スポーツ
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スポーツ 2018年06月27日 18時00分
池江璃花子「進学質問タブー」通達に早大、東洋大が再アタック争奪戦
日本大学の悪質タックル事件の後遺症は「来年以降」も続くかもしれない――。 6月16日、競泳の池江璃花子(17)が欧州グランプリの女子100メートルバタフライを制した。自身が4月に更新したばかりの日本記録を、さらに塗り替えての表彰台だった。 「昨今は、泳ぐ度に日本記録を更新しています。欧州グランプリでは9日間で12種目に出場しましたが、東京オリンピックでも複数種目に出る予定のため、体力的なテストを含めた予行演習の意味も含まれていたようです」(体協詰め記者) 池江は大会に出発する直前の6月4日、成田空港で囲み会見に応じている。どちらかといえば、取材には協力的な池江が、ここ最近はちょっと違った。 この会見でもそうだったのだが、「進学に関する質問はNG」なる通達がなされていたのだ。 「大会に直接関係のない質問はしないでくれと。今までは、そんな通達は一度もなかったので、取材者はみんな驚いていました」(スポーツ紙記者) 池江も悪質タックル事件の被害者なのだ。日大への進学が内定したと一部で報じられたが、池江サイドから「辞退の申し出」があったようだ。 「早稲田大、東洋大、日本体育大、筑波大、明治大、立命館大、中央大などが競泳に強いと認識されています。近年でこそ、北島康介を育てた平井伯昌コーチの影響で東洋大が有名ですが、歴史と実績がいちばんあるのは日大。池江は高校3年生になる前から複数の大学からオファーを受けており、日大を選んだと聞いています」(前出・体協詰め記者) そもそも、池江の日大内定の一報が出たのは、4月16日にさかのぼる。その時点で“否定”はしなかった。 「アメフト部の問題発覚以降、池江獲得に失敗した他大学の再オファーが始まりました。池江と同じマネジメント会社には、早大卒の瀬戸大也もいます。事務所が主導権を握るとすれば早大。五輪関係なら東洋大。所属のスポーツクラブが窓口なら、そのまま日大ということも考えられますが」(学生競技連盟の要人) 池江は2年後に迫る東京五輪を意識し、新しい練習環境を求めていた。 「日大には34のスポーツ競技部があり、そのすべてに専門施設があります。平昌五輪で2大会連続銀メダルに輝いた平野歩夢(2年)を獲得するにあたり、わざわざハーフパイプの専門施設を新設した“実績”があります」(関係者) 日大には約7万人が在学している。全国系列校の生徒を含めた授業料と、毎年の受験料を合わせ、約1100億円が入る。それが施設維持費にもなっており、池江や他の有望アスリートたちを惹き付けてきた。 「高校の1学年先輩で仲良しだった長谷川涼香、同じスポーツクラブの山本茉由佳も日大です。池江はすでに日大施設に出入りしていたとも聞いています」(同) 池江が練習環境にこだわる理由は、東京五輪の日程問題にあった。というのも、東京五輪の競泳は、早朝8時台に決勝スタートとなる。巨額なTV放映料を払う米国への配慮で、向こうのゴールデンタイムに合わせるわけだ。そうなると、早朝練習に合わせて施設開放を約束してくれる学校でなければならない。 「日大の教職員組合が明かしましたが、今回の件で、次年度入学希望者を対象としたオープンキャンパスの申し込みが前年比で6割も減りました。受験料激減となれば、施設維持費を確保できなくなる」(前出・体協詰め記者) 去る16日、アメフト部OBが招集され、緊急会議が開かれた。彼らは秋のリーグ戦復帰をサポートしていくとし、その専門委員会を立ち上げると決めたが、“満場一致”ではなかった。 まず、会合を呼び掛けたOB会長が、「悪質タックルを指示した」と関東学生アメフト連盟に認定された内田正人前監督の同期生。