スポーツ
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スポーツ 2018年07月04日 16時00分
崖っぷち 照ノ富士! 宇良、遠藤、高安は…「尾張名古屋は土俵でもつ」か?
日本相撲協会は名古屋場所(7月8日初日)新弟子検査の申し込みを6月26日に締め切ったが、応募者が1人もおらず、7月2日に予定していた同検査を中止したと27日発表した。大相撲の新弟子検査中止は11年ぶりのことだ。 名古屋場所がいよいよ名古屋市のドルフィンズアリーナで始まるが、何と言っても一番の注目は新大関の栃ノ心(30)だ。 果たして、15日制になって6人目の新大関優勝はなるか。連日、稽古場でも名古屋っ子たちの熱い視線を集めているが、「この栃ノ心にあやかれ、後を追え」と悲壮な決意をにじませている力士がいる。 栃ノ心と言えば、5年前のこの名古屋場所で右ひざに大ケガを負い、4場所連続休場して西幕下55枚目まで降下した苦い経験を持っている。 この時、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)に、「辞めようなんて、バカなことを考えているんじゃなかろうな。あと10年、取らなくちゃダメだ」と尻を叩かれて発奮。 「あのケガがあったから、今日がある。大関昇進はケガの功名だ」 後に栃ノ心は、そう振り返っている。 いま、この幕下まで落ちた栃ノ心と同じような境遇にいるのが、去年の秋場所まで大関だった照ノ富士(26)だ。3年前の稀勢の里戦で右ひざを痛めたのが、つまずきの始まり。最近は糖尿病や腎臓結石まで加わり、先場所は十両で1勝もできず、9敗6休だった。下半身がまったく動かず、およそ相撲にならなかったのだ。 これで給料も出ない幕下転落が決定した照ノ富士。 「誰も辞めるって言っていないよ」 千秋楽の支度部屋で、そう消え入るような声で現役続行を訴えていたが、過去、大関経験者で幕下の土俵に上がった者はいない。まだ26歳と若いだけに、おそらく辞めたくても辞められない心境なのだ。 そんな照ノ富士に非情な追い打ちが待ち受けていた。6月中旬の大阪・堺市合宿中のことだ。 「まず、ひざをしっかり治さないと再起できない」 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)がそう判断し、6月中に思い切って手術することを表明したのだ。そうなると名古屋場所は全休となり、次の秋場所は栃ノ心と同じように幕下下位の転落が避けられなくなる。 「とにかくやれることは何でもやらないと。栃ノ心は幕下に落ちた時、27歳だった。また体さえ治れば十分復活できます」(部屋関係者) そうした中、7月名古屋場所が始まるが、現状のままで谷町衆(たにまち)の期待を裏切ることはないのか。崖っぷちの照ノ富士は? 宇良は? 遠藤は? 高安は…、人気力士たちの動向が気になる。果たして「尾張名古屋は土俵でもつ」か?
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スポーツ 2018年07月04日 11時30分
今大会はひと味違う?PK戦を制したイングランドがベスト8最後の1枠へ
3日に行われたロシアW杯決勝トーナメント1回戦。ベスト8最後の1枠をかけ、グループG2位のイングランドとグループH首位のコロンビアが激突した。 前半はお互いに譲らずスコアレスで終えるが、迎えた後半57分、コロンビアDFサンチェスがペナルティエリア内で、今大会5得点のFWケインを倒してしまい、今大会2度目となるPKを献上。これをケイン自らがきっちり沈め、イングランドが待望の先制点を挙げた。 その後はお互いにファールが多くなるなど、荒れ模様の様相を呈するが、試合はイングランドのリードのまま進んでいく。万事休すと思われたコロンビアだが、後半アディショナルタイム3分にCKからDFミナが値千金の同点ゴールを決め、土壇場でコロンビアが試合を振り出しに。試合は延長でも決着がつかず、勝負の行方はPK戦に託されることとなった。 PK戦でまず優位に立ったのはコロンビア。イングランド3人目のMFヘンダーソンのシュートを、GKオスピナが左手一本で弾き出した。しかし、その直後にコロンビア4人目MFウリベがポストに当て、みすみすリードを手放すと、5人目のFWバッカもPKを失敗。逆にリードを奪ったイングランドが5人目のMFダイアーの成功により、ベスト8へ駒を進めることとなった。 PK戦を迎えた時点では、コロンビア有利と予想した人も多かったかもしれない。なぜなら、イングランドはW杯で3度(1990年、1998年、2006年)、欧州選手権(EURO)でも3度(1996年、2004年、2012年)PK戦で敗北を喫している“PK弱者”だからだ。ちなみに、現在チームを率いるサウスゲート監督も、1996年のEUROでPKを失敗した経験を持っている。今回チームがPK戦で勝利を収めたのは、何度も同じ轍を踏んできた経験に加え、指揮官自身の苦い記憶が生かされた故の結果であるのかもしれない。 なにはともあれ、2006年ドイツ大会以来の8強入りとなったイングランド。7日の準々決勝では1990年イタリア大会以来のベスト4をかけ、スウェーデンと対戦する予定となっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年07月03日 17時20分
“オリの神童”19歳の山本由伸、オールスター監督推薦で初出場!新人王最有力候補に!
