スポーツ
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スポーツ 2017年12月31日 15時00分
中日 松坂大輔獲得で激変する「次期監督問題」勢力図
大谷翔平の“メジャー転身”で話題を失った球界に、思わぬ救世主が現れた。今季限りでソフトバンクを退団した松坂大輔投手(37)の中日入りだ。その舞台裏には用意周到な計画が配されていた。おまけに次期監督問題まで発展するのだ。 中日は1月下旬にナゴヤ球場で、森繁和監督(63)をはじめ、現場スタッフ、編成部門幹部の立ち会いの下で松坂の入団テストを実施すると発表した。テストの形をとってはいるが、日米通算164勝をあげた元祖“怪物クン”を不合格にすることは考えられず、「合格ありき」を前提とした、中日の宣伝を兼ねたセレモニーの色合いが強い。 「当初、メディアで『中日、松坂獲り』が報じられた際、中日新聞社会長でもある白井文吾オーナーは『調査をしていることは事実だが、ただ調べただけだ。来年で38歳。もうみんな引退している年齢』と否定的なコメントをしていましたが、あれはソフトバンクの孫正義オーナーへの配慮。超高額年俸選手だった松坂の獲得には球団間の摩擦が予想され、『丁寧に環境を整える必要がある』と判断したのです」(中日新聞関係者) 横浜高校からドラフト1位で西武に入団した松坂は、8年間で108勝を挙げ、ポスティングシステムを利用してメジャーリーグの名門レッドソックスに移籍した。入札金は破格の60億円。そして、メジャーでも56勝(レッドソックス50、メッツ6勝)し、'14年オフに3年12億円プラス出来高払いという契約でソフトバンクに入団していた。 この3年は右肩の不調で一軍登板は1試合。それも1イニング、5失点と散々の出来だったものの、無理をさせぬリハビリで右肩が復活したとの期待もある。 「ソフトバンクは12億円をドブに捨てたようなもので、通常ならフロント幹部の責任問題に発展しかねない。それでも孫オーナーは満額を支払い、本人が望むように自由契約選手として笑顔で送り出した。これに焦ったのが、ソフトバンクのフロント幹部と現場首脳。移籍先の球団で活躍されては面目丸潰れ。そこで当初、ソフトバンクは支配下登録から外し、コーチ契約を結んだ上での投手復帰を持ちかけた。つまり、飼い殺しだ。選手層が12球団一厚いソフトバンクでは余剰戦力でも、『他の球団なら大化け復活する可能性がある』と危惧したのだ」(スポーツ紙デスク) スポーツ紙の報道では、松坂が巨人、中日、楽天、DeNA、阪神などに売り込みをかけたものの、獲得に乗り出す球団はなかったとされる。いずれの球団も、「右肩の不安、来年38歳という肉体的な衰えを不安視」したことが大方の理由と言われているが、真の理由は孫オーナー、そして球界の重鎮である王貞治ソフトバンク球団会長への気配りにあったというのだ。 「実は水面下で、古巣・西武が獲得に意欲を示していました。チームのOBで、ポスティング移籍で60億円の“置き土産”を残していった大功労者。本人が現役続行を望み、復活の可能性がある以上、助け舟というか、死に花を咲かせてやろうという思いがあったからです。とはいえ、チームの功労者をキャンプに自主参加させ、入団テストさせるわけにはいかない。時期をみて契約する手はずでした」(西武OBの野球解説者) この情報を察知したソフトバンクが同一リーグの移籍には難色を示したため、その事情を知った西武が、友好球団である中日に振ったというのが、「松坂の中日入り」の真相だ。 「西武の辻発彦監督は、ライオンズの生え抜きであるとともに、中日でもコーチとして活躍。今年、中日のヘッドコーチに就任する予定だったが、西武から監督就任要請があり、古巣に戻った。中日の森監督も西武OBで、辻監督の兄貴分的存在。そこで西武サイドは、松坂をひとまず中日に預け、いずれ呼び戻して、有終の美を飾らせようと考えている。その先にはもちろん、コーチ、監督のレールが敷かれている」(同) 松坂にとっても、中日“経由”の西武帰還は願ったり叶ったり。森監督は西武時代の投手コーチ。そして、メジャーに転身したレッドソックスで国際担当顧問兼投手コーチを務めていたのが、現在、中日の編成部門を担当するデニー友利氏だ。現場、フロントの中枢に松坂人脈の構図ができたことで、中日入りは急ピッチで進んだのだ。 '15年8月に右肩内視鏡手術を受けた松坂は、昨オフはプエルトリコのウインターリーグに参加。今年3月にはオープン戦で7回無安打無失点と結果を出している。この辺りの情報に誰よりも詳しいのは、中米に独自の人脈を持つ森監督で、「松坂は再生可能」と確信している。 また、松坂が高校時代をすごした横浜には今でも多くの松坂信者がおり、DeNA戦では盛り上がること間違いない。今季セ・リーグ本塁打王の前中日アレックス・ゲレーロが巨人へ移籍したこともあり、松坂への期待は高まるばかりだ。 一方、中日ではポスト森監督を巡り、水面下でOBの立浪和義氏、山崎武司氏、山本昌氏が“熱戦”を続けているが、視界不良の状態だ。森監督は松坂を「次期監督含みの投手兼任コーチ」として入閣させることで同盟を結び、延命を図ることも考えられる。 松坂の電撃名古屋入りは、深謀遠慮の結果のようだ。
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スポーツ 2017年12月29日 16時00分
9秒98ブランド・桐生祥秀が陸上部のない『日本生命』を選んだ理由
