スポーツ
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スポーツ 2017年12月27日 12時50分
【RIZIN見どころ】注目はストップ・ザ・RENA&那須川天心とミスター女子プロレス
いよいよ今年も年末のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会が近づいてきた。 今年は『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND』のタイトルで29日、31日の2日間行われる。“中日”の30日は、EXILEでお馴染みLDH JAPANの人気ユニットPKCZ®️とのコラボレーションで『PKCZ®️×RIZIN PREMIUM LIVE SHOW』と銘打ち、音楽LIVEイベントを開催。またメインアリーナに併設されているコミュニティアリーナでは、今年も『格闘EXPO』が29日から3日間開催され、RIZIN FF アマチュアMMA 大会、RIZIN FF オープングラップリング大会、RIZIN FF 柔術大会、第1回 全日本中学生サンボ選手権大会、ガンバレ☆プロレス、護身術教室、柔術セミナーが行われる他、各格闘技団体ブースが設置され、飲食コーナー・物販コーナー・トークイベントやステージ上で公開計量を行うなど、盛りだくさんのイベントを入場無料で行うことで、格闘技の祭典を盛り上げていく。 29日、31日ともにバンタム級トーナメントを軸にバラエティなカードが組まれているが、29日はオープニングから北岡悟が登場するなど、注目のワンマッチが数多く組まれており、ファンの間からも「29日はかなり格闘技ファン心をくすぐるカードが組まれた」と称賛する声が多い。RIZIN名物となってきたKINGレイナが勝利を収めた後に行われる高田延彦統括本部長のやり取りも、レイナが29日しか参戦しないことから、この日しか見られる可能性はない。 そして、プロレスファンにも注目なのが、“ミスター女子プロレス”神取忍の初参戦だろう。神取は1年前に参戦が決定していながらも怪我で欠場。盟友・堀田祐美子が代わりに出場し、ギャビ・ガルシアに瞬殺された。神取は今年1年間、ギャビの試合に限らずRIZINで行われてきた女子の試合を、リングサイドで黄色いTシャツを着ながら観戦する姿がテレビや場内ビジョンに抜かれており、その度に会場からは歓声があがっていた。世界柔道で銅メダルを獲得し、女子プロレス転向後もジャッキー佐藤、デビル雅美、北斗晶、ブル中野らと死闘を繰り広げ、天龍源一郎との性別を超えた一戦では顔面を変形させながらも闘い抜いている。98年にはMMAルールで192cm150kgの巨体を誇るロシアの世界柔道銅メダリスト、スベトラーナ・グンダレンコを破り話題になった。実績は申し分ない神取だが、今年で53歳。これが最後のMMA挑戦になるかもしれない。対戦相手のギャビは190cm90kgの32歳。グンダレンコ、ギャビの両選手と対戦した藪下めぐみは「グンダレンコはデカイだけだったけど、ギャビは頭を使ってくる」と両者の違いについて語っている。神取は入場シーン以外に見どころを作れるのか?ここに注目したい。 31日は、バンタム級に加えて、女子スーパーアトム級とキックのトーナメントが加わり、このトーナメントの決勝戦がトリプルメインイベント的な扱いで行われる。バンタム級トーナメントは、那須川天心との対戦も期待される優勝本命の堀口恭司がどんな闘いを見せるのか?女子スーパーアトム級とキックに関しては連勝街道を走っているRENAと天心がそのまま走り抜けるのか?はたまた誰かが止めるのか?大晦日の格闘技はPRIDE時代からニューヒーローが出現しているだけに、他のトーナメント出場選手にも多いに期待したい。 また対世間的にはタレント野沢直子の長女、真珠・野沢オークライヤーと、MMAのレジェンド、ミルコ・クロコップが参戦。31日はフジテレビ系列での全国放送が決定しているが、真珠の試合前には“時間調整”も兼ねた休憩時間が最大1時間設けられている。会場では高田延彦対ヒクソン・グレイシーのメモリアル映像の上映や、アトラクションなどで繋ぐ予定だが、これは当日の“生中継枠”対策。「トーナメントの日本人選手の結果次第」(榊原信行RIZIN実行委員長)によっては、真珠の試合からメイン終了までが生中継になったり、ミルコの試合で一旦生中継を打ち切り、日本人選手が出場するトーナメント決勝戦を再び生中継する可能性もあるという。 29日も31日も試合開始は15時になっているが、長丁場になるのは必至。しかし2日間でこれだけバラエティに富んだ選手やカードが見られるのだから、格闘技ファンにとっては至高の2日間になるのは間違いない。出場する選手にとっても最高の形で今年最後の試合を締めてもらって、テレビ観戦をしている世間の視聴者に対しても「格闘技人気復興」をアピールして欲しい。◆『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND』さいたまスーパーアリーナ大会全対戦カード12月29日第1試合 RIZIN MMAルール(肘あり):1R10分/2R5分/インターバル60秒 75.0kg北岡悟 vs. ストラッサー起一第2試合 RIZIN女子MMAルール:5分3R/インターバル60秒 57.0kg杉山しずか vs. 渡辺華奈第3試合 RIZIN MMAルール:1R10分/2R5分/インターバル60秒才賀紀左衛門 vs. 朝倉海<トーナメントリザーブマッチ>第4試合 RIZINトーナメントルール:5分3R/インターバル60秒 61.0kgアンソニー・バーチャック vs. ムン・ジェフン第5試合 RIZIN MMAルール:1R10分/2R5分/インターバル60秒 66.0kg高谷裕之 vs. バータル・アズジャブハラン第6試合 RIZIN女子MMAルール(肘あり):5分3R/インターバル60秒 70.0kgKINGレイナ vs. シンディ・ダンドーワ第7試合 RIZIN MMAルール(肘あり):1R10分/2R5分/インターバル60秒 93.0kgイリー・プロハースカ vs. カール・アルブレックソンー 休憩 ー第8試合 RIZIN女子MMA特別ルール:3分3R/インターバル60秒 95.0kgギャビ・ガルシア vs. 神取忍<バンタム級トーナメント2回戦①>第9試合 RIZINトーナメントルール:5分3R/インターバル60秒 61.0kgカリッド・タハ vs. 大塚隆史<バンタム級トーナメント2回戦②>第10試合 RIZINトーナメントルール:5分3R/インターバル60秒 61.0kgケビン・ペッシ vs. 