大相撲
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スポーツ 2023年09月20日 15時30分
大関・貴景勝の相撲に「消極的すぎる」と批判 格下相手にぶつからず? 取り直し判定への疑問も
19日に行われた大相撲9月場所10日目。今場所7勝目を挙げた大関・貴景勝の相撲が物議を醸している。 前日まで「6勝3敗」の貴景勝はこの日、「5勝4敗」の平幕・宇良と対戦。立ち合い強く踏み込んだ貴景勝は一気に宇良を土俵際へ追い込んだが、宇良も土俵外へ飛び出ながらいなしを狙い、両者は同時に土俵外へ。行司軍配は宇良に上がったが、物言い・協議の結果同体取り直しとなった。 迎えた取り直しの一番、宇良は立ち合いで右足を踏み出し頭から当たりに行った。一方、貴景勝は突っ込んできた宇良の両手を頭で押さえると、わずかに後方に下がりながらはたき込みを繰り出し、宇良はほとんど何もできないまま地面へ転がされた。取組時間わずか1秒ほどの決着に、場内からは「あ~」というような声も上がっていたが、貴景勝は特に顔色は変えずに取組後の一礼を行った。 >>大相撲、貴景勝戦前のヤジに場内ドン引き?「邪魔するなら帰れ!」一部客の行動に批判、取組にも影響か<< この貴景勝の相撲を受け、ネット上には「大関なのに相撲が逃げ腰過ぎてガッカリ」、「取り直しのせいか知らないけど消極的すぎるだろ」、「格下をいなすような相撲なんて一体誰が見たいのか」、「現地客も失望してため息ついてるじゃないか」といった批判が上がった。 一方、中には「今日の貴景勝が叩かれるのは納得いかない」、「あからさまに変化したわけでもないのに何が不満なんだ」、「宇良が頭低く下げ過ぎて墓穴掘っただけだろ」、「相手の圧力を利用するのも相撲の技術では?」といった批判への苦言も見られた。 「取り直しの一番の内容が物議を醸している今回の対戦ですが、取り直し判定自体にも疑問の声が寄せられています。貴景勝は宇良を土俵外へ出そうとする際に飛びながらの叩きを食らい地面へ落ちましたが、リプレーでは貴景勝が地面へ落ちる前に宇良は空中で両足の甲が返った状態、いわゆる死に体となっていたようにも見えました。審判団は同時という判断を下しましたが、ファンの間では宇良の体が先に飛んでおり貴景勝勝利が妥当だったのではという見方もされています」(相撲ライター) 取組後に応じた取材では「あまり覚えていない。負けはないと思った」と淡々と振り返ったという貴景勝。物議を醸した一番を制したことで勝ち越し、カド番脱出へリーチをかけている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年08月28日 20時00分
元横綱・白鵬、伯桜鵬の来場所方針に批判「再起不能になりかねない」 左肩故障の回復遅れ深刻も休ませない?
7月場所で千秋楽まで優勝を争い、「11勝4敗」の好成績をマークした平幕・伯桜鵬。27日に伝えられた師匠・宮城野親方(元横綱・白鵬)のコメントが物議を醸している。 報道によると、白鵬はこの日都内で行われた日本産業精神保健学会の講演会後に取材に対応。その中で、左肩故障を抱えている伯桜鵬について「リハビリをしても良くならなかった」、「(手術を)したらしたで長引くだろうし、若いから万全でいってほしいという思いもあるし…。今のところは(様子を見る)」と現状を説明したという。 4月に左肩を痛めている伯桜鵬は5月、7月場所は同箇所付近をテーピングで固めた状態で土俵に上がっていたが、7月場所後に行われた夏巡業(7月29日~8月27日)は「左肩関節亜脱臼のため1カ月の休養加療を要する」との診断書を相撲協会に提出し休場。この間行った治療では思うように回復は進まなかったようだが、宮城野親方は当面は状態を見ながら稽古させ9月場所に臨む方針だという。 >>横綱・白鵬に貴乃花親方が激怒「一番後ろに行け!」 大麻解雇・貴源治が巡業中のトラブルを暴露、その後も遺恨は残り続けた?<< 宮城野親方のコメントを受け、ネット上には心配の声が寄せられたが、中には「様子見で9月場所出すのはマズい、今すぐ考え直せ」、「強行出場で悪化させる方が影響長引くのでは」、「先場所終盤みたいに思い切り強打でもしたら再起不能になりかねないぞ」といった指摘も見られた。 