何気にYouTubeショート欄を見ていたという北村は、「私は最早この世にはいない事になっていた」と経緯を説明し、「今ここに居る私は誰だろう。個人的には不愉快極まりない」と怒りをあらわにした。そして「私が亡き後、世間はこうした映像を、今私が見ている様に当然の事として受入れるだろう」と私見を述べ、「これは私だけの問題ではないのです。メディアやSNSの世界は正に玉石混淆なのです」と釘を刺した。
この投稿はSNS上でも話題になり、「知らない間に死亡説が浮上していて、それを知った時のショックは計り知れない」「不謹慎極まりない」「これはネットリンチ。出どころは面白半分だろうけど、見つけた当人の気持ちを考えて」といった同情する意見が寄せられた。
また、北村は死亡説を拡散するショート動画を接写した“証拠写真”も添付し、「固定観念から脱却し知見を養い多角的な情報収集を常に怠らず、正しい判断力を養う様、努めなければなりません」と訴えかけた。
その9月25日、北村は90歳を迎えている。
「北村が78歳となる2013年10月に、ステージ4の前立腺がんと診断され、摘出手術を受けています。術後の経過が良好で翌年に現場復帰を果たしましたが、2023年5月にはすい臓に8mmの腫瘍が発見され、同年7月に重粒子線治療を受けるなど闘病生活を送ってきました。高齢なこともあり、近年は仕事をセーブしつつもパソコンを駆使するブログでは日常生活を写真つきで投稿しています」(芸能ライター)
冒頭の投稿の2日前には、千葉県の病院でMRI検査を受けたと報告。ブログには複数枚の写真が掲載され、闘病生活を送りながらも元気そうな様子がうかがえる。
「北村といえば、1997年放送のフジテレビ系ドラマ『踊る大捜査線』シリーズでの“スリーアミーゴス”・神田総一朗署長役でブレイクした遅咲きの俳優です。1961年に文学座の演劇研究所1期生となり俳優としてのキャリアは非常に長く、NHKの大河ドラマにも数多く出演する芸歴60年以上の大ベテランです」(テレビ関係者)
2024年12月、最新作映画「踊る大捜査線N.E.W.」が2026年に公開されることが発表され、オールキャストの出演が濃厚視されている。90歳を過ぎた北村のユーモラスな演技が映画館で上映される日を待ちわびたい。