スポーツ
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スポーツ 2017年12月16日 12時00分
錦織圭 正月特番と東京五輪イベントで故障明けが不安
プロテニスプレーヤーの錦織圭(27)が11月29日、東京パラリンピック開幕まで1000日前となるスポーツイベントにゲスト出演した。地元小学生と記念撮影を行うなど心温まるひとときではあったが、錦織は目下、故障した右手首のリハビリ中。来年1月下旬に行われる四大大会・全豪オープンに照準を合わせていたはずで、通常であればリハビリ以外に神経を削がれたくないところだが、止むに止まれぬ事情があった。 「このイベントの前、錦織は日本の自動車メーカーの新車発表会見にもゲスト出演していて、さらには、年末年始のバラエティー番組にも出演が何本か決まっています。リハビリを中断してまで一時帰国しなければならなかった理由は、スポンサー企業からの依頼があったからです」(夕刊紙記者) 米経済誌『フォーブス』によれば、錦織の推定年収は3390万ドル(約37億3000万円)。世界のプロテニスプレーヤーの中でもベスト3に入り、「ツアー未勝利、4大タイトル無冠でも3位に入っているのは、多数のスポンサー契約を獲得したから」と同誌は伝えている。 錦織と契約するスポンサー企業は15〜16社で、その契約金だけで20億円近くを荒稼ぎしているという。さらに言えば、「東京五輪は錦織のもとに世界中の企業が集まって出資する」といった言葉も、世界マーケットで飛び交っている。少々乱暴な言い方になるが、「いくら出資したと思ってるんだ? 這ってでも出て来い!」との圧力が各方面から掛けられたようである。 「錦織は、全豪オープンの前哨戦とも位置付けられている1月半ばのニューヨーク大会に出て、その後、全豪オープンを迎えるスケジュールです。2月に盛岡でデビス杯がありますが、こちらは出ない。そうなると、日本とはしばらくご無沙汰になってしまいます」(同) となれば、大会や錦織に出資してきた企業は宣伝にならない。正月バラエティーでタレント活動をさせられ、ケガを負う辛さ、責任を思い知らされる錦織。世界の頂点は遠い?
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スポーツ 2017年12月15日 22時04分
中田、大谷、ダルビッシュも苦労した!清宮は「オトナ集団」の日ハムに馴染めるか?
清宮フィーバーは3月まで!? “大谷ロス”に揺れる北海道日本ハムファイターズにとって、清宮幸太郎(18)は大事な次世代のスター候補である。その将来性については、ドラフト時の各球団スカウトの高評価で疑うまでもないが、栗山英樹監督(56)が彼の起用法を誤れば、その才能を潰してしまうかもしれない。「担当スカウトがまとめた清宮のレポートがあります。今度はスコアラーが日本ハムのキャンプ、オープン戦を視察し、スカウトがまとめたレポートに肉付けをして攻略法を作り上げるんです」(プロ野球解説者) おそらく、清宮はファンへのお披露目もかねてキャンプは一軍スタートとなるだろう。通常、新人選手は紅白戦、オープン戦の成績を見てから開幕一軍メンバーに加えるかどうかが話し合われるが、清宮の場合は違う。すでに人気は一流選手並み。オープン戦の成績が多少悪くても、体力的にやっていけると判断されれば「開幕一軍」となるという。「大谷(翔平=23)を喪失しているので、球場を満員にできる新しいスターが欲しい…。守備難を克服するのに時間が掛かりそうだが、パ・リーグは指名打者制ですし、代打での途中出場というのも十分に考えられます」(前出・同) プロの洗礼を浴びながら階段を上がっていくという教育法もある。プロ野球の世界で一流と称される選手のほとんどが早熟であり、清宮も「一軍での実戦」を経験しながら育てていくと思われる。しかし、それこそがアブナイのだ。「日本ハムのコーチスタッフは、清宮を修正できますかね?」(在阪球団スタッフ) 日ハムコーチの指導力が問われる場面もありそうだ。清宮を担当した在阪球団スカウトがこう続ける。「清宮の打撃フォームにはクセがあるんです。学生野球の指導者に教えられ、それを忠実に再現している『正しいフォーム』ではありません。彼は、小刻みに身体を動かしてタイミングを取る自己流フォームで、身体から近い場所でボールを捉えて飛ばそうとする。ひと言で言えば、メジャーリーガーの打ち方を模倣したもの。清宮独自の感覚なんだけど、すでに自分を持っている選手に対してコーチは教えにくいし、結果が出ないときにも適切なアドバイスを送れないことのほうが多いんです」 気になるのが、日本ハムというチームの気質だ。一般論として、プロ野球チームのロッカールームは2つのパターンに別れる。プロ気質が強く、余計な会話は交わさない静かな雰囲気のチームと、対照的に先輩後輩も関係なく、和気藹々とやっているところもある。どちらが良いという話ではないが、日本ハムは前者だ。「中田翔、大谷、斎藤佑樹もこれに馴染むまで時間が掛かりました。キャンプでは野手はいくつかの『班』に別れて練習を行うんですが、どの練習がどこで行われるのかは全て紙で貼りだしてあるだけ。