スポーツ
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スポーツ 2017年11月18日 22時04分
米球界が「二刀流」に反発!メジャー挑戦へ大谷の交渉は難航か
海の向こう、メジャーリーグではゼネラルマネージャー会議(以下=GM会議)が始まり、本格的なストーブリーグに突入した。手っ取り早く言えば、米FA市場に出た獲得可能な選手、トレードなど、各チームの来季に向けた『補強』を行う会合であり、出席者は「6年1億5500万ドル」(約160億円)からの交渉スタートが予想されるダルビッシュ有と、二刀流・大谷翔平(23)のポスティングシステムの話題で盛り上がっていた。「とくに大谷の話題がホットです。米30球団全てが獲得に乗り出すことはないとしても、出席者の全員が彼に関するデータ(報告書)、映像資料を見たようです」(米国人ライター) 二刀流を意味する「two-way player」の言葉もよく耳にするという。ほとんどのGMが獲得を示唆するようなコメントを日米メディアにも伝えているそうだが、実際は違う。争奪戦からリタイアした米球団、交渉において「two-way player」としてどういうふうにやっていくつもりなのかを聞き直す球団がある。大谷側の回答次第では交渉を打ち切る球団も出てきそうだ。「大谷側がメジャーでも『two-way player』としてやっていきたい希望を持っていることは、こちらでも伝わっています。ピッチャーとバッターをどうやって兼任していくつもりなのか、ちゃんと聞かないと…」(前出・同) メジャーリーグの先発間隔は、中4日。先発ローテーションは5人の投手で編成される。日本は6人で、試合のない移動日もあるから、先発投手は「中6日」で登板することが多い。 大谷を獲得したチームは、自動的に変則ローテーションとなる。大谷が先発して、次回登板までの4日間のうち、1日か2日、打者出場したとする。「本当に4日後の先発登板が可能なのか」を考えれば、答えは「ノー」だ。少なくとも、米30球団のGMは「体力的に無理。一時的にできたとしても、シーズンを通しては不可能」と見ている。したがって、大谷を獲得した米球団は自動的に「5人プラス大谷」となる。大谷以外の先発投手5人は、「中4日で投げたり、投げなかったり」の変則ローテーションを強いられる。「メジャーの先発投手は年30試合以上の登板、あるいは、年間200イニングを投げて、初めて一流と評価されます。大谷が入れば、ローテーションは変則となり、コンディション作りが難しくなります。6人で先発枠をまわすので、自動的に30試合以上、200イニングの登板は不可能となります」(前出・同) しかも、メジャーリーグの投手は「30試合以上」「200イニング到達」でボーナス支給のオプション契約を交わすのが一般的だ。GMたちは大谷を獲得した後の他先発投手との兼ね合いに、頭を悩ませているそうだ。米球界では練習メニューを巡って、コーチと選手がぶつかった場合、トコトンまで話し合い、覚書を交わすこともある。まさに契約書の世界であり、「中4日、年30試合以上、年間200イニング」を目指す投手にすれば、「変則ローテーションは聞いていない。契約違反だ!」 と、ゴネ出すのは必至だ。 こういう現実を大谷に突き付けるとするGMもいれば、いったん球団に持ち帰って協議するとした球団もあるそうだ。「二刀流を応援する」とコメントした米球団もあったが、こちらは日本に向けてのリップサービスと見たほうが良さそうだ。 現地時間11月15日、大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏がGM会議の会場に現れ、「売り込み」をしていた。その後、報道陣に囲まれ、「二刀流実現のために力を尽くす。彼は日本で二刀流が可能だと証明した」と話していたそうだ。力を尽くす、か…。優秀な代理人だと言われている。しかし、売り込みの場では「他投手との兼ね合い」という、難題を突き付けられたのではないだろうか。
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スポーツ 2017年11月18日 18時00分
熱き侍たちが躍動!! メジャーリーグ Times 大谷翔平のメジャー行きに関する6つのQ&A