「現在20歳の伯桜鵬は2023年1月場所で幕下15枚目格付出としてデビューし、翌3月場所で新十両、同7月場所で新入幕とスピード出世中の力士ですが、これまでの報道では左肩故障は中学時代からの古傷だと伝えられています。また、7月場所12日目の小結(現平幕)・阿炎戦では、相手を押し出した際に転倒し左肩を地面に強打。右手で左肩付近を押さえながら顔をしかめた伯桜鵬は、立ち上がるまでに10秒ほどかかるなど同箇所を悪化させたような様子を見せていました。元々ダメージのあるところに強い衝撃を食らったことで、故障がこれまでよりも重くなっている可能性もありますが、このまま9月場所に出場させるとさらに深刻化するのではと不安視しているファンも少なくないようです」(相撲ライター) 左肩故障の治療に専念する分、相撲をとる稽古などもほとんど行えていないことが予想される伯桜鵬。コンディション、実戦勘ともに今一つの状態といえそうだが、宮城野親方はこのまま9月場所に伯桜鵬を出場させるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年08月18日 17時30分
元妻変死報道の嘉風、トラブル続き? 出身県PRで大怪我し引退、訴訟 元妻の実子暴行も問題に
大相撲・二所ノ関部屋の部屋付き親方を務めている元関脇・嘉風(現中村親方)。18日に報じられた元妻の変死報道はファンに衝撃を与えた。 8月18日、ニュースサイト『集英社オンライン』が報じたところによると、7月21日、都内のマンションの一室で男女2人が胸から血を流して死んでいるのが見つかったという。男性が許可を得て所持していた猟銃1丁が現場で見つかったことから、警察はどちらかが発砲して相手を殺した後に自殺を図ったとみて調べているというが、亡くなった女性は嘉風の元妻だったという。 また、同記事では取材に応じた嘉風が「今年の3月に離婚をしており、もうあっちとは連絡も取ってないし、親族からの連絡もなかったので、私の耳にはなにも入っておりません」と元妻の訃報は知らなかったとしつつ、「亡くなったのが事実であれば、もともとは家族だったので、ご冥福をお祈りしたいという気持ちもあります。いまだに信じられません」と驚きをにじませたことも伝えられている。 >>横綱・白鵬に貴乃花親方が激怒「一番後ろに行け!」 大麻解雇・貴源治が巡業中のトラブルを暴露、その後も遺恨は残り続けた?<< 2004年1月場所の初土俵から2019年9月場所で引退するまで現役生活を送った嘉風は最高位関脇で、元横綱の白鵬(現宮城野親方)や稀勢の里(現二所ノ関親方)ら上位陣としのぎを削りながら三賞10回、金星8回など確かな実績を残した人気力士。今回の報道を受けたファンの間では驚きの声が多数上がると同時に、「またショッキングな出来事に見舞われるなんて不憫としかいえない」、「いくらなんでも引退以降試練が続き過ぎだろ…」といった同情の声も見られた。 嘉風は当時現役だった2019年6月、故郷・大分県佐伯市のPR活動の一環で行われたキャニオニング(渓流下り)に参加した際に右足を負傷。これにより直後の7月場所は「右膝外側側副靱帯損傷」、翌9月場所は「右膝前十字靱帯(じんたい)損傷、右膝後十字靱帯損傷、右膝後外側支持機構損傷、右腓骨(ひこつ)神経まひ」で休場を余儀なくされ、9月場所5日目(同月12日)に相撲協会に引退届を提出した。 現役を退き親方となった嘉風は2020年10月3日に引退相撲を予定したが、新型コロナの影響により2度延期され、実際に行われたのは2022年2月5日に。また、同月7日にはそれまで所属していた尾車部屋が尾車親方(元大関・琴風)の定年などの事情で閉鎖となり、同じ一門の二所ノ関部屋への移籍を余儀なくされている。 さらに、嘉風はこの間佐伯市、今回亡くなった元妻を巡るトラブルにも見舞われている。嘉風は引退から約1年が経った2020年10月19日、佐伯市などを相手取り約4億8000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことが報じられる。補償問題について双方の弁護士が話し合うも、話がまとまらなかったことから提訴に至ったというが、その後続報はほとんど伝えられていない。 