マット界の名ゼリフ製造機がまたプロレス史に刻むひと言を吐いた。
レジェンド長州が名言を発したのは新日プロ年内最終興行の後楽園ホール大会でのこと。この日は来年1・4「レッスルキングダムII」東京ドーム大会で対戦する新日プロきってのドヒール軍団GBH軍と全日プロの最凶軍団VMが視察に訪れ、ヒール連合軍から過激挑発を受けた。
試合前にVMの“brother”YASSHIから「老人レスラー」「出戻りレスラー」などとバッシングされ、かなりご立腹。入場するや「コォノヤロッ!」と雄たけびをあげ、GBHの真壁刀義&矢野通をリキラリアート、ストンピングで一気に襲撃した。
序盤こそ熟練された試合運びで優位に進めたものの、試合は思うようにいかない。最後まで見せ場も少なく、ついにはタッグを組んだAKIRAが捕まり、矢野の鬼殺しで沈められた。不完全燃焼のまま試合を終えたことでフラストレーションが蓄積したのか、珍しくマイクを要求。眉をひそめ、こう言ったのだ。
「1月4日、キレるぞ!待ってろよ、キレるぞ!!」。長州といえば、1995年9月の対UWFインターナショナル対抗戦を前に安生洋二に「オレをキレさせたら大したもんだよ」と言い放った、いわゆる「キレてないですよ」発言が有名だが、なんと、今回はその長州が自ら「キレる」と“プッツン予告”してみせたのだ。
これまでも「かませ犬」「クソぶっかけてやる」「またぐなよ」など数々の名言を残してきた。今年も7月にIWGPヘビー級王者の永田裕志に挑戦した真壁刀義に対し「オマエが勝ったら坊主にしてもいい」とリップサービスしたばかり。クリスマスイブだったこの日の「キレる」発言は、会場に駆け付けたファンに長州サンタからの思いもよらぬクリスマスプレゼントとなった。
1・4ドーム決戦ではお年玉がわりのプッツン長州が拝めるのか。長州名ゼリフ劇場から今後も目が離せない。