9秒98ブランド・桐生祥秀(22=東洋大)が“就職”に選んだのは日本生命だった。8月の世界陸上ロンドン大会後、卒業後の進路について聞かれると「就職かプロかの二択」と答え、卒業後も練習拠点を現在の東洋大にしたいとも話していたため、プロ化が有力視されていたが、最終的に選んだのは複雑な契約だった。 「厳密に言うと、桐生は日生に就職したのではなく、“所属契約”を交わしたのです。金額や契約年数は公表されていません」(体協詰め記者) このスタイルは桐生祥秀選手のライバルであり良き友である山縣亮太選手と同じような形だ。ちなみに、山縣亮太選手は、セイコーホールディングスに所属しつつ、慶応大学を拠点に活動している。 日生には強豪野球部、女子卓球部はあるが、陸上部は持たない。桐生以外のスプリンターも迎えて新たに創部するという動きもない。実質、プロとしてサポートを受けるわけだ。 「同じ100メートル走のライバルでもあるケンブリッジ飛鳥はナイキ所属で、プロとなりました。練習拠点も日本大のままです」(同) つまり桐生と同じなのだが、それでもプロを名乗らなかったのは“オトナの事情”によるものだという。 日本陸上競技連盟関係者によれば、桐生のもとには日清食品グループ、トヨタ、住友電工、大阪ガスなど多くの強豪実業団から同様のオファーが届いていた。それだけでなく、他にこんな動きもあったという。 「桐生が東洋大に練習拠点を置くのは施設の問題だけではありません。信頼する土江寛裕コーチの存在が大きかったのです。コーチを訪ね、陸上部を立ち上げる話を持ち掛けた企業もありました。桐生と一緒に土江コーチも獲得するつもりだったのでしょう」(関係者) しかし、土江コーチは桐生の後輩たちも指導しなければならないとし、その誘いを断った。 「日生は、契約金が発生したことは否定していません。今後、桐生が海外の大会に出たり、長期合宿を行う際の経費、帯同するコーチの人件費が契約金には含まれていたようです」(同) 桐生は“東京五輪の顔”だ。五輪の協賛企業からすれば、桐生が特定企業に就職するか、プロになった場合、CMに起用しづらくなる。そうしたしがらみに進路決定は遅れた。 そうした桐生祥秀選手は、日本生命の実務には一切携わらない契約の模様で、つまり、実働ゼロ。これは、日本生命の顔として、トレーニングは自由にやっていいということらしい。日本生命は東京オリンピックで大きなPRを目論んでいるということだろう。
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スポーツ 2017年12月28日 22時25分
大晦日とミルコ・クロコップ
ミルコ・クロコップが大晦日、一年ぶりに「RIZIN」のリングに立つ。かつて、日本やアメリカでの格闘技の最前線にいた男が、今年の大晦日からいよいよ自らの引退に向かって歩み始める。■初めての大晦日での衝撃 ミルコが初めて大晦日に日本のリングで戦ったのは2001年。16年前の12月31日、日本人プロレスラーと総合格闘技ルールでの試合を行い、僅か21秒で勝利している。得意の左ハイキックをヒットさせ、倒れた相手にパンチの連打を浴びせTKO勝ちを収めたこの試合こそ、MMAファイター、ミルコ・クロコップの強さを世間に知らしめた最初の試合といってもいいだろう。なぜならば、その勝ちに至るプロセスがあまりにも衝撃的だったことに加え、大晦日の地上波テレビ画面に初めて格闘技が映し出されたのがこの年でもあったからだ。 一年の納めの日、穏やかに暮れていく時間の流れに身を浸す人々の目を一瞬で見開かせる、あまりにもショッキングな勝ちっぷりだった。そしてこの勝利から、ミルコの勢いは一気に増し、止まることなく加速していく。■引退を決意するも、強さは変わることなく 時は経ち、ミルコは今なお戦いを続けている。RIZINには2016年より参戦、昨年末の二日間(12月29・31日)では3試合を戦い、何れも得意の打撃で勝利し、無差別級トーナメントを制した。その後、来年に現役を引退することを発表し、その日を2018年の大晦日に定めている。 半ば唐突に決まったその時に向け、始まる引退ロードの初戦の相手は「世界のTK」こと高阪剛。一般的な考えでは共に40歳を過ぎ、アスリートとして、そしてファイターとして全盛期を過ぎていることは明らかだ。また、両者とも引退を表明したこともあり(高阪は一度引退するも一昨年に現役復帰)、格闘技ファンのみならず、このカードに対し批判的な声があることも間違いない。とはいえ、技術においては世界トップクラスのこの二人の戦い、「打」と「極」という相反する互いのスタイルをぶつけあう攻防がどういう展開になるのか、期待が膨らむ。さらには、ミルコにとってK-1時代から続いてきている対日本人無敗記録も懸かっている。 かつての日本の格闘技ブームを支えた主役の一人であり、未来への橋渡しとしての存在でもあるミルコ・クロコップ。残された時間の始まりでもある今年の大晦日、これまでと変わることのない激しくも鮮やかな戦いで大晦日を彩ることができるだろうか。あの、空気を一瞬で切り裂き、観ているものすべてを震え上がらせる戦慄のハイキックを放ちながら。(佐藤文孝)
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スポーツ 2017年12月28日 22時15分
呂律が回らない“浪速のジョー”をリアルに描いたNHKに称賛の声が続々と