大谷翔平のメジャー挑戦が今オフに実現しそうだ。そこで今週は、大谷について日本のメジャーファンが最も知りたいテーマをQ&A形式でまとめてみた。 Q1:大谷獲得で特に熱心な球団は? A1:パドレス、ドジャース、レンジャーズ、ヤンキース、マリナーズ、レイズ、ジャイアンツ。 この7球団はGM自身が来日して大谷の投球を視察したので、本気度が高い。ヤンキースのキャッシュマンGMは田中将大獲得の際、日本に一度も足を運ばなかったが、大谷に関しては多忙を極める9月にわざわざ札幌まで足を運んでいる。 Q2:大谷の希望は? A2:(1)二刀流を容認してくれる球団。(2)日本人選手がいない球団。(3)できれば西海岸。このほか、自分が牽引して弱体球団に優勝争いをさせたいという願望があるようだ。 Q3:どんな契約内容に? A3:6年3500〜4500万ドル(39億〜50億円)の契約になる可能性が高い。 内訳は契約金200〜300万ドル、1〜3年目の年俸=各60万ドル、4年目500〜800万ドル、5年目1000〜1500万ドル、6年目1600〜2000万ドルである。 Q4:移籍先が決まるのはいつ? A4:来年1月中旬以降になる可能性が高い。 現在NPBとMLBの間で2000万ドル(約22億円)に設定されているポスティングの上限を改める交渉が行われているが、難航しているため、決着は12月にずれ込みそうだ。それからポスティング公示されて、交渉権獲得球団が決まる。そのあと1カ月間の交渉期間が設定されているので、契約締結は来年1月中旬以降になるだろう。 Q5:大谷の1年目の月給は13万円? A5:開幕時か4月下旬にメジャー契約に切り替わり月給は550万円に。 MLBの新労使協定で外国から参入する25歳以下の選手は、基本的にドラフト経由でプロ入りする高校、大学の選手と同じ扱いを受けることになったため、大谷は、書類上はマイナー契約で入団したことになるだろう。しかし、それに縛られてマイナーの薄給(1300〜2500ドル)でプレーすることにはならない。オープン戦でそこそこの数字を出せば、開幕時ないしは4月下旬にメジャー契約に切り替わり、月給が5万ドル(550万円)になる。メジャーに引き上げられてローテーション投手としてキャリアをスタートさせることになる。4月下旬のメジャー・デビューになる可能性があるのは、球団がFA権の取得を1年遅らせる目的で3週間ほど昇格を遅らせる可能性があるからだ。 Q6:有力4球団でのプラス・マイナス要因は?【パドレス】 ◎プラス要因:(1)先発陣が弱体なので、はじめからエースとして投げられる可能性が高い。(2)選手層が薄いので150打席前後、打席に立てる可能性がある(先発した試合で70打席、代打で20〜30、外野、DHで40〜60打席)。(3)球場が広いので防御率がよくなる。(4)ユマ・キャンプを通じてなじみのある球団。 ▲マイナス要因:(1)打線の得点力が低いため好投してもなかなか勝ち星が付かない可能性がある。(2)先発陣に頼れる投手がいないので、酷使される恐れがある。(3)球場が広いため、打撃成績が悪くなる。【ドジャース】 ◎プラス要因:(1)打線の得点力が高いので好投しなくても勝ち星が付くケースが多くなる。(2)前田健太がいるのでアドバイスを受けられる。(3)リリーフ陣が強力で、5回に降板しても1点でもリードしていれば勝ち投手になれる。(4)ハイレベルな先発投手が7、8人おり、2、3度登板を回避して肩休めができる。 ▲マイナス要因:(1)先発投手が過当競争なので、成績が振るわないとリリーフに回される可能性がある。(2)控えの選手層が厚く、なかなか代打で使ってもらえない。外野も粒揃いなので、外野で出場する機会もほとんどないだろう。【レンジャーズ】 ◎プラス要因:(1)ダルビッシュ有に代わる右のエース格で使われる可能性が高い。(2)日本人投手の使い方が分かっているチーム。(3)夏場は高温と乾燥でボールがよく飛ぶので、一発がたくさん出そう。 ▲マイナス要因:(1)打者に有利なヒッターズ・パークで投げるため、投手成績が悪くなる。(2)夏場は夕方でもフィールドの体感温度が40度以上になるため体力の消耗が激しい。 【ヤンキース】 ◎プラス要因:(1)打線の得点力が高く、好投しなくても勝ち星が付くケースが多い。(2)内外野とも守備力が高く、ピンチを招いても好守に救われるケースが多い。(3)リリーフ陣が強力なのでリードが1点しかない場面で降板しても勝ち星が付くことが多くなる。(4)田中将大の助言を受けられる。 ▲マイナス要因:(1)控えに一流選手がたくさんいるので、DHや代打で打席につく機会はほとんどないと思われる。(2)スランプになると口うるさいファンや辛辣なメディアの批判にさらされる恐れがある。 このように球団によっていろいろなプラス・マイナスがある。大谷がどこを選ぶか注目だ。スポーツジャーナリスト・友成那智(ともなり・なち)今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2017」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2017年11月16日 22時10分
