藤浪、伊藤、長坂の3名を含む阪神の7選手は、3月14日に知人5人と共に知人宅で行われた食事会に参加。その後、同月27日に藤浪、伊藤、長坂の3名が検査の結果、新型コロナの陽性反応が出たことを球団が発表した。なお残り4名について現在(14日午後5時半)まで、球団は状態を公表していない。
3名は同日から治療のため入院していたが、その後の検査で2回続けて陰性となったことにより、伊藤が今月5日、藤浪が7日、長坂が8日にそれぞれ退院。現在は、NPBとJリーグが設置する新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家チームの助言を受けた球団の指示により、3名とも2週間の自宅待機中となっている。
これについて、金村氏は「反省するところは思いっきり反省して」と藤浪、伊藤、長坂の3名に猛省を促し、自宅待機の措置については「陰性、陰性が出たから退院したとはいえ、(球団は専門家チームの)ガイドラインに従って動かなきゃしょうがない」と理解を示すも、「(体力低下が)もったいないよなあ」と嘆いた。
一方、番組内では阪神が15日から“3密”(密集、密閉、密接)に細心の注意を払った上で自主練習を再開させることも紹介されたが、金村氏は「(阪神は今後の対応を)厳しく厳しくいかないと、他球団に合わせる顔がない」とクギを刺した。
今回の放送を受け、ネット上には「これ以上感染者が出ないよう選手、そして球団には徹底してほしい」、「他球団やファンからの信頼を取り戻せるようにこれから頑張って」といった声が挙がる一方、「自主練習再開の前に食事会に参加した残り選手の名前を公表しろよ」、「球団はこのままうやむやで終わらせる気なのか?それこそ他球団に合わせる顔がないだろ」といった批判も複数見受けられた。
食事会の詳細を明かさない球団に、不信感を抱くファンも多いことが浮き彫りとなっている阪神。ファンの信頼を取り戻せるかどうかは、自主練習を再開させる15日以降の対応に左右されることになりそうだ。
また、食事会に参加した藤浪、伊藤、長坂にも、回復・復帰後の活躍で汚名を返上することが期待されるところだ。
文 / 柴田雅人