“浪速のジョー”こと、辰吉丈一郎。現在、47歳。一応、現役のボクサーだ。しかし09年3月、タイでの敗戦からリングに上がっていない。よって、無収入。それでも、上がれるリングがあるという可能性を信じて、一日たりとも練習をさぼらない。すでに国内ライセンスは剥奪されているため、次の試合は未定。8年もファイトマネーを手にしていないため、無職。出口が見えない迷路をいまださまよいながらも、練習を続ける往生際の悪さ。それこそが、ジョーなのだ。 年上の妻・るみさんは何度も、「もう辞めて」と引退を勧告。すると、「おまえが悲しむことはしない。おまえが悲しむなら、辞める」と素直に応じるも、その数分後、練習道具を詰め込んだカバンを持って、家を出る。妻は、見慣れた夫の後ろ姿を見て、ニンマリする。ジョーがるみで、るみがジョー。伝説のカリスマプロボクサー・辰吉丈一郎は、辰吉るみでもあるのだ。 そんな2人の今を伝えたのが、NHK総合の『ノーナレ』。タイトルどおり、ノーナレーションのドキュメンタリー番組だ。“ドキュメンタリーはナレーションありき”という映像業界の常識を逆手にとって、撮れた画、発した言葉をそのまま流す。ダイレクトに心に響くいっぽう、ナレーションなし、テロップに依存しないシンプルさは、不親切といえる。目を凝らして、耳をすませて、神経を集中させて身を投じなければ、理解できないからだ。優しくなりすぎた昨今の番組制作に異論を唱えるように、徹頭徹尾、視聴者を突き放す。 それはさながら、辰吉の生き方でもある。頼らない。媚を売らない。社会不適合者。われわれがふと、「昔はよく観たなぁ」と20年以上も前のリングに思いを馳せるのは、不親切で不器用な男の生き方が、とてつもなくカッコよかったという残像があるからだ。 12月18日には、「辰吉家の常識 世間の非常識」というタイトルで放映された。るみさんの親が経営する喫茶店で、2人そろってインタビューに答え、辰吉の練習、仲間とのBBQにもカメラが潜入。テレビ収録であるにもかかわらず、辰吉は遅刻。反省の色は、さほどない。眼窩下底骨折の悪影響か、両目の視線が定まらず、呂律も回らないパンチドランカー状態。日本国民を熱狂させた一流アスリートのその後としては、目を覆いたくなる実情だ。 同番組は過去に、元やくざのうどん屋、ゲーマー夫婦、パーソナルスタイリスト、荒海で働く漁師、元棋士のひふみんこと加藤一二三、見当たり捜査員、北陸のすし職人ほか、多くの人間にスポットを当ててきた。今年最大のヒット回が、この辰吉夫婦。放送中・直後から、絶賛の声がツイッターや局に続々届いたという。 定点カメラでその業界の3日間に密着する同局の『72時間』と同じく、人の魂が詰まっている『ノーナレ』。辰吉夫婦の回は、18年1月7日に再放送を予定している。魂が揺さぶられっぱなしになること、間違いなしだ。
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スポーツ 2017年12月28日 22時10分
対戦投手がいない?金本監督が清宮とのオープン戦に難色を
「清宮フィーバー」は阪神が火付け役となりそうだ。 来年2月18日、阪神タイガースは北海道日本ハムファイターズとの練習試合を行う。キャンプ中旬から「練習試合」と称して対外試合を組み入れるケースが増えてきた。一軍当落のボーダーライン上にいる選手はここでアピールしなければ、オープン戦で使ってもらえない。若手選手にとっては大事な時期となるが、日本ハム側のスケジュールにピンときた阪神関係者は少なくなかった。 「日ハムは2月上旬、米アリゾナで一軍キャンプを行います。帰国して間もない時期なので、清宮がスタメンで出てくる可能性が高いんです」(在阪記者) 練習試合の情報に在阪テレビ各局はこの練習試合の“完全中継”も検討し始めたという。清宮は一軍キャンプに帯同させる予定(12月末時点)。アメリカに連れて行くことで、日本のマスコミを遠ざけることもでき、また、栗山英樹監督(56)も将来のスター候補を手元に置くことで、その力量をしっかり把握することもできるからだ。 「金本(知憲=49)監督が清宮と接触してくるかもしれません。清宮は阪神ファンでしたし、少年野球時代は金本監督に憧れて左バッターに転向したほど。阪神も清宮のドラフト入札に参加しており、好意的に見ています」(前出・同) 異例の練習試合中継で、阪神投手陣は清宮の引き立て役になる危険性も出てきた。清宮が一軍に残れるかどうかの判断基準は、一線級投手のスピードに対応できるかどうか。それに対し、阪神投手のほとんどが“技巧派”だ。関西地区で活躍するプロ野球解説者によれば、チームでいちばん速い直球を投げるのは藤浪晋太郎(23)で、その次はメッセンジャー(36)だという。救援のドリスも速いほうだが、この時期に外国人投手を実戦で投げさせるとは思えない。そう考えると、藤浪が投げないとなれば、「清宮にプロの怖さを教えてやる」とはいかないだろう。 「2年目の才木浩人、あと、新人の馬場皐輔も速いとは聞いていますが…」(プロ野球解説者) しかも、金本監督には練習試合やオープン戦でテストしておきたい課題もあるという。機動力だ。関係者によれば、金本監督は新外国人選手のウィリン・ロザリオ(28)の盗塁数に理解を示していたそうだ。韓国・ハンファに2年間在籍していたのは既報通りだが、1年目の16年の盗塁数「1」に対し、17年は「10」を記録している。どちらかといえば巨漢選手だが、「走れと指示すればできるのではないか?」とも考えているそうだ。 「金本監督は就任直後から機動力を駆使した攻撃スタイルをイメージしています。