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新日本プロレス 長州力と藤波辰爾の覇権争いぼっ発か

 新日本プロレスの“革命戦士”長州力と1・4東京ドーム大会でレジェンドに参加することになった“ドラゴン”藤波辰爾が26日、都内で会見した。犬猿の仲と言われる2人のツーショット会見は、わずか3分で対面終了。いまだに埋まらぬ溝があることをうかがわせたが、1・4を前に2人が抱える危険な火種はそればかりではない。なんと、舞台裏では覇権争いさえぼっ発しかねない緊張状態なのだ。
 数々の名勝負数え唄を繰り広げてきた昭和の名優の危険なツーショットだった。
 新日プロが誇る伝説レスラーによるユニットのレジェンドを率いる長州と、東京ドーム大会で同ユニットに緊急参加することになった藤波。永遠のライバル2人はこの日、同社の菅林直樹社長立会いの下、会見に臨んだ。
 会見場となった都内のサムライTVで2人は、藤波が新日プロを退団した昨年6月以後初めて顔を合わせた。公の場では2006年の1・4東京ドーム大会の以来となる対面。だが、2人は笑顔ひとつなく異様なピリピリムードを漂わせた。

 緊張が張りつめたのも当然。藤波が会見に30分遅れで到着したこともあってか、2人の間の空気はドンヨリしていた。待たされた格好となった長州は「キレてない」ものの、殺気立ったオーラを全開。レジェンドと共闘する藤波について「サプライズにしたかった」「まあ、藤波さんには藤波さんの考えがあるだろうし」などと、どこかよそよそしい態度だった。
 一方の藤波も「こうやって会うより、当日行き当たりバッタリで顔を合わせた方が良かったかも」「組むより反対に向き合う方が良いかもね」などとネガティブ発言に終始。さらには写真撮影の握手さえも拒否するほど。せっかくのそろい踏みにもかかわらず、結局3分間2人が相容れることはなかった。
 不安を残したまま1・4決戦に突入することになったが、実は2人が抱える問題はそれだけではない。菅林社長が虚ろな眼差しでポツリと漏らす。
 「われわれには試合までに解決しないといけないことがまだあります。ひとつはどっちを先にコールするか。この2人は過去にコールの問題で試合自体が流れてしまったこともありましたから、それだけ大変なことなんです。2人ともビッグネームで歴史がありますからね」
 不穏な雲行きのまま決戦を迎える長州と藤波。過去の「かませ犬」発言をはじめとする2人の戦史に1・4でまた新たな1ページが刻まれようとしている。

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