注目の新人選手はマスコミ取材があり、『班』から置いて行かれることもあります。同じ班の仲間がどこに行ったのか分からず立ちすくんでいたとしても、誰も教えてくれません。それがプロだからです」(ベテラン記者) 不良イメージを醸し出している中田も、新人時代はこのプロ気質に飲まれてしまった。ロッカールームからすでに始まっている“競争雰囲気”に緊張し、ノックでは「エラーしたらどうしよう?」と、マイナス思考になってしまったという。 清宮は温厚な性格で「誰かを蹴落としてまで」とは絶対に考えないタチ。悪く言えば“お坊ちゃん”である。また、こんな話も聞かれた。「中田は清宮と同じ一塁手として、色々とアドバイスを送りたいと言っていました。今の中田は私生活では大金を持ち歩いて豪遊するガキ大将です。夜遊びに連れ出されなければいいのですが」(前出・同) 写真週刊誌はキャンプ中の夜を盗撮するための特別取材班も編成している。昔の話をすれば、新人時代のダルビッシュもパチンコに興じているところを盗撮され、球団からペナルティを課せられた。いずれにせよ、清宮のプロ野球生活はグラウンド外で気を遣うところから始まりそうだ。
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スポーツ 2017年12月14日 22時02分
【新日本】内藤哲也が史上5人目のプロレス大賞V2達成!松井珠理奈も特別賞受賞
13日、東京スポーツ新聞社制定のプロレス大賞選考会議が行われ、2017年度プロレス大賞・最優秀選手賞・MVPに、新日本プロレスの内藤哲也選手が、21票中15票という圧倒的な支持を受けて選ばれた。内藤は昨年に続いて2年連続受賞となり、これはアントニオ猪木、ジャンボ鶴田、天龍源一郎、オカダ・カズチカに並ぶ史上5人目の記録。 内藤は昨年受賞したときに「来年はベストバウトを狙いたい」と話していたが、ベストバウト賞には、今年の1月4日東京ドーム大会で行われたIWGPヘビー級選手権試合、オカダ・カズチカ 対 ケニー・オメガが受賞し、悲願の2冠達成はならなかった。 他に新日本からは敢闘賞に柴田勝頼が選出され、特別賞には、1.4東京ドーム大会のスペシャルアンバサダーを務め、ハリウッドJURINAとしてドラマの枠を超え、今年はプロレスデビューも果たしたSKE48の松井珠理奈が選出されている。 新日本プロレス事務所でMVP受賞会見に臨んだ内藤は、めでたい席にもかかわらず不服顔。「一つ大事なことを言わなきゃいけない」と前置きをすると、嫌味や皮肉を交えながら内藤節を炸裂させた。「昨日、ケニー・オメガ 対 クリス・ジェリコがダブルメインイベントという発表がありましたが、ダブルメインイベントの第1試合っていうのは要するにセミファイナルですから。4年前、ボクは経験してますから。『あなた方はしょせんセミファイナルなんですよ?』『あなた方はしょせん内藤vsオカダ戦の前座なんですよ?』と。何かちょっと余裕を持ちながら、発表を聞くことが出来ました。でも! 俺は『G1 CLIMAX』を優勝して、この東京ドーム大会メインイベントの出場権利証を手に入れた。オカダ・カズチカもケニー・オメガも出場しているリーグ戦で優勝して、この東京ドーム大会メインイベントの出場権利証を手に入れたわけですよ。新日本プロレスにとって、東京ドームのメインイベントって言うのは、それぐらい大切な場所なわけでしょ? なのに、世界的な知名度があるっていうだけで、メインイベントがダブルメインイベントに変更されてしまう。新日本プロレスにとって、『G1 CLIMAX』優勝。そして、東京ドーム大会のメインイベントっていうのは、その程度のことなんすかね?知名度はやはりとても大事なことですよ。世界にアピールするには、彼の知名度を利用しない手はないでしょう。もちろんそれはわかってますよ。でも! 新日本プロレスが世界にアピールする、それにおいて一番大事なことは! 『これが新日本プロレスのメインイベントです』、『これで新日本プロレスは世界に打って出ます』ってアピールすることじゃないの? 世界的な知名度がある? 違うだろ? 『いま押さなきゃいけないモノは、我々が普段見せているものだろ』って。この新日本プロレスはいつまで、海外の某団体のご機嫌をうかがっていれば気が済むんだって。中邑真輔選手が移籍した時もそうだったでしょう? 人気選手が移籍してしまうにも関わらず、『おめでとう』って。それはないぜ? そんなゴマすってばっかいるような会社が世界一のプロレスの会社に? なるわけないでしょ? 選手がどんだけがんばっても、こんなことしてるようじゃ世界一なんかになれるわけがない。今回のダブルメインイベントの件に関して、ボクは新日本プロレスの“姿勢”にガッカリしたっすね」 12日にケニーが「ナイトーは不満があるだろう」と予告した通り、内藤は自身の試合にダブルメインイベントというタイトルが付いたことについて、一気に不満をまくし立てた。 2年連続のMVP受賞に関しては「ほとんどの方が内藤を指示したと。当然の結果でしょう。この1年間、様々な話題を提供し、そして皆様を楽しませてきたわけですから。当然の結果かなと思いながら、今日この時間のスケジュールをちゃんと空けておきましたよ。当然のことが当然のように起こっただけ。