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オリックス担当記者が分析、思いはそのままに…来季へ舵を切ったチームの方向性

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福良淳一監督

▼9月11日〜17日 オリックス・バファローズ戦績
【対埼玉西武ライオンズ ほっともっとフィールド神戸】
11日
●松葉貴大 0-7 多和田真三郎○
12日
○東明大貴 7-0 榎田大樹●
【対北海道日本ハムファイターズ 札幌ドーム】
14日
●ローチ 3-4 ロドリゲス○
15日
○山岡泰輔 10-0 有原航平●
16日
○西勇輝 8-4 マルティネス●
17日
●山田修義(先発は榊原翼) 2-4 上沢直之○

※131試合59勝67敗5分け、パ・リーグ首位の埼玉西武ライオンズと17ゲーム差、CS圏内3位の北海道日本ハムファイターズと9.5ゲーム差の4位。今シーズン残り12試合。

 オリックスは17日現在、9月の戦績が6勝7敗と1つ負け越している。“たられば”は禁物かもしれないが、ほっと神戸の楽天戦、ヤフオクドームのソフトバンク戦を連敗ではなく、連勝していれば、日本ハムとの4連戦も違ったシチュエーションで迎えることができたのではないだろうかと悔やまれる。

 今シーズンを5割で終えるには残り試合を10勝2敗とこちらの目標も厳しいものとなった。監督、選手はもちろんチームから「今年はもう…」という声は出ていないが、17日に高卒2年目の榊原翼を先発に起用。試合後、指揮官は好投を見せた榊原を「次もある」と試合には敗れたにもかかわらず、笑みを交えながら高評価。これを機に「可能性が少しでもある限りは…」という思いはそのままに、チームは来季に向けて舵を切って来るだろう。

 「中長期的に強いチームを作って行ってもらいたい」というのは福良監督が監督就任挨拶でオリックス東京本社に宮内義彦オーナーを訪ねた際、オーナーが会見で述べており、「チームを強くするには少し時間がかかるのではないかと思っている」とも話していたことから、球団の続投要請に関しては、ある程度順位が固まった時点で、「チームにとって」ベストな選択を指揮官自らの口から明らかにしてくれるはずだ。辞めることだけが責任の取り方ではない。ただ、続投するにしても代行時代を含めた4年間の検証と改善すべき点は改善する必要がある。

 チームは札幌から移動日なしで、18日から京セラドームで楽天と2連戦。中2日を挟んで22日にヤフオクドームでソフトバンクと対戦し、24日から京セラ4連戦を行う。5位ロッテとは2ゲーム差をつけているが、オリックスのほうが8試合多く消化しており、CS進出の微かな可能性もロッテのほうが高いのだ。2年連続で4位になるには4ゲーム以上は離しておきたい。下旬からは離脱組が復帰するのではとの情報もあり、“神童”山本由伸と“守護神”増井浩俊のタイトル争いとともに、来シーズンを見据えたオリックスの試合を楽しませてもらいたい。

取材・文・写真 / どら増田、舩橋諄

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