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“神童”打たれたり!オリックス先発、東明好投もまさかの逆転負け

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山本由伸(オリックス)

オリックス ●3-6〇 東北楽天(23回戦)
※オリックス8勝14敗1分け
▽19日 京セラドーム大阪 観衆 24,311人

 オリックスは、セットアッパーの“神童”山本由伸がまさかの乱調で、前夜とは反対に逆転負けを喫してしまった。

 オリックス先発の東明大貴は今シーズン最長となる7イニングを投げて、90球、4安打、4三振、1失点とテンポが良い好投を見せる。この東明の好投に打線も応えて、楽天先発の辛島航から4回にはロメロが23号ソロ、5回には中島宏之が4号ソロ、さらに若月健矢にもタイムリーが生まれて3点を援護する。東明は「先頭バッターを抑えることを意識してマウンドに上がりました。リズムよく投げられたと思いますが、最後の連打は反省しなければいけません。それでもゲームを作ることができてよかったです」と投球を振り返っている。

 しかし、オリックスの生命線となっている“方程式”がこの日は崩壊。いつものように8回に登板した“神童”由伸は、先頭の今江年晶にヒットを打たれると、田中和基、八百板卓丸に連続四球を与えてしまい無死満塁のピンチを招くと、ウィーラーの叩きつけるような打球は内野を抜けてセンター前へ。これで同点に追いつかれると、銀次に5号3ランを浴びて“神童”がまさかのKO。試合はこの3点差を楽天のリリーフ陣が守り切り、前夜とは逆の展開で、オリックスが京セラドーム最後の楽天戦を後味の悪い逆転負けで終えた。

 試合後、福良淳一監督は「東明は良かったですね。よく頑張った」と先発した東明の好投を評価。由伸に関しては「きょうはコントロールがねぇ…フォアボール出すピッチャーじゃないんですけどね」とまさかの乱調に首を傾げていた。最後は打線について、「強いて言うならなら6回ですかね。あの回に点が入っていたら流れが変わっていたかもしれない」と悔やんでいた。乱調だった由伸はマウンド上で自身も首を傾げる場面があったが、短期間で修正する力がある選手なだけに、新人王へ向けて“神童”の次回登板に期待したい。

 次戦は22日に福岡ヤフオクドームでソフトバンクと対戦する。

文・写真 / どら増田、垪和さえ

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