メインにIWGPヘビー級タイトルマッチ・オカダカズチカVS内藤哲也、他にもケニーオメガ対クリスジェリコという大注目のカードも並んだ。特に、クリスジェリコの参戦は、久々の大物の外敵として大きなインパクトをもたらす。
過去、新日本プロレスは、ビッグマッチとなると、ビッグネームの外国人レスラーや格闘家など様々な外敵をリング場に迎え入れてきた。その効果として、観客動員が激増したほか、外部からの刺客と所属レスラーとの戦いで多くのドラマを生み出してきた。
クリスジェリコといえばアメリカ・WWEのスーパースターであり、その名を世界中に轟かせている。新日本ドーム大会史上、トップクラスの外敵レスラーと言っても過言ではないだろう。
その超大物を迎える来年の東京ドーム、真価が問われるのは、現在の新日No.1レスラーのオカダカズチカだ。
超人的な身体能力を擁し、若くして新日本という巨大な組織のトップで、期待以上の存在感を示し続けてきた。そのオカダが、ドームというビッグスケールの大会で、初めて知名度でも遥かに自らの上を行く外敵を迎えることとなり、ジェリコを超えるインパクトをどうやって作り出すか。
また、対戦相手の内藤哲也は、初のドームでのメインとして、圧倒的なファンの支持のもと、こちらも強力な爪痕を残すに充分な要素を秘めている。
早々にメインイベントとして発表されたこともあり、大会の最重要カードであることは間違いないオカダ対内藤。ただし、ジェリコと、今やメインイベンターの風格充分なオメガの試合もメインとなり得るカードだ。このタイミングで、新日本がアメリカ向けのベルト(IWGPUSベルト)を創設するなど、海外へと焦点を合わせてきているのも気になる。全てのアンダーカードを飲み込み、凌駕するインパクトを残すのがオカダカズチカの役割であることは間違いない。だが、今回はオカダをも超える「主役」も「役者」も揃っている。
来年の1・4東京ドーム、新しいストーリーが紡がれても不思議ではないだろう。
例えば、「オカダ時代の終焉」とか。