内田一派であるため、OB会長を退く旨を表明し「有志に今後のことは任せる」と言っていたが、その有志グループに内田派もいた。 「だったら会合には出ない」と反旗を翻したOBも出たため、今後、OB会組織は分裂する可能性が高い。 「新しい指導者が決まらなければ、アメフト部は再スタートできません。そこで、監督を決める権限は誰にあるのかを確認したところ、保健体育審議会の事務局長だと分かりました。ついこの間まで、同職に就いていたのは内田氏です」(前出・関係者) 常務理事を退いた後も、事務局長の職は手放さなかった内田氏。11日にその職も解かれたが、辞任しなかったのは監督決定権を持ち続け、影響力を学内に残そうとしたのかもしれない。 「トップアスリートは基本的には推薦入学です。『スポーツの日大』をアピールし、大量の学生を獲得する経営戦略でしたが、学校の隠蔽体質、経営トップが表に出ない状況を見て、これでは高校生のトップアスリートも『日大に行きたい』とは思わないでしょう」(同) 池江が何も喋らないのは、友人でもある先輩たちが日大生だからか…。 施設も大事だが、それ以上に大切なのは人間関係だ。日大はのべ450人強の五輪選手を輩出し、88個のメダルを獲得してきた。早朝練習の施設利用を約束する他大学が出れば、池江も決断するはずだ。 「スポーツの日大」が追い込まれている。池江に追随するアスリートは、誰になるのか…。
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スポーツ 2018年06月27日 17時40分
頑張っても報われない?ヨシノブ巨人の助っ人事情
勝てない理由は、「組織」にあるのではないだろうか。 6月26日、広島対巨人8回戦、広島6点リードで迎えた6回表だった。巨人のニューフェイス、サムエル・アダメス投手(23)に代打を送らされた際、「バッター、“アメダス”に代わりまして、中井」 と、名前を間違えてアナウンスされる珍事が起きた。同日の巨人は大敗、高橋由伸監督(43)は途中、バッテリーを入れ換えるなどしたが、広島打線に大量14得点を許してしまった。だが、その名前を間違えられたアダメスを高評価する声も多く聞かれた。「(4回裏)鈴木、松山に続けて打たれ、そのあと2者連続の四球。このまま崩れてしまうかと思ったけど、ちゃんと立ち直ってみせた。けっこう速いボールを投げるって聞いてたけど、マシソン、カミネロよりも計算できるんじゃないかな」 関西方面で活動しているプロ野球解説者の言葉だ。 アダメスは16日に育成選手から支配下登録されたばかりだ。来日3年目、150キロ台後半のストレートを投げる右腕で、米国でのキャリアは「ルーキーリーグで2年投げただけ」。将来性ということで巨人が育成選手で契約したのだが、今季は二軍ながらリリーフで19試合11セーブ(1勝1敗)と結果を残し、支配下登録と同時に一軍昇格も果たした。 デビュー戦は24日のヤクルト戦。打者4人に対し、12球中8球がストレートという攻めのピッチングだった。ツーシームの変化球も投げたが、ヤクルトベンチは「フォーク?」と、その落差の大きさに驚いていた。四球が多いところからも分かる通り、制球に「難アリ」だが、活躍してくれそうなピッチャーである。 アダメスについて、巨人OBに聞いてみた。「若く、将来性のある外国人選手を獲得する構想も持っています。支配下にはマルティネスという内野手もいて、選手寮の地下が練習場になっているんだけど、毎晩のように遅くまで打撃練習をしていました。アダメスもリリーフに転向するにあたって、セットポジションやクイックを懸命に覚えようと努力していました」「日本でチャンスを掴んで」という、ハングリー精神だろう。「二軍で調整中のゲレーロがまもなく一軍復帰すると聞いています。そうなると、アダメスを二軍に落とすことになりそう」(スポーツ紙記者) 一軍の試合に登録できる外国人選手数は、4人まで。