今月13日に大阪・京セラドーム大阪、翌14日に熊本・藤崎台県営野球場で開催される『マイナビオールスターゲーム2018』の監督推薦メンバーが2日、発表された。京セラではホスト役を務めるオリックス・バファローズからは、ファン投票ならびに選手間投票で、“新・守護神”増井浩俊と、“マッチョマン”吉田正尚の出場が発表されており、他にはどの選手が監督推薦で選ばれるのか、パ・リーグの監督を務める福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督の選択にファンの注目が集まっていた。 結果、オリックスからは2日現在、9勝1敗、防御率2.55と抜群の安定感を見せている新外国人左腕アルバースと、同じく2日現在、31試合に登板、主に8回を任されるセットアッパーとして、3勝0敗、21ホールド、24HP、防御率は0.87、被本塁打0と増井に繋ぐ役割をしっかりと果たしている“オリの神童”山本由伸が選出された。山本は高卒2年目で8月に20歳を迎える19歳。球団としては阪急時代から数えて62年ぶりの10代によるオールスター出場となる。 来日1年目でオールスター出場となったアルバースは、チームの勝ち頭かつリーグでも2位の勝ち星を挙げている。「素晴らしい選手がたくさんいる中で選出していただき、とても光栄に感じている。対戦する相手もいいバッターばかりだけど、オールスターの舞台を楽しみながら、いつも通りのピッチングができるようにがんばるよ」と喜びのコメントを発表した。 本人が描いている野球人生の“神童ストーリー”において、絶対に避けられないオールスター出場を2年目に達成することになった山本は「小学校から見ていた舞台で野球ができるということを素直にうれしく思います。オールスターはすごい選手がたくさんいて、最高のプレーをするというイメージがあります。他球団の一流の選手の方にいろんな話を聞いてみたいですね。今年は京セラドームでも試合がありますし、オリックスファンの方も来やすいと思いますので、最高のパフォーマンスを見せて“衝撃”を与えられるように全力でがんばります!」と大舞台で爪痕を残すことを誓った。 山本は昨年の登板回数が、新人王資格の規定未満だったこともあり、このまま最優秀中継ぎ賞を受賞し、チームも最後まで優勝争いを演じ、上位になるようなことがあれば、ルーキーの田嶋大樹とチーム内で新人王争いをすることになるだろう。田嶋が二桁勝利を挙げた場合は接戦になるが、現時点では山本が最有力候補と言っても過言ではない。神童が神導に進化した時、チームは優勝に向かって突き進んでいるはずだ。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2018年07月03日 17時10分
ネット上にも喜びの声 阪神・メッセンジャーが待望の球宴初選出を果たす
7月13日(大阪・京セラドーム)、14日(熊本・藤崎台県営野球場)に行われる今年のプロ野球オールスター戦。2日、その夢の舞台に監督推薦によって選出された選手たちが発表された。 既に発表が行われていたファン投票・選手間投票による30人に加わる形で、今年のオールスターに出場を果たすこととなった監督推薦選手たち。セ・パ両リーグで26人(各リーグ13人ずつ)が選ばれたのだが、その中には阪神に所属するランディ・メッセンジャーの名前も含まれていた。 “ルーキーイヤー”となった2010年から数えて、今年が9年目のシーズンとなるメッセンジャー。阪神ファンのみならず、プロ野球ファンにはすっかりお馴染みであろうこの右腕だが、本人の願いとは裏腹にこれまでオールスターへ選出されたことはなかった。 5月22日付の配信記事でも取り上げているのだが、今年は優良助っ人の初出場に向けて有志が“選挙活動”を展開してもいた。