佐伯市を提訴した翌月の2020年11月6日には、2008年に結婚した前述の元妻(当時は妻)と子ども2人の育児を巡って関係が悪化し、離婚調停中であることが報じられる。さらに、2021年3月22日には、2020年6月に長女に暴行を加えた疑いで警視庁が元妻を逮捕。当時の報道では元妻が長女に殴る蹴るの暴行を加えたり、虫刺され用の塗り薬「ムヒ」を目にこすりつけようとする様子を収めた動画や音声も伝えられている。2021年4月2日、元妻は東京区検から暴行罪で略式起訴され、同日に東京簡裁から罰金30万円の略式命令を出された。 トラブル続きのセカンドキャリアを送っていた嘉風だが、2023年7月場所後には、自身も指導に関わる二所ノ関部屋の大の里、高橋が揃って新十両に昇進。ようやくおめでたい話題が出た直後に、またしても不測の事態に見舞われる形となったが、本人や子供たちのメンタルが心配されるところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年08月16日 11時00分
横綱照ノ富士、翔猿戦の負け引きずっている? ぶつかり稽古で異常事態、次場所のリベンジに闘志か
7月29日~8月27日にかけて行われている夏巡業に参加している横綱・照ノ富士。8月8日に伝えられた巡業中のアクシデントは大きな話題となった。 報道によると、照ノ富士は8日に岩手・奥州市で行われた巡業中、平幕・翔猿に胸を出し約8分間のぶつかり稽古を実施した。その稽古終了後、土俵から降りた翔猿はうずくまって動けなくなると、他力士に抱えられ花道を下がった後も症状が回復しなかったため担架で病院に搬送。救助に当たった秀ノ山親方(元大関・琴奨菊)が「たぶん熱中症と過呼吸。大丈夫です」と説明したことが伝えられた。 秀ノ山親方の言葉通り、翔猿は搬送から約2時間後に会場に戻ってくると、翌9日以降も離脱はせずに巡業に参加。ネット上には大事に至らなかったことへの安堵の一方、ぶつかり稽古の長さに驚いたファンもいたようだ。 >>関脇・照ノ富士、医者から余命宣告を受けていた?「2年近くで死にますよ」 大関から序二段転落の真相を明かし驚きの声<< ぶつかり稽古は2名の力士がぶつかる側、受ける側に分かれて行う稽古で、ぶつかる側は土俵の端から端まで受け手側を全力で押す。受け手側は右足を前に出した体勢で踏ん張ったり、受け身をとらせるために頭を押さえつけて地面に転がしたりするが、どちら側でも体力を大きく消耗するハードな稽古とされている。 元大相撲力士・臥牙丸氏(元小結)は2023年5月3日に自身の公式YouTubeチャンネルに投稿した動画の中で、ぶつかり稽古について「3分も普通のお相撲さんは持たないです。幕内でも誰も持たない。絶対持たない」と3分が限度と断言。また、安治川親方(元関脇・安美錦)も2022年2月25日に投稿した自身の公式ブログで、「あたりを受ける方も結構キツイですよ。胸や脇は真っ赤になるし、堪えると腰も痛くなるし、足の裏は擦れて皮が剥けるし」とキツさを記している。 今回照ノ富士が翔猿と行ったぶつかり稽古は、臥牙丸氏が限度としていた3分の2倍以上。翔猿がダウンするのも致し方なかったといえそうだが、ここまで稽古に熱が入ったのには7月場所の対戦が関係しているとの見方もある。 照ノ富士と翔猿は7月場所3日目に対戦しているが、照ノ富士は左の一枚まわしを掴むも、これが翔猿の胸元付近まで伸びたことで引きつけがきかず。攻めあぐねているうちに翔猿から逆襲され寄り切りで敗れると、翌4日目に「腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎体終板障害で1か月間の安静加療を要する」との診断書を相撲協会に提出し休場した。 照ノ富士は先場所の経緯を踏まえ、次場所以降は翔猿に苦戦しないよう巡業で積極的に肌を合わせにいった可能性はある。また、翔猿も横綱相手の稽古を貴重な機会と捉え、フルパワーでぶつかり稽古に臨んだとしても不思議ではないだろう。 お互いの稽古に対する熱量が思わぬアクシデントを招いたといえそうな8日の巡業。来たる9月場所では照ノ富士がリベンジを果たすのか、それとも翔猿が連勝を収めるのか要注目だ。文 / 柴田雅人記事内の引用について臥牙丸氏の公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/@gagachannel2207安治川親方の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/ami-nishiki/
