CLOSE
トップ > 社会 > 女性初、高市首相誕生で女人禁制の土俵問題が再熱か 過去には「女性は土俵から降りてください」で批判殺到

女性初、高市首相誕生で女人禁制の土俵問題が再熱か 過去には「女性は土俵から降りてください」で批判殺到

pic pic

高市早苗氏の公式ホームページより

新しい自民党総裁に高市早苗氏が選ばれた。10月中旬召集の臨時国会で新首相に指名され、日本初の女性首相になる見通しだ。

女性の首相が誕生することで再び話題となるのではとささやかれているのが、「女性」と「土俵」の問題だ。時の総理大臣は土俵に上がって表彰状を読み上げ、約40キログラムある内閣総理大臣杯を優勝した力士に手渡すのが恒例行事となっている。だが「女性は土俵に上がってはいけない」との公益財団法人日本相撲協会のしきたりがある。これまでも元内閣官房長官森山眞弓氏、初の女性知事となった元大阪府知事の太田房江氏が表彰時に土俵に上がることを拒まれた経緯がある。

では、土俵の女人禁制の理由は何だろうか。大きく2つあるといわれ、1つ目は大相撲には土俵が神聖な場所であるという考え方があり、女性が土俵で戦うことは伝統に反するとされていること。2つ目は血の「穢(けが)れ」の意識があり、月経の血を穢れと見なす考え方がある。

2018年4月、京都府舞鶴市で開催された「大相撲舞鶴場所」において、舞鶴市長が土俵の上であいさつを述べていた最中、クモ膜下出血を発症して意識を失い、転倒した。観客として会場に居合わせた女性看護師たちが、救命処置を行った。その際、日本相撲協会の行司が「女性は土俵から降りてください」と発言。「女性差別だ」「人命軽視ではないか」などの批判が集まり、同協会は「人命にかかわる状況には不適切な対応」であったとして謝罪した。その後、大相撲における「女人禁制」という伝統と、女性差別をめぐって議論になった。

最近では2025年1月に石破茂首相が内閣総理大臣杯を自ら手渡したが、閣僚や官房副長官が代理で授与することが多い。高市氏が土俵上での直接の手渡しを強く希望すれば、また問題が再熱するかもしれない。

関連記事

タグから探す


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグいま話題のキーワードはこちら!