ワールドカップ出場国決定、相次いだ強豪国の敗退
来年開催されるサッカーワールドカップロシア大会の出場全32か国が出揃った。前回大会優勝のドイツ、準優勝のアルゼンチン、サッカー王国ブラジルといった常連国、アジアからは我が日本も出場が決まっている中、イタリアの60年ぶりとなる予選敗退が大きな話題を呼んでいる。さらに、他にも各大陸において有力とみられていた常連国が姿を消している。■世界各予選で波乱 イタリア対スウェーデンのプレーオフ第二戦、両チームとも無得点のまま迎えた後半ロスタイム。勝利以外敗退決定するイタリアのコーナーキックで二度に渡り、39歳のGKブッフォンが相手ゴール前まで駆け上がり、ゴールを奪うべく、悲壮感に包まれながらボールに喰らいつく姿をみせた。結果はゴールならず、1958年大会以来となる予選敗退となったものの、アズーリ(青)軍団としての執念が伝わってくるシーンだった。 欧州予選では他にも、2010年南アフリカ大会準優勝、前回のブラジル大会でも3位だったオランダも予選で姿を消した。優勝4度を誇るイタリアのプレーオフでの敗北、そして、70年代にも準優勝2回があるサッカー強国・オランダの予選敗退は、何れも大波乱と言ってもいいだろう。 北中米・カリブ海地域では、アメリカも本大会への出場を逃し、涙をのんだ。メキシコとともに同地域での常連国として、1990年イタリア大会から7大会続いてきた連続出場記録も、ここで途絶える結果となってしまった。さらに、アフリカ大陸でも、7回出場、ベスト8の実績もあるカメルーン、また、前回大会では初戦で日本が逆転負けを喫したコートジボアールもロシアの地を踏むことはならなかった。■日本は連続出場を果たすも… 翻って、アジアから6大会連続(日韓共催含む)出場となる日本は、最終予選初戦に敗れる最悪のスタートを切ったものの、若手の台頭もあり、終わってみればグループ一位でロシアへの切符を掴んだ。だが、先日の欧州遠征でのブラジル、ベルギーとの親善試合では、二試合とも力の差を見せつけられる結果に終わり、本大会に向け大いに不安を残している。特に、ブラジルとの試合では、得点差以上の実力の違いを突き付けられた感もあり、日本がアジア地区からW杯連続出場を果たしている裏で、各大陸において世界的な強豪国が出場を逃している現実を踏まえると、親善試合で見え隠れした「胸を借りる立場」というメンタリティは、一刻も早く捨てなければならない。 我々、日本のサポーター、サッカーファンも含め、W杯に参加できる資格を持つという意味をもう一度見つめなおす必要があるだろう。4度の優勝経験があるイタリアでさえも出場が叶わなかったという、サッカーの持つ残酷さとともに。(佐藤文孝)
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スポーツ 2017年11月16日 12時24分
イチローのマリナーズ帰還と"あの日本人投手"の引退説
イチロー(44)にとって、屈辱的な年の瀬となりそうだ。 米フロリダ州オーランドでGMミーティングが始まった(現地時間・11月13日)。12月からはウインターミーティングも控えており、メジャーリーグは、補強、トレードなどオフの動向が活発化する。しかし、イチローの名前が出てくるのは、「早くて年明け、キャンプインの直前になりそう」とのこと。「メジャー各球団はレギュラー選手から補強を始め、そのあとで控え選手を獲得します」(米国人ライター) イチローは「レギュラー選手」とは見なされていないようなのだ。但し、米メディアも彼の去就に注目していた。GMミーティングは何日もまたいで行われる。そのため、会場にはたくさんの取材陣も大挙してくる。大物選手、人気選手の獲得に熱心とされるチームのゼネラルマネージャーが出てくると、米メディアが追いかけていき、“緊急会見”となる。