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スポーツ 2023年08月15日 11時00分
豊昇龍、次場所でカド番転落確率60%? 白鵬も故障リスク大と指摘、新大関が直面する問題は
9月10~24日にかけて行われる予定の大相撲9月場所。相撲ファンから最も大きな期待を集めているのが新大関・豊昇龍だ。 豊昇龍は12勝以上をマークすれば大関昇進目安(三役で直近3場所33勝以上)をクリアする状況で迎えた7月場所で、「12勝3敗」をマークし自身初優勝を達成。これを受けた相撲協会は7月26日に開いた番付編成会議と臨時理事会で、豊昇龍の大関昇進を満場一致で承認した。 同日に臨んだ伝達式で「大関の名を汚さぬよう気魄一閃(きはくいっせん)の精神で努力いたします」と口上を述べた豊昇龍は、7月29日~8月27日の日程で行われている夏巡業で精力的に稽古を行っている。9月場所に向けて順調に調整している様子だが、同場所では思わぬ苦境に陥るのではないかと心配しているファンもいるようだ。 >>豊昇龍、優勝なければ大関になれなかった?「厳しすぎないか」審判部長が高いハードル設けたワケは<< 角界では令和初の場所となった2019年5月場所から2023年7月場所までに、貴景勝(2019年5月場所)、朝乃山(2020年7月場所/現平幕)、正代(2020年11月場所/現平幕)、御嶽海(2022年3月場所/現平幕)、霧島(2023年7月場所)の5名が新大関として場所を迎えている。 ただ、この中で期待通りといえる成績を残したのは朝乃山(12勝3敗)、御嶽海(11勝4敗)の2名のみ。貴景勝(3勝4敗8休)、正代(3勝2敗10休)、霧島(6勝7敗2休)の3名は故障休場を強いられいきなりカド番に転落している。 大関は「2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」をマークすれば横綱に昇進できるが、逆に2場所連続で負け越した場合は関脇に転落するシビアな位置で、当然ファンからの期待や重圧は大きくなる。また、本場所では期待の表れとして多額の懸賞金がかけられるため、これを狙う他力士からのマークも厳しくなる。こうした状況の中で期待に応えようと場所前調整で入れ込み過ぎること、本場所では勝ちを意識し過ぎて力むことなどが苦戦の一因と見られている。 豊昇龍としては貴景勝ら3名のような故障休場、カド番転落は何としても回避したいところだが、そのためには強引な取り口を控えることが必要不可欠。豊昇龍はかねて宮城野親方(元横綱・白鵬)らから、無理な体勢から力任せに投げを繰り出すことが多いとして問題視されている。2023年1月場所では9日目・若元春戦で、土俵際で投げを打った際に左足首を負傷するアクシデントもあっただけに、不利な体勢を覆すよりもどう有利な体勢に持っていくかを意識した方がよさそうだ。 また、相手のペースに巻き込まれないような冷静さも求められているといえる。豊昇龍は7月場所千秋楽・伯桜鵬戦で、仕切りから睨んできた伯桜鵬を睨み返すと、取組では相手を組み止めたところから強烈な右上手投げを見舞い勝利している。格の違いを見せつけた形だが、故障や変化を食らうリスクを考えると、相手の挑発には乗らずに落ち着いて相撲をとる方が無難ではないだろうか。 7月24日の優勝一夜明け会見では「この先、まだまだ上の番付(横綱)があるので。そこに向けて一生懸命稽古して、自分を信じて上までいきたい」と口にしたことが伝えられている豊昇龍。来たる9月場所では、横綱昇進を期待させるような成績を残すことができるのだろうか。 文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年08月13日 11時00分
大相撲、豊昇龍に続きサラブレッド大関誕生?「琴櫻」のしこ名復活へ、“3代関取”琴ノ若に立ちはだかる壁は
