スポーツ
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スポーツ 2017年09月22日 16時00分
イチロー引退か 大谷翔平「メジャー移籍」で浮上したマーリンズ
「二刀流」大谷翔平(23)の商品価値を再高騰させようと、日本ハム・栗山英樹監督は9月12日の楽天戦(札幌ドーム)での先発を早々と公表。メジャー首脳の取り込みに躍起になっている。中でも急接近しているのが、イチローの引退が噂されるマーリンズだ。 大谷は8月31日のソフトバンク戦で50日ぶりに先発。今季最速の160キロをマークしたものの、4回途中4失点。今季初登板となった7月12日のオリックス戦でも、1回と3分の1を投げ、2安打3四球、4失点だった。バットは全開だが、投手としては右足首に不安を残すせいか、本領を発揮できていない。 「ヤンキースのキャッシュマンGMをはじめ、視察に訪れたメジャー15球団のスカウト陣は『今の大谷はただ投げているだけ。コメントのしようがない』と困り顔でした。このままでは、ヤンキースやドジャースへの移籍は難しいと判断したのか、栗山監督はギアを一段上げ、大谷を先発マウンドに上げた試合で打席にも立たせる“リアル二刀流”の方針を打ち出しました。CS進出の可能性も消え、ファンサービスの狙いもあるのでしょうが…」(日本ハム担当記者) 視察に訪れるメジャー各球団の狙いは、興行的にも魅力たっぷりの「二刀流」にあるためだ。しかし、ここにきて問題が発生している。大リーグ選手会が「二刀流での出場は投手と野手の両方の出場機会を奪う」と猛反発しているのだ。 「投手・大谷が中5日で登板し、その合間に打席に立てば、米国人打者が食いっぱぐれるというのです。これは“アメリカ・ファースト”を掲げるトランプ大統領の意向と合致するもので、『MLBでプレーするなら、野手か投手か、はっきりさせろ』と迫っているのです」(スポーツ紙デスク) ヤンキース、ドジャース、レンジャースなどの人気球団には3Aからのし上がろうという好素材が大勢おり、大谷の「二刀流」に敵意をむき出しにしている。この先、そんなライバルたちの誰もを納得させる結果を残さないことには、大谷は選手会が“黙認”する二流のチームに進路を取るしかないのが実情だ。 そこに着目したのが、投手が打席に入るナ・リーグ。中でも元ヤンキースのレジェンドであるジーター氏らの投資家グループが買収したマーリンズが、ここへ来て大谷入札の最有力候補に躍り出たという。来年44歳を迎えるイチローに代わり、「代打オオタニ」の構図である。奇しくも新入団の大谷が、イチローへ引退宣告を告げることになる。 残るシーズンで好結果を出せなければ、メジャー各球団は今オフの大谷争奪戦から撤退する可能性がある。とはいえ、最大20億円のポスティング・システムは来年から下方修正されることがほぼ決まっており、送り出す日本ハムは大谷本人以上に気合いが入る。 果たして、大谷と日本ハムは二刀流の売り出しに成功するのか。そこには2人の天才プレーヤーの未来も懸かっている。
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スポーツ 2017年09月22日 12時30分
早実・清宮幸太郎が禁じ手を使う「江川卓」ドラフト戦略
清宮幸太郎(早稲田実業・3年)の口から衝撃的な発言が出た。今秋のドラフト会議では『'78年の江川問題』に匹敵するウルトラCが検討されていた。 U-18ベースボールカップ(カナダ)の最終試合後、清宮が日本の記者団に囲まれ、進路に関する質問を受けた。「未定」は夏の甲子園予選終了時から変わっていないが、海外ということで気が緩んだのか、余計なことまで喋ってしまった。 「まあ、早稲田と慶応なんで分かるんですけどね。大学のよさとか知ってるし」 この発言は「プロ入りか、進学か」の問いを受け、「まだ分かりません」と答えた後に出たもの。テレビなどではカットされが、清宮は主将らしくない「しかめっ面」で、そうこぼした。 早大、慶大の名前…。これは早大出身の父・克幸氏と、慶大ゴルフ部主将だった母・幸世さんのことを指している。しかめっ面ということは、両親の進言に納得しかねているのだろう。つまり、清宮本人はプロ志望と見て間違いない。 「清宮家は球界の有力者とも相談し『ドラフトの盲点』を知りました」(関係者) ドラフト指名を受けるには、高野連にプロ志望届を出さなければならない。期日はドラフト会議の2週間前である10月12日。だが、「提出の有無」が進路の最終判断ではない。有力者は「いったんプロ志望届を出し指名球団の交渉内容を聞き、その上でプロ入りか進学を決めればいい」と進言したそうだ。確かに現行ルールでは問題ない。 プロ志望を抑えられなくなった幸太郎本人と両親の折衷案のようだが、これをやられたら、断られたプロ球団側のメンツは丸潰れだ。迷う気持ちは分かるが、指名球団側が交渉の主導権を持たない“江川問題”の再現ともなってしまう。 「清宮の目標は、プロ入りではなく、メジャーリーグで本塁打王になること。今は米球界入りの夢を果たすため、プロ入りと進学のどちらがベストかを考えています。海外留学とか『いきなりメジャー』の選択が消え、国内に絞られたことはよかったと思いますが」(同) 父・克幸氏は広い人脈を持っている。助言役の有力者は、そのうちの1人だろう。悩んでいる清宮家を思っての進言だった。 また、清宮本人が硬式学生チームに「通信制による大学進学」を相談したとの情報も本誌は掴んでいる。こちらも、プロ入りに消極的な両親との折衷案だろう。 「12球団は清宮のプロ志望届の有無を確認してから、1位指名の最終判断に入ります。巨人、ヤクルト、ソフトバンク、ロッテは『待つ』と明言していますが、清宮家を口説き落とす説得材料も探さなければなりません」(在京球団スタッフ) '09年、メジャー志望の強かった菊池雄星(埼玉西武)に対し、事前面談が行われた。同様の対応も予想されるが、これだけは断言できる。NPB球団からメジャー移籍を応援する文言が出れば、それはルール違反である。怪物の進路が明らかになる日は、近い!
