スポーツ
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スポーツ 2017年10月27日 15時00分
ハリル監督 ハイチ戦ドローでまたも再燃! “電撃解任”の可能性
「たかが親善試合」とは言えなくなってきた。 10月10日、サッカー日本代表はハイチと親善試合を行い、3対3というお粗末なドロー決着を見せた。試合後、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(59)は「これがW杯予選でなくてよかった」と、ボヤくことしきり。さらにW杯本大会出場を決めた時点で鎮静化したはずのハリルホジッチ監督の去就問題まで再燃し始めた。 「ハリル監督は協会の旧体制が招致した指揮官。そのためW杯予選で苦戦していた頃はハリル監督を切る大義名分もあったわけですが、本大会出場を決めたことで、切る理由がなくなっていたのです。契約続行の交渉において、ハリル監督側が主導権を握っていました」(専門誌記者) ハリル監督の契約は1年ごとの更新制だ。推定年俸は2億5000万円。代表指揮官の中でも高額なほうだが、W杯出場を確実にしたことで強気の交渉を進めていた。昇給のほか、「親戚の病気」など有事の際の帰国許可などを求めていたという。 交渉の主導権は完全にハリル側にあったわけだが、今回ブザマな引き分けを演じたことで形勢は逆転。協会は「飲めないものは飲めない」と言い切るようだ。 「ハイチ戦では、若手や出場機会の少なかった選手をテストする予定でした。その件は協会とも合意していたんですが、スタッフが選手を推薦すると、『こんな選手を使うつもりはない』と突っぱねていた。ワンマンな言動は、負ければ孤立無援を招く」(同) W杯出場が決まった頃、要職を追われた旧体制の面々が復権するとの情報もあった。現体制にすれば、不穏分子は完全に切り捨てておきたいところだろう。 「ハイチ代表に、ガンバ大阪の練習生だった日系米国人がいました。彼は外国の専門誌が『期待のベスト5』に取り上げたほどの逸材で、協会幹部も推薦していましたが、ハリル監督は国内リーグを軽視してきたのでノーマークでした」(関係者) 電撃解任もありうる? 凄まじい覇権争いになるかも…。
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スポーツ 2017年10月26日 15時00分
イチロー日本復帰を巡りオリックスと中日の争奪戦
ここ数年、シーズンオフのたびに噂されてきたイチロー(43)の日本球界復帰が、ようやく実現するかも。イチローをめぐり火花を散らすのが“古巣”オリックスと“故郷”の中日だ。両球団とも今ドラフトの目玉である清宮幸太郎(早実)指名の切り札にしようとしており、波乱の展開――。 イチローが現在所属するマイアミ・マーリンズでは、ヤンキースの元主将、デレク・ジーター氏がCEO(最高経営責任者)に就任することが決定。それまではイチローの契約延長も期待されたが、このジーター新CEO就任で、日本球界復帰が決定的だという。 今季、マーリンズはナ・リーグ東地区で首位から20ゲーム差の2位で終えた。'03年を最後にプレーオフ進出から遠ざかっており、ジーター新CEOは大幅な選手の入れ替えと若返りを断行する構えだ。そして、イチローには敬意を払う形で、FA選手とし、その上でメジャー最低賃金の54万5000ドル(約6000万円)を提示する方針だという。 イチローの今季の年俸は200万ドル(約2億2000万円)。日米で“レジェンド”と称される男が、とても飲める金額ではない。つまり「お好きな球団へどうぞ」というシナリオである。 かといって、来季44歳になるベテランを200万ドルで迎えるメジャー球団はない。結果として、「背番号の51歳までプレーしたい」というイチローの進路は、日本球界に限られるのだ。 「心待ちしているのが古巣オリックスです。宮内義彦オーナーはイチローとの関係が途切れないようオリックスグループのCMに起用し、昨オフにはマリナーズ時代の同僚・長谷川滋利氏をシニアアドバイザーに就けて有事に備えています」(在阪スポーツ紙記者) オリックスがイチロー獲得を急ぐのは、今ドラフト対策でもある。1位候補は田嶋大樹(JR東日本)、清宮幸太郎、中村奨成(広陵)、安田尚憲(履正社)。メディアには「1位指名は当日決める」と話しているが、プロ球団との面談の際、イの一番で駆け付けていることから、意中の候補が清宮であることは間違いない。 興味深いのは、オリックスがドラフトの抽選でもっか11連敗中ということだ。逆に言うと、これだけ負け続ければ、確率的には清宮を引き当てる可能性がもっとも高い。しかし、問題は当選クジを引き当てても、清宮が入団してくれるかだ。 「そこでイチローを教育係に付け、清宮の心を射止める作戦なのです。1日でも早くメジャーでプレーしたい清宮にすれば、イチローから得られる情報は何物にも代え難い。