まさに、デスティーノですよ」と、内藤は受賞は当然とばかりにコメント。続けて報道陣から、選考委員会は来年1.4ドームで対戦するオカダと票を競っていた話を聞くと…「選考委員会の中では、実力のオカダ、人気の内藤っていうことだったんですね。まぁ、確かにオカダはこの一年間、IWGPヘビー級王座を守り続けたと。チャンピオンであり続けたと。俺はそれを経験したことないですからね。とてつもなく凄いことなんだろうなと思います。ただ、俺はオカダに負けてないですからね。(今年はシングルマッチで)直接対決してないですからね。逆に、一緒にエントリーした『G1 CLIMAX』で優勝を手に入れたのは内藤ですから。彼は優勝決定戦にすら、コマを進められなかったわけですからね。まあ、間接的な勝負ではありますが、俺が勝ってたってことでしょ? 彼の実力は認めますよ。でも、やはり彼には実力以外の部分で何か足りないものがたくさんあるんじゃないですか? 彼は俺を見ていろいろ学んだ方がいいよ。彼に足りない部分を、俺はたくさん持ってますよ。1年間、IWGPヘビー級チャンピオンだったのに、MVPになれなかった。新日本プロレスにカネの雨を降らせてるはずなのに、MVPを獲れなかった。さぞかし、彼は肩身の狭い思いをしてることでしょう。俺が東京ドームで楽にしてやりますよ。彼もそれを望んでることでしょう」と、オカダの2017年の闘いを皮肉交じりに振り返りながら、1.4ドーム大会での自信を覗かせた。ただ、ダブル受賞を狙っていた年間ベストバウトを取れなかったことについては、素直に「悔しい」とコメント。さらに「1月の試合がベストバウトを獲るというのは難しいこと。これに関してはオカダやケニーが素晴らしかったんだと思う」と評価した。会見の最後には猪木、天龍に続く史上3人目の3年連続MVP受賞にも意欲を示し、来年もロスインゴ旋風を巻き起こしていくと宣言。新日本プロレス人気ナンバーワンの座を揺るがないものにするには、1.4ドーム大会の大舞台のメインイベントでオカダを倒し、IWGPヘビー級王者として「デ・ハポン」と超満員のファンと大合唱するしかない。取材・文 / どら増田カメラマン / 広瀬ゼンイチ
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スポーツ 2017年12月14日 16時00分
プロ野球に起爆剤! 「球団株式上場」に財界の“カリスマ”の構想
野球人気低下を食い止めるべく、財界の“カリスマ”が乗り出した。プロ野球のオーナー会議が11月27日に都内で開かれ、第14代となる新コミッショナーに日本取引所グループの前最高経営責任者(CEO)で7月からコミッショナー顧問を務めていた斉藤惇氏(78)を選任。同日付で就任し、任期は2019年11月までの2年間となる。 斉藤氏は、アメリカ大リーグやアジア各国との連携強化、人気復活への対策などを課題に掲げ、「プロ野球をさらに活力のあるものに再生させていきたい」と抱負を述べた。 新コミッショナーは野村証券で副社長を務めた後、産業再生機構の社長としてあのダイエーの再建に尽力。東京証券取引所社長時代には大阪証券取引所との経営統合を実現し、両取引所を傘下に置く日本取引所グループのCEOに就任した。 「これまでコミッショナーには法曹界出身者が多く起用されてきましたが、経済界出身は異例中の異例。球界はソフトバンクを筆頭に楽天、DeNAとインターネット関連の企業を親会社に持つチームが躍進し、好成績を収めています。“親会社の宣伝塔”的な経営から、プロ野球自体で利益を出す経営への移行は避けて通れません。その舵取りを期待されているのでしょう」(全国紙スポーツデスク) そこで噂されるのが、「球団株式上場」だ。その野望実現のためにその道のエキスパートを担ぎ出したと言われている。とりわけ、親会社を持たない市民球団の広島や、本拠地移転の噂や身売り説が絶えないヤクルト、ロッテは大きな期待を寄せている。 “二刀流”大谷翔平がメジャーリーグに転身し、来年オフには巨人の菅野智之投手や西武の菊池雄星投手など、エース級が渡米を目論んでいるという。このままでは人材枯渇が加速し、人気の低迷は必至だ。 「ピンチはチャンス。この現実を前向きにとらえ、選手を養成してMLBに高額で売りつける。MLBとの公式戦交流戦やリアルワールドシリーズを開催し、収益に結び付ける。法やモラルを前面に出すのではなく、ビジネスライクに交渉する。その道筋作りができるのは、斉藤氏をおいて他にはいない」(在京フロント幹部) '14年1月からコミッショナーを務めた熊崎勝彦氏は任期満了で退任し、コミッショナー顧問に就任する。新コミッショナーと連携して、法と経営の二刀流で、球界の立て直しに取り組むようだ。 斉藤氏は就任会見で、MLBのマンフレッド・コミッショナーと「早いうちに面談したい」と語り、米大リーグとの関係強化に取り組む考えを明かした。果たして野球ブーム復活となるか? 手腕が問われる。
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スポーツ 2017年12月13日 22時02分
【新日本】1.4大乱戦必至!ケニー・オメガがサプライズ来日のジェリコと連日大乱闘!
