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崖っぷちのオリックス、機動力と中継ぎ陣の好投で“苦手”楽天に逆転勝ち!

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福田周平

オリックス 5-3 東北楽天(22回戦)
※オリックス8勝13敗1分け
▽18日 京セラドーム大阪 観衆21,900人

 オリックス先発、松葉貴大は2回、楽天打線を相手に1死満塁のピンチを招くと、山崎剛に走者一掃の適時三塁打を打たれ3点先制されてしまう。3試合連続で四球からの失点に、松葉は「2回、フォアボール後の初球を痛打された場面は反省しなければいけません。それでも直後に野手陣が逆転してくれて、楽な気持ちで投げることができました。次のチャンスがあれば、もっと長いイニングを投げられるようにがんばります」と反省のコメント。

 4回の打球処理の際に右股関節付近に違和感を感じたため、大事をとって5回で交代となり、大阪市内の病院に直行した松葉だが、受診の結果、エコー、MRI検査で特に異常は見られなかったとのこと。シーズン終盤になって先発投手陣の離脱が続いているだけに、心配である。

 松葉のコメントにもあるように、打線は楽天先発の安樂智大を3回に捕らえて、先頭の若月健矢の三塁打に始まり、宗佑磨、福田周平、ロメロの3者連続タイムリーで同点に追いつくと、吉田正尚の四球を挟んで、中島宏之のヒットで無死満塁のチャンスを作り、T-岡田が「みんなに乗せられて打てました」という適時二塁打で、2点を追加。逆転に成功する。

 6回から継投に入ったオリックスは、吉田一将、澤田圭佑、山本由伸、増井浩俊が無失点リレーで2点差を守り切り、オリックスが逆転勝ちを収めた。松葉は2勝目。“神童”由伸は札幌ドームの151キロに続いて、150キロのカットボールを披露し、久々にホールドポイントがつき、“守護神”増井もリーグトップを走る32セーブ目を記録した。

 野手では、宗、福田、大城滉二、安達了一と、走れる選手がしっかり盗塁を決めて、福良淳一監督が求めている機動力野球が発揮された試合となった。特に“クールなルーキー”福田はバッティングも復調し、この日2安打の活躍で打率を.270に乗せている。

 試合後、福良監督は「5点のイニングはいい攻撃ができた。1、2番がいい働きをしてくれた」と宗、福田を評価。続けて、「点を取られた後、すぐに反撃できて良かったです」と四球を挟む6連打で逆転した3回の攻撃を振り返っていた。また、松葉に関しては「5回3失点。ゲームは作ったんじゃないですか」としながらも、四球からの失点には渋い表情。継投に関しては「ウチは中継ぎ陣で勝ってきたわけですから、中継ぎ陣を信頼して6回から継投に入りました」と語り、「明日も取りに行きます」と最後はいつものように、気持ちを入れ替えていた。

 現状、オリックスがCSに進出するには、引き分けがないと仮定すると、残り11戦を全勝した場合、勝率が.5144となり、3位の日本ハムが残り16試合を5勝11敗で勝率が.5142となるので率で上回ることができる。かなり厳しい状況であることに変わりはないが、オリックスが連勝すれば日本ハムに圧力をかけることができるのは間違いない。「そう簡単には決めさせない」という気持ちを見せるには連勝して行くしかない。

文・写真 / どら増田、舩橋諄

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