豊昇龍、大栄翔、若元春の3名が揃って大関とりに挑んだ大相撲7月場所。豊昇龍(12勝/優勝)が成功、大栄翔・若元春(どちらも9勝)が失敗と明暗分かれた中、次の大関候補に名乗りを上げたのが25歳の小結・琴ノ若だ。 7月場所の琴ノ若は9日目終了時点では「5勝4敗」と星が伸び悩んでいたが、10日目~千秋楽に6連勝を記録し「11勝4敗」に。自身4度目となる敢闘賞を受賞し、9月場所では新関脇昇進が濃厚とみられている。 一部報道では9月場所好成績で優勝なら、一気に大関昇進の可能性もあるという見方もされている琴ノ若。霧島山改め2代目霧島、豊昇龍に続く3場所連続の大関誕生が大いに期待されるところだが、琴ノ若はその豊昇龍と同じく、名力士の血を引く“サラブレッド”として知られている。 >>豊昇龍、優勝なければ大関になれなかった?「厳しすぎないか」審判部長が高いハードル設けたワケは<< 豊昇龍は叔父に朝青龍氏(元横綱)を持つが、琴ノ若は父に先代琴ノ若(元関脇・現佐渡ヶ嶽親方)、祖父に故・琴櫻(元横綱/先代佐渡ヶ嶽親方)と豊昇龍を凌ぐほどの血筋を持っている。2015年11月場所で初土俵を踏み、2019年7月場所で新十両に昇進したが、親、子、孫の3世代で関取が誕生したのは角界史上初のケースだったという。 琴ノ若は十両昇進前までは「琴鎌谷」というしこ名だったが、十両昇進を機に父のしこ名を継ぎ「琴ノ若」に。また、今後大関に昇進した際には、祖父のしこ名「琴櫻」を襲名予定であることも過去に伝えられている。 関取になった琴ノ若は十両で4場所連続勝ち越しをマークし、2020年3月場所で新入幕。同年9月場所に一度十両に転落したものの、翌11月場所で返り入幕を果たして以降は幕内の座をキープ。2023年1月場所では新三役・小結に昇進し、同場所から7月場所まで4場所連続勝ち越しと役力士に定着している。 関取になる前は少し停滞していた期間もあったが、十両昇進後は順調な成長ぶりを見せている琴ノ若。仮に9月場所後に大関昇進となれば、翌11月場所は祖父が引退した1974年7月場所以来、約50年ぶりに「琴櫻」が番付に復活することになる。オールドファンにとっては胸が熱くなる展開といえるが、もちろん実現に向けてのハードルは低くはない。 特に明確な障壁といえるのが横綱・大関陣との戦い。9月場所は順当なら1横綱(照ノ富士)・3大関(貴景勝、霧島、豊昇龍)が出場見込みだが、琴ノ若は対照ノ富士は過去5戦全敗、対大関陣は貴景勝が「3勝5敗」、霧島が「2勝6敗」、豊昇龍が「2勝10敗」と全員に負け越している。 好成績での優勝は具体的には15戦全勝、14勝1敗といったハイレベルな数字を指すものと思われるが、これをクリアするには当然横綱・大関陣からの勝利も必須。得意の右四つにどう持ち込むかといった工夫はもちろん、先場所故障休場を強いられている照ノ富士(腰椎椎間板ヘルニアと腰椎椎体終板障害)、貴景勝(両膝半月板損傷)、霧島(右肋骨骨挫傷)の3名に対しては故障箇所を狙ったしたたかな相撲をとるのも一手だろう。 5月場所後に霧島、7月場所後に豊昇龍と相次いで新大関が誕生したことには悔しさも抱いていたという琴ノ若。来たる9月場所、自身も後に続くような成績を残せるのか要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年08月06日 14時00分
高安、演歌歌手・杜このみとの長男を初土俵入りさせる 取組では小結阿炎を上手投げで下す
大相撲の夏巡業として開催された龍ケ崎場所が3日、茨城県龍ケ崎市内で開かれ、同県土浦市出身で元大関の幕内高安が小結阿炎を上手投げで破り、会場の歓声を浴びた。 >>全ての画像を見る<< 龍ケ崎市で5年ぶりに開催された大相撲巡業には市民ら約3千人が駆けつけ、満員御礼となった。高安はそんな中、2022年8月に誕生した長男を抱いて土俵入り。地元ファンの大歓声が後押しする中、阿炎に一度は土俵際に追いやられたがその後、巻き返すように上手投げで破った。 高安は演歌歌手の杜このみと、2020年に結婚と妊娠を発表した。翌年2月に第1子長女を、2022年8月に第2子長男が誕生している。地元出身では他にも、同県阿見町に部屋を構える二所ノ関親方(元横綱稀勢の里、同県牛久市出身)が会場でファンに囲まれ、記念撮影に応じる一幕もあった。(取材・文:名鹿祥史)