その際、「イチローを獲るのか?」の質問も飛び交っているという。「こちらでは、イチローがマリナーズに復帰するのではないかとの声も出ています。マリナーズのジェリー・ディポトGMの発言も意味深ですからね」(前出・同) マリナーズの補強ポイントは、ファーストと外野(主にセンター)。同GMは記者団に囲まれ、こう答えている。「イチローの功績を考慮するのはもちろんだし、考えなければならないこと。実際、考えなければならないかもしれないし…。彼がフリーエージェントなのは理解しているよ。」 また、マリナーズの地元シアトルでは、「イチローを獲るべきか否か」のアンケートまで行われたという。地元紙が行ったのだが、賛成と反対はほぼ半数。ルーキーイヤーの2001年から12年途中までをマリナーズで過ごしたイチローだが、今季の年俸は200万ドル(約2億3000万円)。この金額で元功労者を帰還させることができるのだから、積極的に動くべきと主張する賛成派は「マリナーズのユニフォームを着せて、引退してほしい」と願っている。反対派は、世代交代を主張していた。「今季在籍したマーリンズは再契約の可能性を完全否定しています。そして、イチローの代理人がアスレチックスの要人と会ったとする情報も駆け巡っています。イチローを獲得すれば、日本からの注目度も高まり、いろいろな相乗効果も期待できます。その一方で、控え外野手としてのオファーなのではないか、マイナー契約しかないのでは、との冷静論も出ています」(特派記者) 日本球界もイチローの去就に注目している。古巣オリックスは「メジャー残留を最優先に考えているようだ」としつつも、有事の際は「動く」と話していた。プロ野球解説者がこう続ける。「控え外野手のオファーなら、イチローは即合意に持ち込むでしょう。見方が別れるのはマイナー契約しかなかったときです。マイナーなら、日本帰還を選択すると見る向きもあれば、それでも米球界に残ると主張する関係者もいました。」 米テレビ局CBSスポーツの公式サイトが、「今季引退するかもしれないメジャー選手」という予想特集を組んでいた。そのメンバーの中には、イチローと上原浩治の名前もあった。上原も新天地を探し、焦っている。上原も結果は残してはいるが、42歳だ。イチローは「50歳までやる」と公言しているが、上原も「メジャーで10年投げてみせる」と目標を掲げていた。現時点では、上原は相当厳しいといわれている。古巣巨人が上原の動向を注目しているとの情報も今のところない。先の米国人ライターの見方では、「マリナーズは本命外野手の獲得に失敗すれば、イチローにアタックするかも」とのこと。現状でいうと、シアトル帰還の可能性は低いとみられている。上原の動向は予想できないとしていた。 「オファーなし」の現実をさらすくらいなら、先に引退表明してしまえば恥じもかかない。イチロー、上原が米球界にこだわれば、“プー太郎”で年の瀬を迎えることになりそうだ。
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スポーツ 2017年11月15日 15時00分
ハリル監督 香川・本田・岡崎“代表外し”ケンカ会見の「真相」
指揮官が大勝負に出た。 サッカー日本代表は10月31日、FIFAランキング2位のブラジル、同5位のベルギーとの国際親善試合(11月10日・15日)を戦うメンバー25人を発表。驚いたのは、ハリルホジッチ代表監督は、前2回のワールドカップで主力だった本田圭佑、香川真司、岡崎慎司の“ビッグ3”を選出しなかったことだ。 以前から噂はあった。所属する海外クラブで不振が伝えられているためで、特に本田に関しては「時間の問題」とも伝えられていた。しかし、3人同時となれば話は違う。日本サッカー協会も“待った”をかけたはずだが…。 「1、2年の誤差はありますが、それぞれ代表デビューして約10年が経ち、3人が代表で挙げたゴール数は110以上。ブラジル、ベルギーはW杯本番でぶつかる可能性もあるだけに衝撃的でした」(スポーツ紙記者) ハリル監督は会見後、記者団に囲まれ、決断した理由について、「皆さん(記者団)が好きな選手だからさ」と言い放った。 会見では「他の選手をテストしたい」と答えていたが、これだけでは説明不足である。納得のいかないメディア陣が追いかけたのだが、ハリル監督は身構え、W杯本大会出場が危ぶまれた頃の批判記事まで蒸し返し「(W杯出場を決めた)オーストラリア戦に勝った後は静かになったね。