推定年俸4億円のゲレーロにはもっと打ってもらわなければならないが、アダメスを降格させるのは、救援投手陣が不安定な今の巨人にとってはマイナスだ。 「4人以上の外国人選手を抱える球団は少なくありません。育成を兼ねて獲得した外国人選手が二軍でどれくらい成長しているのか、一軍選手になりうる状況なのかどうかをしっかり見極めないと…」(前出・プロ野球解説者) 間違いアナウンスがされた26日、広島のバティスタもダメ押しの2ランアーチを放っている。バティスタも育成出身である。広島という球団は、成長した選手は必ず使う。そのチーム編成組織の差が、同日の得点にも表れていた。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年06月27日 17時30分
日本が最後の砦に?グループリーグ敗退が続くアジア勢
26日に行われたロシアW杯グループCオーストラリア対ペルーの一戦。決勝トーナメント進出へ勝利が絶対条件のオーストラリアであったが、ペルーに0‐2で敗れ、あえなくグループリーグ敗退となってしまった。 今回の敗戦により、アジア勢3か国目となるグループ敗退国となったオーストラリア。既にグループ全試合を終えているサウジアラビア(グループA)、イラン(グループB)に続き、今大会からの“退場”を余儀なくされることとなった。ちなみに、オーストラリアは地理上でなく、組み合わせ上アジアに属しているが、前述の2か国とは異なり、今大会を未勝利で終えることにもなっている。 残るアジア勢は本日試合が行われる韓国と、28日にポーランドとの一戦を控える日本の2か国のみ。どちらの国にも決勝トーナメント進出の可能性は残されているが、現状ではその明暗はくっきりと分かれてしまっている。 第1戦ではスウェーデンに0‐1、第2戦ではメキシコに1‐2で連敗した韓国。グループ突破に向け勝利が絶対条件となるが、第3戦には前回王者ドイツが待ち構えている。さらに、メキシコ対スウェーデンの結果次第では、仮にドイツ相手に“奇跡”を起こしたとしても、グループ敗退が決まってしまう。このことを考えると、アジア4か国目の敗退国となる可能性はあまりにも大きい。 一方、第1戦でコロンビアに2‐1で勝利し、第2戦でもセネガル相手に2‐2で引き分けた日本は、第3戦に勝利もしくは引き分けでグループ突破が決定。さらに、対戦国のポーランドは既にグループ敗退が決定しており、この一戦は“消化試合”として臨むことになっている。もちろん油断は禁物だが、2010年南アフリカ大会以来の決勝トーナメント進出へ見通しは明るいといえるだろう。 サウジアラビア、イラン、オーストラリアの3か国が大会を後にし、韓国も“風前の灯火”状態となっているアジア勢。アジアにおける“最後の砦”として、日本には是が非でも決勝トーナメント進出を決めてもらいたいところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年06月27日 17時20分
オリックス金子千尋「うちのヨシヒサ」が話題に!元・同僚、平野佳寿の活躍に刺激
オリックスから海外FAで、今年からメジャーリーグ、ダイヤモンドバックスに入団した平野佳寿が26日現在、23試合連続無失点記録を更新し17ホールド、防御率も1.29の好成績でルーキーイヤーからチームに貢献している。球団の連続無失点記録まで1、上原浩治(現・巨人)が記録した日本人最多連続無失点記録まで4と、大谷翔平のニュースに埋もれながらも、平野はオリックス時代にセットアッパーやクローザーとして築いた経験をメジャーで開花させているのだ。 そんな平野の活躍を2人の元同僚が見守っている。1人はオリックスのエース金子千尋。金子は3月31日にMLB JAPANの公式ツイッターが平野の初ホールドをツイートすると、「うちのヨシヒサ」と引用リツイート。以降、平野関連のツイートを積極的に拾っては「うちのヨシヒサ」と引用、リツイートしている。