しかし、その熱意も実らず、6月25日発表のファン投票結果、さらには、28日発表の選手間投票結果でも、メッセンジャーにお呼びはかからなかった。 このような逆風が吹く中、ようやく届いた今回の吉報。これを逃せば、他の不選出選手と共にプラスワン投票(投票期間は7月3日から8日)で最後の1枠を争わなければいかなかっただけに、その喜びと安堵は何物にも代えがたいものとなっているだろう。 今回のめでたい一報を受けて、ネット上にも「ほんとによかった!おめでとう!」、「ようやく思いが報われたな」、「これまでを考えると泣きそう」といった喜びの声が数多く寄せられている。当人だけでなく、ファンにとっても待ちわびた出来事であったようだ。 今シーズンもここまで14試合に登板し9勝4敗・防御率2.45・83奪三振を記録するなど、虎のエースとしてチームを牽引しているメッセンジャー。コンディション面には十分気を配った上で、長年待ち望んだ夢の舞台を存分に楽しんでもらいたいものだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年07月03日 13時00分
コロンビア代表 苦しみの先の栄光を目指して
サッカーワールドカップロシア大会、南米代表コロンビアは初戦の日本戦に敗れたものの、2・3戦目で勝利し、グループHを首位で突破した。強豪と叫ばれながらも過去、栄光には届いていないコロンビアは今大会でも苦戦を強いられた。■過去の悪夢と重なる敗戦 ともすればチームが混乱に陥りかねない状況だったかもしれない。衝撃の幕開けとなった日本とのゲーム。開始3分でMFカルロス・サンチェスがペナルティエリア内でのハンドによる退場、さらに、PKでの失点で序盤からビハインドを負う。一時、同点に追いつくも後半、セットプレーからの失点を許し再び突き放された。チームの顔、ハメス・ロドリゲスを中心とした攻撃陣もほとんど形を作れず、南米の強豪とはいえ、一人少ない中での敗戦は体力的にも、そして、精神的にも厳しいシチュエーションだった。 コロンビア代表にとって、そしてサッカーファンにとっても消えない記憶。1994年アメリカーワールドカップ。一次リーグ初戦ルーマニアに敗れ、続くアメリカ戦でもオウンゴールによる敗戦。当時世界最高レベルのMFバルデラマ等、大会屈指の選手を擁しながらも、最後まで狂った歯車は噛み合うことはなかった。ブラジル、ドイツと並び優勝候補にも目されていたコロンビアは、何一つインパクトを残すことなく、アメリカの地を去っていった(そして、大会終了後にはさらなる悲劇に見舞われる)。■エースと共に勢いをとりもどす 24年後の今大会でも、初戦をショッキングな形で落としたコロンビア代表。「人生を懸ける」。今大会が初出場となる主将ファルカオがそう語り挑んだポーランド戦。チーム全員が初戦での敗戦に捉われず、前を向く力強さが伝わるゲームだった。 日本戦、開始直前の国歌演奏ではベンチ前に立ち笑顔で国歌を口ずさんでいたハメス・ロドリゲスも、ポーランドとの試合では険しい表情でスタメンのピッチに立った。敗北が許されない状況の中、研ぎ澄まされたエースはこの試合では本来の動きを取り戻し、左サイドを中心に躍動。好パスを次々と放ち2アシストを記録、3−0での快勝を演出する。前半25分には得点には繋がらなかったものの、センターサークル付近で相手と激しく衝突しながらも、ワンタッチでのパスを味方に送るなど、従来の鋭さに加え屈強さも前面に表現しフルタイム出場、窮地のチームを支え続けた。■ここからコロンビア代表の真価を 6月28日に行われたセネガルとのグループリーグ最終戦。勝利すれば自力でトーナメント進出が決まる状況に持ち直したものの、この試合ではスコアレスの展開に。 前の2試合とも10本を超えたシュート数もこの試合では僅かに4本、さらに、前半31分にハメス・ロドリゲスが負傷退場するなど、セネガルを相手に厳しい局面が続く。 