石渡伸太郎<バンタム級トーナメント2回戦③>第11試合 RIZINトーナメントルール:5分3R/インターバル60秒 61.0kgイアン・マッコール vs. マネル・ケイプ<バンタム級トーナメント2回戦④>第12試合 RIZINトーナメントルール:5分3R/インターバル60秒 61.0kg堀口恭司 vs. ガブリエル・オリベイラ12月31日<バンタム級トーナメント準決勝①>第1試合 RIZINトーナメントルール:5分3R/インターバル60秒 61.0kgバンタム級GP2回戦③の勝者 vs. バンタム級GP2回戦④の勝者<バンタム級トーナメント準決勝②>第2試合 RIZINトーナメントルール:5分3R/インターバル60秒 61.0kgバンタム級GP2回戦①の勝者 vs. バンタム級GP2回戦②の勝者<キックボクシングトーナメント1回戦①>第3試合 RIZIN キックボクシングトーナメントルール:3分3R/インターバル60秒 57.0kg那須川天心 vs. 浜本“キャット”雄大<キックボクシングトーナメント1回戦②>第4試合 RIZIN キックボクシングトーナメントルール:3分3R/インターバル60秒 57.0kg砂辺光久 vs. 藤田大和<女子スーパーアトム級トーナメント準決勝①>第5試合 RIZIN女子MMAトーナメントルール:5分3R/インターバル60秒 49.0kgRENA vs. アイリーン・リベラ<女子スーパーアトム級トーナメント準決勝②>第6試合 RIZIN女子MMAトーナメントルール:5分3R/インターバル60秒 49.0kgマリア・オリベイラ vs. 浅倉カンナ第7試合 RIZIN MMA特別ルール:5分3R/インターバル60秒 72.0kg五味隆典 vs. 矢地祐介ー 休憩 ー第8試合 RIZIN女子MMAルール(肘あり):5分3R/インターバル60秒 57.0kg真珠・野沢オークライヤー vs. チェルシー・ラグラース第9試合 RIZIN MMAルール:1R10分/2R5分/インターバル60秒 120.0kgミルコ・クロコップ vs. 高阪剛<キックボクシングトーナメント決勝>第10試合 RIZIN キックボクシングトーナメントルール:3分3R/インターバル60秒 57.0kgキックボクシングトーナメント1回戦①の勝者 vs. キックボクシングトーナメント1回戦②の勝者<女子スーパーアトム級トーナメント決勝>第11試合 RIZIN女子MMAトーナメントルール:5分3R/インターバル60秒 49.0kg女子スーパーアトム級トーナメント準決勝①の勝者 vs. 女子スーパーアトム級トーナメント準決勝②の勝者<バンタム級GP決勝>第12試合 RIZINトーナメントルール:5分3R/インターバル60秒 61.0kg<バンタム級GP準決勝①>の勝者 vs. <バンタム級GP準決勝②>の勝者文・どら増田カメラマン・広瀬ゼンイチ
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スポーツ 2017年12月26日 07時00分
野球殿堂入り濃厚 ゴジラ松井が断ち切れない古巣とのしがらみ
新春1月15日、巨人の監督人事がざわつきそうだ。「彼が選ばれる可能性はかなり高いと見て間違いないでしょう」(プロ野球解説者) 彼とは、巨人、ヤンキースなどで日米通算507本塁打の松井秀喜氏(43)のことである。松井氏は去る11月28日、2018年の野球殿堂入り候補者の一人にエントリーされた。アメリカの野球殿堂入りのほうでも候補者に挙がっているが、こちらはどうなるか分からない。しかし、日本では殿堂入りが「かなり高い」と予想されている。そこで急浮上してきたのが、古巣巨人との“接触”である。 「ゴジラ松井が選ばれれば、2014年に45歳4か月で選出された野茂英雄氏を抜き、史上最年少(43歳7か月)での殿堂入りとなります。古巣巨人が祝福するのは当然といえば当然なんですが」(ベテラン記者) 松井氏は現在、自宅のあるニューヨークを拠点としている。野球教室などを開催し、ヤンキースでもキャンプ中の臨時コーチを務めたことはあるが、正式な現場復帰については悲観的なコメントしか発していない。一時期は巨人の次期監督の最有力候補とも目されていたが、「本人は頑なに固辞した」(関係者)という。 「巨人のなかでは松井氏の監督帰還の話はなくなっていません。高橋(由伸=42)監督の去就問題に絡んでくるので球団内部でその話はトーンダウンしていますが、将来の監督候補であり、いずれは本人も断りきれなくなるのではないかとの見方は有力です」(前出・関係者) その説得役が師匠・長嶋茂雄氏になるとの見方も強い。92年ドラフト1位で巨人入りしたときの指揮官が長嶋氏だった。氏は「4番定着1000日計画」とし、徹底的に松井氏を鍛え上げ、両者揃って国民栄誉賞にも選ばれている。巨人OBの一人がこう続ける。 「ヤンキースに移籍する前年の02年でした。原辰徳監督(当時)と長嶋氏はシーズン中、松井氏と会食しています。その席上で原氏は巨人残留を必死に訴えました。会食後、原氏は残留の手応えみたいなものを語っていましたが…」 同じ席上にいて、長嶋氏は違う感想を持ったという。松井氏の思いは止められない、と。その後、長嶋氏は「親の夢を子どもにいつまでも背負わせるのは良くない」といった主旨の話もするようになり、メジャーリーグ移籍後の教え子を陰ながら応援してきた。 「松井氏が向こう(ヤンキース)で不振に陥ると、長嶋氏は国際電話を掛け、電話口の前で素振りをしてみろと言ったんです。電話口から聞こえる素振り音を聞き、アドバイスを送ったなんて逸話もあります」(前出・巨人OB) 受話器から聞こえる素振り音からどんなアドバイスを送ったのかは謎だが、これも師弟愛だろう。その長嶋氏から巨人監督を正式に依頼されれば、松井氏も断れないだろう。 「長嶋氏はヨシノブだってカワイイと思っているはず。ヨシノブから監督の座を奪うようなことはしたくないし、松井氏は今の巨人について聞かれると、『応援している』という言い方です。ヨシノブへの配慮ですね」(前出・ベテラン記者) とはいえ、18年シーズンも高橋監督が優勝圏内から脱落すれば、巨人フロントも動かざるを得ない。指揮官の進退を含めたチーム改革が検討される。その場合、今回の野球殿堂入り同様、松井氏も次期監督の候補の一人に挙げられるだろう。 「02年、松井氏がメジャー挑戦を表明するまで、巨人要人は何度も残留の説得をしました。その際、『将来の巨人監督を約束する』といった文言も出たとされ、松井氏が今も頑なに固辞しているのはそのせいでは? 軽々しく、10年以上も先の話をされたことに不信感を抱いたとしても決して不自然ではありません」(前出・関係者) 野球殿堂入りが決まれば、そのセレモニーはペナントレースの開幕に前後して行われる。また、2月キャンプで松井氏が巨人臨時コーチを務めるかどうかもまだ決まっていない。帰国すれば、次期監督の話がついてまわるだけに、松井氏は殿堂入りを素直に喜べないかもしれない。
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スポーツ 2017年12月25日 23時30分
【DeNA】三浦番長が見守る中、石田&今永が開幕投手争いと二桁勝利の決意表明!