何人かの選手にノーサインでも走らせる指示を出し、ふるいにかけるつもり」(前出・在阪記者) 足の速い選手は何人かいる。だが、盗塁は「速いから成功するとは限らない」もので、投手のクセを見抜くなど経験や情報がなければ成立しないという。やみくもに走らせれば、アウトカウントを増やすだけで、それこそ、清宮にナメられてしまう。「新人の馬場をぶつけるのでは? ドラフト1位同士の対決となれば話題性もあるし、制球難から立ち直っていない藤浪が打たれるようなことになれば、本当に立ち直れなくなってしまう」(前出・同) 藤浪がプロのレベルをガツンと教えるシーンを、虎ファンは観たいと思っているはずだが…。来年2月は冬季五輪中継がメインとなる。こちらも興味深いが、2月半ばともなれば、野球ファンは実戦中継が観たいと思うはず。ここで良いところを見せなければ、金本阪神は「やっぱり今年もダメか!?」と見放されてしまうだろう。
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スポーツ 2017年12月28日 16時00分
巨人で息を吹き返した原前監督を担ぐ「東海大グループ閥」の暗躍
原辰徳・前巨人軍監督(59)の周辺が、にわかに慌ただしくなってきた。巨人復帰、『3度目の監督登板』となるかもしれない。 「侍ジャパンの代表監督復帰も伝えられていましたが、こちらは叶いませんでした。11月にはペルーに出向き、国際協力機構による現地日系人らの子どもたちを対象とした野球教室の指導役も務めています。上り調子にあるDeNAの次期監督就任説も囁かれていますが、その信憑性はともかく、候補に名前が出るということは、原氏の知名度、影響力が再認識されているからでしょう」(ベテラン記者) それを古巣巨人が放っておくはずがない。今オフのチーム再編は、原帰還に備えたものとも言えそうだ。 「世代交代」が明確になったのは、“元エース”内海哲也(35)の契約更改が交わされたときだった。 「同日、菅野智之(28)の契約更改も行われました。投手タイトル二冠、沢村賞も受賞した現エースと同日に更改したことで、まさに天国と地獄、明暗が分かれました」(スポーツ紙記者) 今季の菅野はWBCでもエースとして活躍。シーズンでも17勝5敗、防御率1.59はともにキャリアハイ。その両部門でタイトルを獲得し、更改された年俸4億5000万円(推定)は、チームトップである(12月14日時点)。 対する内海は今季2勝7敗で、2億円から50%ダウンの1億円での更改となった。2年前は4億円だった年俸が4分の1に激減。この世代交代の契約更改を指して、こんな声も聞かれた。 「1月の自主トレグループの編成にも影響しそう。内海を中心としたグループに入っていた笠原将生(契約解除)、小山雄輝(現楽天)、平良拳太郎(現DeNA)らは、もういません。内海グループと菅野グループを掛け持ちしていた宮國椋丞は、今回から菅野グループに専念します。おそらく他投手も菅野のもとに集まるはず」(前出・ベテラン記者) こうした流れを、むしろ内海も「いつまでも自分が表立っているようでは…」と、菅野グループの拡大を歓迎しているという。元エースの後押しも得られたとなれば、名実ともに菅野時代の到来というわけだ。 「菅野がチームの顔となれば、伯父の原氏はますます帰還しやすくなります」(関係者) 原氏といえば、菅野の母校でもある東海大グループに、今も絶大な影響力を持つ。元東海大野球部監督の父・貢氏はすでに亡い。しかし、その門下生や学校関係者は故人のことを「監督さん」、原氏のことを「辰徳さん」と呼び分けて、気を遣っている。その東海大グループ傘下にあった選手が、今秋のドラフトで巨人から複数指名されていた。 3位・大城卓三(捕手・24歳・NTT西日本) 育成枠・広畑塁(捕手・22歳・立正大) ほかに、巨人は2位の岸田行倫、育成枠の小山翔平と、合わせて4人もの捕手を指名し、他球団も首を傾げていた。今季138試合に出場した小林誠司(28)と、成長株の宇佐見真吾(24)もいるのに、だ。 「一般論として、1回のドラフトで捕手を2人以上指名することはしません。高校生と大学生のように年齢が離れているならともかく、実戦経験が大事なポジションなので、年齢の近い捕手ばかりだと機会が限られ育ちにくいんです」(同) 大城は東海大学の出身。大学在学中に首位打者のタイトルを獲得しているが、一塁手でも試合に出ており、打撃力を買われての指名だろう。育成枠の広畑も東海大五高(現東海大福岡)の出身だ。ポジション重複の偏重ドラフトを行ったのは、「4年連続で優勝を逃す」汚名を着せられたくないからだろうか。長い巨人の歴史の中で、4年以上優勝から遠ざかったことは一度もない。まして、高橋由伸監督(42)は今季、13連敗のワースト記録を更新した。 「来季も勝てないとなれば、高橋監督の進退を本気で考えなければなりません。勝てる監督候補が見当たらないとなると、優勝経験を持つ原氏を再々登板させる人事案も有力となります。高橋監督も、前任者に戻すとなれば、2度目の登板の可能性が生まれます。巨人は生え抜きしか監督になれないのではなく、エースか4番経験者のOBからしか監督を選びません。高橋監督がコケたら、斎藤雅樹一軍投手総合コーチしかいない。連覇しての交代ならともかく、負けて、未経験者の登用となると…。まだ斎藤で冒険はできませんよ」(同) 東海大グループの勢力拡大は、「原帰還」の布石とも捉えられる。当の原氏はノンビリしたいような口ぶりでユニホームを脱いだが、退屈していたのだろう。先のペルーでの野球教室では精力的に動き、人一倍声を張り上げていたそうだ。 「広島、DeNAは生え抜きの野手が育ち、阪神も遅まきながらその方向で結果が出始めています。坂本勇人、長野久義らは原監督時代にレギュラーに定着した選手です。一応、原氏は若手育成の結果を出しているので、有力候補に挙げられるのは当然」(前出・ベテラン記者) 原氏の存在が大きくなっていけば、困るのはヨシノブ派の一部コーチと鹿取義隆GM。原氏の院政が待ったなし、となっている。