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スポーツ 2023年08月05日 09時00分
幕内高安「もう一回上をめざして」大関復帰に意欲 休日は意外なスポーツでリフレッシュ
茨城県土浦市出身の幕内高安(田子ノ浦)と、同県阿見町に部屋がある十両友風(二所ノ関)が3日、茨城県龍ケ崎市で行われた大相撲の夏巡業に参加。途中、会場のファンとの質問コーナーに登場した。 >>全ての画像を見る<< 高安は「休みの日に何をしているか」とファンから問われると、土浦第一中学校では野球部に所属し中堅手として活躍していたことなどを振り返り、「自分は野球やっていたので、よく休みの日にバッティングセンターに行って、かっ飛ばしていました」と回答。 「相撲以外はバレーボールも好きです。夜遅くまでよく観ています」とも話し、相撲を始めたのは「15歳」だと紹介。「それまでは野球をやっていました。小さい頃、体が大きかったので、外で体を動かすのが好きだったんです。体の大きさを生かす仕事を考えて相撲を選びました」と相撲取りの道を選んだきっかけも紹介した。 また、「ご飯は1日何合食べるか」と聞かれると、「今は2合くらい。下積み時代は一升食べていました」と笑顔でコメント。夫人である杜このみとの馴れ初めについても「初めてお会いしたのが、7年前。NHKの歌番組で歌手と共演するというので共演しまして、それが縁で結婚しましたと話した。高安は大関復帰をめざしており、満員のファンの前で「地元の皆さんの応援が力になっています。もう一回上をめざして精進します」と宣言して拍手を浴びた。 友風も高安に対して、「たくさん吸収するところがあって最高の見本だと思います」とコメント。「ご飯は1日何合?」の質問には「2合食べるとお腹がいっぱい。1合食べるか食べないかです」と話し、「スランプの時何をするか?」と聞かれると、「ピアノですかね。小さい頃から好きだったので」と回答。高安同様、トークで会場を盛り上げていた。(取材・文:名鹿祥史)
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スポーツ 2023年08月04日 19時00分
横綱照ノ富士、椎間板ヘルニアは徐々に回復? 新大関・豊昇龍を相手にぶつかり稽古を披露
名古屋場所を途中休場した横綱照ノ富士が3日、大相撲の龍ケ崎巡業(茨城)で迫力のある土俵入りを披露して客席を沸かせた。 >>全ての画像を見る<< 照ノ富士は今年の5月場所で優勝したが、7月場所は腰椎の椎間板ヘルニアで途中から休場していた。この日は土俵に上がると大歓声が上がり、取組こそ行わなかったが、迫力のある土俵入りを披露。 さすがの貫禄で四股を踏むと、客席からは「かっこいい!」と子どもたちや家族連れの声が飛んだ。 会場では、ほかにも地方巡業ならではの髪結いのパフォーマンスや、相撲甚句の披露、禁じ手を愉快に紹介する初切(しょっきり)パフォーマンスなども行われ、地元の相撲ファンは大喜び。 結びでは新大関の豊昇龍が登場し、大関霧島を寄り切りで下して勝利した。豊昇龍も照ノ富士同様、会場で大人気で、申し合い稽古の際も登場するなり、客席の大歓声を浴びた。 稽古では関脇・若元春、平幕・錦木、王鵬、明生の4人を相手に計九番を取り、ぶつかり稽古ではその照ノ富士の胸を借りて稽古を行い、客席の熱視線を浴びていた。(取材・文:名鹿祥史)
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スポーツ 2023年08月04日 17時30分
大関逃した若元春、十両陥落もある? 巡業で大関陣に大苦戦、新スタイル模索の影響か