11日に行われた新日本プロレス福岡国際センター大会で、試合を終えたケニー・オメガに、来年1月4日東京ドーム大会での対戦が決定している“世界のスーパースター”クリス・ジェリコからビデオメッセージが流される。「どちらが世界最高か決めよう。首を洗って待っていろ」 ジェリコが挑発する言葉をゆっくりと連呼し、メッセージは終了。場内が暗転すると、ケニーの背後にジェリコの姿が!ケニーが気づいたと同時にコードブレイカーを炸裂させてケニーはKO。ジェリコは攻撃をさらに続けて、ケニーが持っていたIWGP USヘビー級王座のベルトで頭を殴打すると大流血。ジェリコは傷口にパンチの連打から再びコードブレイカーでケニーを葬り、ヤングバックスが救出に入ったところで退散。“ALPHA CLUB JERICHO”のタンクトップを着たジェリコは、バックステージでも灰皿をぶちまけるなど大荒れで、ノーコメントのまま、待たせたタクシーで会場を後にした。 翌12日。前日の結果を受けて新日本プロレスは、1.4ドーム大会でのIWGP USヘビー選手権試合<王者>ケニー・オメガ 対 クリス・ジェリコ<挑戦者>を、ダブルメインイベント第1試合として行うことを発表。ダブルメインイベント第1試合とはいえ、新日本プロレスの東京ドーム大会の歴史を紐解いてみても、外国人同士の対決(しかも初対決)がこのポジションで実現するのは画期的なこと。ダブルメインイベント制に異を唱える内藤哲也や、1.4ドーム大会では8大会ぶりにラスト2試合から漏れた棚橋弘至の心中は穏やかではないだろうが、新日本プロレスのナンバーワン外国人と、今世紀に入ってWWE以外のリングで試合をしていない世界のスーパースターとのドリームマッチは、世界中に新日本プロレスの名を轟かせる大チャンス。世界戦略を掲げている新日本にとって、年間最大のビッグマッチの“サブトリ”に相応しいカードである。 福岡から一夜開けた都内の明治記念館では、前日のダメージがまだ残る包帯を巻いたチャンピオンのケニーから会見に臨み、「WWE 対 新日本プロレスということも、もう一切関係ない。これは二人の真の男が、どちらかが最強かを決める闘いになる。とても大きな人生を賭けた勝負になる。ダブルメインイベントと発表があったが、メインイベントを獲得したナイトーにとって大切な一日を台無しにするかもしれない。これはもう個人の闘いではない。自分がここで犯したミスがあるとすれば、自分自身のクリス・ジェリコに対する尊敬の念というものを見せてしまったことだ。もう人としてのクリス・ジェリコに尊敬の念を持つことはできないね。クリス・ジェリコ、おまえは“真のケニー・オメガ”を覚醒させた。まだ、新日本プロレスに来てからは見せたことがない“真のケニー・オメガ”をここで見せることになるだろうな」とジェリコへの思いを断ち切り、今まで新日本マットでは見せたことがない姿を見せることを予告して、会見を切り上げた。 続いて、ジェリコが登場。前日とは打って変わり、落ち着いた口調で「昨日、すべての想いはリングの上でぶつけたつもりだよ。あの攻撃で自分自身も満足したし、自分がどれだけケニーよりも上回っているか?ということがよくわかった。そして、あの光景を見た誰もが自分自身の力を理解しただろう」とコメント。そして、質疑応答に移り、話し始めようとした瞬間、隙をつく形でケニーがジェリコを襲撃。頭部への攻撃を気にしていたジェリコだが、会見に使われた机をひっくり返してケニーに当てるなど一歩も引かず、ジェリコとはかつて日本でタッグ王者を戴冠している外道、ロッキー・ロメロ、タイガー服部レフェリーが2人を分けると、ケニーは退場。怒り心頭なジェリコは司会者のマイクを強奪。「この試合は、新日本プロレスがいままでには見たことがないような試合になる。七ツ星の試合にはならない! 真の闘い。戦争だ!そしてアルファ 対 オメガの闘いだ!自分自身、もう日本には何度も来ているが、この1月4日の東京ドームの試合が、自分のキャリアとして最高・最大の試合になる。だから絶対にまばたきせず、この試合を観てくれ!こんな試合、もう二度とないぞ! 1月4日東京ドームは唯一無二の試合になる!1月4日はケニー・オメガの東京ドームでのラストマッチ、新日本プロレスで最後の試合だ。ぜひ見に来てほしい」とまくし立てると、帰り際、マスコミのノートに「KENNY OMEGA LAST MATCH」と書き残し、「ラストマッチだ!」と吠えて、その場でノートを破り捨てると、暴言を叫びながら会場を後にした。 このカードが決まったとき、WWE時代のジェリコの闘いぶりから、荒れた試合というより、両選手のベースでもあるジャパニーズスタイルに、カナディアンでアメリカンなエッセンスが散りばめられた、高度なテクニック合戦が見られるのではないかという期待感があった。しかし、ジェリコがケニーを上回るヒールファイトを仕掛けて来たことにより、ケニーの中にあるヒール魂にも火がついたのではないだろうか。ケニー率いるバレットクラブは本来、ヒールユニットだったが、最近では“ゆとり系”ヒールの感じが否めなかったのも事実で、現に新日本マットでヒールのポジションをブレずに続けているのは、鈴木軍だけ。ジェリコとの試合がキッカケとなり、バレットクラブが再び新日本マットの最大ヒールユニットになる可能性もある。 個人的にはHHH 対 ショーン・マイケルズのような試合を期待したいが、果たしてどうなるか?今回のドーム大会のチケットは、近年で最速の売り上げを見せており、前売り完売も見えてきたという。ブシロード体制になってからひとつの目標にして来た実数3万人突破も夢ではない。週末開催となる2019年、2020年には5万人の動員を目指しているだけに、世界中が注目するカードと、日本中が注目するメインイベント、IWGPヘビー級選手権試合<王者>オカダ・カズチカ 対 内藤哲也<挑戦者>の2大カードで、東京ドームのスタンドを埋め尽くしたい。取材・文 / どら増田カメラマン / 広瀬ゼンイチ