イチロールートで野球留学も可能ですし、すべての問題は解決します」(オリックス担当記者) これで決まったも同然? だが、肝心の宮内オーナーは微妙な言い回しに終始する。 「外国の球団が契約する限りは帰ってこないだろう。ただ、日本でプレーするとなればうちの球団以外考えられないが…」 この発言は、イチローの地元、中日ドラゴンズも熱烈ラブコールを送っている、との情報を察知したからだ。 今季の中日は59勝79敗5分けの5位で、5年連続Bクラスに沈んだ。今オフは本塁打王ゲレーロも退団する。ドラフトで清宮を引き当てない限り、来季の観客動員が思いやられる。 ニッチもサッチもいかない状況に、西山和夫球団代表は「すべてが補強対象」と言い切り、イチローの獲得にも躍起なのだ。オリックスコーチ時代にイチローを可愛がり、親交が深い元中日監督の山田久志氏に窓口を期待している。 「星野仙一監督(当時)が'99年に中日投手コーチに山田氏を招聘したのは、イチロー獲得('00年にポスティングでメジャー移籍)を見据えたものだった。あわよくばFAで中日に呼ぼうというもの。それが叶わず、中日は'02年から山田氏を監督に起用したが、これにも将来的にイチローを獲得する布石が秘められていた。もしイチローが日本復帰に中日を選べば、山田氏がGMに就く青写真もある」(スポーツ紙デスク) 現役にこだわるイチローに、現中日監督の森繁和氏も、近い将来の監督禅譲を申し出るものとみられる。 両球団にとって、年俸2億円のイチローは超お買い得だ。日本へ復帰すれば、オープン戦だけで十分に元が取れる。メディアの注目、人気度アップ、興行収入を考えれば、倍額を出してもおつりが来るという計算だ。 「彼が51歳まで現役を続けると言っているのは、プロ野球の監督には興味がないからです。今後の目標は2つ、'20年の東京五輪出場と政界転身です。侍ジャパンの稲葉篤紀監督は中京大中京高出身。高校3年夏の愛知大会決勝で、イチローのいた愛工大名電に雨天再試合の末に3対5で敗れて以来、2人の親交は深く、侍ジャパン入りは容易でしょう。もう一つは、現役引退後の国会議員転身。選挙区を考えれば、愛知県か兵庫県となる。その延長線上の日本球界復帰なのです」(大手広告代理店関係者) 反骨心の象徴であるイチローは、王者ソフトバンク、広島、名門巨人、猛虎阪神を相手にしてこそ存在力を増す。古巣への人情か故郷に錦か、レジェンドが決断を迫られている。
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スポーツ 2017年10月25日 15時00分
熱き侍たちが躍動!! メジャーリーグ Times メジャー行きが確実なオリ守護神・平野佳寿
アメリカ・セントルイスの最有力紙『ポスト・ディスパッチ』は10月4日付の電子版で、カージナルスがオリックスのクローザー平野佳寿の獲得を検討していると報じた。そのほかレッドソックス、カブスなども獲得を検討しており、今オフは獲得合戦が繰り広げられることになりそうだ。 平野本人も行く気満々で、球団に海外FA権を行使する意向を伝えている。メジャー挑戦の障害になるものは何もない。 メジャーリーグの各球団が平野に魅力を感じる理由は、次の点にある。(1)成功確率が高い「速球+スプリッター」タイプ メジャーリーグに挑戦した日本人投手の中で、これまで最も大きな成功を収めてきたのは、速球とフォークボール(米国ではスプリッターと呼ばれる)を主体に投げる投手だ。 メジャーリーグでは、フォークボールを投げると肘を痛めるリスクが高くなるため、投げる投手が激減している。そのためフォークを打つことに習熟した打者が減り、ワンバウンドするフォークボールで面白いように三振が取れる。 野茂英雄、佐々木主浩、上原浩治に代表される「速球+フォークボール」タイプの投手は、メジャーに行ってから奪三振マシンになったのはそのためだ。 平野も典型的な「速球+フォークボール」タイプの投手なので、メジャーで成功する可能性が高い。(2)期待できる高い「奪三振率」 平野は、よく落ちるフォークと威力満点のハイ・ファストボール(高めの速球)を組み合わせて、ハイペースで三振を奪うことができる投手だ。メジャーの打者は日本の打者より積極的に振って来るため、さらに高い奪三振率が期待できる。(3)「酷使」に耐え壊れにくい メジャーでは、日本人投手は壊れやすいと思われている。しかし、平野は故障リスクが低いだけでなく、連投やイニングまたぎのリリーフも苦にしないタフガイだ。 その一方で、メジャーリーグで投げた場合、弱点になりそうな点もある。(1)「一発」を食うリスクが高くなる フォークボール投手の宿命で、平野は見せ球に高目の速球を多投せざるを得ない。素直な軌道の速球なので、キレの悪い日は一発を食うケースがありそうだ。(2)右打者を封じる強力な「武器」がない 平野のフォークボールは左打者には効果的だが、右打者には軌道が読みやすいようで、よく打たれる。そのため今季は、左打者に対する被打率が2割1分6厘だったのに対し、右打者に対する被打率は3割2分3厘と高かった。