もう1人は、平野とともに岡田監督時代からセットアッパーとクローザーを務め、現在も続くブルペン陣の“連帯感”を構築して来た岸田護だ。岸田は平野のピッチングを可能な限りチェックしているそうで、「彼が頑張ってくれているので刺激になってます」と話している。 鈴木優をはじめ若手選手の間からも「平野さんを目標にしたい」という声はいまだに途絶えない。平野が最初にFA権を取得した2014年シーズンから、大谷を視察しに来たメジャーのスカウトが、平野のピッチングもチェックする姿が球場で度々見られていた。2014年の移籍はしなかったが、昨年WBCの日本代表に選ばれメジャーのマウンドに立ち、しっかりと役割を果たしたことで、自信を持ってメジャーのダイヤモンドバックスに移籍した。 平野と入団が1つ上ながらも同学年の金子や、2学年上の岸田にとっては、同世代で苦楽をともにした同志なだけに、刺激を受けるのは当然のこと。さらに、若い選手にまで海を渡った今でも影響を与えているのは、リーグナンバー1の投手力を誇っている今年のオリックスにとって、プラスに作用しているのは間違いない。 「僕も平野さんみたいに将来はメジャーに行きたいです」 ある選手は目を輝かせながら、将来の目標をメジャーリーガーに定めていた。オリックスのピッチャーがメジャーで通用するというのは、ファンにとっても誇らしいこと。球団統合後、平野はオリックス初のメジャーリーガーなだけに、歴史に名を刻む選手になってもらいたい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年06月27日 11時02分
「やっぱメッシってすげーわ」技ありゴールを決めたメッシにネット上は称賛の声
27日に行われたロシアW杯グループDアルゼンチン対ナイジェリアの一戦。ここまでノーゴールと不振に苦しんでいたFWメッシが、グループ敗退の危機からアルゼンチンを救った。 前半14分、MFバネガが前線に送ったロングボールに反応したメッシ。左太ももを使った絶妙なトラップでこれを収めると、最後は利き足ではない右足でゴール左にシュート。今大会初ゴールとなったメッシの一撃は、アルゼンチンにとって喉から手が出るほど欲しかった先制点となった。 その後、後半6分にナイジェリアFWモーゼスにPKを決められるも、41分にDFロホが起死回生の勝ち越しゴールを決めたアルゼンチン。スコア2‐1でナイジェリアに勝利し、逆転でグループリーグ突破を決めることとなった。 今大会100得点目となるメモリアルゴールで、決勝トーナメント進出の立役者となったメッシ。今回の活躍を受け、ネット上には「しびれるゴールだった。感動した」、「このトラップできるのは全世界でメッシだけ」、「やっぱメッシってすげーわ」といった称賛の声が数多く寄せられている。 第1戦でアイスランド相手に1‐1とまさかの引き分けを喫し、第2戦ではクロアチアに0‐3と完膚なきまでに叩きのめされたアルゼンチン。その不甲斐ない戦いぶりには、チームのエースであるメッシにも批判が噴出していた。 しかし、昨年10月の南米予選(対エクアドル戦)でハットトリックを決め、チームを予選敗退の危機から救ったメッシは、およそ8か月後の本大会でも再びチームを救った。技術や得点感覚もさることながら、その勝負強さもまたメッシを“世界最高の選手”たらしめる理由の1つであることは疑いようがないだろう。 今回の勝利でグループDを2位で通過したアルゼンチンは、30日に行われる決勝トーナメントでグループC1位のフランスと激突することが決定。激しい戦いが予想される強豪国同士の一戦、アルゼンチンの命運を握るのがメッシであることは間違いない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年06月27日 06時30分
深夜でも高視聴率のW杯、放映権はどう決まる?