横浜DeNAベイスターズで今季開幕投手を務めた石田健大投手、エースの活躍でチーム最多の11勝を挙げた今永昇太投手、チームに欠かせないムードメーカーで、リードオフマンである桑原将志外野手の3選手が、23日横浜市上大岡の京急百貨店で開催されたクリスマストークショーに参加。 番長こと三浦大輔氏の司会進行のもと、約300人のファンとクリスマス直前の楽しいひと時を過ごした。トークショーでクリスマスのデートをしたい場所は?と聞かれ、今永が「デートが似合う観覧車に乗ってみたい」、桑原が「高層ビル」としどろもどろな珍回答を披露すると、会場は大爆笑。女性ファンのハートをがっちりと掴んでいた。 最後に、三浦番長からファンにメッセージを求められると、石田は「来年は優勝して日本シリーズに進みます。また、左腕が増えるので、下からの突き上げがあっても、ピッチャーを引っ張っていきたい」と力強くコメント。今永は「今年の成績を超えるには日本一しかないので、必ず日本一になります」、そして、桑原も「チーム一丸となって、リーグ優勝と日本一を目指します。僕は背番号も変わるので、責任を持ってチームを引っ張っていきます」と語り、来季の日本一奪還をファンに約束して、トークショーは終了。その後、三浦番長も含めた4人とのハイタッチ会が行われ、笑顔でファンを見送った。 イベント終了後の囲み会見で、石田と今永に対し、来季の開幕投手について質問が飛ぶと、石田は「やりたいという気持ちはある。何年か連続でやっている選手もいないし、今年やっていい経験になった。来年もやるとなればいい数字が残せると思う。流れもわかっているので、今から行ける準備はしていきたい。(同じヤクルト戦だが?)来季は本拠地なので、よい形で終われると思う」とやる気と自信を含ませると、今永も「(開幕投手争いが)キャンプでも良い相乗効果を生み出すと思いますし、左ピッチャーが多いなりそのチームならではの色があると思うので、全員が技術力を高めながら、僕自身もアピールしなければ信頼を勝ち取れないですし、来季も必ず二桁勝利を挙げて、コイツなら間違いないという信頼を勝ち取りたい」と開幕投手争いへの意欲を示した。 さらに、石田は「開幕投手をすればいい結果を生むと思うが、もし、開幕投手じゃなくてもシーズン通して二桁勝つことが大切だと思う」ともコメント。今永も「開幕投手=カード頭だと思っている。今季は3試合目が多かったので、カード頭は相手もエース級のピッチャーが出てきますし、なかなか打つことが厳しいことも多いと思うので、そこを自分が0に抑えて野手の方の信頼を勝ち取っていきたい、来季はカード頭で投げて、同点でマウンドを降りない。リードした状態、いい形で次のピッチャーにバトンを渡すことを考えたい」とそれぞれ補足。 今永は続けて、巨人の菅野智之を例に挙げて「終盤、僅差で来てて逆転してもらった回は三者凡退で抑えている。味方に流れを持って行くピッチングは大事だと思う。菅野さんは巨人の選手に聞いても次元が違うというか、マウンドでの振る舞いやピッチングで打者を圧倒する。やはり、あれぐらいの信頼感。菅野さんの名前を聞いただけで、お客さんを寄せられたりとか、相手打者を圧倒したりとか思わせるところがあるので、僕もそういうピッチャーを目指します」と菅野のような絶対エースを目指していくと宣言した。 この日からは、球団公式ドキュメンタリー映像作品『FOR REAL−必ず戻ると誓った、あの舞台へ。−』(金澤佑太監督)が大阪で公開初日を迎え、甲子園でのクライマックスシリーズの死闘効果もあって、劇場への問い合わせが多く、好評だということを伝えると、3選手ともに「大阪は阪神のイメージが強いだけに、素直に嬉しい」と笑顔。大阪出身の桑原は「親に伝えて観に行ってもらいます」と笑いを取りながら、会見を締めた。取材・文 / どら増田カメラマン / 萩原孝弘
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スポーツ 2017年12月25日 22時30分
【DeNA】山崎康晃、年俸も大台突破のヤスアキJUMP!盟友・大谷に熱いエール!