メジャーでは何か武器となる球種を持てないと、右打者との対戦が多いイニングでは使ってもらえなくなる恐れがある。 今のところ平野獲得に積極的なのはカージナルス、レッドソックス、カブスの3球団である。この3球団の中でクローザーで使われる可能性があるのは、カージナルスだ。 カ軍は昨年6月末から元阪神の呉昇桓(オ・スンファン)がクローザーを務めていたが、今季は序盤から乱調でセーブ失敗が続いた。そのため7月中旬にクローザーを外され、速球派のローゼンソールがその座に返り咲いた。ところが、8月中旬に肘を痛めてトミージョン手術を受ける事態となったため、その後はクローザーを固定できない状態がシーズン終了まで続いた。 こうした事情があるため、カ軍はクローザーの補強が最優先課題になっている。 ただ、モゼリアックGMはFA市場で名のあるクローザーを獲得する気はないようだ。値段の吊り上げ合戦になり、非常識な金額に跳ね上がるからだ。 同GMは、オフに低コストで獲得できるベテラン・中堅を2、3人獲得し、キャンプでチーム内のクローザー候補と競わせて守護神を決める腹積もりのようだ。オープン戦で平野がハイペースで三振を奪って見せれば、クローザーの座が転がり込んでくる可能性は大いにある。 その点、レッドソックスにはキンブレルという絶対的な守護神がいる。平野がクローザーになれる可能性はゼロだ。 また、カブスに行ってもクローザーになれる可能性はほとんどない。カブスでは今季終了後、守護神ウェイド・デイビスがFAになってチームを去る可能性が高く、クローザーの座が空席になる。しかし、金満チームなのでFA市場に出た大物を資金力にものを言わせて獲得するのは確実だ。 平野の契約規模は、呉昇桓とあまり違わないレベルになるだろう。呉は「2年500万ドル+出来高」だったので、2年400〜600万ドルの範囲ではないだろうか。獲得合戦がヒートアップすれば、2年800万ドルくらいまで上がることも考えられる。スポーツジャーナリスト・友成那智(ともなり・なち)今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2017」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2017年10月25日 13時05分
クライマックスシリーズ舞台裏 筒香がDeNAナインを一喝していた!
DeNAベイスターズが下克上に成功した。セ・リーグ『クライマックスシリーズ ファイナルステージ』は、ペナントレース覇者・広島が先取したが、その後はベイスターズが4連勝。今永、濱口の先発投手を中継ぎ登板させるなど、勝利した4試合に「のべ23投手」を注ぎ込んだラミレス采配も光った。しかし、チーム関係者は「勝因は、初戦の敗北」にあったと言う。「筒香(嘉智=25)が試合後に選手全員を集めたんです」 18日の初戦、両陣営は雨雲に覆われた空を見上げていた。一向に止む気配はない。通常のペナントレースだったら、中止になっていたはずである。雨足が強まった5回裏、広島打線が集中打を放ち、3点を挙げた。その直後、さらに雨足が激しくなり、36分間の中断を経て、「降雨コールドゲーム」が宣告された。「DeNAナインは、コールドゲームの宣告に納得がいかないとし、怒っていました。球団スタッフでさえ、控え室に入るのを躊躇ったほど罵声が飛び交っていました」(前出・チーム関係者) チームキャプテンの筒香が立ち上がり、選手全員を集めさせた。そして、コールドゲームを宣告した審判団を非難する言動を叱り、「この怒りは試合にぶつけるべきだ」と一喝した。 その光景を遠巻きに見ていたラミレス監督は勝利を確信したという。これが、CS・ファーストステージから打撃不振だった筒香を4番で使い続けた理由であり、先発陣も中継ぎでの緊急登板も厭わなかった。 第2戦、第3戦とチームは連勝した。その後は2日間続けて雨天中止となった。チームは調子を取り戻したが、喝を入れた筒香だけは3試合でヒット1本と出遅れてしまった。その雨天中止の間、“ネタ不足”を補うためとはいえ、取材陣の容赦ない質問も浴びせられた。「今さら、何日空いたところで関係ない」 そう言い捨てたが、CSファーストステージ4試合でも1安打とふるわなかった。広島との決戦でも、すでに4三振を喫している。仮に、ファイナルステージを落としていたら、「4番の力量差」を敗因に挙げられていただろう。筒香を4番から外さなかったラミレス監督の忍耐力も相当なものである。「前任の中畑監督の時代からそうでしたが、筒香を中心としたチームを作ると決めていました」(プロ野球解説者) 一貫した方針、そして、チーム作りが成功したようだ。その期待に応えた筒香もさすがである。 DeNAスカウトがドラフト候補を見る際、重要視するポイントがあるという。それは「フォア・ザ・チーム」の姿勢で、キャプテンシーを持った選手に関しては、とくに時間を費やして見ていくそうだ。他球団も「フォア・ザ・チーム」の姿勢は、プラス査定しているが、ベイスターズはまだ若い。