆に、恵まれすぎたセレブっぷりに、女性からの反感を買ってしまうかも?
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スポーツ 2017年10月12日 15時00分
「秋巡業」モノ言えば唇寂し3横綱 今は紅葉ならぬ“高揚”が欲しい!
横綱・稀勢の里がようやくの面目躍如だ。第76回全日本力士選士権が10月2日、東京・両国国技館で行われ、幕内トーナメントは稀勢の里が決勝で平幕豪風を寄り切り、2年連続2度目の優勝を果たした。他の横綱陣は、日馬富士が1回戦で平幕の輝に敗れ、鶴竜も1回戦で平幕の勢に屈した。白鵬は横綱土俵入りのみの参加で、トーナメントには不参加した。 さて、大相撲界は秋巡業のシーズンだ。この秋巡業に、秋場所初日から枕を並べて休場した白鵬、稀勢の里、鶴竜の3横綱も参加する。10月5日の千葉県八千代市を皮切りに、29日の広島県福山市まで、関東、北陸、近畿、中国地方など、22カ所で行われる。かなりハードな予定が組まれていて、また「力士のケガの原因になる」と非難されそうだが、これも昨今の大相撲人気を反映してのこと。 ただし、合流時期はバラバラ。稀勢の里、鶴竜は最初から顔を見せるが、白鵬だけは途中からになる。 「この参加時期に3横綱の置かれている状況が色濃く反映されている」と、協会関係者は解説する。 「白鵬は今年の夏場所、名古屋場所と2連覇し、最多勝記録も1050勝まで伸ばしたばかり。少々休んでも、誰も文句は言いません。少し遅れて参加するのは、『痛めている左ひざをしっかり治すのが先決だ』と思っているからでしょう」 しかし稀勢の里、鶴竜の2人はそうはいかない。 「稀勢の里は3場所連続して休場中。次の九州場所も期待を裏切るようなことになると、周囲もざわつきますからね。鶴竜も今年は4場所も休場し、師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)から『今度も勝てないようなら潔く決断しなければいけない』と最後通牒を突き付けられています。もう後がなく、一刻も早く体調を戻すという気持ちが強いんじゃないでしょうか」(同) いずれにしても、3人とものんびりと深まりゆく秋を堪能しながら日本列島を南下し、次の場所が控える九州に入るというワケにはいかない。秋場所は、豪栄道のまさかの失速もあって、最後に日馬富士がひとり横綱の意地を見せた。 一時は4個も金星をばら撒き、「ボクには下がる場所がない。逃げる場所もない。後ろを向いたら終わり。前を向くしかない」と嘆いていた日馬富士だが、終わってみれば大逆転優勝。11日目時点での3差を引っ繰り返しての優勝は史上初めてのことだ。 「やっぱり優勝して飲む酒はおいしいね。夕べはおいしくいただきました」 千秋楽翌日の一夜明け会見に姿を見せた日馬富士は、まだ酔いが残る顔をほころばせていた。 次の九州場所では、秋場所を休場した3横綱がこの苦境から這い上がり、日馬富士に挑む番だ。果たして、どんな秋を過ごすのか。「モノ言えば唇寂し3横綱」心境は如何に。
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