6月24日深夜に放送されたワールドカップ、日本対セネガル戦が、30.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区平均)の高視聴率を記録した。試合はセネガルに先制点を許すも、日本が粘りを見せ、2-2の引き分けとなり、決勝トーナメント進出へ望みをつないだ。 テレビ不況の現在にあって深夜帯にも関わらず、これだけの視聴率を獲得できるのは驚異といえる。スポーツ中継は人気コンテンツといえるが、放送局はどのように決まっているのだろうか。 「今大会ではグループリーグ第1試合のコロンビア戦がNHK、第2試合のセネガル戦が日本テレビとNHKBS1、第3試合のポーランド戦はフジテレビが担当します。ワールドカップの中継は2002年の日韓大会から、NHKと民放各局が参加するジャパン・コンソーシアムがFIFAから放映権を購入し中継を行っています。中継局はその都度、協議のうえ決められています。ちなみに使用する映像は世界共通のもので、各局が独自にカメラを設置することはできません」(スポーツライター) なぜこうした制度ができたのか。そこには莫大な放映権料をめぐる問題がある。 「現在、ワールドカップの放映権料は高騰を続けており、個別のテレビ局では対応ができない金額になっています。現在の日本における放映権料はおよそ600億円ほどと見られており、NHKが約7割、民放が残りの3割を負担しています。NHKが独占的に全試合をアプリで配信しているのはそのためなのです。ただ、多くのスポンサーをつけ、高視聴率を獲得してもテレビ局的には赤字ともいわれていますから、将来的には地上波で試合が見られなくなる可能性もあるといわれています」(前出・同) ワールドカップをめぐっては、別の「攻防」も存在するようだ。
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スポーツ 2018年06月27日 06時20分
手のひら返しが続く日本代表 「ワールドカップtoto」も日本寄りの予想に?
ロシアW杯において、下馬評を覆す健闘を見せている日本代表。第1戦のコロンビア戦(2‐1)で殊勲の大金星を挙げると、続く第2戦のセネガル戦(2‐2)でも堂々の戦いぶりを披露。グループリーグ第2戦を終えた段階で勝ち点4(1勝1分)を獲得しており、2010年南アフリカ大会以来となる決勝トーナメント進出も射程圏内となっている。 いい意味で予想を裏切り続ける代表チームに、多くの人が手のひら返しを続けているというのは既に広く知られているところ。また、こうしたファンたちの“改心”は、現在発売されている「ワールドカップtoto」にも如実に反映されている。 今月5日付の記事でも取り上げさせてもらった「ワールドカップtoto」。記事中では、対象試合(コロンビア戦)における「日本勝利」の予想が全体の約1割にとどまっていることに触れ、代表チームに対する現状の期待値が低いという論調を展開した。 しかし、現在ファンがチームに抱く期待値は、この時とは打って変わって“V字回復”を見せている。現在発売中の回では第3戦ポーランド戦が対象試合となっているのだが、確認時点で「日本勝利」を予想している人が37.61%(90785票)と、コロンビア戦に比べて約3倍となっているのだ。 ちなみに、「両国引き分け」を予想している人は32.53%(78509票)で、「ポーランド勝利」を予想した人は29.86%。前述の勝利予想と合わせると、およそ7割もの人が日本の決勝トーナメント進出条件である勝利・引き分けに、自らの大切な1票を投じているのだ。 もちろん、既にグループリーグ敗退が決定しているポーランドが相手ということも予想に影響を及ぼしているだろう。ただ、それを差し引いても、この現状は大会前からは想像もできなかったことだ。 4月の監督解任やその後の強化試合での苦戦を元に、“3戦全敗”という悲観的な見方をしていた識者やメディアも少なくなかった大会前の日本代表。しかし、チームは自らの結果をもって、この逆風を追い風へと変貌させたようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年06月26日 18時01分