労組・日本プロ野球選手会が発表する年俸調査結果を見ても分かる通り、ベイスターズの日本人選手平均年俸は、約2600万円で12球団ワースト。最下位は6年連続であり、発展途上の選手ばかりなのだ。「筒香の次の世代を託せるキャプテンタイプの選手を、DeNAスカウトは探しています。戦力的に見れば、シーズン途中で一軍クラスの捕手をトレード放出しているので、高校生捕手を獲って育てるようですね。早実の清宮幸太郎、履正社の安田尚憲にも熱視線を送っていますが、DeNAがこの2人の打撃センス以上に、チームの牽引役が務まる点を評価しています」(球界関係者) 先の日本人選手平均年俸だが、12球団トップは日本シリーズの対戦相手でもある福岡ソフトバンクホークスだ。7013万円で2年連続の1位。同調査は1980年から始まったが、ホークスは史上初の7000万円超えも果たしている。巨大戦力、成熟したチームにベイスターズはどう挑むのか。筒香が打つとチームは勢いづく。平均年俸のワーストがトップを食う下克上も見せてくれるのだろうか。
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スポーツ 2017年10月24日 16時00分
プロ野球12球団「ドラフト1位指名」最終予想
広島は10月14日に「最後のスカウト会議」を開き、苦渋の決断を下した。同2日の清宮幸太郎(早実)との事前面談を回避した時点で、松田元オーナーは「行かないということは(指名)しないこと」と明言したが、会議では現場が望む左投手か、中村奨成(広陵)のどちらを選ぶかでモメていた。 「このスカウト会議は異例でした。編成部門のスタッフも同席させ、緒方孝市監督らが望む先発タイプの左投手を獲るか、獲らなければ来季の戦況にどれだけ影響を与えるのかが話し合われました。中村が地元出身でなければ、ここまでモメませんでした」(関係者) 広島は戦力の重複を嫌う。昨年指名した高卒捕手の坂倉将吾が打撃面でも急成長しているため、「中村回避」論は早くから伝えられていた。しかし将来のためにと、地元出身選手を選んだ。 「日本ハムも清宮との面談を欠席しましたが、1位は清宮か中村。日ハムが面談を回避したのは『その他大勢』にならないためでしょう」(スポーツ紙記者) 広島を除く11球団が清宮を1位入札するかといえば、そうとは言い切れない。“裏切る可能性”があるとしたら巨人のようだ。 今夏の甲子園大会後、清宮たちはU-18世界大会を戦うため、日本代表チームに招集された。開催地カナダへ渡る前の国内合宿で、千葉工業大学との練習試合を行ったときのことだ。この試合で清宮は新記録(当時)となる高校通算108号アーチを打ったが、安田尚憲内野手(履正社)も2本塁打を放っている。12球団スカウトは「規格外の高さ」を見せた清宮の飛球にその才能を再確認させられたが、巨人スカウト団だけは違う感想を持った。 「井上真二チーフスカウトが安田の立ち居振る舞いに、『松井に似ている』と報告したようです。守備力では『清宮より上』と早くから評されていましたが、『試合中の視野も広い』と。安田に惚れ込んだようです」(球界関係者) 安田の姿に、松井秀喜氏をオーバーラップさせていたのだ。右投左打、身長188センチの大型三塁手。巨人スカウト団もカナダ入りしたが、「清宮か、安田か?」の見方はしなかったそうだ。 「清宮、安田の両方にあてはまるんですが、性格が優しい。フォア・ザ・チームの姿勢、仲間を労う言動、どちらもチームリーダーになれる器です。ただ、今季の観客動員数を落とした巨人は、スカウトだけで1位を決められない。営業が推すのは清宮です」(同) どの球団もそうだが、プロ野球は人気商売でもある。同じような理由で、清宮指名に行かなければならないのが、ヤクルト、西武、楽天、ロッテ。「尊敬する野球人は王貞治さん」と、事実上の逆指名を受けたソフトバンクにしても、指名を回避すれば、バッシングは覚悟しなければならない。 「指名する」と公言したのは、阪神と中日。ただし、「左の先発投手」を欲しているチームは広島だけではない。楽天、オリックスも同様で、JR東日本の好左腕・田嶋大樹、立命館大・東克樹、明治大・齊藤大将が注目されている。 「オリックスは指名での重複を強く嫌います。去年も単独指名狙いで柳裕也(現中日)に切り換えたのに失敗でした」(在阪記者) ヤマハの最速157キロ投手・鈴木博志、抑えも務める日立製鉄所の鈴木康平、技巧派の岡山商大・近藤弘樹らの実力派右腕も1位候補だ。 DeNAは将来の正捕手候補を狙っている。中村指名で広島と張り合うか、強肩強打の村上宗隆(九州学院高)が1位リスト入りしたとされ、好右腕・西村天裕(NTT東日本)に対しては、「ロッテとDeNAが熱心」とのことだ。 昨年、阪神が即戦力投手を捨てて大山悠輔を一本釣りしたとき、ドラフト会場からは「えっ〜!?」という声が上がった。意表の1位があるとすれば、日ハムがU-18日本代表の左腕・田浦文丸(秀岳館)に行くときか、オリックス、楽天が俊足巧打の遊撃手・宮本丈(奈良学園大)に切り換えたときだろう。 