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スポーツ 2017年12月13日 22時01分
アイスホッケー女子・スマイルジャパン いざ、メダル獲得へ
来年2月の平昌オリンピックに出場する日本代表メンバーが発表された、アイスホッケー女子「スマイルジャパン」。現在は12日からフィンランドで行われるプレ・オリンピックカップに向けて、現地で調整を進めている。■決して簡単ではない五輪での戦い6日のメンバー発表会見で、山中武司監督は「格上の相手に対し、守備で計算の立つ選手を選んだ」と、キャプテン・大澤ちほやベテランの久保英恵ら、2014年のソチオリンピックにも出場した14名を含むメンバーについてコメントを残している。 初めて予選を突破し出場を果たしたソチオリンピックでは、ロシア・スウェーデン等と対戦し、世界ランキング上位国を相手に5戦全敗と、世界との実力差を見せつけられる結果に終わった。そして、平昌オリンピックでは、今回も世界ランク上位のスウェーデン・スイス、開催国・韓国と同グループになるなど、今回も劣勢に立たされることが予想される。それでも、前回のソチ大会からの4年間、スマイルジャパンはしっかりとした足跡を残し続けてきた。■成長に裏打ちされた自信と共に ここまで、世界ランキングは過去最高となる7位にまで上り、今年2月の苫小牧で行われたオリンピック最終予選は3戦全勝で出場権を獲得、同月の札幌アジア大会では圧倒的な強さを発揮し、初優勝を飾った。世界選手権でもヨーロッパの強豪国と凌ぎを削り、来年のオリンピック本大会への自信と手ごたえを掴んだ。山中監督は「スピード、パスワーク、運動量に磨きをかけ、果敢にチャレンジする」と語っており、五輪での初勝利を視野に入れている。 女子日本代表は今月24日からロシアと、来月にはドイツ・チェコと、何れも国内で強化試合を行い、最終調整に入る。 今年2月、苫小牧でのオリンピック最終予選、ドイツ戦に勝利し、2大会連続となる出場権獲得後、キャプテンの大澤は「これからも私たちは進化し続けます」と力強く語り、意欲をみせた。その言葉通り、来年2月平昌のリンクで、進化を遂げたスマイルジャパンは溢れるような笑顔を見せてくれるはずだ。日本アイスホッケー史上、オリンピックで初めての「メダル獲得」という偉業と共に。(佐藤 文孝)
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スポーツ 2017年12月13日 16時00分
相撲界・テレビ界が泣き笑い 横綱・日馬富士の引退余波
大相撲の横綱・日馬富士(33)が、平幕・貴ノ岩(27)を殴り、ケガをさせたとされる暴行事件は、現役横綱の電撃引退という想定外の幕引きが図られた。日馬富士が自ら引退を選択した背景には、日本相撲協会からの引退勧告が出る前に、品格を問われる最高位の横綱としての責任のとり方を優先したためだ。今後の日馬富士の処遇だが…。 「協会は、自ら引退を決意した日馬富士への処分は何も求めないとしている。問題は傷害の容疑で本格的な取り調べを始めた鳥取県警察本部の動きです。まさか“横綱が引退、はいそうですか、これで終了”というわけにはいかない。県警のプライドもある。また、貴乃花親方のあの頑なな態度から推測すると、立件の可能性はかなり高い」(事情通) そんな中、日馬富士の動向を静かに窺っているのがプロレス界だという。 「某プロレス団体幹部が水面下で日馬富士への接触を狙っているんです。デビューした場合は、もちろんヒールですよ。キラー・カーン2世を襲名するなんて話もファンの間で盛り上がっている」(プロレス関係者) すでに角界追放の声も囁かれる日馬富士。仮にプロレス界に転身した場合の契約金だが、最低でも1億円以上にはなるという。 「テレビ朝日と近いプロレス団体が声を掛けているんです。最近、何かと話題のAbemaTVがスポンサーとなり、プロレス中継を独占するというんです。元SMAPの香取慎吾や稲垣吾郎、草なぎ剛らが3日間で記録した7200万視聴を超えているAbemaTVが後ろ盾になれば、1億円なんてたいした金額ではないですよ」(業界事情通) もっとも、今回の日馬富士暴行事件で割を食ってしまった人たちといえば、各部屋に所属する力士たち。恒例となっている民放テレビ局の年末年始特番の出演を辞退せざるを得ない状況に追い込まれているのだ。 「テレビの出演料は貴重な臨時収入になるんです。ギャラは地位で決まる。横綱なら1時間で200〜300万円。大関で120万円〜、関脇・小結は50万円〜といったところです。テレビのギャラは親方も黙認で、そのまま力士の収入になるため、皆、喜んで番組に出たがる」(某部屋の親方) 並行して、テレビ局のスタッフも同様に頭を抱えている。 「年末年始に力士は欠かせない。スポーツ特番などが定番となっており、力士はテレビ映えするからです。当然、同じモンゴル出身の横綱白鵬なんかは、当分、テレビに出られない。厳しいですよ」(制作会社プロデューサー) 今回の暴行事件で、いったい誰が得をしたのか? あの親方の顔だけが浮かぶのは考えすぎだろうか。