今シーズン、リーグ最多タイの68試合に登板。26セーブ、防御率1.64の好成績で、チームの19年ぶりとなる日本シリーズ出場にも貢献した横浜DeNAベイスターズの“守護神”山崎康晃が25日、横浜市内の球団事務所で契約更改を行い、7000万円アップの1億5000万円で一発サインをした。DeNAの投手陣では最高額での更改となる。 ◎山崎康晃 年俸推移 2015年 1500万円 2016年 5000万円 2017年 8000万円 2018年 1億5000万円 ※金額は推定 年俸推移を見てもわかるように、プロ入りわずか4年で年俸は10倍になり、1億の大台も突破と、年俸でも“ヤスアキJUMP”は止まらない。侍ジャパンに選出されていることも影響しているのか、山崎康には他球団のファンも多く、ツイッターのフォロワーは60万人を超えて、来春には初のフォトエッセイ集も発売される。通算100セーブもあと4に迫り、離脱さえしなければ来季の達成が確実だ。 ■山崎康晃 一問一答 ーー判は押しましたか? 押しました。 ーーズバリいくらでしたか? 1億5000万です。 ーー今年は日本シリーズを経験しましたがいかがでしたか? これからどういうシーズンになるかわかりませんけど、鍛え直してシーズンを迎えて、そういう経験を活かしてマウンドに立って、今度こそ全員が結果を残して優勝したいですね。 ーーシーズン中には中継ぎを経験するなど、苦しい経験もしてからまた抑えに戻って、シーズントップタイの68試合に登板したという球団からの評価については? そうですね。リリーバーというのは、そういう記録じゃないですけど、頼られてマウンドに上がっているわけで、こういう風に評価していただけるのはとても嬉しいですし、もっともっとこれに満足することなく、怪我なくやっていければいいなと思います。 ーーその反面、3年連続30セーブを達成できなかったのは、ご自身の中であるんじゃないですか? 悔しさはありますけど、毎年毎年怪我なくできているのは、いろんなケアがあって。トレーナーに支えられたりですね。コーチにいろんなコンディショニングの相談をさせてもらった中での結果なので。そこに悔しさはないですし、もっともっとできるんだという気持ちになりました。 ーー今年頑張ったご褒美で買いたいものはありますか? ないですね。実家に帰るのでその時に… ーーきょう侍ジャパンで一緒だった大谷翔平選手がメジャー行きの記者会見を行いますが? プライベートでも本当に仲良くしてて、実際に決まったあとにもそういうやり取りもしました。大谷に関しては近くで刺激を与えてくれる存在なので、それだけ日本のいいピッチャーということですね。どれだけ通用するのかということに関しても、期待を込めて応援しているという思いが強くあるので、ニュースやテレビでしか見ることができないですけど、いつかはまた一緒に日本代表のユニフォームの袖を通す日を楽しみに応援してます。 ーーメジャーでも二刀流に期待したい? オールスターでも、スゲェピッチャー、スゲェバッターだと思ってたし。僕はピッチャーなんで、そういう選手に日本のレベルの高さを示していただきたいですね。彼の夢が表現できる場所がようやく整ったのかなと僕は思います。 ーー改めて来季の目標を 優勝目指して頑張っていきたいですね。 ーー個人としては? 絶対守護神を目指していきたいです。優勝するために必要不可欠なポジションだと思っているので。年間通して不動でいきたいですね。 ーーオフの自主トレは? 具体的にはまだ話せないですけど、いろんな意味で体力の強化だとか、走り込みとか含めて、2月のキャンプに出遅れのないようにしていくスケージューリングもしてますし、全体を見てみても調整に負けないような準備をしていきたいなと思います。 ーー日本シリーズで内川聖一選手に打たれたホームランの場面についてはどんな心境でしたか? 何回も映像を見直しましたし、僕もスタジアムを出るときにいろいろ考えましたけど、僕は自信を持って投げたボールだったので。内川さんにホームランを打たれたのは素直に僕の力が劣っていたんだと思ってます。自信を持って投げたボールを打たれたので、もっと練習して、もっと強くならなきゃいけないんだなと思いました。 ーーオフにケアの面でやりたいことは? シーズン終わってから温泉に行ったりして、日本特有のいい部分だと思うので、上手く使ってリラックスしたいなと。もちろん筋肉使って日々蓄積してるところもあるので、上手くリラックスして来年シーズンに臨めるといいなと思います。ボールに関しては野球教室などで握ったりしてますけど、1月に2月のキャンプに間に合う段階まではノースローでいきます。 ーーキャンプは今年と同じ感じで入りますか? そうですね。ピッチングコーチとも上手く話し合いを行った上で、トレーナーとコンディショニングを慎重に進めていきたいですね。 ーー順当にいけば来季100セーブを達成しますが? 1個の節目だと思ってますし、素晴らしい記録だなと達成してない段階から僕も思ってますので、それだけクローザーとして数字を積み重ねていくのは凄いことだなと今は思います。 ーーオフの予定は?国内? 国内ですね。国外に行っちゃうと音信不通になっちゃうので。極秘で。 ーー関東?東北? どうなんでしょうねぇ。何でそんなに聞き出してるんですか(笑)。 ーー何で極秘なんですか? みなさんの貴重な1月を使わせないように気を使って…集中した中でやりたいというのはあります。 ーー誰とやりますか? (笑)。未定です。仲間たちがいるかもしれないし、友だちがいないかもしれないし(笑)。康晃らしいでしょ。 ーー実際、1億5000万の提示を受けたときはいかがでしたか? どうなんですかね。正直、1年回ってみていろんなことを思うシーズンだったので。でも金額を出してもらって、納得しましたし、すんなり来年も頑張るぞというモチベーションにはなりました。 会見中、山崎康は持ち前の笑顔を前面に押し出しながらも、責任感を感じる表情も浮かべていたのがとても印象的だった。来季は中継ぎに降格することなく、絶対守護神としてさらなる飛躍を期待したい。 大幅アップの嵐だったDeNAは、この日の山崎康を最後に全選手の契約更改を終了した。取材・文 / どら増田カメラマン / 萩原孝弘
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スポーツ 2017年12月25日 22時00分
【DDT】10万視聴!“ゲイレスラー”男色ディーノの生き様!サイバー本社で路上プロレス