「阪神は今年も捕手を指名します。1位は清宮。となれば、2位以下か外れ1位でU-18代表の古賀悠斗(福岡大大濠)でしょう」(前出・球界関係者) 阪神には“捕手コレクター”の異名がある。「育てられない現状」を見直したほうが得策だと思うが…。 また、清宮に1位指名が集中した場合、どの球団も「外れ1位」を用意しておかなければならない。その場合、独立リーグ徳島の150キロ右腕・伊藤翔が1位指名されるかもしれない。昨年も指名候補だったが、声は掛からず、1年目から指名対象になれる独立リーグに進み、150キロ台の直球はさらに速くなった。スライダーとフォークも進化させ、巨人、阪神、広島、ロッテ、DeNAは地団駄を踏みながら見ていたそうだ。 「日ハムが中村を指名した場合、大野奨太のFA退団は確実。正捕手不在の中日が獲得に乗り出すのは必至で、森繁和監督はこちらにも注視しています」(同) 巨人の“清宮裏切り説”もそうだが、12球団はFAやトレードをリンクさせて、10月26日のドラフト会議本番に臨むようだ。
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スポーツ 2017年10月23日 22時01分
本当は怖かった 金本監督の「笑顔会見」に隠された強さとは
阪神・金本知憲監督(49)が坂井信也オーナーらにシーズン終了の報告を行ったのは、クライマックスシリーズ・ファーストステージに敗れた翌日の10月18日だった。その後、四藤慶一郎球団社長と並んで会見に臨んでいる。終始、笑顔だったが、真意は違った。関係者は「現場とフロントの分裂」も恐れるほど、緊張させられたという。「外国人選手の話を切り出したときは、ドキッとさせられましたよ」(関係者) 借金12の4位から貯金17の2位躍進。CSに敗れたとはいえ、チームの成長は指揮官も実感していた。金本監督も「選手は本当によく頑張った」と繰り返し語っており、その言葉にウソはないが、「シーズンの誤算は?」の質問を受けたときだった。不振に終わった藤浪(3勝)、岩貞(5勝)の名前を挙げた後、こう切り出した。「外国人のバッターですかね。ほぼ日本人選手、国産で戦ってきましたから。もう少し打ってくれる選手がいたらというのが、誤算と言えば誤算」 クリーンアップを予定して獲得した外国人野手が活躍しなかったのは今さらだが、「まあ、言っていいのか分からないですけど」と“前置き”してからまくし立てている。「目下、外国人選手の獲得に関してはフロントの全主導で行われています。その外国人選手が誤算と言うのは、フロント批判をしたのと同じなんです」(前出・同) 選挙の街頭演説ではないが、『間』をおいてから喋る、“前置き”をしてから話すのは、聴取者の関心効果や注目を高める狙いもあるそうだ。金本監督は聞く人が聞けば分かる「外国人野手の批評」で、フロントをガツンと一撃したのだ。 金本監督の気持ちも分かる…。 初采配の昨季だが、ゴメス、ヘイグの2人で稼いだ本塁打数は29本。今季はキャンベル、途中加入のロジャースがいたが、合わせて6本。ここにFA補強した糸井嘉男の17本塁打を足して、ようやく“互角”というわけだから、「もうちょっとマシな外国人選手を連れてきてくれよ〜」の心境だろう。会見終了後のぶら下がりでも、「(長距離バッターは)欲しいですよ、そりゃ! ホームランというのは試合の流れが一発で変わるから。最高、(満塁なら)4点入りますからね。1球で」と話していた。金本監督は笑っていたが、同席した四藤球団社長がすでに退場したのを知っていたからだろうか。助っ人の機能しない野手陣の打線を組んできた今季の苦労も口にしていた。 会見に戻るが、金本監督はドラフト会議(10月26日)の話題についても聞かれ、清宮幸太郎(早実)へのラブコールを改めて送り直した。「ウチはもう、清宮(で1位入札する)と決めていますから」 複数球団による入札重複は覚悟の上。抽選クジで運命を決めることになるが、金本監督は「(クジを)引けといわれれば引きますが、社長が引いてくれるんじゃないですか?」とも話していた。四藤球団社長は慌てて、「いえ、いえ。お願いします」と返していた。 同社長の表情がくずれたのは、そのときだけ。聞く人が聞けば分かる“公開批判”は、金本監督の圧勝に終わった。 関西地区で活動しているプロ野球解説者がこう続ける。「阪神の編成スタッフ、スカウトは清宮の指名に失敗したら、投手中心の補強を行うと決めています。そうなると、金本監督の求めるホームランバッターはやはり外国人選手で補うことになり、渉外担当の責任は重大です」 昨年の阪神のドラフトが思い出される。先発タイプの即戦力投手の1位指名を決めていたフロントに対し、金本監督は「どうしても!」と訴え、大山悠輔(22)に変更させた。フロントがシーズン途中に緊急で獲得したロジャースよりも、終盤戦で活躍したのは大山のほうだ。CS3試合で脅威の打率5割3分8厘をマークし、レギュラーシーズンも後半戦での合流ながら、本塁打7、打点38を稼いでいる。その大山をシーズン最終戦でセカンドを守らせたのは、『一塁のポジション』を開けておくためである。「ロジャースよりも大山のほうが戦力になりました。金本監督の見る眼は間違っていません」(在阪記者) 一塁を守るのは清宮か、フロントの連れてくる新外国人選手か、それとも、今季不振だった原口文仁が巻き返すのか…。一連の金本監督の言動を考えると、清宮の指名に成功したとしても、ドラフトリストにも『喝』を入れてきそうだ。