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スポーツ 2017年12月12日 16時00分
貴乃花親方が次に狙う「白鵬の首級」
暴行事件が表沙汰になっておよそ半月。ついに横綱日馬富士(33)が引退した。 11月29日に福岡県太宰府市内で行われた引退会見は、横綱ならではの潔さに溢れていたが、同時に恨み節も随所に見受けられた。殴って頭部を負傷させた貴ノ岩(27)について聞かれても、 「礼儀と礼節を忘れず頑張ってもらいたい」 と悪びれずに答え、ひと言も詫びの言葉はなかった。 涙を拭きながら会場に現れた師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は、詰めかけた150人もの報道陣の前でもっともストレートに感情を露にしていた。 「私は全部、筋を通してやってきました。(暴行があったと聞いて)すぐ謝罪もしました。電話でもしました。キチンとしました。なぜこういうことになったのか、ただただ、不思議というか、残念でなりません」 と、唇を噛み締めた。 この師弟の怒りにも似た苛立ちの向こうにいたのは誰か。改めて言うまでもない。被害者の貴ノ岩の師匠、貴乃花親方(45)である。事件発生以来、相撲協会にも届け出ず、すぐさま鳥取県警に被害届を提出。その後は強硬姿勢を貫き、謝罪に応じず、ひたすら事を大きくしていったのだから。 手塩にかけて育てた弟子を失った伊勢ケ浜親方が、残念がる気持ちも分からないではない。しかし、こうして日馬富士のクビを取ったことで、貴乃花親方の鬱憤は晴れたのか? 貴乃花一門の内情に詳しい元力士は、「とんでもない」と前置きし、次のように語った。 「貴乃花親方は、もっと大きなものを狙っている。おそらくそれを果たすまでは闘うことを止めませんよ」 声をひそめて明かした“もっと大きなもの”とは、なんと先の九州場所で前人未到の通算40回目の優勝をやってのけたばかりの白鵬(32)のクビである。 「暴行事件の現場に、白鵬もいたのは事実です。しかも、事件の発端となったのは、白鵬が貴ノ岩に行った執拗で長い説教。このため、貴ノ岩がうんざりしてスマホを取り出したところ、その態度に怒った日馬富士が殴りかかったというのが事件のあらましです。だから、貴乃花親方はある意味で『白鵬も同罪』と強く思っているんです。これは日馬富士と貴ノ岩の、単なる喧嘩ではない、白鵬の責任もちゃんと問わなければいけない、と…」(同) 暴行事件の輪はもっと広いのだ。それにしても、貴乃花親方は、どうしてこんなにも白鵬のクビにこだわるのか。貴乃花親方と白鵬は、どちらも平成を代表する大横綱でありながら、知る人ぞ知る犬猿の仲。貴乃花親方が部長を務める巡業部関係者は、そのただならぬ関係を次のように語る。 「貴乃花親方の白鵬嫌い、もっと言えばモンゴル人嫌いは徹底しています。彼らがすれ違い様に挨拶しても無視しますし、朝稽古で白鵬や日馬富士らが稽古を始めると、サッと席を立ち、どこかへ行ってしまいます」 さらに衝撃の事実を明かすのは別の巡業部関係者だ。 「巡業の際、力士たちはバスで移動するんですが、途中のパーキングエリアで休憩して出発する時、白鵬がちょっと手間取っていたのに、貴乃花親方がバスの運転手に『行け』と命じ、置き去りにしてしまったんです。これにはさすがに白鵬も色をなし、『まだ出発時間の5分前なのに、なんでこんなことをするんだ』と、ものすごく怒ったそうです」 気になるのは、この不仲のもとだ。貴乃花親方がこんなに白鵬を毛嫌いしている原因は何なのか。協会関係者は次のように分析する。 「一番大きいのは、相撲に対する価値観の違いでしょう。貴乃花親方は現役時代から相撲に対して真摯に向き合い、その日の勝ち負けを超越した、まるで生きる道を探る求道者のように邁進してきました。ところが、モンゴル人力士たちはみんな、どんないい相撲をとっても負けたら1銭にもならないとばかり、ひたすら目の前の勝ちにこだわります。だから、実績十分の白鵬ですら、張り手、ヒジうち、立ち合いの変化など、何でもありの相撲を取るんですよ。それが貴乃花親方には我慢ならないのでしょう」 九州場所11日目の嘉風戦で白鵬が自分から力を抜いて負けながら、土俵下で右手を挙げて物言いをつけ、1分以上も仁王立ちした相撲は、まさにその権化。貴乃花美学では、「あってはならないこと」なのだ。 もっとも、白鵬にもプライドがあり、やられてばかりではなかった。貴乃花親方に猛反撃したのは11月28日に福岡市内で行われた暴行の再発防止を訴える八角理事長の講話の時だった。 終わり際にモンゴル人力士が手を挙げて、 「一ついいですか。(貴乃花)巡業部長を代えてください。貴乃花親方が巡業に行くなら(3日から始まっている)冬巡業には行きたくない」 と直訴したのだ。このモンゴル人力士とは誰か…。非公開の場だったので明らかにされていないが、白鵬だったといわれている。 これが理由の一つとなり、2日後の理事会で貴乃花親方が冬巡業の派遣メンバーから外されることが決まり、実際に姿を見せていない。白鵬が一矢報いたことになる。貴乃花親方はまた、この理事会で貴ノ岩の事情聴取に応じることを約束させられるなど妥協を強いられたが、このまますんなりと事態が収束するとは思えない。どこかでまた盛り返し、混迷するはずだ。 果たして、貴乃花親方は白鵬のクビも取れるか。
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スポーツ 2017年12月11日 22時07分
「藤浪晋太郎がトレード要員」って本当?