今年の9月1日に株式会社サイバーエージェントの傘下に入り、グループ会社となったDDTプロレス。藤田晋社長がリングで挨拶をしたときに、“ゲイレスラー”男色ディーノが背後から接近。藤田社長のお尻を触ったことがキッカケとなり、『DDTvsサイバーエージェント路上プロレス−男色死亡遊戯−』が、21日サイバーエージェント本社ビルから、Abema TVの格闘チャンネルで生中継された。 テーマはディーノが藤田社長の唇を奪うことができるか? DDTの所属レスラーも、ディーノ軍と藤田社長を守る高木三四郎軍に分かれて、基本的にはディーノ軍が勝てば社長室に近づく階のカードキーが渡されるというルールのもと、全9試合(変則マッチも含む)が行われた。 ディーノは「地上波じゃ出来ないことがこれならできると思った」 とコメントしていたが、“ゲイレスラー”男色ディーノの存在自体が、現在の地上波では微妙なラインというのは、今年お台場で起こった騒動を見ても想像に難くない。しかし、男色ディーノという選手は、しっかりと見てもらえれば“生き様”を感じる素晴らしい選手。実際、今回の路上プロレスでは「“ゲイレスラー”男色ディーノの生き様を生中継で見せたい」とも語っている。 午後5時30分。番組は4階からスタート。5階フロアに突入したと同時に、サイバーエージェント(CA)の社員が騒動とは関係なく、PC業務などを続ける中、第1試合のゴングが鳴り、ディーノ軍は順調に勝ち進むが、9階で佐々木大輔&遠藤哲哉に敗退。しかし、佐々木組が高木に3万円で買収されていたことを知ると、ディーノ軍はその場にいたCA社の社員からのカンパや解説を務めていた豊本明長(東京03)の財布を強奪し、佐々木から10階のカードキーを奪取。10階では相撲出身レスラーを退けるが、実は藤田社長が3階の社長室にいることが判明。ディーノ軍は10階から3階まで階段で降りる羽目に。 3階フロアに突入したディーノは、社長秘書からあっさりと社長室のカードキーを奪い取り、マジックミラーで中が見えなくなっている社長室へ。奥の椅子には藤田社長が座っていた。そしてディーノがリップロックで藤田社長の唇を奪おうとした瞬間、MCとしてディーノ側に付いていたはずの斉藤慎二(ジャングルポケット)が、ディーノ軍を急襲。まさかの裏切り劇に動揺を隠せないディーノ軍。ここに高木が現れ、催眠ガスを噴射。藤田社長に雇われていたという斉藤は、高木とともに救出に成功。ディーノたちは深い眠りについてしまった。 ここでディーノたちを救ったのが、KO-D無差別級王者である竹下幸之介、彰人、石井慧介の3選手。3人は寝ているディーノ軍を13階まで運び出して叩き起こし、再び藤田社長の唇を奪うべく新たな闘いに挑むため結束する。13階には坂口征夫&タノムサク鳥羽という難敵が立ちはだかったが、竹下の奮闘により坂口からクリスマスプレゼントとして、12階のカードキーを渡される。12階に待ち受けていたのは、デスマッチのカリスマファイター葛西純(FREEDOMS)。デスマッチファイターにはデスマッチファイターを…。ここでディーノの味方として、木高イサミ(プロレスリングBASARA)が彗星の如く現れ、葛西 対 イサミというドリームマッチが突如実現。2人はPCのキーボードで叩き合い、テーブルの上でも容赦なく攻撃をし合って、CA社の備品を破壊しまくった。グループ会社の人間たちが、親会社の本社を破壊して行くというカオスな状況の中、2人の闘いは決着がつかず両者KO。瀕死のイサミから11階のカードキーを託されたディーノは泣きながら10階へ。 待ち受けていた高木は「大物を用意していると言っただろ!」と叫ぶと、元新日本プロレスの田中ケロリングアナウンサーが登場し、往年の名調子に乗せて、WRESTLE-1の武藤敬司と黒潮“イケメン”二郎が入場。これには11階フロアで業務に励んでいたCA社の社員も大喜び。田中リングアナが選手をコールする中、メインイベントとして豪華な6人タッグマッチが実現した。竹下とイケメンのエース対決など注目の顔合わせも多いカード。中でも路上プロレス参戦は初めてという武藤の存在感は際立っていた。竹下にドラゴンスクリューを決めると、すかさず足4の字固めへ。一連のムーブをオフィスでも違和感なく決めてしまうのはさすがは武藤敬司である。しかし、ディーノのリップロックで唇を奪われてから形勢が逆転。最後は真・男色ドライバーからの漢固めで、ディーノが高木からスリーカウントを奪取。高木軍の制止をディーノ軍が全力で止めて、ディーノは泣きながら再び3階の社長室へ。 しかし、そこにいたのは斉藤慎二。斉藤は憎々しい表情で高笑いをしながら、「(藤田社長は)もう帰ったよ!オマエの計画は無駄だったんだよ!」と既に藤田社長が帰宅したことをディーノに告げる。するとディーノは… 「確かに無駄なことかもしれないわ。多くの人の前で、男の唇を奪う私のファイトスタイルに批判も多いわ。これをやってもいいのか、私だって悩むことがある。でも、そういう姿を見せて笑ってもらうのが、“ゲイレスラー”男色ディーノの務めなの。ゲイであることを笑ってほしいんじゃないわ。ゲイである私の人生を見せて、見ている人に楽しんでほしいのよ。こんなの今の地上波じゃ流せないわ。だから私、DDTがCAグループに編入されてチャンスだと思ったの。私は私の生き様を見せつけるのよ。私にとっては無駄なことじゃない」 と熱弁。続けて斉藤に「私の生き様をあんたに見せつける」と言うと、斉藤にリップロックを仕掛けると見せて、社長室を去っていった。入れ替わるように高木が社長室に入ると…。 「ヤツはとんでもないものを奪っていきました。あなたと視聴者の心です」 これに言葉を失った斉藤は「ちょっと!DDT!これからも楽しみだ。ハーイ!」と某アニメを連想させるエンディングでエンドロールが流され、次回は新宿で再び藤田社長の唇を奪う続編が放送される予告がされた。 DDTがCAグループに入ってから、Abema TVで後楽園ホール大会の生中継がスタートしているが、他にどんなオリジナルコンテンツを配信するのか注目されていた。路上プロレスは今年の6月に、高木が鈴木みのるを相手に東京ドームでノーピープルマッチを実現させており、親会社の社屋をグループ会社が破壊して行くという発想はDDTならでは。そこに地上波では実現不可能なエッセンスを男色ディーノを中心に散りばめたセンスは、文化系プロレスDDTとIT企業のCA社が組んだからこそ生まれたコンテンツといっていいだろう。視聴数も10万と高い数字をはじき出した。 先日もAbema TV『72時間ホンネテレビ』の企画で、DDTグループのガンバレ☆プロレスで、草なぎ剛がディーノとのタッグでプロレスデビューを果たし、セコンドには稲垣吾郎と香取慎吾が付き話題になったばかり。今後も地上波では見られない刺激的なエンターテインメントプロレスを見せてもらいたい。