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スポーツ 2017年10月22日 17時00分
プロレス解体新書 ROUND68 〈三沢vs川田ラストマッチ〉 ノア東京ドーム大会で運命の激突
2005年、プロレスリング・ノアの2度目となる東京ドーム大会のメインイベント。ノアの顔である三沢光晴は、高校時代からの後輩で5年前に袂を分かった川田利明を迎え撃った。 最高の舞台に最高の相手、最高のクライマックスとなるはずだったが…。 高校時代の先輩と後輩が紆余曲折を経て、ついに東京ドームのリング上で対峙する――。 映画や漫画なら「リアリティーがない」と観客や読者からソッポを向かれそうなストーリーだが、それを現実に成し遂げたのが三沢光晴と川田利明であった。 同級生と先輩、後輩の違いはあるが、野球でいえば桑田真澄と清原和博の“KK対決”のようなものか。 ただし、プロレスのドーム大会ともなれば、失敗が即、団体運営の危機ともなりかねないだけに、メインイベンターの重責はプロ野球選手以上とも言えよう。 プロレスというジャンルは、アングルひとつで一夜にしてスターを作り出すことも可能であるが、現実に大観衆を集められるまでになるには、相応の努力と生まれ持った才能が求められる。その点では、他のスポーツやエンタメ業界と違わないのだ。 「しかも三沢vs川田のカードは2度、それも全日本プロレスとノアという別々の団体で、東京ドーム大会のメインを任されたわけですからね」(プロレス記者) ドーム大会における同一カードによる2度以上のメインとなると、PRIDEの高田延彦vsヒクソン・グレイシーや新日本プロレスの棚橋弘至vs中邑真輔、棚橋vsオカダカズチカなどもある。が、三沢vs川田はそれら団体よりもドーム開催の回数自体が格段に少ない、全日とノアでメインを張っているのである。 「そこに至る経緯のドラマチックさからして、2人のドキュメンタリー番組や実録小説が創作されても何ら不思議はない」(同) ただ、実際には三沢の名勝負という場合、川田ではなく小橋建太戦を挙げるファンは多い。 「技と力のぶつかり合いという単純明快な小橋の試合に比べ、三沢と川田の絡みはどこか難しいところがありますからね」(同) 確かに2人の関係性からして、いまひとつ理解に苦しむところは多い。三沢が全日から独立してノアを立ち上げた際、後輩である川田は真っ先にこれに続いてもよさそうなのに、そうしなかったことで2人は不仲と言われたりもする。 三沢は川田について自伝などで〈好きか嫌いかといえば嫌いだね〉と述べているが、しかし、心底から嫌いであったならば一切触れもしないだろう。 一方の川田は、三沢の葬儀で人目もはばからず号泣する姿が目撃されている。 また、三沢の追悼大会へ参戦して以降、半引退状態となったことについて「三沢さんのいないリングに上がることへの意義が見出せない」と話している。ただし三沢の存命時には、そうした敬意のようなものを表に出すことはなかった。 そんな2人の微妙な距離感は、試合内容にも反映されていた。'93年7月29日、王者の三沢に川田が挑戦した三冠戦。 三沢は、急角度の投げっぱなしジャーマン3連発で失神させた川田を、さらに抱き起こしてタイガースープレックスで勝利した後、「川田は中途半端にやると、中途半端なことを言い出すから」と話している。 だが、それを聞いてもなお、少し前までタッグパートナーだった後輩をそこまで非情に叩き潰すことの真意は、他人には理解し難い。テレビ解説をしていた御大ジャイアント馬場も、「高度な展開すぎて俺には分からない」と話したほどであった。 '98年、全日による初の東京ドーム大会で三沢に勝利した川田が、普段の無口なキャラクターを捨てて「プロレス人生で一番幸せです、今が」と感情を爆発させたのも、やはり相手が三沢だったからこそであろう。 '00年の全日分裂から5年後、ノア2度目となる東京ドーム大会で、そんな2人が再び対峙した。大会開催までの社長業との兼務ゆえか、コンディションの悪さから技のミスも目立った三沢だが、そこは気力でカバーしていく。 顔面キックに花道での投げ捨てパワーボムと、容赦ない攻めを繰り出す川田にエルボーで対抗。 切り札のエメラルド・フロウジョンもタイガー・ドライバー'91も返されて、あとがなくなってもなおエルボーを連打。最後もランニング・エルボーを顔面に叩き込んで勝利の凱歌を上げたのだった。 しかし、試合後に川田がマイクを握り、「今日、打つはずの終止符が打てなくなりました」と継続参戦を匂わせると、その一方的な発言に対してノア経営陣は「川田をノアのマットに上げることは二度とない」と激怒。 一方の川田も、「この5年間やってきたことが台なしになった」と記念すべき一戦にふさわしくない、ネガティブかつ意味深なコメントを残したのだった。 単なる有終の美とならないあたり、この2人の関係性はやはり余人には理解し難いのである。