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スポーツ 2017年09月22日 12時20分
<オリックス>福良監督「大したもん!」吉田正の逆転弾で仙台最終戦を連勝で締める
▽21日 オリックス 7-4 楽天(Koboパーク宮城)オリックス8勝15敗1分 観衆 23,460人 オリックスの先発は8月11日の楽天戦(京セラD)以来、勝ち星がない来日5年目のディクソン。現在8勝で初の二桁勝利に向けて負けられない試合だったが、今回も制球に苦しみ、福良監督は同点に追いつかれた3回でディクソンを諦めた。打線は楽天先発で、こちらも7月19日の日本ハム戦(札幌D)以来、勝ち星がない岸に対して初回にロメロの第25号2ランで先制したものの、3回を除いて毎回三振の山を築いてしまう。しかし6回に山崎勝がセンターへツーベースヒットを放ち、ランナーを三塁に進めると岸が痛恨のワイルドピッチでなんとか1点勝ち越しに成功。7回に4番手ヘルメンがアマダーに第22号逆転2ランを許すも、8回に楽天のミスを突き、二死1.3塁の場面から吉田正が右中間スタンドに飛び込む第12号3ランで、再び試合をひっくり返し、5安打9三振に抑えられていた岸をマウンドから引きずり降ろす。9回にはマレーロの第18号ソロでさらに突き放し、近藤、平野の必勝リレーで逃げ切り、オリックスは今季仙台での最終試合を勝利で締めた。勝ちはヘルメンで2勝(0敗)。8日から本拠地を離れ長期ロード中のオリックスだが、22日に所沢へ移動。23日からロード最後となる西武との2連戦(メットライフD)を迎える。■福良淳一監督 一問一答ーー(吉田)正尚ですが…「いいところで打ってくれました。そこまで合ってなかったんですけどね。いい仕事をしてくれました」ーー最近、結果が出てなかったが、最近の打撃の内容は?「あんまり良くなかったんですけどね。ああいうところで打つんですから、大したもんですよ。集中力もあるしね」ーー岸を相手になかなか…「難しかったんですけどね。きょうも良かっただけにですね」ーー(山崎)勝己の打席の粘りは?「大きいですよ。あのフォアボールも。あそこから逆転出来たわけですからね。そういうとこですね。若い選手がどう見るか。自分がやるべきことですよね。打席で。(キャッチャーの打席は)3つしかないわけですから。あそこは勝己はとにかく集中したんやないですか」ーー学んでほしい?「そうですね。若い選手があれを見てですね」ーーディクソンは悪い内容が続いているが?「どうしたんですかね。今、ピッチングコーチと話したんですけど、次までに修正出来るのか?違うピッチャーを考えるのかというとこやないですか」ーーきょうに関してはあそこがいっぱいいっぱい?「いっぱいいっぱいでしょう。ストライクとボールがハッキリしているし、ストライクを取るボールもなかなか見当たらないという中で、勝己はあそこまでよう頑張ってくれたんですけどね。あそこがいっぱいやないですか」ーーリリーフ陣はヘルメンが打たれましたが?「そうですね。まあ(近藤)大亮も平野もいい仕事をしてくれました」■選手談話吉田正尚選手※8回2死1、3塁から右中間スタンドへ12号逆転3ランホームラン「打ったのはまっすぐです。追い込まれていましたが、前の打席までやられていましたし、“ここ”というチャンスだったので、なんとかしたいと思っていました。少し詰まったんですが、一番いい結果になってくれてよかったです」ステフェン・ロメロ選手※1回2死1塁からレフトスタンドへ25号先制2ランホームラン「打ったのはストレート。少し先だったし、切れるかなとも思ったんだけど、なんとかそのままいってくれたね!とにかく先制できてよかったよ」ブランドン・ディクソン投手先発3回を4安打、2失点の内容「なんとか粘りたかった」取材・文・写真 / どら増田(オリックス番ライター)
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スポーツ 2017年09月22日 12時10分
熱き侍たちが躍動!! メジャーリーグ Times 清宮幸太郎がメジャーのレギュラーになる近道