【大会名】DDTvsサイバーエージェント路上プロレス−男色死亡遊戯−【日時】2017年12月21日【会場】東京・株式会社サイバーエージェント本社内【視聴数】10万視聴▼オープニングマッチ 時間無制限一本勝負大石真翔&勝俣瞬馬&○MAO vs 高木三四郎&大鷲透&上野勇希●5分52秒 横入り式エビ固め▼第二試合 時間無制限一本勝負男色ディーノ&○才木玲佳 vs アジャ・コング&伊橋剛太●4分35秒 体固め※シャイニング・ウィザード▼第三試合 騒音防止デスマッチ 時間無制限一本勝負●スーパー・ササダンゴ・マシン vs 村上和成○7分39秒 TKO勝ち※水をかけられ絶叫→3ロストポイント▼第四試合 学力テスト 時間無制限一本勝負○才木玲佳&○竜剛馬 vs 赤井沙希●&山下実優●15分30秒 全問正解※ポイント400-0で才木組。▼第五試合 時間無制限一本勝負●大石真翔&●MAO vs 佐々木大輔&遠藤哲哉○5分24秒 体固め※シューティングスター・プレス▼第六試合 時間無制限一本勝負○男色ディーノ&大家健 vs 樋口和貞●&星誕期1分47秒 漢固め※男色ドライバー▼第七試合 時間無制限一本勝負○竹下幸之介&彰人 vs 坂口征夫&タノムサク鳥羽●7分0秒 体固め※垂直落下式ブレーンバスター・オン・ザ・デスク▼セミファイナル ハードコアマッチ 時間無制限一本勝負▲木高イサミ vs 葛西純▲5分51秒 両者KO▼メインイベント 時間無制限一本勝負○男色ディーノ&竹下幸之介&石井慧介 vs 武藤敬司&高木三四郎●&黒潮“イケメン”二郎9分58秒 漢固め※真・男色ドライバー文・どら増田写真提供・©︎DDTプロレスリング
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スポーツ 2017年12月25日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND77 〈プロレスにおける忖度〉 ホーガンvsムタ“いくつかの配慮”
1993年5月3日、福岡ドーム(現在の福岡ヤフオク!ドーム)で初となるプロレス大会、新日本プロレスによる『レスリングどんたく』が開催された。目玉は8年ぶりの新日参戦となったWWF(現WWE)王者ハルク・ホーガン。対するはWCWのトップで、当時IWGP王者のグレート・ムタであった。 2017年度の流行語大賞となった忖度。国会などの政治の場で使われたことでうさん臭いイメージを持つ人も多いだろうが、本来は「相手の意図をくみ取って行動する」という気遣いや思いやりの表現であり、決してマイナスイメージの言葉ではない。 そんないい意味での忖度を求められるのが、プロレスの世界である。 「例えば試合中、相手がどんな技を仕掛けようとしているかを読み取った上で、逐一、しっかり受け身を取るのか、それともかわすのかなどと判断していかなければならない。これは試合自体の見栄えをよくするという意味もあるが、それに加えて自分が怪我をしないためにも必要なことなのです」(団体関係者) 相手の動きにへたに逆らって踏ん張ったりすれば、それが互いの故障につながることにもなる。 「アントニオ猪木の提唱した“風車の理論”とは、相手の攻撃を受け止めながら、それを逆に自らの力に変換して反撃していくというもので、一種の忖度と言えるのかもしれない」(同) 試合中のみならず、興行開催やマッチメークにおいても、やはり忖度は欠かせない。 「外国人選手をブッキングしたとき、最終的には日本陣営が勝つにしても、相手の商品価値を落とすような勝ち方はするべきではない。八百長うんぬんではなく、良質な興行を継続していくためには、必要不可欠な配慮なんです」(同) 相手に見せ場をつくらせないような勝ち方をしたら、それで勝った側の評価は上がるかもしれないが、負けた相手はその1回きりの使い捨てとなってしまう。しかし、互いの持ち味を活かしながらライバル関係をつくり上げていけば、その両者の闘いは長きにわたっての興行の目玉になる。 「相手のフィニッシュホールドを簡単に返す奴とか、3カウントが入った後、すぐに立ち上がって反撃してくる奴とかたまにいるけれど、そういうのは三流レスラー。相手の技が“効いていない”なんてことをアピールするよりも、相手の強さをファンに印象付けることの方が、それと闘う自分の格も上がるってことを理解できないんだね」(引退した元レスラー) だが、忖度が行きすぎてしまうケースもある。その最たるものが団体トップ同士の対戦だ。 ファンからすれば明確な勝負をつけてもらいたいが、それぞれの選手とその所属団体からすれば、変な負け方をしたときには、飯の食い上げにもなりかねない大問題である。そのため、互いに“負けないこと”が最優先事項となってしまう。 「昔からダブルタイトルマッチとなれば、引き分けやノーコンテストなど不透明な決着が当たり前でした」(プロレスライター) 複数の試合が予定されていれば、互いに譲り合っての“行って来い”にもできるが、1回きりの特別試合となると、なおさら勝負付けは困難となる。 ハルク・ホーガンが特別参戦した1993年、新日本プロレス初の福岡ドーム大会で、グレート・ムタとの大一番が実現した。 WWFとWCWのトップ同士の一騎打ちという、アメリカでも見られないドリームマッチでありながら、結果はホーガンのクリーンフォール勝ちとなった。試合も互いに見せ場たっぷりの内容で、それだけ見ると過度な忖度とは無縁のようだが…。 「このときホーガンはWWF王座を所持していたものの、すでに退団への意向を固めており、水面下では再度の新日参戦やWCW移籍の話が進められていた。それでムタもここで負けても次があるという試算があったのでしょう」(同) だからといって、この試合に忖度がなかったわけではない。 「まず試合序盤、ホーガンがアメリカでは見せないグラウンド技にこだわったことから、日本のファンへの多大な配慮がうかがえました。また、ムタも反則技をほとんど出さず、もちろん流血試合にもしなかった。毒霧もいつものように顔に向けてではなく、胸元に吹きかけていました。勝利後のパフォーマンスで、ホーガンの顔が緑色に染まっていたのでは格好がつかないですからね。あと、ホーガンのフィニッシュが、当時の定番だったレッグドロップ(日本ではギロチンドロップの名称)ではなく、アックスボンバーだったのも日本仕様と言えるでしょう」(同) なお、この試合は大会のセミファイナルで行われ、メインを張ったのは、アントニオ猪木&藤波辰爾vs長州力&天龍源一郎のタッグマッチだった。 猪木と天龍の初絡みという話題性があったとはいえ、そこにも総帥の猪木に対する悪い意味での忖度が感じられなくもない。