劣勢とも言える中、迎えた後半29分、コーナーキックから長身DFジェリー・ミナがヘッドで叩き込み、ついにコロンビアが先制。その後もセネガルの点取り屋マネを最後まで自由にさせずに堪え続け、苦しみながら勝利を掴む。これでグループ首位での突破を決めた。 7月3日にイングランドとの対戦となるノックアウトステージ初戦。崖っぷちから立ち直ったとはいえ、厳しい戦いが予想される。 それでも2大会連続で指揮を執るぺケルマン監督のもとチームは一つになり、W杯においてこれまで以上に大きな壁を乗り越えたことに間違いはない。そして、今後のカギを握るのはやはりハメス・ロドリゲス。もう一度エースが輝きを取り戻すことが出来れば、同国にとって過去最高成績である前回のベスト8の記録を塗り替える可能性もあるのではないだろうか。チームを上位に導き、今大会のスーパースターへと登り詰める、そんな淡い期待と共に見届けたい。(佐藤文孝)
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スポーツ 2018年07月03日 12時20分
高橋大輔が現役復帰で、元フィギュア選手らからも激励続々 他スポーツと異なる意識とは
現役復帰を発表したフィギュアスケーターの高橋大輔に対し、仲間らが声援を送っている。高橋は、18〜19年シーズンから現役復帰すると発表したが、これを聞いた元フィギュアスケート選手の小塚崇彦は、ブログで高橋を称えつつ、高橋がアイスショーにも出演していることにも触れ、「『アイスショーと試合』って『フリーランスと会社員』くらい違う」と解説。さらに、3月に引退を発表したばかりの無良崇人も自身のTwitterで「大ちゃんの背中を追って来た僕にとってこんなに嬉しいことはない!!」と後押しし、村上佳菜子も「大ちゃんが頑張るから私も全力の全力で応援します!!!」と気持ちを示した。このように多くの同志たちが声援を送っているが、特にフィギュア界は選手同士の繋がりが強い。「日本のフィギュア選手は少し特殊で、互いをライバルだと思っていない。他国の選手たちは、リンク外でもお互いを意識しているという話もよく聞きますが、日本の選手たちは『ライバルは自分』との意識が強いので、他人に対してどうこう思わない。その礎を築いたのがまさに高橋さんらで、だから、日本のフィギュアは強くなったのだと思います」(関係者)その関係性は、引退後も良好だ。「当時は浅田真央さんがスター選手というイメージでしたが、引退後は村上さんは解説者として、浅田さんはどちらかというとテレビの露出を控えているので、それぞれ活躍のフィールドが違う。いいバランスを保っているんだと思いますよ」(前出・関係者)今回の高橋の現役復帰は、選手らだけではなく世間も驚かせたが、ネット上では「サッカー見てても思うけど、挑戦する人のことを誰も否定できないと思った」「本人が本気なら周りがとやかく言う事も無い。サッカーのおっさんジャパンに若干感化された」と応援する姿勢の人が多数で、サッカー日本代表選手の活躍に影響された人も多いようだ。W杯では日本は残念ながらベスト16で敗退してしまったが、フィギュアでもサッカーでも、自分の意志を貫き戦う姿勢は多くの人を感動させるに違いない。記事内の引用について小塚崇彦の公式ブログよりhttp://takahiko-k.com/無良崇人の公式Twitterよりhttps://twitter.com/takahito3211村上佳菜子の公式Twitterよりhttps://twitter.com/Canyanpy1107
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スポーツ 2018年07月03日 08時10分
逆転負けで終戦の日本代表 5年前の激戦を思い出す人も?