今週は番外編として、日本人メジャーリーガーではなく、将来のメジャー入りを熱望している清宮幸太郎にスポットを当てる。これまで浮上した選択肢の中で、現実的にどれがメジャーリーグのレギュラーへの近道か比較検討してみたい。 あえてこのテーマを掲載することにしたのは、今季限りでメジャーの日本人野手が1人もいなくなり、それが数年続く可能性があるからだ。それだけにメジャーのレギュラーになれる素質を秘めた清宮には、最良の選択をして欲しい。 これまでに浮上した選択肢は、次の4つだ。(1)日本のプロ球団入り(2)早稲田大学進学(3)メジャー球団と契約(4)米国の強豪大学に進学 この中で有り得ない選択は(4)の「米国の強豪大学に進学」である。なぜなら、米国の大学、高校のスポーツ活動はシーズン(秋、冬、春)ごとにやる種目が厳格に決まっているからだ。秋シーズンはフットボール、サッカー。冬はバスケットボール、アイスホッケー、レスリング。春(3〜5月)は野球、陸上競技、テニスとなっていて、日本のように1年中プレーする野球部は存在しないのだ。 野球チームの選手の中で、身体能力の高い選手はフットボールやバスケットボールと掛け持ちしているケースが多い。将来のプロ入りを目指して野球一本に絞っている選手は、学校の野球シーズンが終わると、個人でサマーリーグに参加してレベルアップを図り、オフシーズンの秋と冬は、親に金を出してもらってベースボールアカデミーなどの野球練習施設に通い、プロ経験のあるコーチ(たいていは元マイナーリーガー)の指導を受けながら練習に励むことになる。これが米国の大学野球選手の実態だ。 清宮が米国の大学野球に進めば、練習時間は激減し、きめ細かい指導も受けられなくなるのは必至である。 もう一つ、強豪大学のチームのメンバーになるには、その大学の正式な学生にならないといけない。それにはTOEFLなどの英語能力試験で高得点を取る必要がある。清宮は英語の成績がいいと聞くが、比較的入りやすい州立大学に進むのでも来年8月の入学を目指すには2月まで毎日英語を3、4時間勉強して試験に備えなければならない。これは容易なことではない。 (3)に挙げた「メジャー球団との契約」も、現実的な選択とは言えない。 野手の場合、メジャーリーグのスカウトたちは、現時点のホームランの数より将来性を重視するため、まず身体能力を見る。そのため、スピードと敏捷性を併せ持つドミニカやベネズエラの選手は高く評価されるが、完成度は高くても敏捷性とスピードがいまいちの清宮のようなタイプは、いい評価を得られない。 さらに清宮のように抜群の長打力はあっても、一塁しか守れない選手は敬遠されがちだ。マイナーリーグでは、チーム状況に応じて色々なポジションにつく。一塁手しかできない清宮は、出場機会を減らすことになりかねない。 しかもメジャーでは、アジアは投手の宝庫だが、野手に人材を欠くというイメージが行き渡っている。清宮がメジャー球団との契約を希望した場合、契約金は20〜30万ドル程度となるだろう。 なるべく早いメジャー入りを考えた場合、(2)に挙げた「早大進学」も賢明な選択とは言えない。大学を出てから日本のプロ野球に入った場合、海外FA権取得に9年かかるため、メジャー移籍は選手としてのピークがすぎた31歳になってしまうからだ。 では、大学卒業後、ドラフトを拒否してメジャー球団と契約した場合はどうなるか。清宮の場合、早稲田に進めば、はじめから六大学のスターとして一塁手に固定され、4年間変わることがないと思われる。そのため、卒業後にメジャーを志しても、使い勝手の悪さが敬遠されて高い評価を受けられない可能性が高い。 ウルトラCとして日米野球で爆発的活躍をした場合、評価が急上昇する可能性はある。しかし、普段接していないメジャー特有の動く速球を短期決戦で打てるようになるとは思えないので、それが現実となる可能性はかなり低いだろう。 最良の選択は、(1)の早実からまっすぐ「日本のプロ球団入り」という選択だ。 清宮は高卒でプロ入りすれば、松井秀喜と同じような軌跡をたどる可能性が高い。1、2年目は低レベルな成績に甘んじるだろうが、学習能力が高いので、3、4年目から20本をコンスタントに打てる打者に成長し、5年目以降は毎年30本を期待できる打者になる可能性が高い。ここ数年、メジャーではNPBの打者の評価が地に落ちた感があるが、それでも2年連続30本を打てるレベルの打者は、メジャーでも2割6分、20本を期待できる打者という程度の評価はされる。