W杯ロシア代表に浮上した「疑惑」圧倒的走行距離の謎
連日盛り上がりを見せているワールドカップロシア大会(W杯)だが、ロシア代表に対して世界中から疑惑の視線が向けられている。 ロシア代表はこのW杯に開催国枠で出場しているが、FIFAランキングは出場国中最下位の70位。しかし、グループリーグA組でサウジアラビア代表とエジプト代表を下して見事に決勝トーナメントに進出を決めている。 今大会の開幕戦だったサウジアラビア代表戦と2戦目のエジプト代表戦。この2試合でロシア代表が記録した“あるデータ”が常軌を逸していると話題になった。 「今回のW杯では、『トラッキングデータ』が公式ホームページ上で公開されています。このトラッキングデータというのは、出場選手それぞれの動きを分析したもので、1試合のうちにどれだけ走ったか、その選手の最高時速は何キロだったか、ダッシュをした回数は何回だったかなど、多岐にわたっています。これらのデータで、ロシア代表がサウジアラビア戦とエジプト戦で記録した数値がとんでもないんです。例えば、チーム全員11選手の総走行距離が1戦目は118キロメートル、2戦目は115キロメートルでした。これは驚異的な数値です」(サッカージャーナリスト) 出場国32カ国がグループリーグ2戦目までを終えた段階で、総走行距離110キロメートル以上を記録したのは10回。64分の10にあたる110キロ以上という数値のうち、2回をロシア代表が記録している。ほかにオーストラリア代表も111キロと114キロの2回を記録しているが、ロシア代表は全体の1位と3位に入っており、チーム全体の走行距離がずば抜けて高いことがわかる。 「総走行距離だけではありません。試合中にダッシュをした回数、『スプリント回数』と言われる数値も群を抜いています。そのため、世界中のサッカー戦術アナリストから、ドーピング疑惑が出始めているのです」(同・ジャーナリスト) ロシアは数年前に国家ぐるみのドーピング問題を起こしている。2014年にロシアで開催されたソチ五輪で出場選手の大半がドーピングをしていたと告発されたのだ。この問題はモスクワにあるロシアのアンチドーピング研究所も加担しており、国際アンチドーピング機構から認可を取り消された。今回のW杯のドーピング検査はロシアで行えないため、スイスで分析されることになっている。 「ソチ五輪のドーピング問題はドキュメンタリー映画にもなり、ロシアスポーツ庁の関係者が謎の死を遂げたり、アンチドーピング研究所の所長だった人物はアメリカへ亡命して証言するといった事態になっています」(同・ジャーナリスト) ドーピングに関するドキュメンタリー映画では、ロシアのプーチン大統領による指示が示唆されていた。今回のW杯もプーチン大統領が選挙で再任されたばかり。スポーツイベントの政治利用が疑われている。
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スポーツ 2018年06月26日 17時40分
オールスター地元開催のオリックス、監督推薦候補で“オリの神童”は選出されるか?
NPBは25日、『マイナビオールスターゲーム2018』ファン投票の結果を発表した。今年は7月13日にオリックスの本拠地、京セラドーム大阪で、翌14日に熊本の藤崎台県営野球場でそれぞれ行われる。 中日の松坂大輔や巨人の上原浩治が久々に選出されるなど、今年は“レジェンドオールスター”の色が濃い中、本拠地開催となるオリックスからは、抑え投手部門で増井浩俊、外野手部門で吉田正尚の2選手が選出された。増井は途中経過でもぶっち切りの1位だったが、吉田正は途中経過で3位の日本ハムの大田泰示を最後に猛追し、逆転してもぎ取ったオールスター初出場となった。 選出会見で、日本ハム時代も含めて3度目の出場となる増井は「オールスターに出られること自体が名誉なことなのですが、ファン投票での選出ということでさらに嬉しく思います。移籍してすぐに選んでいただけたことも嬉しいですし、本拠地大阪のファンにいいところを見せられればいいですね。