史上初のベスト8を目指し、FIFAランキング3位の強豪ベルギーとの1回戦に臨んだ日本代表。一度は歴史の扉に手をかけるも、その扉が開くことは無かった。 圧倒的にベルギー有利であった戦前の予想通り、前半は何度となくベルギーに攻め込まれた日本。しかし、守備陣の体を張ったディフェンスもあり、これを耐え抜くと、エンドが変わった後半直後にMF原口元気、MF乾貴士のゴールで立て続けに2点を奪取。勝利への道筋が、はっきりと見えたかに思われた。 しかし、日本はその後、後半24分にDFフェルトンゲンに、その5分後には途中出場のMFフェライニにゴールを許し同点に追いつかれると、最後は後半アディショナルタイム4分にカウンターからこちらも途中出場のMFシャドリに痛恨の勝ち越しゴールを被弾。スコア2‐3で無念のホイッスルとなった。 逆転負けでベスト16敗退という悔しい結果に終わったものの、優勝候補の呼び声も高いベルギーに堂々の戦いぶりを見せてくれた日本。今回の一戦を受け、ネット上には一般のファンのみならず、国内外のメディア・有識者から称賛の声が相次いで寄せられている。負けは負けでもただの負けではない、実り多き敗戦となったようだ。 一方、今回の逆転負けを目の当たりにしたファンからは「5年前のコンフェデ杯イタリア戦を思い出すね」、「あの時も2点リードからやられたなあ」、「リード時の戦い方については何も変わらなかったのかな」といった声も少なからず挙がっている。 これらの声の主にとって、今回の敗戦は同じく2点リードから逆転負けを喫した「FIFAコンフェデレーションズカップ2013」グループA第2戦イタリア戦を想起させるものであるようだ。5年前と同じ轍を踏んでしまったことは、確実に今後の課題となってくるだろう。 日本代表にとって、課題も収穫も盛りだくさんの内容となったW杯2018年ロシア大会。ここで得た教訓をフルに生かし、4年後の2022年カタール大会では次こそ歴史を塗り替えてほしい。全てのファンが、そう願っている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年07月03日 06時00分
GOING-UP旗揚げ第2戦、“18歳の新星”井土徹也に中高年ヒール軍団が返り討ち!
GOING-UPプロレスリング『middle edge シリーズ vol.1』▽6月30日 東京・王子BASEMENT MON☆STAR 5月に開催された旗揚げ戦で、メインイベント終了後、“中高年を元気にする鬼将軍”ガッツ石島を襲撃しリング上を占拠した、藤原秀旺率いる中高年ヒール軍団アライバル。そこに助っ人としてさっそうと現れアライバルを蹴散らしたのが、GOING-UPを運営するHEAT-UPプロレスから参戦した“18歳の新星”井土徹也だった。 井土はガッツにタッグ結成をお願いし、アライバルとの抗争に身を投じる気持ちをアピールした。アライバルもこれを受け入れた。旗揚げ第2戦目のメインで、ガッツ&井土の世代間超世代タッグが登場することに決まった。相手は藤原と松崎和彦だ。藤原はかつて新日本プロレスやWWEで活躍したバッドニュース・アレンも腰に巻いたCCWカナディアンヘビー級王者。そして松崎は、あの元NWA世界ヘビー級王者ハーリー・レイスが7回防衛し、リック・フレアーらアメリカンプロレス界のレジェンドが歴代王者に名を連ねる、NWAミズーリ州ヘビー級王者だ。“番長”の異名を持っている。 団体側が藤原の放送禁止用語も含めた暴言や、暴走を危惧したのか『中高年的世直し〜越えろ!コンプライアンスの壁』というタイトルが付けられたこの試合。先手を許すまいと、井土は藤原が被っている謎の黒覆面を剥ぎ取り、マスクにストンピングの連打を放ち、マスクを客席に投げ捨てた。井土は不敵な笑みを浮かべながら、アライバルを挑発した。