それゆえ2年800〜3年1500万ドル規模で契約することは可能だろう。NPBの球団に入る際、7年の在籍でメジャー移籍を容認するという密約を交わしておけば、ピーク前の25歳でメジャーにチャレンジできる。 将来、MLBのレギュラー選手になることを考えるなら、大学に進まずプロ入りするのが一番賢明な選択であるように思える。スポーツジャーナリスト・友成那智(ともなり・なち)今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2017」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2017年09月21日 16時00分
巨人は自滅! 金本阪神がFA補強でロッテ・涌井一本化
早くもトラの来季へ向けての動きがあった。オフの補強の目玉は、「巨人だけはNG」という千葉ロッテのエース・涌井秀章(31)だ。 東京遠征中だった8月下旬、金本知憲監督(49)が四藤慶一郎球団社長、高野栄一球団本部長など球団トップに呼び出されたのは、本誌既報通り。その席上で語られた主なテーマは、日本ハムからウエーバー公示された投手のメンドーサを獲るかどうかだった。しかし、この『夏の編成会議』は、来季のチームビジョンの骨格も決めていた。 「金本監督がトップ会談に臨んだのは8月25日。『夏の編成会議』です。昨夏を例に上げると、この席上で糸井嘉男のFA獲得が確認されています。現場とフロントで、戦力補強に関する双方の意見交換も行われ、今年はフロント側から『オフのFA補強は投手中心で行く』と伝えられました」(球界関係者) 今季の国内FA市場には、埼玉西武・牧田和久、北海道日本ハム・中田翔などのビッグネームも多い。ここに、涌井も「獲得可能」として急浮上していた。 今年、涌井は2度目のFA権を取得した。パ・リーグ最下位のロッテにとって、涌井は“唯一無二のローテーション投手”と言っても過言ではないが、FA権再取得に関する球団側の発言は微妙だった。 「彼の人生なのでしっかり選択してほしい一方で、今後もロッテで…」 これは、林信平球団本部長が各メディアに発したコメント。普通なら、「残留要請」が先に出るはずだが、「彼の人生」と“物分かりのいい選手寄り”の発言だ。 「1月25日、涌井は契約を更新しました。今季途中にFA権を再取得することは分かっていたわけで、メディアも他球団も交渉後の会見で騙されてしまいました」(ベテラン記者) 昨年の契約更改時、今季中にFA権を取得する有名選手に対し、各球団は複数年契約を提示していた。西武・秋山翔吾、オリックス・T-岡田などがそうで、涌井も「その流れ」に飲み込まれたと解釈されていた。しかし、そうではなかったのだ。会見で涌井は複数年契約について否定も肯定もしなかった。ならば、その年数を予想しようと各メディアはカマをかけたが、無視された。 その後、「3年契約、2年目のオフに更新するかどうかの権限は球団が持つ」という、もっともらしいデマが流され、それを他11球団も信じてしまったのだ。 「涌井の2億5000万円の年俸は高すぎです。涌井獲得に熱心だった伊東勤監督がいなくなり、信頼するトレーナーも'15年オフでロッテを退団しています」(スポーツ紙記者) 西武の牧田和久も国内FA権を今季途中に取得した1人だが、これは複数年提示を蹴っての単年契約。チームでは中継ぎだが、先発として責任イニングを投げ続ける力はWBCで証明済みだ。「牧田はメジャー志望があり、今オフは来年度の海外FA取得のために動かない」との見方も強いが、阪神は「33歳でメジャー挑戦はない」と見て狙ってる。 実績十分の涌井、牧田を獲得すれば、阪神が一気に優勝候補に躍り出る。投手中心の補強論には「打の主役」と目されていた中田翔の残留説が強まってきたことも影響しているのだろう。 「涌井は去就について“家族と相談”と言っています。モデルで妻の押切もえは、涌井がメジャーに行くと言えば付いていき、『国内』と決めれば、それに従うだけ。かといって、涌井は自分で決められない性格。西武時代、年俸調停を申し出るなど破天荒なところもあったが、結婚して夜遊びも卒業しています」(同) 仮に夫人次第ならば、巨人移籍は薄い。巨人には元カレ・野間口貴彦氏がいるからだ。