また、こうしてファン投票で選んでいただけたのも、北海道の方の票もあると思いますので、投票していただいた皆さんにいいプレーを見せられればと思います。結果を気にせず、全力でストレートを投げ込んで、勝負したいと思います」と全球ストレート勝負宣言。嬉しい初出場の吉田正は「僕自身初めてのオールスターゲームで、さらに京セラドーム大阪であるということで、ファン投票で選んでいただきすごく光栄です。選んでいただいた以上、いいパフォーマンスができるよう頑張りたいと思います」とベストパフォーマンスを約束した。 今年はファン投票、選手間投票、監督推薦に加えて、各選出方法で選ばれていない選手の中から、セ・パ両リーグ1選手ずつ、合計2選手を再びファン投票で選ぶ「プラスワン投票」を実施することが発表されている。本拠地開催のオリックスから2選手しか出場しないというのは寂しい話で、監督推薦、プラスワン投票で何選手か選ばれて欲しいところ。 現時点で選出が有力なのは25日現在、8勝1敗とチームの勝ち頭として圧倒的な安定感を見せている新外国人左腕のアルバースと、高卒2年目で“8回の男”として増井とともに鉄壁のリリーバーとして活躍している“オリの神童”山本由伸の2選手だ。特に山本は防御率1.00(25日現在)と高卒2年目としては驚異的な数字を記録しており、ホールドとHPでもリーグトップ。東京五輪出場を目標に掲げているだけに、地上波全国生中継されるオールスターは、世間的に名前を売り侍ジャパンの稲葉篤紀監督にアピールできる絶好の舞台と言える。吉田正以外の野手に選出されそうな選手が見当たらないのは残念だが、オリックスファンは東京五輪出場の可能性を秘めている吉田正と山本に夢を感じながら、オールスターを観戦するのも悪くないだろう。ソフトバンクの工藤公康監督には山本を監督推薦で選出してもらいたい。 監督推薦は7月2日、プラスワン投票は7月10日にそれぞれ結果が発表される。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2018年06月26日 17時30分
早くも大会最多タイ記録に ロシアW杯で多発するオウンゴール
14日の開幕以降、各国がしのぎを削っているロシアW杯。来月15日の決勝戦まではまだ日にちがあるが、そんな中早くも大会記録に並んだ項目が1つある。それが“オウンゴール”だ。 15日のモロッコ対イラン戦でのモロッコFWブハドゥズをはじめ、オーストラリアDFベヒッチ(フランス戦)、ナイジェリアMFエテボ(クロアチア戦)、ポーランドDFチョネク(セネガル戦)、エジプトDFファティ(ロシア戦)がそれぞれ記録し、その数が“5点”となっていたオウンゴール。グループリーグの段階で、その得点数は既に前回大会と肩を並べていた。 そして、25日に行われたグループAウルグアイ対ロシア戦。前半23分にロシアMFチェリシェフが記録したことで、その数は1つ増え“6点”に。これにより、今大会におけるオウンゴールの総数は1998年フランス大会と並ぶ大会史上最多タイ記録となった。 前述の通り、まだまだ先が長いこのタイミングで、早くもタイ記録が生まれることとなった今大会。では、なぜ今大会はこのようにオウンゴールが多発しているのか。「たまたま」や「不運」といった言葉で片付けるのは簡単だが、個人的には各国攻撃陣の“積極性”が理由の1つではないかと感じている。 前述のオウンゴールをそれぞれ見てみると、自身のシュートが相手に当たって記録されたものが全6点中5点。また、この内ベヒッチとチェリシェフのオウンゴールに関しては、最初はシュートを打った選手の得点としてカウントされてもいる。「シュートを打てば何かが起こる」という各国攻撃陣の積極的な姿勢が、今大会でオウンゴールが多発する一因であるのかもしれない。 ちなみに、こうした姿勢が影響しているのか、今大会では開幕戦から現在(グループB第3戦終了時)に至るまで36試合連続で得点が生まれている。また、これも余談だが、この記録は全26試合で得点が生まれた1954年スイス大会を上回り、大会史上最長記録を更新中であるそうだ。文 / 柴田雅人
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