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スポーツ 2017年10月21日 17時00分
内村航平 世界選手権棄権で東京五輪出場に黄色信号
カナダで開かれた世界選手権を途中棄権した日本体操界の第一人者・内村公平(28)。2種目目・跳馬の着地で、左足に激痛が走ったという。3種目目の平行棒には出たが、演技後に競技続行を断念。着地と同時に浮かべた苦悶の表情は、内村の闘志が折れた瞬間でもあった。 「日本体操協会から『左足前距腓靭帯不全断裂』と発表されました。全治2、3週間で手術の必要はないとのことですが、10月下旬の全日本シニア選手権は出場せず、来年春の復帰を目指すそうです。内村が長期欠場するのは初めてのこと」(体協詰め記者) 世界選手権では、個人総合7連覇が懸かっていた。「ケガをするということはヘタクソ。まだ伸びシロがあるってことかな」と内村はおどけてみせたが、ともに団体戦を戦う予定だった白井健三らには「違う形で東京五輪までやってもいいかもね」と、意味深な言葉も発していたという。 「内村は6種目をこなす個人総合に強いこだわりを持っていました。『違う形』とは、1種目に集中するという意味なのか。そうなると、東京五輪は団体戦だけに出ることになります。体力の衰えを自覚したのかも」(同) オリンピック2大会連続チャンピオンの内村は、東京五輪を31歳で迎える。これまでは「まだ大丈夫」の声のほうが多かったが…。 「今年4月、体操界初のプロとなり、練習を一部公開したのですが、20代前半の頃とはまったく内容が異なり、何度も丁寧に着地姿勢を繰り返していました。若い頃は勢いでやっていたのに」(関係者) 食生活も変えたという。休日のすごし方にしても、今までは“爆睡”だったが、翌日に「体が動かなくなるかも」と言い、決められた時間に起きてジョギングをするようになった。 「レスリングの伊調馨など、20代後半から30代前半の他選手は、事実上の引退となっています」(同) 東京五輪に間に合わなかった天才たち。内村はギリギリまで戦うつもりだが、今回の故障は大きな転機となりそうだ。
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スポーツ 2017年10月20日 18時43分
侍ジャパンの価値が下がる?清宮が稲葉監督の初陣をブッ飛ばす
プロ野球・ドラフト会議は26日に行われるが、16日、日本野球機構(以下=NPB)は、非公式ながら“侍ジャパンのスケジュール”を発表した。リハーサルというべきだろうか。稲葉篤紀監督(45)が、指揮官としての練習を行うという。 「稲葉監督に指導者経験がないのは分かっています。かといって、1試合か2試合やったところで、変わるわけじゃない。慎重になりすぎるのもいかがなものか…」(球界関係者) 稲葉監督が、指揮官のリハーサルを行うのは、25日と26日の2日間。現在、宮崎県下で二軍と若手を中心としたフェニックスリーグが開催されている。稲葉監督が、スポーツコミュニティーオフィサーの肩書で籍を置く日本ハムの二軍も参加しており、先の2日間の2試合を、稲葉監督が“リハーサル”で指揮を執ることになったのだ。 「本番で失敗してはならない」とする稲葉監督の気持ち、マジメさは分かるが、「慎重になりすぎ」というのが関係者の大半の意見だ。 「日本ハム二軍の指揮を執り、広島二軍や独立リーグ・四国アイランドリーグ選抜と対戦します。ヘンな負け方をしたら、本番で弱気になってしまうのでは」(前出・同) 広島二軍は今季、初のファーム日本一に輝いた。当然、若手は一軍昇格のチャンスに飢えており、必死になるだろう。独立リーグの選抜チームも同様だ。彼らは、プロに行きたい一心で、野球環境に厳しい独立リーグを選んだ。ドラフト指名のための自己アピールの場として、稲葉監督に襲いかかってくるだろう。 それ以上に問題なのは、独立リーグ選抜と試合を行う26日は“プロ野球の重大イベント”と重なっている。ドラフト会議である。注目の清宮幸太郎(早実)がどの球団に指名されるのか、史上最多となる9球団以上の入札があるかどうか、同日のスポーツメディアは、清宮一色となるのは確実だ。 そういった話題性で「稲葉監督<清宮」となれば、新生・侍ジャパンの船出にもキズがついてしまう。先の関係者がこう続ける。 「普通だったら、許しませんよ。前任の小久保監督だって、指揮官経験ゼロでスタートしたんですよ。こんな言い方は何ですが、侍ジャパンに広告出資している大手企業は、稲葉監督に懐疑的です。東京五輪の指揮官も務めるというのに、なぜ、お客を呼べるビッグネームを連れて来なかったのか、と」 言い換えれば、稲葉監督は「勝つ」以外に企業にアピールする方法はないのだ。 