しかし、親子ほどの年齢差があるであろう若手レスラーに舐められるわけにはいかない。アライバルの2人は、“プロレス界の人間国宝”級のテクニックを誇る松崎のレスリング技と、藤原のラフファイトを繰り出した。これがまだキャリアの浅い井土にダメージを与え、パートナーのガッツにもタッチをさせる余裕を与えなかった。 ようやくタッチを受けたガッツは、ラリアットやWARスペシャルを繰り出し、アライバルの2人をブレーンバスターで投げるなど、桁外れのパワーを披露。息を吹き返した井土も綺麗なジャーマン・スープレックスホールドで藤原からあわやカウント3の場面を作った。しかし、最後はアライバルが凶器攻撃を駆使し、松崎の“伝統芸能”ネックブリーカードロップ、直下式ブレーンバスターから秀旺が100%メロ〜ンジュース(高角度パワーボム)を食らわせて万事休す。“悪い”大人の洗礼を浴びてしまった。 試合後、旗揚げ戦と比べて出番がなかったガッツがマイクを掴むと「藤原秀旺、おもしれえじゃねえかよ!次の7.29王子でまたやろうじゃねぇか!」と再戦をアピール。すると藤原は北斗プロレスの参戦が前から決まっているとしてこれを拒否。客を毒づいてから松崎と控室へ引きあげた。 ガッツは大の字になっている井土に「今日の負けぐらいでへこたれるな!若いお前がへこたれてて、どうやって中高年に元気を与えられるんだ!立て!」と井土に喝を入れた。藤波辰爾の飛龍革命のときを彷彿とさせる張り手を放つと、井土が間髪入れずに張り返して、2人でアライバルにリベンジする覚悟を満員のファンの前で示した。次回大会では松崎がパートナーを引き連れて来ることになりそうだ。180センチの長身と恵まれた体、甘いマスクを兼ね備え、インディープロレス界の近い将来を担う存在として注目されている井土にとって、アライバルとの抗争は乗り越えなければならない壁であることは間違いないだろう。 セミファイナルでは、新日本プロレスのLION'S GATEにも参戦しているHEAT-UPユニバーサル王者の兼平大介が、ノンタイトルながらマスクドミステリーとのインディーヘビー級対決が実現。最後はHEATクラッチで兼平がチャンピオンの意地を見せたが、次回はタイトル戦で見たいと思わせる好勝負だった。 またGOING-UPだけではなく、HEAT-UPでもさらなる活躍が期待されている大谷譲二は、ジョシュ・オブライエンと日米タッグを結成。最後はHEAT-UPの若手選手でサンボを習得した飯塚優に、ミスター雁之助から伝授された腕極めノーザンスープレックスホールドでフォール勝ち。息もぴったりの日米タッグは、今後もタッグを組む意向を明らかにしている。GOING-UPではIWA熱波軍以外に本格的なタッグチームがいない。大谷にとっては良いところに目をつけたのかもしれない。 全体的に中高年よりも若い選手の台頭が目立った旗揚げ第2戦だが、第1試合では元FMWの黒田哲広が、黒田と同じPWCにも所属していたベテランの渡辺宏志とマニアがうなる好勝負を展開。メインでは中高年ヒール軍団が、前回喧嘩を売られた18歳の井土を返り討ちにした。今回もメインの客層である中高年のファンからは「元気になれました」という声が聞かれた。 プロレス界において世代闘争は数多くの団体で行われてきたが、『中高年を元気にする』というコンセプトは新鮮だ。次回、中高年を元気にするのは、中高年の選手か?若い選手か?場内実況もあり、プロレス初心者にも分かりやすいGOING-UPは十分に化ける可能性を秘めている。取材・文 / 増田晋侍写真 / T-サモハン
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スポーツ 2018年07月02日 21時45分
WWE東京公演最終日、ヒデオが柴田勝頼に捧げるあぐらパフォーマンス!締めは中邑!