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スポーツ 2017年12月28日 12時25分
清宮よりも気になる? 栗山監督が斎藤復活を託した「最後の切り札」
これも、栗山英樹監督(56)の愛情の一環だろうか。 北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手(29)が美女軍団と合コンに興じているところを、週刊誌にスッパ抜かれた。球団スタッフ、ファンからすれば、「こんなことしているヒマがあったら、練習しろよ!」という心境だろうが、もっとも憤っていたのは栗山監督かもしれない。「栗山監督に斎藤のことを質問したら、1時間でも喋り続けますよ。何とかして、斎藤を復活させてやりたいと考えています。斎藤を見捨てていない関係者は日ハム内には少なくないんです。でも、その思いがいちばん強いのは栗山監督です」(球界関係者) 今オフの契約更改を見る限り、斎藤はさらに厳しい立場に置かれたようだ。来季の年俸は1830万円(推定)。5年連続でのダウン提示であり、来季30歳を迎える大学卒投手が「わずか6試合」にしか登板していないとなれば、“クビ”を通達されるのは時間の問題だ。彼が「来シーズンこそ!」と意気込みを語るのも“年中行事”のようになってしまった。メディアの大半もその言葉を信じていない。それでも、栗山監督は斎藤を何とかしてやりたいと思い続けている。その思いが来季のコーチスタッフの編成にも表れていた。「荒木(大輔=53)二軍監督ですよ」 先の関係者がそう言う。 来季から日ハムの二軍監督に着任する荒木氏は5年ぶりの現場復帰となる。 こんな言い方は失礼だが、投手コーチを務めた古巣ヤクルト、西武からは、指導者としてはあまり評価されていなかった。 「2010年オフに遡りますが、当時のヤクルトフロントは小川淳司監督代行を昇格させるか、荒木コーチを監督に選ぶかで迷っているとも報じられました。しかし、フロントは小川代行の監督昇格に傾いていました。スター選手であり、故障で長年苦労した経験もあるので『良い指導者』になると期待されていたんですが、投手コーチでありながら、ブルペンでの救援投手の好不調を見分けられないし、気の利いた助言も送れない。監督業はできないと判断されていました」(ベテラン記者) それでも、日ハム球団が荒木氏に二軍監督を託した理由だが、当初、ドライチルーキー・清宮幸太郎(18=早実)を重ねて見る向きが強かった。甲子園のヒーローであり、進学するかどうかで悩んだ末のプロ入り。同じ早実出身でも経歴が重なる荒木氏が清宮の教育係として選ばれたと思われてきた。 しかし、それだけではなかった。「斎藤のこともあったんです。というより、斎藤を一軍戦力に底上げするために荒木氏が選ばれたと見るべき」(前出・球界関係者) 17年12月末時点では、清宮はお披露目も兼ねて、キャンプは一軍帯同となる予定。オープン戦でプロのスピードに対応できることが証明されれば、開幕も一軍で迎えることになるという。栗山監督と球団は一軍スタートで「未来のスター候補」を育成していく。それに対して、斎藤のほうは開幕一軍入りを懸けた厳しいキャンプとなる。 「荒木二軍監督は『挫折』を経験しましたからね。騒がれてプロ入りしたものの、故障などもあって一軍戦力に帰還するまで物凄い苦労をさせられました。そういう経験を二軍監督として、斎藤に教えるのに適任だと判断されたんです(同) 斎藤は5年連続となるダウン提示を受け入れたあとの会見で、「来年もまた契約してもらいました。(球団から)来年、栗山監督を胴上げしてほしい、ファイターズに絶対必要だ、ということを言ってもらい…」と話していた。もう後がないことは自覚しているような神妙な面持ちだった。「その思いがホンモノなら」と栗山監督も考えたはずだが、こんな声も聞かれた。 「荒木氏が二軍監督に決まったと聞き、栗山監督は安堵していました。両氏ともヤクルト出身ですし、ホットラインで斎藤の状況を確認することができます。でも、練習で気を抜けば、栗山監督に筒抜けとなります。斎藤は良い意味で手抜きをします。メリハリというか、これ以上やったら体を壊すと思ったら、力を抜くんです。その強かさが彼の成長を止めたという見方と、怪我をしても重症にならなかったとも解釈されています」(プロ野球解説者) 荒木二軍監督は「甲子園のアイドル」と称され、ドロ臭い猛練習とは縁遠い感もするが、実際は違うという。また、西武、ヤクルト時代の指導を知る関係者によれば、手抜きは一切許さない鬼軍曹でもあったそうだ。 荒木二軍監督が斎藤のメリハリを容認できるかどうかは分からない。しかし、斎藤はその荒木二軍監督にも見捨てられたら、それこそ「最後」と思わなければならないだろう。
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スポーツ 2017年12月27日 22時50分
【新日本・見どころ】前売り3万枚突破で、札止めが見えてきた1.4東京ドーム大会!