7月29日~8月27日にかけ行われている大相撲夏巡業に参加中の関脇・若元春。3日に伝えられた稽古内容が物議を醸している。 報道によると若元春は3日の巡業で、この日から相撲を取る稽古を再開した大関・霧島と三番稽古を実施。最初の一番は得意の左四つから寄り切り勝利したが、残り五番は霧島の攻めに苦戦しいずれも敗戦したという。 若元春は12勝以上をマークすれば大関昇進目安(三役で直近3場所33勝以上)をクリアする状況だった7月場所で、今年1月場所以来となる1ケタ9勝に終わり大関とりに失敗。右肋骨骨挫傷により初日~3日目を休場し、4日目から途中出場した霧島にも敗れていた。 >>関脇・若元春に「ブチギレてないか」の声 格下突き飛ばし仏頂面のワケ、厳しい攻めは弟の長期離脱も影響?<< 若元春の稽古内容を受け、ネット上には「本格始動したばかりの霧島に負けて大丈夫なのか」、「いくら相手が格上だからってこれは勝てなさすぎでは」、「豊昇龍にもあんまり勝ててないみたいだし先行きが不安過ぎる」、「こんな調子だと次場所負け越しもありそうで怖い」といった心配の声が寄せられた。 若元春は7月30日の巡業では、新大関・豊昇龍との申し合いで3戦全敗を喫したことも伝えられている。7月場所から夏巡業にかけては特に故障情報は伝えられていないが、ここまでは今一つ調子が出ていないような状況だ。 「現在29歳の若元春は2011年11月場所で初土俵を踏むと、2022年1月場所で新入幕、2023年1月場所で新三役・小結に昇進した遅咲きの力士。立ち合いから左四つに持ち込み一気に寄り切る相撲を持ち味としています。ただ、7月場所はかち上げやもろ手突き、果ては変化も繰り出すなど立ち合いで試行錯誤している様子が見られました。大関をめざすなら今のままではダメだという思いで様々なやり方を試したようですが、夏巡業でもこれだと思えるような取り口を探っていることが大関相手に苦戦している原因の可能性はあるのでは。仮にスタイルチェンジを図っているとすると、成功すれば再び大関とりに挑戦できるような活躍が期待できますが、自分の相撲を見失うようなことになれば三役はもちろん、幕内からも陥落してしまう展開もあり得ない話ではありません」(相撲ライター)(相撲ライター) 3日に応じた取材では「そもそもの実力がまだまだ足りない。今はひたすら地力をつけることだけを考えていきたい」と語ったという若元春。先場所1ケタに終わったことで大関とりは出直しが濃厚だが、仕切り直しの9月場所で一皮むけた姿を見せることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ
夏巡業休場の19歳・伯桜鵬、7月場所終盤にアクシデントか 遠藤の二の舞になる可能性も?
2023年07月27日 20時00分
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スポーツ
大関逃した大栄翔、角界OBが後半の“異変”指摘「足全然出てなかった」 八角理事長も内容に不満か
2023年07月27日 11時00分
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スポーツ
朝青龍氏、新大関・豊昇龍に「朝青龍という本読んだ男」熱烈エール! 甥っ子への愛に感動の声
2023年07月26日 13時20分
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スポーツ
豊昇龍、優勝なければ大関になれなかった?「厳しすぎないか」審判部長が高いハードル設けたワケは
2023年07月24日 12時20分
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スポーツ
元大関・高安、格下に敗れた逃げ腰相撲に批判「やる気ないのか」 古傷悪化を心配する声も
2023年07月21日 11時00分
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スポーツ
左腕負傷の朝乃山、“4週間安静”のはずが中4日で復帰?「無茶しすぎでは」驚きの声も、勝ち越しに未練か
2023年07月19日 17時30分
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スポーツ
大相撲、行司・審判に批判の“手つき見逃し”が頻発するワケ 昨年も貴景勝戦で発生、判定精度向上のカギは土俵外にも?
2023年07月17日 11時00分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分