しかし、こんな意見も聞かれた。 「ドラフトの陰に隠れてしまうのは、むしろ幸いです。投手交代のタイミング、三塁コーチャーが本塁に突入させるべきなのかどうかを的確に判断できるのかなど、初めての采配なので、細かいミスが続出するのは確実。清宮フィーバーで稲葉采配を隠し、本番までに修正箇所を話し合えれば…」(ベテラン記者) 本番とは、11月16日開幕のアジアプロ野球チャンピオンシップのこと。韓国、台湾の選抜チームと戦うわけだが、出場選手の力量を発揮させる環境を作れば、決して負ける相手ではない。仮に、稲葉監督が、采配でも慎重になりすぎるようであれば、強く意見の言えるスコアラーをベンチ入りさせるなどの「修正」も間に合う。 在京球団スコアラーがこう反論していた。 「今年のドラフト会議ですが、清宮が話題の中心になるのは間違いありませんが、独立リーグは要注意ですよ。上位指名されそうな投手が何人かいますからね」 独立リーグからは過去50人が指名を受けた(育成を含む)。今年、51人目が誕生するのは確実だが、指名順位の最高は、2013年の又吉克樹の2位(現中日)。その指名順位に並ぶか、上回る可能性もあるとされる投手がいる。徳島の伊藤翔(横芝敬愛高)だ。 右腕・伊藤は、昨年もドラフト候補に入っていたが、指名されなかった。プロ志望の強い伊藤は「早くプロに行きたい」の一心で、独立リーグの門戸を叩き、急成長した。 その伊藤が、稲葉代表監督率いる日ハム二軍と対戦したら、どうなるか…しかも、ドラフト当日ということもあり、有事の際、NPB側は赤っ恥をかくことにもなりかねない。 「リハーサルで良かった」のひと言で済むだろうか。稲葉監督の慎重な性格も考えものである。
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スポーツ 2017年10月20日 17時00分
巨人が参戦する 広島退団 石井&河田コーチのダブル強奪
来季続投のお墨付きを得ている巨人・高橋由伸(42)監督だが、肝心の組閣が思うように進まず、新たな火種となっている。来季は3年契約の最終年。コーチに就任したところで優勝を逃せば、1年ぽっきりに終わる可能性が高く、誰もが“ドロ船”に乗ることに尻込みしているのだという。 「今季の巨人は2006年以来のBクラス(4位)。続投はもっけの幸いですが、ライバル広島の黄金期はしばらく続く。高橋監督に近い人ほど『来季も勝てない』とみており、ここは1年待って、次期監督の下で長期雇用を確保しようとしている」(巨人担当記者) 現在、内定しているのは、元二軍監督・吉村禎章氏の入閣のみ。高橋監督は村田真一ヘッドコーチ、今季途中で一軍投手コーチに配置転換された斎藤雅樹氏の続投を希望しているが、「V逸の責任をとりたい」と退任を申し出ているという。 さらに、尾花高夫投手コーチが編成本部アドバイザーに、村田善則バッテリーコーチが戦略室スコアラーに転任すると発表された。 背景にあるのは、巨人のお家芸ともいえる「大艦巨砲主義」だ。今季は総額30億円の超大型補強が機能しなかったにもかかわらず、今度は中日のゲレーロ、ヤクルトのバレンティンを狙っている。そして早実・清宮の1位指名を決めたことで、これまで各コーチが取り組んできた来季構想はご破算になる可能性が高い。 さらに話をややこしくしているのが原辰徳前監督の存在だ。侍ジャパン監督に稲葉篤紀氏が就いたことで、原氏の目標だった東京五輪監督の座も事実上消滅。そこで、生まれ育った神奈川が本拠地の横浜DeNA監督に方向転換しているのだ。 「巨人に競り勝ちCS進出を決めたDeNAは、今季2年契約が満了するラミレス監督の続投を決めたが、1年契約での更新にとどまった。同時に来オフに“原ベイスターズ”を始動させる準備も進めているからだ。その際、もれなくついてくるのが、原氏を信奉する斎藤氏と村田氏。そのため、巨人の主要ポストに就くことをためらっている。できれば浪人したいと。巨人に礼を尽くしたいのだろう」(巨人OBの野球解説者) 急務になったのがコーチのヘッドハンティングだが、さっそく動きが出てきた。リーグ2連覇に貢献した広島の石井琢朗打撃コーチと河田雄祐外野守備走塁コーチが、今季限りで退団する。「東京に残した家族との時間を大切にしたい」というのが理由だが、額面通りに受け取る人は少ない。 石井コーチは“ビッグレッドマシンガン打線”を作り出し、菊池涼介、丸佳浩を復活させ、鈴木誠也の成長をアシスト。今、打撃コーチとして最も評価が高い。河田コーチは三塁コーチとして抜群の判断力を発揮、機動力野球を復活させた。 巨人には江藤智打撃コーチ、内田順三二軍監督といったカープOBもおり、ここに緒方孝市監督を支えた両コーチが加われば、巨人の得点能力は格段に高まり、広島の痛手も大きい。 鯉カラー一色のコーチ陣に、高橋監督はどうする?
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