現役は退いたものの、スカウトとして今も在籍しており、涌井も面白くないはず。 「巨人は今オフも、先発陣の補強をしなければなりません。3本柱の1人、マイコラスとの2年契約が切れ、本人はメジャー帰還の意志が強い。マイコラスが投げる試合は、ネット裏にメジャースカウトがウヨウヨしていました」(ベテラン記者) マイコラス喪失の際は、巨人もなりふり構わずのようだが、「投手補強」を決定させた阪神はブレない。この「ブレない」は、糸井とのFA交渉でも一発合意できたようにかなり効果的だ。涌井の眼に「巨人よりも阪神」と映るのは間違いない。 「10月6日、次回のプロ野球実行委員会で、山口俊投手の処分内容が再検討されます。『重すぎない』で反論を跳ね除けたものの、選手会は納得していません。その事務折衝役は阪神からNPBに出向しているスタッフです。まるで、阪神が巨人の尻拭いをしているようなもの」(前出・関係者) そうなれば、涌井の獲得交渉では、意地でも巨人には負けられなくなる。 金本監督も、フロントの提案であるアンダースローの牧田と涌井の縦ジマにはニンマリのようである。
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スポーツ 2017年09月21日 15時00分
4横綱“引退”平均年齢超え! 「半額返せ!」軽〜いチケットが秋風に舞う
「お目当て力士が誰もいない。チケット代を半額返せ!」の声が両国国技館に枯葉と共に渦巻いている。土俵は一横綱、一大関で寂しい限りだが、大関をひとりで支えているのが豪栄道だ。強い豪栄道をが帰ってきた。とは言っても上位陣がオール休場でのことだから、当然と言えば当然か。8月末に完売したチケットが秋風に舞うほど軽いと角界スズメは言う。 大相撲秋場所は終盤戦を迎えているが、初日から白鵬、稀勢の里、鶴竜の3横綱が休場したこともあって、まさにてんやわんやの戦国レースになっている。 「先場所は白鵬の最多勝記録の更新など、明るい記録が多かった。それが今場所は一転、負の連鎖で暗い記録ばかり。初日から3横綱が休場したのは昭和以降初めて。それに加えて高安、照ノ富士の2大関も休場し、こんなことも大正7年(1918年)夏場所以来、約1世紀ぶりのことです。6日目に照ノ富士が休場届を提出したとき、協会関係者は、『土俵上でお祓いでもしなければ』と真剣に話していました」(協会関係者) どうしてこんな事態になったのか。幕内力士の平均体重が163キロを超えるなど、力士たちの太りすぎや、地方巡業の増加などによるハードスケジュールなど、さまざまな原因が指摘された。 そこへ上位陣の高齢化が進み、誰がいつ引退してもおかしくない年代に差し掛かっていることも見逃せない要因だろう。初代若乃花以降、横綱の平均引退年齢は31歳。今の4横綱ともこの年代か、これを超えてしまっているのだ。 こんな、今にも崩れてしまいそうな大相撲の屋台骨を支えているのが、幕内で最も若い21歳の阿武咲を筆頭とする若手力士たちというのも、皮肉と言えば皮肉な話だ。 5日目に横綱日馬富士を破り、初金星を上げた阿武咲は、青森県仲泊町出身。同町出身の宝富士に憧れ、相撲をはじめたのは5歳のとき。三本木農高1年で国体少年個人の部で優勝し、中退して阿武松部屋に入門した。2年後、18歳5カ月という昭和以降10番目の若さで十両に昇進。一度は幕下に落ちたものの、そこから巻き返し、今場所が入幕3場所目。十両に昇進したとき、師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)に、こんなことを言われたという。 「相撲界でもっとも稽古する力士になれ」 この言葉を胸に刻み、精進を重ねたことが、今の活躍のもとになっている。 「たとえ3横綱が出場していても、この若手の活躍は止められなかったでしょう」 終盤連敗したとはいえ、阿武咲が土俵に上がると館内は大歓声に沸く! 5日目の土俵を観戦した横審の北村正任委員長(毎日新聞名誉顧問)も「家貧しくして孝子顕る」と絶賛していた。果たして彼らが終盤の土俵をどこまでかき乱すか。
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スポーツ 2017年09月21日 12時37分
申告敬遠にイチローが憤慨 さらなる新ルール導入論で野球が面白くなくなる?