藤浪晋太郎(23)が契約更改に臨んだのは、12月1日だった。今季は開幕から不振で、プロ入り初の二軍降格も経験した。4000万円ものダウン提示に対し、「本当に、妥当かな、と…」と答えただけ。1億2000万円でサインした。3勝5敗(11試合)、防御率4・12、“エース”として「物足りない」のひと言では済まされない大不振だった。「秋季キャンプでも、腕の振りについて色々と注意を受けていました。四死球連発で精神的にもまいってしまい、彼も言っていた通り、技術的な狂いを取り戻せませんでした」(在阪記者) そんな藤浪に対し、キナ臭い情報も飛び交っていた。「トレード要員」、長い不振から脱出できなければ、「環境を変えてやる」の名目で放出してしまう意見が出ているのだという。 来春キャンプで「レギュラー特権」を剥奪、つまり、先発ローテーション入りを前提としたマイペース調整は認めない。他投手と一軍当確を争い、オープン戦で結果を残せなければ、二軍に行ってもらうというもの。この時点で復活の兆しが見られなければ、他球団放出となるのだそうだ。「いや、金本(知憲=49)監督が就任する直前でした。15年シーズンが終了してすぐ、藤浪は地元メディアのインタビューを受け、近年続いていたシーズン終盤での失速について答えています。ベンチ全体が暗い雰囲気になること、選手が下を向いてしまう現状を変えたいと訴えていました。そのときのインタビュアが矢野燿大二軍監督ですよ。矢野氏のコーチ入閣はもちろん、金本監督の就任の話すらまだ出ていなかった時期でした。矢野氏はコーチ入閣と同時に藤浪の向上心の高さを金本監督に伝えています。金本監督は打撃陣の強化ばかりを話してきましたが、藤浪をチームの中核に据えるつもりでした」(球界関係者) こうした否定コメントも聞かれたが、今オフは大型トレードが成立しやすい状況にもある。まず、埼玉西武の山川穂高(26)がアヤシイ。山川は契約更改で提示された金額が自分の予想を大きく下回るとし、「予定している額よりも下ならば、絶対に(印鑑を)押さない」と憤っていた。今季の山川は規定打席には届かなかったものの、打率2割9分8厘、23本塁打、61打点を挙げた。2位争いの佳境となった9月からは4番を任されており、「チームに貢献できた」との思いも強かった。提示額が前年度年俸の1600万円からの倍増に届かなかったとされるが、西武球団はカネでモメる選手がいちばんキライなのだ。チームとして保留者が出たのは7年ぶり、7年前の保留者だった中島宏之、涌井秀章は、最終的にチームを追われている。たとえ主力であっても、「どうぞ、出て行ってください」の空気を作られたら、新天地を探すしかないだろう。 また、ブキミなのが北海道日本ハムだ。栗山英樹監督(56)はペナント奪回には中田翔(28)の復活が不可欠とし、打順を2番に変える私案を話していた。中田は最後までFA宣言をするかどうかで迷っていた選手だ。「日ハムはGM制が機能しているチームであり、選手の補強、編成の権限はフロントにあります。糸井嘉男をトレード放出したのは、契約更改の席でメジャー挑戦の意向をいきなり切り出し、年俸面でもモメたからとされています。栗山監督は糸井放出を全く聞かれていませんでした」(前出・同) こうした前例を考えると、栗山監督はこの時期にあえて中田の名前を挙げることで、フロントに「彼を放出しないでくれ」と訴えていたのかもしれない。 藤浪を放出するとしたら、獲得する側の球団もそれ相応の選手を出さなければならない。思えば、藤浪は二刀流・大谷翔平の同級生であり、プロ入り当初は甲乙つけがたいライバルと目されていた。この2年間の不振で大きく差をつけられてしまったが、投手としての将来性はメジャースカウトも認めていた。突き放すことで「這い上がって来い」と厳しく指導するのも間違ってはいないが、2年続けての不振であり、阪神首脳陣は救いの手を差し伸べてもいいのではないだろうか。「コーチが『ここが悪いから、こう直せ』というのは簡単。本人が気づかなければ、本当の意味での弱点克服とはなりません。それができず、気づかないまま辞めていく選手が圧倒的に多いんですが」(プロ野球解説者) ライバルに水をあけられた藤浪が復活できなければ、トラの優勝はない。
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スポーツ 2017年12月11日 22時06分
【KNOCK OUT】不可思が“山本KIDを破った男”に激勝!折れた前歯を那須川天心が届ける