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スポーツ 2017年12月24日 16時00分
サッチー死去 仇敵の元スポーツ紙記者が緊急寄稿「野村夫婦との因縁40年」(2)
当時の野村監督はまだ前夫人と離婚が成立していなかった。いわばサッチーは愛人の立場であった。 江本の言葉から取材を進めてみると、サッチーのチーム現場介入により、全選手の不満は爆発寸前だった。例えば、試合前の練習で高畠導宏打撃コーチがサッチーと前夫の間にできた子供2人への指導を強要されたり、選手専用バスに同乗するなど、公私混同は日常茶飯事だった。 また、選手ロッカーに盗聴器を仕掛けることを提案したり、さらには野村監督に対する造反選手には直接電話を入れて「監督の言うことを聞かないと使わないわよ」と“脅し”ともとれる振る舞いをしていた。 野村監督率いる南海がリーグ制覇を果たした'73年のことだ。私が球団身売りについて、野村氏に質問すると「実は、ワシに球団を任せるという企業があるんや」と自慢し始めた。そして、サッチー人脈として小佐野賢治(国際興業グループ創業者)ら著名な財界人の名前を次々披露した。 「税金面はサッチーが全部やってくれるんや」 高級外国車『リンカーン』を毎年買い換えるのも、「税金対策の一環や」と彼女を褒めちぎった。 球団は野村氏の年俸を「5000万円」と発表していたが、税金は本社が面倒を見ていたという。そうした球団との金銭面の駆け引きも、サッチーのアドバイスによるものであった。 チーム現場介入、脱税…過去2度にわたる野村監督の進退にまつわる舞台裏では、沙知代夫人が要因となる種を蒔いていた。だから「歴史は繰り返す」、解任された野村氏はずっと私を忌み嫌うのだ。 一昨年夏、「野村克也が倒れた」という情報が流れてから、この2年間は私の日課である「長嶋茂雄リハビリ視察」をかねて、ミスターの自宅からも程近い野村邸に度々足を運んでいる。 「野村さんは、解離性大動脈瘤で入院もしていますからね。持病の腰痛も芳しくないようです。しかし、相変わらず“働かないと体が弱る”とサッチーが尻を叩いている。もう少し休ませてあげればいいのに…」 野村氏の側近は私にそう語っていた。 また、野村邸のインターホン越しに「吉見です」と名乗り、野村氏の病状についてコメントを求めたこともあるが、沙知代夫人はあれだけ嫌っていた私を誰なのか分からないことが多かった。40年間という歳月は長い。激情家である彼女の“老い”を感じていた矢先に届いた訃報だった。 来年2月には、巨人対ホークスのOB戦が行われる。巨人は“太陽”の長嶋茂雄、ホークスは“月見草”の野村克也が総監督を務める。 野村氏は初めてホークスOB戦に参加する、いや、できる。そのことについては割愛するが、対戦監督が“太陽”と野村氏自身が皮肉る長嶋茂雄であることにも運命を感じてならない。 サッチーに対し、 「金もカードも持たされたことがない」 「殺されるよ」 そうボヤいていた野村氏よりも、先に沙知代夫人が逝ってしまった。合掌。
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スポーツ 2017年12月23日 16時00分
サッチー死去 仇敵の元スポーツ紙記者が緊急寄稿「野村夫婦との因縁40年」(1)
プロ野球界で南海、ヤクルト、阪神、楽天の監督を務めた野村克也氏(82)の妻、“サッチー”こと野村沙知代さんが12月8日に都内の病院で死去。85歳だった。 同日午後、東京・世田谷区の自宅で倒れ病院に緊急搬送されたが、意識を取り戻すことなく帰らぬ人となった。死因は虚血性心不全だった。野村氏は「いい奥さんでした」と気丈に答え、夫婦の絆を強調した。 この野村夫婦を南海ホークス時代から追い続けてきたのが、元スポーツニッポン記者の吉見健明氏だ。1977年に「南海・野村監督解任」をスクープして以来、野村夫婦との因縁は浅からぬものがある。とりわけ、沙知代夫人とは不倶載天の敵同士の間柄だった。同夫人の仇敵ともいえる吉見氏が本誌に寄稿した。 「あんた、また野村(克也)の足を引っ張りに来たの!?」 沙知代夫人が私を“罵倒”した、これが最後の言葉だった。 2001年12月6日付のスポーツニッポンは1面で〈野村解任今日 沙知代夫人逮捕〉と報じた。 5日の脱税による沙知代夫人の逮捕を受け、6日に阪神・野村監督辞任…その約1カ月半前の10月19日夕刻、私は、東京・銀座で開かれた沙知代夫人のサイン会会場で彼女を直撃した。すでに「野村解任」と、「サッチー逮捕」情報を入手していたからだ。 「歴史は繰り返されますね?」 私は沙知代夫人にこう切り出した。ここでの「歴史」というのは後述するが、同夫人は冒頭のように「あんた、また野村の足を引っ張りに来たの!?」と激昂したのだ。そして、「私は事件(脱税)なんか起こしてないわよ」と強がって見せたが、逮捕への危機感はどうにも隠せなかった。 サッチー直撃から6日後の10月25日早朝、今度は、野村監督が当時宿舎にしていた大阪・西梅田の高級ホテルを張り込み、単独で質問をぶつけた。 「(阪神)本社は解任を決めたようですね」 「うるさいわ!」 これまで何度も直接取材を試みたが、野村氏からは「この疫病神!」と嫌みを言われるのが常だった。しかし、この時ばかりは蚊の鳴くような声だったことを覚えている。 では、「歴史は繰り返す」と、なぜ野村氏は私を「疫病神」と避けたのか。 それは、私が野村氏の「南海監督解任」('77年)をスクープしたからに他ならない。背景には、沙知代夫人が絡んでいた。野村監督解任をモノにできた発端は、'75年オフに南海から阪神へトレードされた江本孟紀のこの一言だった。 「このままだと南海は崩壊する」
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スポーツ 2017年12月22日 22時06分
NPBも申告敬遠導入へ 薄れゆく野球の魅力