イチロー(43=マイアミ・マーリンズ)は饒舌な選手ではない。マスコミに対し、リップサービスはしてくれない。独特な言い回しもあり、どちらかといえば“記者泣かせ”な選手だ。しかし、そんなイチローがストレートな物言いをしたとき、強いインパクトを残す。9月18日のニューヨーク・メッツ戦後、イチローは『新ルール』に噛み付いた。 「面白くない、ダメだね!」 同日の3回裏、二死二塁の場面でイチローが打席を向かうと、メッツのテリー・コリンズ監督が球審にシグナルを送った。今シーズンから採用された「敬遠の申告制」である。守備側の監督が意思表示すれば、ピッチャーは1球も投げずにバッターがそのまま一塁へ歩かなければならない。 イチローが一塁に向かう際、球場からブーイングが起こった。勝負を避けたメッツ陣営に対してではなく、機械的な場面変更にシラケてしまったからだという。 この『新ルール』を実体験したイチローは、記者団の質問を途中で遮って、さらにこうまくし立てたそうだ。 「敬遠球を打つとか、暴投が? それだけじゃない。空気感があるでしょ、その4球の間の。面白くないですよね」 敬遠の申告制が採用された理由は、試合時間の短縮。だが、敬遠球を打ち返すハプニングも野球の面白さである。それは、日本球界でも起きている。1999年6月、新庄剛志(阪神)が敬遠球をサヨナラ打に変えたドラマは、今も語り草になっている。新ルール導入が発表された今年3月時点で、「野球のドラマ性が失われる」との批判も聞かれたが、大リーグ機構(MLB)と同選手会は「敬遠が起きる割合は、2・6試合に1回。影響はない」と説明していた。 メジャーリーグが採用すると、翌年、日本球界もそれを導入――。昨季、12球団を混乱させたコリジョンルールがそうだった。日本に「敬遠の申告制」が導入されるのを危惧する声は尽きないが、イチローを始めとする日本人メジャーリーガーたちは、もっと“奇妙な体験”をすることになりそうだ。 「来シーズンはもっと大きなルール変更がされそうです。MLBのコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏は改正された労使協定を根拠とし、『たとえ選手会の賛成が得られない場合でも、自分の権限でルール変更できる旨』を主張していますので」(米国人ライター) 米メディアは新たな『ルール変更』を予想する特集も組んでいた。「マイナーリーグで試験的に導入し、その反応を確かめてからになるだろう」と前置きしていたが、一例が「投球間の秒数計測(20秒以内)を徹底させるか、短縮させ、同時にサイン交換で投手がプレートを外すのを辞めさせる」「試合中、首脳陣がマウンドを訪れる回数の制限」「ストライクゾーンの拡大」など。もっとも可能性が高いとしているのが、『タイブレーク制の導入』だった。「延長戦に突入したら、いきなり二塁に走者を置いた場面から攻撃が始まる」と予想されていた。 「MLBがルール変更を急ぐ理由は試合時間の短縮のためですが、なぜ、試合時間を短縮させたいかといえば、テレビ中継の影響です」(米国人ライター) 野球の国際試合や日本の社会人野球、秋の明治神宮大会などでは、すでにタイブレーク制が行われている。こちらがタイブレーク制を採用していく理由は、大会期間内に予定試合数を全て消化させるため。時間短縮とはちょっと意味合いが違うが、奇しくも、日本高野連は来春のセンバツ大会から“タイブレーク制の新ルール採用”を決定させた。イチローが申告制の敬遠を受けたのが日本時間の19日。同日、高野連はその決議を取る理事会を開いたのだ。高校野球関係者によれば、「来年夏の甲子園大会でも採用される方向」とのことだ。今後、「好投手同士の投げ合い」といったドラマは見られなくなるだろう。 「延長戦がタイブレーク制となれば、投手の精神的疲労度はさらに高まります。後攻チームの攻撃場面では、1点を失えばその時点でサヨナラ負け。投手は牽制球を多めに投げ、かつ内野手もスクイズに備えるため、サインを交換する時間が長くなってしまう」(プロ野球解説者) 急速な変化は好ましくない。野球の面白みを奪った新ルールに対するイチローの怒りが、日本の野球関係者に届けばいいのだが…。
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スポーツ 2017年09月21日 12時00分
<オリックス>続投発表の福良監督、“苦手”楽天相手に打ち守り勝つ!
▽20日 オリックス 8-4 楽天(Koboパーク宮城)オリックス7勝15敗 観衆 22,907人 試合前に福良淳一監督の続投が球団から正式発表されたオリックス。楽天との今季最後の仙台2連戦は、試合開始直前に降り出した雨の影響で、試合開始時間を30分遅らせて行われた。 オリックスは序盤から楽天の高卒ルーキーで先発の藤平を攻めあぐねていたが、3回に安達が先制タイムリーを放つと、5回も死球で出塁した大城の好走塁もあり、安達のタイムリー、駿太のライト線を破るタイムリースリーベースで2点を追加する。6回には楽天のエラーからさらに1点。7回にはこの回から変わった西宮からロメロが第24号3ラン、8回にはマレーロの第17号ソロで7点差に突き放す。 投げては先発したエース金子千尋が、5回と7回以外は毎回ランナーを背負い、6回にはペゲーロに第26号ソロを浴びたものの、7回を127球、6安打、7奪三振の好投。