誰が書いているのかは知らないが、色々書かれていることをよく知っている」と皮肉を交えながら語った。 「通訳を介しての質疑でしたが、『皆さんが好きな選手だから外した』の言葉は何度も繰り返していました」(同) 関係者によれば、協会サイドも“3人同時”に懸念を持ったというが、反論できなかったという。 「方程式みたいなものを持ち出したんです。例の豪州戦を出し、ボール支配率は30%台だったが、シュート数は15対4で日本が圧倒していた。その定義を説明していました。その結果、3人よりも国内選手を使った方が勝つ可能性が高い、と持論を主張したのです」(同) とはいえ、協会は疑心暗鬼のまま。ハリル監督としては、豪州戦前の批判記事が本当に許せなかったのだろうか。 理論家で激情タイプの指揮官が退路を断って戦う。しかし、ビッグ3抜きで強豪相手に惨敗すれば、自らの進退に影響しかねない。
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スポーツ 2017年11月14日 11時00分
大相撲最強DNA対決! 大鵬の孫と朝青龍の甥が初場所デビューは隔世の感あり
大相撲最強DNA対決が実現する。昭和の大横綱・大鵬と、平成のトラブル横綱・朝青龍。その2人が対戦したら、果たしてどっちが強いのか。 「約束と違うだろう!」叔父の朝青龍は甥っ子に怒鳴った。というのは、元横綱朝青龍の甥、千葉・日体大柏高のスガラクチャー・ビャンバスレン(18)の目的はレスリングの勉強に来たはずだったからだ。 11月12日から今年最後の九州場所(福岡国際センター)が始まる。それに先立つ1日、新弟子検査が福岡市内の病院で行われ、10人が受験した。その中に立浪部屋に入門するスガラクチャーがいた。185センチ、107キロで無事に体格検査をクリアする。 スガラクチャーは2年前にモンゴルから来日し、同高に入学した。ところが来日直後、5月の夏場所を観戦し、日馬富士が勝った一番を見てたちまち相撲に魅了されてしまった。そのために進路を大きく変え、相撲部に入部してしまった。 「レスリングをしに(日本に)来たんじゃなかったのか?」 叔父の元朝青龍には、かなり叱られたそうだが、翌日には、「いいよ」というお許しのメールが届き、「すごく怖かったけど、許してくれて嬉しかった」と話している。 史上4位となる幕内優勝25回を誇る横綱の甥だけあって、身体能力は抜群。相撲経験はなかったが、メキメキと頭角を現し、突きや押し、さらに食い下がるしぶとい相撲で、今夏のインターハイでは惜しくも決勝戦で敗れたものの準優勝。ちなみに、朝青龍はこの大会で3位。現時点では叔父を上回っているだけに、スガラクチャーは「(叔父さんの)3位が目標だったので、2位は嬉しい」とニコニコ顔だった。 立浪部屋へ入門するに当たり、トラブル続きで引退に追い込まれた、問題横綱だった叔父からは、こうアドバイスを受けたそうだ。 「親方の言うことをちゃんと聞きなさい」 人間、変われば変わるもの? だが叔父の行動を反面教師に精進すれば、横綱も決して夢ではないだろう。 また、来年初場所には優勝32回を誇る大鵬の孫、埼玉栄高3年の納谷幸之介(17)も大嶽部屋からデビューする。 「こちらも九州場所でデビューする予定でしたが、10月の国体で個人優勝し、12月に行われる全日本選手権の出場権を得たため、初場所に延びたんです。190センチ、160キロの逸材で、第2の大鵬の呼び声も高い」(担当記者) 関係者の間では、この横綱の血を引く2人の出世レースに、早くも関心が集まっている。だが、どうやら九州場所デビューは難しいらしく、初場所で顔を合わせることになるだろう。いずれにせよ次世代を担うこのふたり、2年後、3年後にお互いどの番付にいるかが楽しみだ。
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スポーツ 2017年11月13日 22時59分
稲葉代表監督に焦り?「清宮は東京五輪に間に合うのか」の声
