アングル撃破に準備万端だ。この日から地元の千葉・東金アリーナで2日間のレスリング合宿に入った永田。付け人の裕次郎と平澤光秀、さらには2000年シドニー五輪レスリング銀メダリストで実弟の永田克彦とともにレスリング特訓を行った。
まずはじめに1996年アトランタ五輪レスリング金メダリストのアングルとの闘いを想定したグラウンドの攻防をチェック。さらに「アングル攻略のカギは2つ」と分析する永田は、アングルの2大必殺技「アングルスラム」「アンクルロック」への対応法を幾度となく練習した。
やはり一番警戒するのはアングルの代名詞ともいうべき「アンクルロック」。21日の会見でアングルから「アンクルロックでユージの足を破壊する」と予告されたこともあり、永田は「アレで試合が終わるのだけは避けたい」とかなり危機感を募らせている。だが、そのアンクルロックが勝負の分かれ目でもあるという。
永田は「例えアンクルロックで捕獲されても終わりじゃない。アレをエスケープするんじゃなくて、むしろナガタロックで返す術だってある」と不敵な笑み。また、アングルスラムについても「あの技は抱え上げたときにスキができる。あんなのヒザで顔面を打ち抜きゃいいんだよ」とキッパリ。アングルの2大必殺技を完封することで「負けることはない」というのだ。
アングル対策だけではない。フィニッシュとなるエクスプロイダーやバックドロップに磨きかけるため、スープレックス特訓も敢行。自信みなぎる永田からは「ナガタロックで決まらなきゃ、とにかくブン投げて息の根を止めるまで」と堂々の爆殺予告まで飛び出した。
決戦のゴングまであと1週間。盤石の態勢が整ったミスターIWGPは「絶対この手でベルトを取り戻す」とあらためて至宝奪還を約束した。