プロ野球で来季より、守備時の「申告敬遠」ルール(守備側の監督が敬遠の意思を審判に示すと、投球無しで四球となる)を導入する見込みだという。 試合進行時間短縮のために定められたこのルール、既にメジャーリーグでは今年から行われており、今季までマーリンズでプレーしたイチローは「面白くない。旧ルールに戻すべき」と、批判的な声を挙げるなど、様々な反応がみられた。 来年一月のプロ・アマ規則委員会で正式に決定する。■四球の間には様々なドラマが 投手が投げ、捕手が捕る。そのほんの僅かの間には様々なシチュエーションが生まれるのが、野球というスポーツだ。 打者により打ち返されることは勿論、空振りや、暴投、捕逸など、何れも野球の醍醐味を味わうことが出来る場面であり、敬遠四球の場面でもそれは同じことがいえる。ボール球を打ち返し歓喜に包まれたシーンや、歩かされることに対し抗議の意味で空振りしたバッター、ベンチの指示に従い四球を投げ終える間もなく、納得のいかぬ表情を見せるマウンド上のエース…。それらは全て、野球における極上の瞬間だった。プロの技術とは裏腹に、人間味溢れる表情が滲み出る瞬間がこれまでの敬遠四球だった。今回の新ルールにより、試合時間の短縮と引き換えに、野球の魅力が込められたワンシーンが丸ごと削ぎ落とされてしまうような痛々しい感覚を覚える。そして、この小さくない違和感は、昨今の野球という競技の中で既に感じているものだということに気づいた。■近年加わった様々な制度も 昨年より導入され、多くの混乱を招いたコリジョン(衝突)ルール。その基準の曖昧さからくる解釈の違いにより、結局、シーズン中の7月に基準の見直しが行われ、新ルールが適用となった。無論、ホームベース上での危険な衝突は選手生命の観点からも絶対に起きてはならない。だが、野球の華でもあるバックホーム時のクロスプレイという、こちらも迫力ある場面に対しての捉え方を選手、関係者、ファンそれぞれが大きく変えざるを得なくなった。 また、国際試合やアマチュア野球で取り入れられているタイブレーク方式も不自然さを否めない。延長に入り規定の回の初めからランナーが塁上に置かれるこのルール、既にWBCでも行われているものの、それまでの緊張感が一気に崩れていくようなやりきれなさを感じてしまう。決着を早めるためのルールからは決して名勝負は生まれない。 そして、直接のプレーではないものの、改正を求める多くの声が絶えず止まないのが、プロ野球のクライマックスシリーズ。ペナントレースを終えた時点でも全球団の半数にあたる6チームに「日本一」のチャンスが残されるこの制度も、セパ両リーグでの開始から十年を超えた。ただ、年数を重ねるごとに批判は一層膨らんでいるのは間違いない。 ルールとして定められている以上、それに従うべきであることは選手、ファンも同様であり、そう簡単に変えられないものでもある。それでも、これまで述べた制度が、今後の日本の野球というスポーツの発展を後押しするものとはどうしても思えない。野球の本質がどうであるか、そして、競技としてどうあるべきかを多くの人々がもう一度見直すべきではないだろうか。野球とは日常の中に存在し、誰もが没頭できる、面白いスポーツなのだから。(佐藤文孝)
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スポーツ 2017年12月22日 22時01分
補強は終わっていない!金満巨人に浮上してきた投打のベテラン帰還説
プロ野球の世界に「友情」は成立しないと思われてきた。「やっぱり、ガセだったか…」 12月半ば、福岡ソフトバンクホークスが巨人を解雇された村田修一の獲得を検討しているとの情報が流れた。結論から先に言うと、ガセだった。この情報を最初から信用しなかったマスコミ、関係者は圧倒的に多かったか、「可能性はゼロではない」と思った側にその理由を尋ねると、興味深い人間関係も見えてきた。「ソフトバンク側に、巨人の関係者が『村田をよろしく』と声を掛けたようです」(球界関係者) これも、村田の人徳だろう。2017年シーズン、村田は出場試合数を減らした。代打などの途中出場があったので、数字上では前年143試合のフル出場から「118」になっただけだが、打席数では150以上も減っている。出場試合数が激減した理由は前年オフの大型補強により定位置を奪われたからである。「まだやれる」との声も多く聞かれたが、世代交代を急ぐチーム事情から戦力外を通達された。解雇から2か月以上が経とうとしているが、いまだ新天地は見つかっていない。「村田の解雇通達に巨人ナインは驚いていたというか、憤っていました。村田自身に現役を続けたいとする気持ちがあることを確認するなり、チームOBに事情を話し、そのOBが各球団に働きかけたようです。ソフトバンク入りの情報はその一環でしょう」(前出・同) 巨人とソフトバンクは“盟友関係”にある。原辰徳監督の時代、ソフトバンクの王貞治会長に巨人側はいろいろな相談を持ち掛けていたという。両球団の間で一部コーチの行き来があったのはそのためで、いつもそのホットラインは継続されているそうだ。「村田に代わって正三塁手となったマギーは変化球の多いセ・リーグ投手に戸惑っていた時期もあり、アドバイスを送っていたのが村田でした。村田は外様選手ですが、選手会長の大任も任されたほど。人望も厚い」(スポーツ紙記者) 実績のあるベテラン選手は引き際が難しい。村田の去就同様、こんな情報も聞かれた。上原浩治(42)の「日本球界復帰」の話だ。 上原は米シカゴ・カブスをフリーエージェントになって以来、メジャー一本に去就を絞って調整を続けている。「マイナー契約、日本帰還の話しかなかったら、辞める」と現役引退も視野に入れた発言もしているが、日本の複数球団は獲得に向けた調査を開始していた。そのなかには、古巣巨人も含まれているという。「日本帰還はないとする発言がキーポイントだったんです。上原に近い関係者に詳しい状況を確認したところ、『メジャーからのオファーがないからといって、日本で通用するほど、日本のプロ野球は甘くない』との意味だったんです。メジャーで上原の新天地が決まらないのは年齢的なものがあって」(前出・球界関係者) 高橋由伸監督(42)は“同級生”であり、投打の中心選手としてともにチームを牽引してきた。村田修一の解雇を決めたのは鹿取義隆GMであり、高橋監督は立場上、ドライに解雇した側となるが、上原帰還の可能性が残っているのならば、自ら交渉に乗り出すだろう。まして、巨人はクローザー澤村の復帰にもメドが立っていない。来季も好不調の激しいカミネロに託すよりも、上原のほうが安定感もある。「一般的に、メジャーでは控え選手やベテランの去就が決まるのは1月半ば。その時期まで上原がフリーならば、巨人が上原獲得に本腰を入れてくると思われます」(前出・同) 巨人サイドから漏れ伝わってくる話だと、補強はまだ終わっていないとのことだ。投打ともに「あと一枚」の補強を考えているとのことで、バッターに関してはホームランの期待できる右の長距離タイプを探しているという。右の大砲…。めぼしい外国人選手が見つからないのなら、右の大砲・村田の帰還を検討してもいいのでは? 巨人フロントも水面下で村田のために動いている選手やOBのことは知っているはずだ。チームの結束という意味でも村田に頭を下げるのもアリだと思うが…。
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