稲葉篤紀・日本代表監督(45)のホンネは、「5年後よりも、3年後」だろう。宮崎での代表合宿中の稲葉監督が大谷翔平(23)のメジャー挑戦に関する質問を受けた。2年間だが、日本ハムでともにプレーした同僚である。報道陣は大谷へのエールを期待し、そんな質問を投げ掛けたのだが、稲葉監督から返って来た言葉は意味深だった。「できれば、東京五輪はジャパンでやってほしい。興味を持ってもらえたら…。彼を見ているだけで(他選手も)勉強になるし」 オリンピックの野球で、日本人メジャーリーガーが侍ジャパン入りした例はない。大リーグ機構と交渉したとしても、実現の可能性は低い。それでも、稲葉監督が「大谷の東京五輪参加」を口にした理由は二つ。強化本部がどこまで機能するのかみてみたいというもの。そして、新スター候補・清宮幸太郎の育成プログラムの見直しである。「選手の招集、チーム編成をサポートする目的で、侍ジャパンは強化本部を設けました。今春WBCで優勝したアメリカ代表は出場を渋るメジャーリーガーに対し、スタッフが選手本人やその代理人などと直接会って、起用法に関する約束を交わし、説得に成功しました。そういうことを期待して、新設されたのが侍ジャパンの強化本部です」(ベテラン記者) 3年後の東京五輪は、ペナントレースの真っ最中であり、交渉にはならないだろう。しかし、次の第5回WBCなら交渉の余地はある。前千葉ロッテ監督の伊東勤氏を新たに強化本部副部長に加えたのもそのためである。 そして、問題は清宮のほうだ。関係者の一人がこう言う。「稲葉監督は大谷の話を振られて、『彼を見ているだけでも勉強になる』と言いました。誰に勉強をさせたいのか。清宮を指して出た言葉です」 清宮も北海道日本ハムファイターズのユニフォームを着ることになった。去る11月8日には、他のドラフト指名選手とともに千葉県鎌ヶ谷市にある二軍施設を見学していた。“球界の至宝”を預かった栗山英樹監督(56)は「5年後あたりに輝いてほしい」と言っているが、「5年を要する育成論」については賛否両論だ。「清宮は、野球名門校に多い基礎体力面での練習を経験していません。当然、プロとしての体力面がまだ養われていません」(アマチュア野球担当記者) 5年を要するのは当然というわけだ。これに首を傾げる声も聞かれた。「5年後というのは、日本ハムが新球場を完成させる予定の年。それに合わせての発言ですが、10月27日、指名後の挨拶で球団は清宮の父・克幸氏から新球場の質問を受けています。克幸氏と交流のあった栗山監督は、そのことを意識して『5年後』と言ったんです」(球界関係者) プロ野球界で「スター」と称される選手の大半は“早熟”だ。ほとんどの選手が高卒、大学卒の経歴、年齢に関係なく、1年目から一軍戦に出ている。「実力不足だとしても一軍で使わざるを得ません。大谷を喪失した後、清宮はお客さんを呼べるドル箱ですからね」(前出・同) 5年間、二軍暮らしをさせるのではなく、その才能を開花させるまで5年は必要という意味もあったらしいが、「それでも甘い」と批判する声も聞かれた。「中途半端が一番良くない。実力不足で一軍投手と対戦すれば、打撃フォームを見失うことにもなりかねないし、むしろ遠回りです。ダメならダメで、二軍に落とすべき。それとも、容赦なく一軍でもがき苦しんで自分自身で這い上がってくるのを待つのか、栗山監督が決断しなければ」(プロ野球解説者) 稲葉監督は、「東京五輪の4番は清宮」なるビジョンも描いており、そのためには栗山監督に『鬼』になってもらいたいと思っているという。 16日から『アジアプロ野球チャンピオンシップ2017』を戦う新生・侍ジャパンは年齢制限がある(一部オーバーエイジ可)。有望な若手が日本には多いことを稲葉監督は実感しているが、チームの核、看板になる選手はまだ見つかっていないそうだ。日本ハムの清宮育成論は「東京五輪に間に合うもの」に変更しなければならない。
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スポーツ 2017年11月13日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND71 〈冬の時代に咲いた好勝負〉 迷走期の中邑真輔が川田利明に挑む
昭和のプロレスファンには奇異にも映るクネクネと体をくねらせる闘いぶりで、今やWWEでもトップクラスの人気を誇る中邑真輔。 新日本プロレス時代と変わらぬ試合スタイルで、しかも、本名のままアメリカで通用したのは、日本プロレス史上で中邑が初となる快挙であろう。 2016年のWWE移籍から、ついにトップをうかがえる位置にまできた中邑真輔。 「世界最大級のスポーツエンターテインメント団体といえるWWEにおいて、今夏のビッグマッチ『サマースラム』でメインイベントを任された中邑の世界的な知名度は、イチローやダルビッシュ以上。