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今シーズン4割、三冠王、防御率0点台の記録誕生? プロ野球ファンが期待する大記録、開幕延期が追い風となるか

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山田哲人

 新型コロナウイルスの影響で、当初予定された先月24日から開幕が延期されているプロ野球。現在は5月中旬~7月のどこかに開幕日が設定されるとの見方が強まっている。

 無事に開幕にこぎ着けた場合でも、試合数は通常の143試合より少ない100試合程度にとどまるとみられる今シーズン。各選手の通算記録に大きな影響が出ることは必至だが、その一方でシーズン記録については「試合数の削減で現実味を帯びるのでは」とファンの期待を集めているものもある。

 試合数の削減で最も誕生の期待が高まっているのが、シーズンで打率4割以上をマークする“4割打者”。これは日本球界では1人も達成者がいない記録で、1986年にバース(阪神)がマークした「.389」が現在のプロ野球記録となっている。

 過去には1989年にクロマティ(巨人)が96試合目まで4割をキープ(最終成績は.378)。2017年には近藤健介(日本ハム)が、怪我で規定打席には届かなかったものの57試合出場で「.413」をマークしている。もし試合数が削減されれば、彼らのような打力の高い打者にとっては大きなチャンスとなるだろう。

 こちらも期待を集めているのが、打率、本塁打、打点の3タイトルを同時に獲得する“三冠王”。日本球界では2004年の松中信彦(ダイエー)を最後に出ておらず、歴代でも松中を含めた7名(11回)しか達成者がいない難易度の高い記録だ。

 最近で最も三冠王に近づいたのは、オールスターまでの前半戦88試合終了時点で打率(.350)、本塁打(29本)、打点(72打点)でリーグ1位の数字を残していた2016年の山田哲人(ヤクルト)。山田はその後3部門全てでタイトルを他の選手に譲ったが、試合数が減れば前半戦絶好調の選手が、そのまま三冠王を達成する可能性も高くなりそうだ。

 実現すれば50年ぶりの記録となるのが“防御率0点台”。2リーグ制が発足する1950年より前には8名(10回)が達成しているこの記録だが、発足以降は1970年の村山実(阪神/0.980)以外に達成した投手はいない。

 試合が減ればその分登板・疲労が減るため、エース級の投手が調子を保ったままシーズンを投げ切れる可能性は大。また、規定投球回も少なくなることが予想されるため、場合によっては中継ぎ投手にも達成のチャンスが生まれるかもしれない。

 今シーズンの開幕日がいつになるのかはまだ確定していないが、無事に開幕となれば通常なら半ば“夢物語”と化しているこれらの記録にも注目が集まりそうだ。

文 / 柴田雅人

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