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オリックスBクラス確定も、“何かを起こす男”ルーキー福田周平がプロ初ホームラン!

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福田周平(オリックス)右はロメロ

オリックス 5-8 福岡ソフトバンク(23回戦)
※オリックス8勝15敗
▽25日 京セラドーム大阪 観衆 19,351人

 試合前、福良淳一監督が今シーズン限りで退任することが球団から発表され、3連敗中のチームは、比嘉幹貴、山崎勝己、武田健吾を登録抹消。ファームから青山大紀、齋藤綱記、飯田大祐の3選手を昇格させ大幅に入れ替えて臨んだ一戦。

 しかし、首位の西武を6ゲーム差で追撃し、6連勝中と好調な状態で京セラドームに乗り込んできた2位のソフトバンクに対し、オリックス先発のローチが先頭打者の上林誠知に22号ソロを打たれ先制を許すと、柳田悠岐にもタイムリーを打たれ1回に2点を失う。オリックスも2回にソフトバンク先発の東浜巨から、大城滉二がタイムリーを放ち1点差に迫るが、5回、ローチがグラシアルのヒット、柳田のタイムリー三塁打、さらにデスパイネに二者連続タイムリーを浴びたところでKO。降板後、ローチは「なんとか抑えたかった」とコメント。きょうの内容次第では来季の契約も考えられただけに、ショックが隠せない様子だった。続く青山は高田知季に2点タイムリーを打たれ、送りバントの1つしかアウトを奪えず1死2、3塁のピンチを作って左腕の齋藤に交代。齋藤は上林を三振に、牧原大成を二ゴロに打ち取る好投でこの回を4失点で食い止めた。

 オリックスはその裏2点を返すが、6回には吉田一将がデスパイネに27号2ランを打たれ5点差に。何とか意地を見せたいオリックスの心をへし折るかのような一発に京セラドームのオリックスファンからため息が漏れていたが、“何かを起こす男”福田周平が8回、左腕のモイネロからライトスタンドに飛び込むプロ初ホームラン。これには「福田は野球を知っている」とルーキーながらも評価していた福良監督も思わずニッコリ。試合後も「良かったですね。初ホームラン。(長打は)あまり期待してないんですけどね。ガハハ」と福田の初ホームランを祝福していた。

 打線は最終回も五十嵐亮太を攻めて、大城のタイムリー三塁打で3点差まで迫り、ソフトバンクの守護神、森唯斗を引っ張り出したが、小田裕也が11球粘るもファーストフライに倒れて万事休す。チームは4連敗。CS(クライマックスシリーズ)進出の可能性が完全消滅。Bクラスが確定した。福良監督は「残り…ホーム4試合でお客さんに喜んでもらえるような試合をするしかない」と残り試合に対する気持ちを明らかにしている。

 プロ初ホームランを放った福田は「打ったのは真っ直ぐです。打った瞬間に行ったと思いました。今シーズン終わるまでに、本塁打のところに数字を載せたいと思っていたので良かったです。ファールで切れるという感じはなかったですね。(コンパクトに打った?)コンパクトならホームランにならないでしょう。すべてが合わさってのインパクトでした(笑)。(記念の)ボールは実家に送っておきます(ニヤリ)」。いつでも平常心を保つことを心がけている福田だが、やはり嬉しかったのだろう。駐車場で改めて祝福すると白い歯を見せて喜んでいた。阪急OBの福本豊氏も福田を気にかけているようで、「福本さんの現役時代の映像は見たことがないんですけど、いらした時は走塁のアドバイスをいただいてます」という。福良監督が最後に残した遺伝子は来季さらなる飛躍を遂げるはずだ。

取材・文・写真 / どら増田

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