新日本プロレスが92年から来年で26年連続(東京ドームでの興行は29年連続)となる、1.4東京ドーム大会『レッスルキングダム12』の前売り券が、ブシロードが2012年1月末に新日本を買収してから初めて開催された2013年の大会以降、最速の売り上げを見せている。関係者の話によると「年内に3万枚を突破したことで、用意したチケットがすべて売り切れる可能性も出てきた」という。 ブシロード体制になってから、実数発表となり、90年代のような6万人という数字を叩き出すのは難しい状況になっているが、日曜開催で満員マークをつけた2015年の36,000人を超えるのは濃厚で、チケットが完売した場合は札止めで発表されることになる。新日本は次に1月4日が週末となる2020年大会での札止めを目指していただけに、この目標が大きく前倒しされるかもしれない。2019年大会からはしばらく開放されていなかった外野寄りの内野スタンドや、外野スタンドを開放し、動員数を増やしていくことが考えられる。 昨年1月に主力選手だった中邑真輔をはじめ、複数の選手がアメリカの世界一のプロレス団体WWEへ移籍したことで、一瞬動員が下がった時期もあったものの、入れ替わるかのようにロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成した内藤哲也が台頭。現在は中邑が在籍していた時よりも動員数が上がっているのだ。今回、ドーム大会の前売りが好調なのも、内藤人気がかなりのウェイトを占めているのは確実で、先日、東京スポーツが選定するプロレス大賞のMVPに内藤が2年連続で選ばれたことも追い風になった。 メインで行われるオカダ・カズチカが持つIWGPヘビー級王座に、真夏の最強決定戦G1クライマックスで優勝した内藤が挑戦するというのは、2013年にも同じシチュエーションで実現したカード。しかし、当時立場が不透明だった内藤はファンから全く支持されず、新日本も中邑にライバル棚橋弘至が挑戦するIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦する試合と、ファンにどちらがメインで行われるのが相応しいのか問いたいと、ファン投票を実施。結果、オカダ対内藤はダブルメインイベント第1試合に降格している。 この時の苦い経験が現在の内藤の原動力に繋がっているのは言うまでもない。しかし、この時に悔しい思いをしたのは、チャンピオンとして誰が相手でもドームのメインを守れなかったオカダも同じ。内藤人気が爆発する一方、オカダはケニー・オメガ、鈴木みのる、柴田勝頼らと命を削るような防衛戦を続けることで、超人ぶりを発揮してきた。特にケニーとは1.4ドーム大会で46分を超える死闘を制し、6.11大阪城ホール大会では60分フルタイムドロー、G1の公式戦で行われた8.12両国国技館大会では接戦の末敗れている。その翌日の決勝戦でケニーをG1史上最長の試合タイムで破り優勝し、ドームメインの切符を手に入れたのが内藤である。前哨戦の内容を見ていても内藤は勝敗に関わらず、余裕を見せているだけに、現状は挑戦者の内藤が優位に立っていると思わざるを得ない。ただ、今年1年間の防衛戦でオカダから底知れぬ強さを感じたのは誰もが認めるところ。勢いが強さを超えるのか?強さが勢いを阻むのか?死闘は避けられない一戦だ。 ダブルメインイベント第1試合では、現在もWWEの主要ブランド、スマックダウンのHPに“掲載”されている(本人は「現在の契約はフリーだが(WWE会長の)ビンス・マクマホンには話した」とのこと)クリス・ジェリコが、カナダの同郷後輩レスラー、ケニー・オメガが保持するIWGP USヘビー級王座に挑戦する。ジェリコは日本マット(天龍源一郎さんの団体WARが主戦場だった)で育ち、アメリカでスーパースターになった選手なので、WWEの日本公演には毎回のように凱旋。今年も来日し、ヒデオ・イタミ(元ノアのKENTA)とのシングルマッチを難なく制している。一方のケニーは前述のように、今年はオカダと3度に渡る死闘を繰り広げ、G1決勝では敗れはしたが、内藤とギリギリの試合を行い、レスラーとしてステータスを高めている。ジェリコの新日本参戦が発表されると、ストリーミング配信サイト新日本プロレスワールドへ登録するファンも世界中から殺到しているそうで、新日本プロレスがWWEに続くプロレスカンパニーとして、世界にアピールするには十分過ぎるカードと言ってもいいだろう。この試合はあらゆる反則が認められるノーDQマッチで行われるのもポイント。ジェリコとケニーがニューヨークやカナダの空気感を東京で体感させてくれるはずだ。 アンダーカードでは、メインやセミファイナルから久々に降格した棚橋が、ジェイ・ホワイトの凱旋マッチの相手を務める。IWGPインターコンチ王座を賭けての闘いなだけに負けは許されないが、まだどのユニットに属するかも判明していないホワイトが何処まで成長しているのかは不透明で不気味。2012年に凱旋帰国していきなり棚橋を破り、IWGPヘビー級王者に輝いたオカダのような雰囲気を感じる。棚橋は2年連続でドームの試合を勝ててないこともあり、ここはスカッと勝ちたいところだが…。 今回のドーム大会は、CS(第0試合を除く)とストリーミング配信で完全生中継。テレビ朝日と一部の系列局では、当日の深夜に特番が放送される。年末は格闘技、年始はプロレスを楽しむ文化の再来を期待したい。取材・文 / どら増田カメラマン / 舩橋諄