後を継いだ近藤と平野が楽天打線の一発攻勢にやられたが、オリックスが4点差を守り抜き、福良監督続投発表のニュースに花を添えた。金子はチームトップの12勝(7敗)。■福良淳一監督 一問一答ーーきょうは打線が良かったが?「そうですね。先制できたのが良かった」ーー途中で足を使う場面もあったが?「うん。大城と安達、駿太。あそこら辺がそういうのを出してますよね」ーー金子は?「まあ要所は締めてたんじゃないですか。良かったんじゃないですかね」ーーバックの守りもかなり良かったのでは?「そうですね。大城にしても、安達にしても助けられましたね」ーー(楽天打線の)最後が怖いですね。「怖い。それはありますね」ーー7点リードがある中で、近藤と平野を使ったのは怖さがあったから?「8回は近藤で締めてもらおうかなと思ってたんですけどね。その後、また9回を考えようと思ったんですけど、あそこは平野に行ってもらいました。まあ金子はよく投げたと思います」ーー終盤のロメロの一発は大きかったのでは?「大きいですね。ロメロ、マレーロ。あそこで一発打ってくれてね。ロメロはこれで良くなることを期待してます(笑)」ーー大城、駿太と続投会見の時に話していた若手が頑張っていたが?「ここから続けていかないとですね。そんなとこやないですか。はい」■選手談話金子千尋投手※先発7回を6安打、1失点の内容「回の先頭バッターを出すと、どうしても守備の時間が長くなりますので、リズムも悪くなってしまいます。そういう中でも、ランナーを出してからは粘り強く投げられたと思いますし、中盤まで0で抑えられたことはよかったと思います。ただ、6回に打たれたHRは悔しいです」安達了一選手※3回1死3塁からレフトへ先制タイムリーヒット「いいところに飛んでくれました!とにかくなんとかしたいと思っていましたので、タイムリーになってくれてよかったです!」※5回2死2塁からライトへタイムリーヒット「追い込まれていましたし、バットに当てたらなんとかなると思って、気持ちで打ちました!いいところに落ちてくれてよかったです!」駿太選手※5回2死1塁からライト線を破るタイムリースリーベースヒット「ランナーが1塁だったので、強い打球で野手の間を抜いて、なんとかいい形で後ろにつなぐことを考えていました!打ててよかったです!」ステフェン・ロメロ選手※7回2死1、2塁からレフトスタンドに飛び込む24号3ランホームラン「打ったのはストレート。打席の中で最初はストレートに合わなかったけど、少しずつ修正して、最後はしっかりと合わせることができたよ!」取材・文・写真/どら増田(オリックス番ライター)
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スポーツ 2017年09月20日 16時00分
熱き侍たちが躍動!! メジャーリーグ Times ロッテ・涌井秀章 メジャー挑戦を決断か?
9月初旬、涌井秀章がロッテに移籍後、出場選手登録が通算4年に達し、2度目のFA資格を取得した。これにより涌井は、念願のメジャー移籍が可能になった。本人は明言を避けているが、やる気満々で、大谷翔平との投げ合いになった9月2日の日ハム戦では、メジャー球団のスカウトたちが大谷の視察に来ていることを意識して、多彩な変化球で凡打の山を築くピッチングを披露。完封勝利を飾り、実力をアピールした。 とはいえ涌井は今季安定感を欠き、9月8日時点の成績は5勝9敗で、8月末までは防御率がずっと4点台だった。キャリアを見ても実力がピークだったのは西武のエースだった2008年頃だ。その後は別人のように制球力が落ち、'12年と'13年は主にリリーフで投げた。その後ロッテに移籍して先発で蘇ったが、沢村賞を争うレベルの投手に戻ったわけではなく、現在は「3点台中頃の防御率は期待できる、故障しないのが取り柄のベテラン先発投手」といったところだ。 涌井は以前からメジャー志向が強く、昨年のオフ、ロッテ球団と新たに総額7億5000万円(年俸2億5000万円)の3年契約を交わした時も、本人が希望すれば途中で契約を解除できる条項を入れていた。今オフ、メジャーに挑戦する上で契約上の障害はない。 涌井がメジャーに移籍する場合、プラスになると思われる要素は次の5点だ。 ●球種がたくさんあり、どのカウントでもすべての球種でストライクを取れる。 ●体が丈夫で故障リスクが低い。スタミナもあり、ゲーム後半になっても球威が落ちない。 ●先発、リリーフ、どちらでも使うことが可能。 ●牽制テクニックと守備力が高い。 ●典型的な打たせて取るタイプで制球力もあるため、先発の4、5番手で使えば、4.00前後の防御率と、二けたの勝ち星を期待できる“イニングイーター”になる可能性がある。 “イニングイーター”というのは、驚くような好投はしないが、大崩れすることもなく、登板するたびに5回ないし6回まで、2、3失点に抑えてくれる計算できる先発投手のことだ。 逆にメジャーに移籍する際、マイナスに作用すると思われるのは以下の点だ。 ●「強力な武器」といえるレベルの球種がない。特に右打者を封じる球種がない。 ●速球の威力に欠ける。フォーシームはスピードがいまいちで、一発リスクが高い。ツーシーム(シュート)は失投が多い。 ●狙って三振を取れる球種がないため、打者を追い込んでもファウルで逃げられ球数が増える可能性が高い。 ●ピークが8年前で、その頃の実力はない上、来年32歳でメジャーチャレンジの適齢期をすぎている。