日本にいるとピンとこないかもしれませんが、エンタメの世界を見渡してもブロードウェイミュージカルに主演した渡辺謙ですら、相手にならない有名人といえます」(スポーツ紙記者) だが、そんな中邑も、ここに至るまでの道のりは決して平坦ではなかった。 '02年に新日本プロレス入りした当初は、その資質から“総合格闘技戦要員”に抜擢されるも、翌年の大みそかにはK-1のアレクセイ・イグナショフと対戦し、膝蹴りでTKOの裁定を下される。中邑側の抗議により無効試合とはなったが、その印象は決していいものではなかった。 プロレスにおいても史上最年少でIWGP王座を獲得するなど、会社からは大いにプッシュを受けたが、実績のなさもあってファンからの信頼は決して厚いものではなかった。 「プロレス的な魅せるテクニックに乏しく、かといって総合格闘技でトップ争いをしているわけでもない。それでいて会社からは“選ばれし神の子”という大仰なニックネームを付けられ、そんな中邑に反感を持っていたファンも少なくなかった」(同) '04年の再戦でイグナショフに雪辱を果たすと、ようやく中邑はプロレス一本となったが、やはり、どこか煮え切らない状況は続く。 同年11月の大阪ドーム大会では、ファン投票によりメインで棚橋弘至とのシングルマッチが組まれたが、アントニオ猪木の横やりで突如のカード変更。中西学と組んで藤田和之&ケンドー・カシンと対戦することになり、藤田にパワーボムからのサッカーボールキックでピンフォール負けした揚げ句、試合後には猪木からリング上で鉄拳制裁を受けるなど、踏んだり蹴ったりの結果となった。 「その理由についてはさまざまな憶測が流れていましたが、カード変更に文句をつけながらシュートを仕掛けるわけでもない中邑に対して、どっちつかずとみた猪木が感情に任せてやったというのが真相に近いのでは…」(プロレスライター) '06年の1・4ではブロック・レスナーの持つIWGP王座に挑戦するも、見せ場なく敗退。これを受けて海外修行に出た中邑は、半年後の凱旋帰国でひと回り大きくなった体を披露し、ヒール転向でイメージの一新を図ると、蝶野正洋とのコンビでG1タッグリーグ優勝を果たした。 しかし、同年末にはレスナーから棚橋へと移ったIWGPヘビー級のベルトに挑むも、ピンフォール負けを喫してしまう。そうして年の明けた'07年の1・4。中邑はメインでもセミファイナルでもない、またタイトルマッチにも絡まない第6試合での出場となった。 新日本プロレスと全日本プロレスの創立35周年記念と銘打たれたこの大会だが、発表された観衆は2万8000人と過去の新日ドーム大会では最低の数字。いわゆる“プロレス冬の時代”の真っただ中であった。 対するは川田利明。その頃に川田が主戦場としていたハッスルは、試合の放送を予定していたフジテレビが離れて先行き不透明。'06年にノアのドーム大会で三沢光晴と対戦したが、試合後に先方から絶縁宣言をされるなど、中邑と同様に川田もまたどうにもさえない状況にあった。 だが、本来であればメイン級の試合に出場すべき選手が浅い出番となったことで、お互いの意地が爆発したのか、両者の試合は大会ベストバウトともいえる好勝負となる。 中邑の持ち味であるグラウンド技には、川田もストレッチプラムで対抗。激しい打撃やスープレックスの応酬となり、最後は川田がパワーボムから垂直落下式ブレーンバスターへとつなぎ、顔面へのミドルキックで3カウントを奪った。 試合後、川田は「真輔、これまで3回戦った中で、今日は一番まともだったよ。お前、新日本を潰すなよ」「真の新日を引っ張るエースになってほしい」とエールを送った。 そこから巻き返しに出るかと思われた中邑だが、同年夏のG1では優勝かというとき、準決勝で大怪我を負って3カ月の完全欠場。 復帰後は今に続く新日復興の一翼を担い、徐々に中邑個人としての人気も高まっていったが、それでも結局、WWEでも通用する今のスタイルにたどり着くまでには、さらに4年ほどの歳月を要することになる。
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スポーツ 2017年11月12日 16時00分
浅田真央とキム・ヨナ「平昌五輪」競演案の裏で蠢く日・中・韓“政治利用”の思惑