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スポーツ 2017年12月27日 17時30分
貴乃花親方“軟化”裏に「2月理事選」生き残り
これは軟化の兆しなのか? 日馬富士暴行事件に揺れる大相撲界。12月20日に開かれた臨時の理事会で、ついに関係者に処分が下された。 「暴行現場にいた白鵬は給料を1カ月全額、2カ月目は半分、つまり50%カット。鶴竜も1カ月全額という減俸でした。減俸処分そのものは妥当だと思いますが、白鵬がたったの2カ月、鶴竜に至っては1カ月で処分終わり、というのは解せません。早く幕を閉じてしまいたいという協会サイドの思惑がミエミエです。日馬富士の師匠、伊勢ケ浜親方は理事を辞任しましたが、こちらも受け入れる前にキチンと理事会で処分を決めるべきで、いかにも甘い。一方、暴行の被害者である貴ノ岩が初場所を休場しても、十両に留め置くという救済措置は評価できます。ホッとしたファンも多かったのではないでしょうか」(大相撲担当記者) そんな中、相撲協会に報告義務を果たさず、徹底的に協会への協力を拒んできた貴乃花親方(45)への注目の処分だけは、12月28日まで先送りされた。 「『危機管理委員会の事情聴取が済んでいない』ということが延期の理由ですが、これまで相撲協会に厳しい対決姿勢を見せていましたから、できることはやってキチンとした結論を出したいということではないか。相撲協会の強い姿勢の表れですよ」(協会関係者) まさか、それに怖気づいたワケではなかろうが、ここにきて貴乃花親方の姿勢が微妙に変わってきた。まず、これまで「とても(事情聴取に)耐えられる状態ではない」と言って拒否してきた弟子の貴ノ岩の事情聴取に応じたのだ。それも、臨時理事会の直前に駆け込むように。また、理事会の席上、自らの事情聴取にも応じることを約束した。 この変化の裏に何があるのか。一門の関係者が力説する。 「世間の風当たりが強いですからね。横綱審議委員会も、『あの(貴乃花親方の)言動は非難に値する。理事として、執行部のメンバーであることの責任をまったく放棄している、普通の組織ではありえないことだ』と言っていますし、そうではないことを示す必要に迫られたのではないでしょうか。でも、これで“軟化”したと受け取るのは早計です。貴乃花親方は信念に基づいて一連の行動をとっており、処分をちらつかされたからといって怖気づいて簡単に態度を変えるはずがありません」 そういえば、「聴取に協力する」と言いながら、理事会直後や、その翌日の研修会後の危機管理委員会の聴取要請には、「所用がある」と、にべもなく蹴飛ばしている。 それどころか、たとえ理事会がどんな処分を下そうと、絶対に生き抜いてやる、負けてたまるか、という強い意志は増すばかり。 それを見せつけたのが、理事会2日前の18日に都内の一流ホテルで開かれた、貴乃花一門の総会に名を借りた忘年会だった。 挨拶に立った貴乃花親方は、最近の険しい表情がウソのような爽やかな口調で、貴ノ岩が復帰に向かって順調に回復していると報告。駆け付けた阿武松親方(元関脇益荒雄)、立浪親方(元小結旭豊)、千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)ら一門の親方に向かい、こう語りかけた。 「咲くも、散るも、同じ道を行くといった気持ちしか、ございません」 たとえどんなことがあろうと、一緒に頑張って行こう、支えて下さい、と呼びかけたのだ。さらに、カラオケでは思わせぶりな歌詞の石原裕次郎『勇者たち』を歌い、参加者たちの喝采を浴びた。 《捨てるなよ戦いを、男なら最後に勝つ者になろうじゃないか。そして、お前にゃ俺がいる》 まさに、対抗意識剥き出し。それにしても、どうして貴乃花親方はこの時期にこんな会を催し、ここまで熱く盛り上げたのか。大相撲界の内部事情に詳しいマスコミ関係者は、次のように紐解く。 「来年2月の理事選を控えたこの時期は、それぞれの一門が結束し、気勢を上げる時期。貴乃花一門のこの総会も、まさにその一つと言っていい。貴乃花親方は28日の臨時理事会で『理事降格の処分を受けるのではないか』と囁かれていたが、『降格させるならしてみろ、2月の理事選で必ず這い上がって見せる』と相撲協会に挑戦状を叩き付けたようなもの」 表面は穏やかだが、一皮剥けばケンカ腰状態なのだ。 こんな貴乃花親方に、願ってもない援軍が現れた。現在、貴乃花一門の親方衆は9人。これだけでも理事選では十分当選可能だが、同じ18日に開かれた時津風一門の一門会で、かねて熱心なシンパで、前回の理事選でも貴乃花親方を支持したといわれる錣山親方(元関脇寺尾)、立田川親方(元小結豊真将)、湊親方(元幕内湊富士)の3人の親方たちが離脱することを表明。当面は無所属として活動するとしているが、実質は貴乃花一門に合流するのだ。 「将来、貴乃花親方が理事長になるには、息のかかった理事を1人でも多く出さなければいけません。この勢力拡大で、他の理事候補にまわせる票が増えます。理事会前の、この一連の動きは、現理事たちの判断にも少なからず影響を与えるはず」(夕刊紙デスク) 不本意な処分を下されたら、裁判に打って出ることも考慮中。どんなに叩かれても、殴られても、どっこい貴乃花親方はしぶとく生き残る。