アメリカ・WWE『WWE Live Japan TOKYO』(最終日)▽6月30日 東京・両国国技館 観衆 8,329人 初日にWWEでは格上のシェルトン・ベンジャミンを破ったヒデオ・イタミ。最終日はさらに格上で、初日にダニエル・ブライアンと激闘を繰り広げたザ・ミズと対戦した。この日も205 Liveで見せているラフファイトは封印。逆にミズがヒールファイトに徹していた。場内は試合前から大ヒデオコール。これは昨年や今年の初日には見られなかった光景だ。初日にヒールファイトを封印し、本来の魅力であるKENTAスタイルの試合を見せたことをWWEユニバース(ファン)が受け入れたのかもしれない。 この試合が最もわいたのは、場外に投げられたヒデオをミズが追うと、ヒデオがすぐにリングに戻り“盟友”柴田勝頼のようにあぐらをかくパフォーマンスでミズを挑発したシーンだ。中邑真輔の移籍に伴い、新日本プロレスのファンも多くWWEの日本公演に足を運ぶようになったが、このシーンを見て涙を流す女性ファンもいた。 ヒデオと柴田は2005年、プロレスリング・ノアに参戦しタッグを結成したことから意気投合。柴田がフリーになってからも何度かタッグを結成している他、プライベートでも仲が良いことを公にしている。ヒデオがWWEと契約した際に柴田は「彼の長年の夢だった」とエールを送っており、この試合でのあぐらパフォーマンスは、現在長期欠場中の柴田に対するエールなのだろう。今回のツアーは「ヒデオ」というより、やはり「KENTA」の色が強い。 試合は、ミズのラフファイトに苦戦していたヒデオが連夜のgo2sleepを狙ったが、ミズはキャッチし足4の字固め。大ヒデオコールの中、ヒデオが切り返すと大歓声が沸き起こった。最後はミズのビッグブーツにヒデオが張り手を放って担ぐとミズが着地。そのままバックを取るが、ヒデオのカサドーラで丸め込まれ3カウント。ヒデオが連夜の金星を挙げた。 ヒデオ勝利に沸く会場のスクリーンには、NXTのロゴがスクリーンに映し出され、スターダムを退団したばかりの紫雷イオが登場した。昨年は同じく元スターダムのカイリ・セインがスクリーンに登場し、WWEとの契約を発表したが、イオはリング上でマイクを握った。 「WWEユニバースのみなさん、はじめまして。紫雷イオです。きょう会場にいらしてるみなさん、私のことご存知でしょうか?皆さん!お待たせしました。この夏より、私はWWEに入団致します!」と入団発表。「この、世界一のリングで、私はこれから輝いていきます。みなさんぜひ、私と一緒に、夢を見てください。どうぞ楽しみにしていてください。よろしくお願いします」とファンに自ら報告した。カイリはウェルカムモードで、すでにSNSでイオの入団を歓迎している。アスカとは姉の紫雷美央も含めて、かつてともに行動をしていたが、喧嘩別れのような形(イオはスターダム移籍が原因)で終わっているだけに、今後の動向が気になるところだ。 そのアスカは、カーメラが保持するスマックダウン女子王座に挑戦。日本時間16日に開催される次回PPV『エクストリーム・ルールズ』でも挑戦が決定しているため、前哨戦の意味合いも込められたマッチメイクだったが、カーメラはアスカに場外でイス攻撃を放ち反則負けを喫した。反則による王座移動はないという大昔から続いている「アメリカンルール」により、アスカは王座奪取に失敗した。最後はカーメラにハイキックを放ち、16日のタイトル戦に向けて爪痕を残した。 中邑真輔欠場に伴い、メインはAJスタイルズのWWE王座に、ダニエル・ブライアンと、サモア・ジョーが挑戦する3WAYマッチに。AJはジョーのパワーファイトにまたもや苦戦するが、これを救ったのはなんと中邑だった!試合終盤、ジョーがコキーナクラッチを決めたところで中邑が乱入。カットしようとした。ジョーは中邑の松葉杖を取り上げたが、この隙を突いて中邑が急所攻撃!AJがジョーに連夜のフォノメナール・フォアアームをズバリと決めて王座防衛に成功した。 AJとギャローズ、アンダーソンはバレットクラブ時代のお約束・ウルフパックでタッチし、中邑に敬礼。昔の新日本の空気が漂う中、中邑は「アンダーソン、ギャローズ、AJスタイルズ、今夜は勝てたのはシンスケナカムラのおかげだ。ノースピークジャパニーズ。次回僕が日本に来る時はこのベルトを巻いて、もしくはここで巻くことを願って、再びこの両国のリングで試合をしたいと思います。まだWWEが日本に来る時は、WWEユニバースのみなさま、この両国にカモーン!」と叫んだ。最後は『イヤァオ!』の大合唱で中邑が締める形で、今年のWWE東京公演は幕を閉じた。 次回は8.31エディオン・アリーナ大阪(大阪府立体育会館)で『WWE Live Japan OSAKA』が開催される。ロンダ・ラウジー、ロマン・レインズ、ブラウン・ストローマン、フィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)ら、ロウ所属のスーパースターが来日すると発表されている。“なんばから5分で行けるニューヨーク”も盛り上がるのは間違いないだろう。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2018年07月02日 21時15分
WWE東京公演初日、AJとジョーが中邑真輔欠場を吹っ飛ばすど迫力な好ファイト!