平昌冬季五輪に「キム・ヨナ(27)と浅田真央(27)のフィギュア共演」の報道に、日本のネットが騒然となった。「これ、必要か?」「真央ちゃんの人気を利用したいだけだろ!」「韓国のネットやテレビは真央ちゃんに対してどれだけ言論の暴力を振るってきた」といったコメントが渦巻く中、韓国ネットでも、「キム・ヨナには聞いてみたの?」「何かの学芸会と勘違いしてるんじゃない?」「 “韓日五輪”でもないし、そこになぜ日本?」「キム・ヨナを政治利用するのはやめて」など共演には反対派が圧倒的多数だった。 10月24日、韓国の李洛淵首相が、ギリシャでJOC竹田恆和会長と面談。来年2月に開催する平昌冬季五輪に向けた聖火採火式で、「キム・ヨナと浅田真央のフィギュア共演」が提案されたのだ。合わせて、五輪期間中には選挙戦を終えたばかりの安倍晋三首相夫妻の訪韓も要請。竹田会長は明確な回答を避けたが、この“浅田とキム・ヨナの共演”は意外にも中国で大きく取り上げられていた。 「中国メディアはかなり早い段階で、この情報を伝えていました。どうも、事前にこういった提案がされることを掴んでいたようですね」(特派記者) 2人がフィギュアスケートの競技開始前、あるいは開閉幕のセレモニーなどで共演するとなれば、世界中が取り上げるだろう。 「平昌五輪は資金不足や競技施設の建設遅滞も指摘されており、日本にも協力してもらいたいはず。それでも露骨に頼めないから、浅田との共演なんてことを言い出したのでは。韓国民はキム・ヨナが政治利用されたことにも怒っています」(同) 問題はそれだけではない。第一報が韓国、日本ではなく中国発信ということだ。 「日韓関係は良好とは言えませんが、平昌大会がコケると、'20年の東京五輪にも影響が出かねません。日本は協力せざるを得ませんし、しかも平昌、東京の後の'22年冬季五輪の会場は中国・北京。中国とすれば、冬季の前大会となる平昌五輪を牽制し、東京五輪以上のことをやりたいと思っている」(体協詰め記者) 日韓のフィギュアファンは、共演に批判的だ。しかし、日本は「冬季大会の顔」だった浅田を使って、自国選手団を盛り上げたいとも思っているのも確かなのだが…。氷上の上での国境はない、2人の友情にひびが入らなければいいが。
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スポーツ 2017年11月11日 22時43分
1・4東京ドーム 問われるオカダカズチカの真価
新日本プロレス毎年恒例のビッグイベントである東京ドーム大会、来年1月4日のカードが一部発表された。 メインにIWGPヘビー級タイトルマッチ・オカダカズチカVS内藤哲也、他にもケニーオメガ対クリスジェリコという大注目のカードも並んだ。特に、クリスジェリコの参戦は、久々の大物の外敵として大きなインパクトをもたらす。 過去、新日本プロレスは、ビッグマッチとなると、ビッグネームの外国人レスラーや格闘家など様々な外敵をリング場に迎え入れてきた。その効果として、観客動員が激増したほか、外部からの刺客と所属レスラーとの戦いで多くのドラマを生み出してきた。 クリスジェリコといえばアメリカ・WWEのスーパースターであり、その名を世界中に轟かせている。新日本ドーム大会史上、トップクラスの外敵レスラーと言っても過言ではないだろう。 その超大物を迎える来年の東京ドーム、真価が問われるのは、現在の新日No.1レスラーのオカダカズチカだ。 超人的な身体能力を擁し、若くして新日本という巨大な組織のトップで、期待以上の存在感を示し続けてきた。そのオカダが、ドームというビッグスケールの大会で、初めて知名度でも遥かに自らの上を行く外敵を迎えることとなり、ジェリコを超えるインパクトをどうやって作り出すか。 また、対戦相手の内藤哲也は、初のドームでのメインとして、圧倒的なファンの支持のもと、こちらも強力な爪痕を残すに充分な要素を秘めている。 早々にメインイベントとして発表されたこともあり、大会の最重要カードであることは間違いないオカダ対内藤。ただし、ジェリコと、今やメインイベンターの風格充分なオメガの試合もメインとなり得るカードだ。このタイミングで、新日本がアメリカ向けのベルト(IWGPUSベルト)を創設するなど、海外へと焦点を合わせてきているのも気になる。全てのアンダーカードを飲み込み、凌駕するインパクトを残すのがオカダカズチカの役割であることは間違いない。だが、今回はオカダをも超える「主役」も「役者」も揃っている。 来年の1・4東京ドーム、新しいストーリーが紡がれても不思議ではないだろう。 例えば、「オカダ時代の終焉」とか。
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