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スポーツ 2017年12月27日 16時00分
あるぞ! 阪神・藤浪と日ハム・中田翔「来年2月電撃トレード」
これも「大谷ロス」の影響なのか。同級生、ライバルでもあった阪神・藤浪晋太郎(23)がトレード要員に成り下がってしまった。 今季はプロ入り初となる二軍降格の屈辱も味わった。何よりも深刻なのは、7月3日の「危険球退場」に象徴される“ノーコン病”に冒されてしまったこと。秋季キャンプでも復活の兆しは見られなかったが、藤浪クラスの交換トレードとなれば、獲る側もそれ相応の選手を出さなければならない。その適当な交換要員がいるのだ。筆頭候補は、日本ハムの中田翔(28)である。 藤浪が契約更改に臨んだのは、12月1日だった。今季1億6000万円から4000万円ダウン(推定)は想定の範囲内だったのか、神妙な面持ちで「今まで積み重ねてきたものが変わってしまった…」とボソリ。表情に全く覇気がなかった。 「更改の席では、単にダウン提示を受けただけではありません。“エースの特権”も剥奪されました。来春のキャンプでは苦労すると思いますよ」(球界関係者) これまではマイペース調整が許されていた。「開幕に標準を合わせればいい」と、公式戦初登板の日から逆算してオープン戦も投げてきたが、来春は違う。 「一軍当落のボーダーライン上の他の若手と同様、キャンプ後半までに結果を出せなければ、二軍落ちも覚悟しろ、と。契約更改した12月時点では『先発ローテーション入りを予定している投手』ではなく、候補の1人に落ちたことを自覚させられたようです」(同) 復活までに許された時間は、2月までだ。キャンプ後半までに結果を残せなかった場合、「年俸1億2000万円の二軍投手」が出来上がってしまう。費用対効果を考えれば、完全なリストラ要員だ。 それでも、藤浪の放出は考えにくい。 「阪神は金本知憲監督(49)がもっとも欲しがっていた年間30発強が期待できる大砲の獲得に成功しました。前韓国ハンファのウィリン・ロサリオです。それと、あまり騒がれていませんが、すでに獲得を発表している台湾の若き左腕・呂彦青(ル・イェンチン)。彼はドラフト1位に匹敵します。何が言いたいかというと、阪神は優勝候補の一角になったんです」(在阪記者) 藤浪が復調しなくても、先発ローテーションは成り立つわけだ。優勝を狙うチームにおいて、個人の復調のために負け覚悟で試合に臨むことは許されない。 「藤浪に対しては『環境を変えてやるべき』との意見も出始めました。ノーコン病を直すための技術指導は終わっています。それでもダメなのは、やはり精神面に原因があるのでしょう」(同) その原因だが、ちょっと過激な意見も聞こえてくる。「金本監督と合わないのではないか?」というものだ。 「藤浪は頭のいい投手です。練習メニュー表を見るだけで、どういう目的でこの練習が行われるのか、その結果が実戦でどう表れるか、を考えています。スイング回数や走り込み、ウエートトレーニングなど『根性野球』には適さないタイプです」(前出・球界関係者) 確かに、藤浪の不振は、金本監督の就任した'16年に始まったが…。 一方の日本ハムも、今季不振に喘いだ主砲・中田翔の復活を待つつもりはない。 「球団は、国内FA権を取得した中田が残留するとは思っていなかったようですね」(取材記者) 中田の今季の成績は打率2割1分6厘、本塁打16本。レギュラーに定着した'11年以来の自己ワーストで、8000万円もの減俸を飲み込んでの残留だった。 残った理由は「この成績ではFA宣言しても買い手が付かないから」(同)とされるが、日ハムはドライな球団だ。過去、FA宣言した功労者を追いかけなかったのもそのチーム方針によるもので、中田がギリギリまで移籍を考えたのは、先輩たちのそんな晩節を見てきたからである。 「栗山英樹監督(56)は、中田の蘇生法として、2番固定論を明かしました。ただ、怪物ルーキー・清宮が入ったことで、扱いにくくなったのは確か」(同) 栗山監督は温情派だ。中田を思っての発言だろうが、こんな見方もされている。 「日ハムでは、監督が知らないところでトレードがまとまることも珍しくありません。一例が、'13年1月の糸井嘉男放出です。栗山監督があえて中田の名前を出したのは、フロントに向けた“放出しないでくれ”というメッセージでは?」(同) 藤浪の行き先が埼玉・所沢になる可能性もある。西武球団では、今季後半、4番に固定された山川穂高(26)が低評価に激怒し、7年ぶりの契約保留者となってしまった。2度目の交渉で判は押したが、7年ぶりの保留者というのが意味深い。 「西武はカネでモメる選手が大嫌い。7年前にモメた涌井秀章、片岡治大はFAとはいえ、退団に追い込まれたようなもの。主力ですら容赦しません」(関係者) 交換要員に問題はない。古くは江夏豊、田淵幸一を出してきた阪神、ドライチを出すことに抵抗はない。 復活の執行猶予が切れる2月、V候補となった阪神に激震が走りそうだ。
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