そのため高い評価を得られない可能性がある。 メジャー球団はこうしたプラス要素とマイナス要素をシビアに検討して、獲得するかどうか判断することになるが、メジャー契約で獲得に乗り出す球団はあるのだろうか?■候補球団 涌井は今季不振な上、年齢的なハンデもある。だが、メジャー30球団の中には、ローテーションが崩壊状態で、リリーフにも人材を欠くチームがいくつもある。その代表格は、オリオールズ、レンジャーズ、マーリンズ、ジャイアンツ、アスレチックス、レッズ、タイガースあたりだ。 これらの球団は先発で使ってみて、ダメならリリーフで活用すればいい、というスタンスで涌井に興味を示す可能性が高い。また、マリナーズ、ロイヤルズ、エンジェルス、ブルージェイズなども、先発投手のコマが足りないので、5番手候補の1人として涌井獲得を検討する可能性がある。■契約規模 涌井は'09年の沢村賞投手だが、ダルビッシュ有や田中将大のように名刺代わりになる必殺変化球もない。メジャー球団が魅力を感じる要素はそう多くないので、高い評価を得にくいのは事実だ。そのため、先発の2、3番手で使える投手と見て3年3000万ドル(33億円)規模の契約をオファーしてくる球団はないだろう。 しかし、先発の4、5番手候補、スイングマン(先発でもリリーフでも使える投手)候補としてメジャー契約をオファーしてくる球団はあるはずだ。その場合は2年400〜600万ドル程度の契約規模になるだろう。日本人投手はメジャーに来ると必ず故障するという認識が広まっているので、基本部分を2年300万ドル程度にして、出来高部分を大きくする契約になる可能性もある。 メジャーにチャレンジした日本人投手で、日本での最後の年の成績が涌井より悪いのは'96年オフに1年57万ドルのメジャー契約でエンジェルスに入団した長谷川滋利だけで、マイナー契約でメッツに入団した高橋尚成や、1年150万ドルでアスレチックスに入団した藪恵壹も、最後の年の防御率は涌井よりよかった。 しかし、涌井は9月2日のゲームで、メジャー球団のスカウトたちの前で、目を見張るピッチングを見せている。昨年はエース級の活躍を見せた実績もあるので、マイナー契約になることはないだろう。スポーツジャーナリスト・友成那智(ともなり・なち)今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2017」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2017年09月19日 10時00分
“両国国技館の変” 3横綱に続き目玉力士・高安、宇良も休場で協会首脳は顔面蒼白
“両国国技館の変”と呼ばれている。大相撲秋場所が9月10日から東京・両国国技館で始まったが、この秋場所が大荒れだ。4横綱のうち、白鵬(32)、稀勢の里(31)、鶴竜(32)の3人が初日から休場し、注目の高安や宇良までもが4日目から休場してしまった。ましてや、一人横綱の日馬富士が3日目に敗れてなんと横綱大関陣で白星が3つ並ぶ力士がいないという前代未聞の事態になってしまったのだ。こんなことは昭和以降初めてのことで、協会首脳は顔面蒼白だ。 8月初めに売り出された15日間の前売り券がわずか50分で売り切れるなど、相変わらず相撲人気は絶好調なのだが、問題は上位陣の高齢化で、世代交代の波がヒシヒシと迫っている。 「ただ1人出場した日馬富士(33)を含めて4人の横綱全員が30代。いつ、誰が引退してもおかしくない年齢で、いずれこういう時がくることは分かっていたけど、まさか、こんな急にやってくるとは…。これが角界首脳の正直な気持ちじゃないでしょうか。これまで彼らにおんぶに抱っこだった大相撲界は、これからどうやって新しい目玉を作って立て直すのか。尻に火がついてしまいました」(協会関係者) とはいえ、総倒れに近い横綱たちも、むざむざその座を明け渡す気はない。今回の休場騒動でも、ギリギリまで時代の流れに抵抗するように出場を模索したのは、今年の夏、名古屋と2連覇し、大台の40回優勝にあと「1」と迫っていた白鵬だった。故障が癒えない稀勢の里、鶴竜が初日の3日前に休場を表明したのに対し、白鵬はそこからさらに1日結論を出すのを伸ばし、ようやく初日2日前に休場を決断した。 「横綱は最後まで出たい気持ちはあったけど、どうしても(名古屋場所前から違和感があった)左ひざが治らなかった。炎症がひどい。長く曲げていることもできない状態で、無理して取っても変な相撲になり、まわりに迷惑をかけるだけですから」 白鵬の胸中を師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)が代弁した。効果的な治療法は見当たらず、今はただ、じっとしているしかないそうだ。全治は3、4週間と言われているが、完治する保証はどこにもない。 唯一出場する頼みの綱の日馬富士だが、こちらも両ひじの炎症がひどく、痛み止めが手放せない状態だ。今場所後、4横綱全員がいなくなる日が来るのも、そう遠くないかもしれない。 しかし、そのおかげで、今場所の優勝争いは混沌となった。「どんぐりの背比べで、かえって面白い」という声も上がっている。 まさに“両国国技館の変”だ! いま、角界に冷たい秋風が吹いている。
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