池谷はグレート・サスケと共に、KUSHIDAを相手に銀牙プレスの試作型を披露。リングを背にトップロープに立ち、ひねりを加えて背中からKUSHIDAの上に落下。体操風に言うなら「後方伸身宙返り二分の一ひねり落ち」で、多大なるダメージを与える秘技だ。食らったKUSHIDAは悶絶し、リング上で天を仰いだ。
銀牙プレスの語源となった「ギンガー」は、体操の鉄棒技ギンガー宙返り(懸垂前振り後方屈身宙返りひねり懸垂)。池谷のマスクマンとしてのリングネーム「池谷銀牙」の語源でもある。ドイツのエバーハルト・ギンガー氏が発表者で、体操の鉄棒では花形とされる難易度Cの手放し技。銀牙プレスもそのルーツに恥じない華を持った技で、プロレス史にその名を刻むのは間違いない。
サスケは「食らったらひとたまりもないでしょう」と太鼓判。池谷自身も「これまでに食らったことのない技になるはず。覚悟しておけ!」とM軍撃破に自信満々だ。
池谷の美技が完成した時、新たな伝説が誕生する。
(写真(1)=池谷はコーナー最上段から月面宙返りの要領でダイブ。美しいフォームだ)
(写真(2)=仰向けになった相手の位置を目視で確認)
(写真(3)=相手に背面アタック。ドスンという音と共に、KUSHIDAの苦しげな声が漏れた。池谷の超絶美技にサスケ(奥)も満足げだ=26日、都内のハッスル道場)