アメリカ・WWE『WWE Live Japan TOKYO』(初日)▽6月29日 東京・両国国技館 観衆 7,081人 世界最大のプロレス団体WWEが今年も日本にやって来た。今回は『スマックダウンLIVE』というサブタイトルもつけられ、WWEのロゴの赤いラインが青になるなど、スマックダウン仕様。もちろん選手もスマックダウンの所属選手に205 Liveの選手を加えた編成で来日。収録の都合もあり、スマックダウン勢が来日できるのは、日本時間の木曜の夜。試合は金曜と土曜に限られている。 今年の東京公演の目玉はAJスタイルズと中邑真輔のWWE王座戦だったが、直前に中邑が警察犬に噛まれて負傷し、ジェフ・ハーディーの持つWWE USヘビー級選手権への挑戦をキャンセル。凱旋すら危惧されていたが、前日に無事帰国し、取材にも応えていた。しかし…。 第2試合終了後、中邑のエントランステーマがヒットし、中邑が松葉杖を付きながら入場した。リングインし、マイクを握ると「帰ってきたぜ!トーキョー!こんな姿になって。僕にとっては2年ぶり。この両国国技館で、ザ・ロックスター、キングオブストロングスタイル、シンスケナカムラの、クリーンで正々堂々としたファイト(場内爆笑)を皆さまにお見せすることができなくて、本当に、悔しいワン!」と犬ネタを盛り込みながらあいさつした。 これにはさすがに、一部からブーイングも出ていた。さらにスピーチを続けているとサモア・ジョーのエントランステーマがヒットし、ジョーは中邑をマイクで挑発。すると中邑は「ジョー、ビコーズ、アイノースピークイングリーッシュ!(英語は話せない)」とWWEユニバース(ファン)と大合唱。これにキレたジョーは「ホントに?」と日本語で答えると、中邑の足を蹴り上げ倒すとスリーパーで締め上げた。ここでAJスタイルズがリングに現れ、ジョーの挑戦を受諾しメインのカードが変更されることが決まった。 AJ対中邑がまた日本で見られるという期待があっただけに、若干の不安はあったが、WWEユニバース(ファン)はどんなカードになっても楽しもうという気持ちで会場に足を運んでいる。メインが始まる頃にはカード変更によるアレルギーはほとんどなかったように見えた。そして、代替カードというにはあまりにも壮絶な試合をAJとジョーがジャパニーズスタイルで応えてくれたのも大きい。 ジョーのパワーは故・橋本真也さんを彷彿とさせた。2人とも日本マットでの経験もあるだけに、レスリングの攻防も見応え十分。最後はマッスルバスターを狙ったジョーに対し、AJはエプロンに着地。見事なタイミングでフェノメナール・フォアアームを決めて3カウントを奪取。両国国技館への凱旋マッチを最高の形で締めた。 初日のベストバウトは、ダニエル・ブライアンとザ・ミズのシングルマッチではないだろうか。第4試合にラインナップされたこの試合は、ブライアンのジャパニーズスタイルにミズがアメリカンスタイルで渡り合い、中身の濃い試合に。ブライアンはインディアンデスロックからそのまま回転してフォールを狙ったり、ミズの攻撃を首4の字固めで切り返すなど、テクニシャンぶりを発揮した。 最後はミズがローキックを連打したが、ブライアンがドラゴンスクリューからバズソーキックで倒し、ニープラスを発射。これを避けたミズが必殺のスカル・クラッシング・フィナーレを仕掛け、フォールしたがなんとカウントは2。勝機と見たミズはブライアン目掛けて走り込むが、ブライアンはカウンターのジャンピングニー・プラスをベストタイミングで炸裂させて、21分52秒の激闘を制した。YES!!コールが久々に日本でも響き渡った。 その他、アスカはナオミとのコンビで快勝。ルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンはスマックダウンタッグ王座奪取にあと一歩のところで失敗した。軽量級ブランド205 Liveで、クルーザー級王座に狙いを定めヒールに転向したヒデオ・イタミはヒールファイトを封印し、古巣ノア時代のKENTAスタイルで、元鈴木軍で格上のシェルトン・ベンジャミンと対戦して金星をゲット。王座獲りと丸藤正道とのライバル対決(9月1日、ノア両国大会)に向けて弾みをつけた。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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