『KING OF KNOCK OUT 2017』▽10日 両国国技館 観衆5,100人(札止め) 昨年12月にTDCホールでプレ旗揚げ戦を行ったキックボクシングイベント『KNOCK OUT』が僅か1年で両国国技館大会を開催する大勝負に出た。結果は当日券も含めてチケットは完売。5000人を超えるファンが両国に集まり、会場は熱気に包まれていた。 引退を撤回した町田光がハイキックで復活KO勝利を収めた試合に始まり、石井一成が能登龍也にリベンジ、水落洋祐が圧巻の試合を見せ、那須川天心戦に王手をかけていた小笠原瑛作は、高橋亮相手に大苦戦。何とかドローに持ち込んだものの、天心戦は遠のいてしまった。新日本キックボクシングの重森陽太と江幡塁はKNOCK OUTのリングでインパクトを残すことに成功。 メインでは8名の強豪選手が参加し、今年4月から激闘を繰り広げてきた『KING OF KNOCK OUT 初代ライト級王座決定トーナメント』の決勝が行われ、ここまでKNOCK OUTの大会を皆勤出場してきた森井洋介が、新日本キックの勝次を左フックでKO。森井はトーナメント3試合の全てをKOで勝利を収め、最高の形で初代王者に輝いた。伝説のキックボクサー藤原敏男、小林聡の遺伝子を持つ森井の強さが際立った決勝戦。試合後リング上では涙ぐんだ森井だが、「人生をかけたトーナメントだったので、凄く嬉しい。外国人でも日本人でも強い挑戦者と防衛戦をしてベルトの価値を高めていきたい」とイメージカラーと同じ白い新しいベルトを巻きながら目を輝かせた。 いろんなドラマが渦巻いていた両国大会の中で、大会場を意識した闘いを見せたのが、第5試合で行われた、KNOCK OUTの“色男”不可思と、総合格闘家で2008年には山本KID徳郁を破り、2014年にはアメリカのUFCに進出し初戦で初勝利を収めた経験を持つ、金原正徳の一戦。入場から両選手の色気が会場を魅了。不可思は髪の色をイメージカラーである赤に染め上げ、ゴールドがイメージカラーである金原との赤と金の対決は、2階席から見てもわかりやすく、試合後も「赤い選手がカッコ良かったね」と話しているファンの声を聞くことができた。これはKNOCK OUTが旗揚げ以来掲げてきた“わかりやすさ”を選手が理解している証。これまで、その辺までセルフプロデュースしていたのは、那須川天心だけだったということを考えると、KNOCK OUTの1年間は選手たちを大きく成長させた。「不可思選手は、やり難かったと思います」 小野寺力プロデューサーが、試合後の総括でこの試合についてコメントしていたが、その言葉の通り、序盤は金原がキックボクシングとは異なるリズムで、試合のペースを不可思に渡さない。むしろ、不可思は顔面に金原のパンチをもらい続ける展開に。しかし、3Rに入ると、足に古傷を抱えている金原に対して打ちまくっていたローキックの効果が見え始め、金原のペースが崩れていく。戦前「不可思選手は昔の自分に似た野心を感じる。昔の自分と闘ってみたいと思った」と不可思戦を希望した理由について話していた金原は、最終ラウンドまで放ち続けた不可思のローやミドル、ハイキックに苦悶の表情を浮かべながらも、最期までダウンしなかったのは、かつての自分に対する意地もあったのだろう。 判定は49-48・49-47・49-47と3-0で不可思が勝利した。 試合後、場内のビジョンにて、来年2月12日に開催する大田区総合体育館大会より『初代スーパーライト級トーナメント』を開催すると発表。出場決定選手として、不可思、前口太尊、水落洋祐、健太、山口裕人の5選手が発表された。その他3名の選手は後日発表される予定だが、金原や10月の後楽園ホール大会で水落と大激闘を繰り広げた鈴木博昭らの参戦が期待される。 試合後、不可思は「さすがだなと思いました。強かったです。距離のタイミングがつかめなかった。今日は100点中3点。負けない自信があったので、途中まで付き合ってしまったのがダメでした。でも、あのまま蹴り続けていれば勝ったと思うんですよ。最後のラッシュはお客さんが喜ぶかなと」とコメント。顔面に傷跡を残すことが珍しい不可思の額には大きなタンコブが。「これと歯をやられました」と半分欠けた前歯を笑いながら見せていたが、会見が終わると「放送席まで飛んで来ました」とこの日、テレビのゲスト解説をしていた那須川天心が折れた歯を届けて来た。「ライト級の白いベルトは獲れなかったけど、スーパーライト級のトーナメントは優勝してベルトを赤く染め上げてやりますよ」 来年に向けて、不可思はさらに目をギラつかせながら、インタビューブースを後にした。不可思を見ているとKNOCK OUTの闘いを通じてビッグになってやろうという強い野心を感じる。金原がかつての自分と重ねて挑戦表明したのは、そこに魅力を感じたからである。スーパーライト級のトーナメントでは、不可思がスターになるための足掛かりになるような活躍をして、KNOCK OUTのステージを森井とともに引っ張ってもらいたい。取材・文・写真 / どら増田
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